メルキゼデク神権
メルキゼデク神権は大神権であり,アロン神権は小神権である。メルキゼデク神権には,教会の霊的な祝福の
神は最初にこの大神権をアダムに示された。あらゆる神権時代の族長と預言者がこの権能を持っていた(教義 84:6-17)。初めは「神の御子の位に従う聖なる神権」と呼ばれ,後にメルキゼデク神権として知られるようになった(教義 107:2-4)。
イスラエルの子らがメルキゼデク神権の特権と聖約にふさわしい生き方ができなかったとき,主はその高い律法を取り去り,小神権と低い律法とを授けられた(教義 84:23-26)。それはアロン神権ならびにモーセの律法と呼ばれた。イエスは地上に来られたとき,ユダヤ人にメルキゼデク神権を回復し,彼らの中に教会を築き始められた。しかし,この神権と教会は背教によって再び失われてしまった。そして後に,ジョセフ・スミス・ジュニアを通して回復されたのである(教義 27:12-13;128:20;ジ-歴史1:73)。
メルキゼデク神権には,長老,大祭司,祝福師,七十人,使徒の職がある(教義 107章)。メルキゼデク神権は常に,地上における神の王国の一部を成す。
末日聖徒イエス・キリスト教会の大管長は,大神権すなわちメルキゼデク神権の大管長であり,地上における神の王国に関するすべての