エステル記に登場する主要人物で,偉大な信仰の女性。
『旧約聖書』の中の1書。自分の民を滅亡から救うために働いた,王妃エステルの偉大な勇気の物語が描かれている。
第1-2章には,ユダヤ人モルデカイの養女であったユダヤ人エステルが,その美しさのゆえにペルシャの王妃として選ばれた経緯が記されている。第3章には,王宮で王の次に権力を得ていたハマンが,モルデカイを憎み,すべてのユダヤ人を殺害する詔を得たことが書かれている。第4-10章には,エステルが大きな危険を冒して,自分がユダヤ人であることを王に明かし,詔の取り消しを許されたことが書かれている。