『旧約聖書』の中の人物。ハランの息子で、アブラハムのおい(創世11:27、31;アブ2:4)。ハランはウルの地で飢饉のために死んだ(アブ2:1)。ロトはアブラハム、サラとともにウルを去り、カナンへの旅に出た(創世12:4-5)。ロトは自ら選んでソドムに住んだ。主はロトに使いを送り、民の悪事のゆえにソドムを滅ぼすに先立ち、ソドムから逃れるように警告された(創世13:8-13;19:1、13、15)。しかし、振り返ってソドムの滅亡を見たロトの妻は塩の柱となった(創世19:26)。『新約聖書』にはロトについての幾つかの記述がある(ルカ17:29;2ペテ2:6-7)。アブラハムと別れてから後のロトの生涯については、創世13;14;19章に描かれている。