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ニーファイ(リーハイの息子)


ニーファイ(リーハイの息子)

『モルモン書』の中の人物。義人。リーハイとサライアの息子(1ニフ1:1-42:5)。ニーファイは神の言葉に深い信仰を持ち(1ニフ3:7)、偉大な預言者、記録者、民の指導者となった。

ニーファイ第一書

1ニーファイ1章-18:8には、預言者リーハイとその家族がエルサレムを去ってからの旅の様子がおもに描かれている。彼らは不毛の荒れ野を旅し、やがて海に着いた。1ニーファイ18:9-23には、レーマンやレムエルの反逆があったにもかかわらず、主に導かれるままに約束の地に向かった彼らの航海の様子が述べられている。第19-22章には、主なるあがない主を忘れないようにすべての人に説き勧めるという、ニーファイが記録を残した目的が述べられている(1ニフ6章19:18)。彼はイザヤの言葉を引用し(1ニフ20-21章)、すべての人にイエス・キリストが彼らの救い主であり贖い主であることを知ってほしいという望みをもって、その言葉を解き明かした(1ニフ22:12)。

ニーファイ第二書

第1-4章には、リーハイが死を前にして残した最後の教えと預言が幾つか述べられている。その中には息子や子孫たちへの祝福も含まれている。第5章には、ニーファイ人がレーマン人から分かれた理由が説明されている。ニーファイ人は神殿を建て、モーセの律法を教え、記録を残した。第6-10章には、ニーファイの弟ヤコブの言葉が記されている。ヤコブはユダの歴史を振り返り、預言者イザヤの記録の一部を引きながら、メシヤについて預言している。第11-33章には、キリストについてのニーファイ自身とヤコブの証、終わりの時に関する預言、また『旧約聖書』の一つの書であるイザヤ書から引いた幾つかの章が記録されている。

ニーファイの版