ダビデ
『旧約聖書』の中の人物。古代イスラエルの王。
ダビデはユダ族のエッサイの息子であった。彼は勇敢な若者で、ししやくま、ペリシテ人の巨人ゴリアテを倒している(サ上17章)。彼はイスラエルの王に選ばれ、油を注がれた。サウルと同じように、成人してから大きな罪を犯したが、サウルと違うのは、心から罪を悔いたことである。それによって、ウリヤの殺害を除いては
ダビデはバテシバとの間に犯した
これらの不幸にもかかわらず、ダビデの治世にイスラエルが最盛期に達したのは、彼が(1)諸部族を一つの国家に統一し、(2)領土を確保し、(3)真実の宗教を基とした政体を築いて、神の御心をイスラエルの法としたからである。これらの理由により、ダビデの治世は後に、イスラエルの黄金時代と言われ、メシヤ来臨時のより輝かしい時代をあらかじめ示すものと見なされた(イザ16:5;エレ23:5;エゼ37:24-28)。
ダビデの生涯は、人は皆義にかなった生活をして最後まで堪え忍ばなければならないことを教えている。若いときには、主の「心にかなう人」(サ上13:14)と言われ、長じてからも