エノク
シオンの町の民を導いた預言者。エノクの働きについては、『旧約聖書』と『高価な真珠』の両方に記録されている。彼はアダムから数えて7代目の族長であり、ヤレドを父とし、メトセラの父であった(創世5:18-24;ルカ3:37)。
エノクは偉大な人物であり、『聖書』中の彼に関する短い記録が示す以上の重要な働きをした。『聖書』には彼が身を変えられたことが記されているが(ヘブ11:5)、その働きの詳細は示されていない。ユダ1:14には、エノクが残した預言が引用されている。末日の啓示にはエノクについてはるかに多くのこと、具体的には彼の宣教の働き、シオンと呼ばれた彼の町、彼が受けた示現、および彼の預言が記されている(教義107:48-57;モセ6-7章)。シオンはそこに住む民の義のゆえに、天に取り上げられた(モセ7:69)。