1 おお、天よ、①聞け。おお、地よ、耳を傾けよ。そこに住む者よ、喜べ。主は②神であり、主の③ほかに④救い主はおられないからである。
2 主の知恵は①偉大であり、主の道は②驚くべきものであって、主の行われることの広大さをだれも知り尽くすことはできない。
3 主の①目的が達せられないことはなく、主の手をとどめることのできる者はだれもいない。
4 永遠から永遠にわたって主は①変わることのない御方であり、主の年は②尽きることがない。
5 「主はこのように言う。すなわち、主なるわたしは、わたしを①畏れる者に②憐れみ深くかつ恵み深く、また最後まで義をもって真理にかなってわたしに③仕える者に誉れを与えるのを喜びとする。
6 彼らの受ける報いは大きく、彼らの①栄光は永遠である。
7 わたしは彼らにすべての①奥義を、すなわち昔から隠されていたわたしの王国のすべての奥義を②明らかにし、また来るべき時代におけるわたしの王国に関するすべてのことについても、わたしの思いのよしとするところを彼らに知らせよう。
8 まことに、永遠の驚異さえも、彼らは知るであろう。また、わたしは来るべきこと、多くの時代のことさえも彼らに示そう。
9 彼らの①知恵は大いなるものとなり、彼らの②理解は天に達する。彼らの前で知者の知恵は③滅び、賢者の理解も無に帰する。
10 わたしは、わたしの①御霊によって彼らに②光を注ぎ、またわたしの③力によってわたしのひそかな思い、すなわち、④目が見ず、耳が聞かず、人の心に思い浮かびもしなかったそれらの事柄を彼らに知らせるからである。」
11 わたしたち、ジョセフ・スミス・ジュニアとシドニー・リグドンは、主の千八百三十二年二月十六日、①御霊に感じて、
12 神にかかわる事柄を目にし理解できるように、①御霊の力によってわたしたちの②目は開かれ、わたしたちの理解に光が注がれた。
13 それらの事柄は、世界が存在する前に初めからあったこと、まことに①初めから御父の懐におられた御父の独り子を通して御父によって定められたことである。
14 わたしたちはその御方について証する。わたしたちが述べる証は、御子であるイエス・キリスト、すなわち、わたしたちが天の①示現の中で目にし、②言葉を交わしたイエス・キリストの完全な福音である。
15 わたしたちは、主がわたしたちに命じられた①翻訳の業を行っていたときに、ヨハネによる福音書第五章二十九節に至り、それはわたしたちに次のように与えられた。
16 すなわち、それは死者の復活について、また①人の子の声を②聞く者について語っている。
17 「①善を行った人々は②正しい者の③復活の時に、また悪を行った人々は正しくない者の復活の時に出て来るであろう。」
18 これはわたしたちを驚かせた。それが御霊によってわたしたちに与えられたからである。
19 わたしたちがこれらのことについて①思いにふけっていたときに、主はわたしたちの理解の目に御手を触れてくださり、わたしたちの理解の目が開かれた。そして、主の栄光が周りを照らした。
20 そして、わたしたちは①御父の②右に御子の③栄光を見、その完全を受けた。
21 また、神と小羊を拝しており、またとこしえにいつまでも神と小羊を①拝する、聖なる②天使たちと③聖められている者たちを御父の御座の前に見た。
22 そして今、小羊についてなされてきた多くの証の後、わたしたちが最後に小羊についてなす①証はこれである。すなわち、「小羊は②生きておられる。」
23 わたしたちはまことに①神の右に小羊を②見たからである。また、わたしたちは証する声を聞いた。すなわち、「彼は御父の③独り子であり、
24 ①彼によって、彼を通じて、彼から、もろもろの②世界が現在創造され、また過去に創造された。そして、それらに住む者は神のもとに生まれた③息子や娘となる」と。
25 また、わたしたちはこのことも見たので証する。すなわち、神の前で権威を持っていた神の一①天使が、御父から愛されて御父の懐におられた独り子に背き、神と御子の前から落とされ、
26 そして、滅びと呼ばれた。もろもろの天は彼のために泣き悲しんだからである。彼は暁の子①ルシフェルであった。
27 わたしたちは見た。見よ、彼は①落ちた。暁の子でさえも落ちた。
28 わたしたちがまだ御霊に感じている間に、主はわたしたちに、その示現を書き記すように命じられた。神に①背き、わたしたちの神とそのキリストの王国を取ろうとしたサタン、年を経た②蛇、すなわち③悪魔を、わたしたちは見たからである。
29 彼は神の聖徒たちに①戦いを挑み、彼らを取り囲む。
30 また、わたしたちは、彼と戦って打ち負かされた者たちの苦しみを示現で見た。主の声が次のようにわたしたちに聞こえた。
31 「わたしの力を知り、それにあずかる者とされながら、自らを悪魔の力に①打ち負かされるに任せ、また真理を否定し、わたしの力に反抗するに自らを任せたすべての者について、主は次のように言う。
32 すなわち、彼らは①滅びの②子であり、生まれなかった方が彼らのためによかったとわたしが言う者である。
33 彼らは激しい怒りの器であり、悪魔やその使いとともに永遠に神の激しい怒りを受けるように定められるからである。
34 この世でも来るべき世でも①赦されることはないとわたしが言ったのは、彼らについてである。」
35 それは、彼らが聖なる御霊を受けた後にそれを①否定したため、また御父の独り子を否定したため、また独り子を自ら②十字架につけて公に辱めたためである。
36 これらの者は、悪魔やその使いとともに①火と硫黄の池の中に入る者であり、
37 また第二の①死が何らかの力を持つ唯一の者であり、
38 まことに、主の激しい怒りによる苦しみを受けた後も、主の定められたときに①贖われない唯一の者である。
39 残りの者は皆、もろもろの世界が造られる前に御父の懐におられた、ほふられた①小羊の勝利と栄光によって、死者の②復活により③導き出されるからである。
40 天からの声がわたしたちに証した①福音、すなわち喜びのおとずれはこれである。
41 「彼、すなわちイエスは、世のために①十字架につけられ、②世の罪を③負い、世を④聖め、それをすべての不義から⑤清めるため世に来た。
42 御父からイエスの力の下に置かれて、彼により造られたすべての者が、彼によって①救われるためである。
43 彼は御父の栄光を現し、そして、御父から御子を示された後に御子を否定する滅びの子らを除く、その御手によって造られたすべての者を救われる。」
44 それゆえ、イエスは彼らを除くすべての者を救われる。しかし、彼らは①悪魔やその使いとともに永遠に治めるために、②永久の③罰、すなわち無窮の罰、すなわち永遠の罰を受ける。そこでは、彼らの④うじは死なず、火は消えることがない。それが彼らの苦痛である。
45 また、その①終わり、その場所、その苦痛を知っている者はだれもいない。
46 それを受ける者とされる者のほかに、それは人に明らかにされなかっただけでなく、今も明らかにされず、また将来も明らかにされることはない。
47 「それでも、主なるわたしはそれを示現によって多くの者に示すが、すぐにまたそれを閉じる。
48 それゆえ、その終わり、その幅、その高さ、その①深さ、またその悲惨さを、彼らは理解することなく、この②罪の宣告に定められる者のほかにはだれも知らない。」
49 そして、わたしたちは、「示現を書き記しなさい。見よ、これで神を敬わない者の受ける苦しみの示現は終わりである」と告げる声を聞いた。
50 さらにまた、わたしたちは証する。わたしたちは見聞きしたからである。正しい者の①復活の時に出て来る人々に関するキリストの福音の②証はこれである。
51 すなわち、彼らはイエスの証を受け入れ、その名を①信じ、そしてイエスの名によって水の中に②沈められ、イエスから与えられた戒めのとおりにその③埋葬に倣って④バプテスマを受けた者である。
52 それは戒めを守ることによって、彼らが自分のすべての罪から①洗われて②清くされ、この③力を持つように④聖任され結び固められている者の⑤按手によって聖なる御霊を受けるためである。
53 また、彼らは信仰によって勝利を得、御父が正しくかつ真実な者すべてに注がれる①約束の聖なる御霊により②結び固められている者である。
54 彼らは①長子の教会である。
55 彼らは御父から①すべてのものをその手に与えられた者である。
56 彼らは①祭司であり、王であり、御父の完全と御父の栄光を受けた者であり、
57 また、メルキゼデクの位に従ういと高き方の①祭司である。このメルキゼデクの位は、②エノクの位に従い、かつ③独り子の位に従うものであった。
58 それゆえ、書き記されているように、彼らは①神々、すなわち②神の③子である。
59 それゆえ、生も死も、現在のものも将来のものも、①すべてのものは彼らのものである。すべては彼らのものであり、彼らはキリストのものであり、キリストは神のものである。
60 彼らはすべてのものに①打ち勝つ。
61 それゆえ、だれも人間を①誇ってはならない。むしろすべての敵をその足の下に②従わせる神を③誇りなさい。
62 これらの者は、とこしえにいつまでも神とそのキリストの①前に②住む。
63 これらは、キリストが地上でその民を①治めるために天の雲の中を②来られるとき、キリストが③伴って来られる者である。
64 これらは、①第一の復活にあずかる者である。
65 これらは、正しい者の①復活の時に出て来る者である。
66 これらは、①シオンの②山に、また生ける神の都、天の場所、至聖所に来る者である。
67 これらは、無数の天使の集まりと、①エノクの教会の総集いと、②長子の教会の総集いに加わった者である。
68 これらは、神とキリストが万民の①審判者として住まわれる、天にその名が②記されている者である。
69 これらは、自らの①血を流すことによってこの完全な②贖罪を成し遂げられた、新しい③聖約の仲保者イエスを通じて④完全な者とされた⑤正しい人々である。
70 これらは、その体が①日の栄えの状態にある者である。その②栄光は③太陽の栄光、すなわちすべての者の至高者なる神の栄光であり、その栄光は大空の太陽によって象徴されると記されている。
71 さらにまた、わたしたちは①月の栄えの世界を見た。見よ、見よ、これらの者は月の栄えの世界に属する者であり、その栄光は、②月の栄光が大空の太陽と違っているように、御父の完全を受けた長子の教会の栄光とは違っている。
72 見よ、これらは、①律法②なしに死んだ者である。
73 また、①獄にとどめられた人々の②霊であって、肉において人間として裁きを受けるために、御子が訪れて、③福音を④宣べ伝えられた者である。
74 また、これらは、肉においてはイエスの①証を受け入れなかったが、後にそれを受け入れた者である。
75 これらは、世の高潔な人々でありながら、人間の悪巧みによって目をくらまされた者である。
76 これらは、イエスの栄光を受けるが、その完全は受けない者である。
77 これらは、御子の臨在は受けるが、御父の完全は受けない者である。
78 それゆえ、彼らは日の栄えの体ではなく、月の栄えの①体であって、月が太陽と違っているように栄光において違っている。
79 これらは、イエスの証に①雄々しくない者である。それゆえ、彼らはわたしたちの神の王国の冠を得ない。
80 さて、これでわたしたちが月の栄えの世界について見た示現は終わり、わたしたちがまだ御霊に感じている間に、これを書き記すように主はわたしたちに命じられた。
81 さらにまた、わたしたちは①星の栄えの世界の栄光を見た。その栄光は、星の栄光が大空の月の栄光と違っているように、さらに劣った世界の栄光である。
82 これらは、キリストの福音を受け入れず、イエスの①証も受け入れなかった者である。
83 これらは、聖なる御霊を否定しない者である。
84 これらは、①地獄に落とされる者である。
85 これらは、①最後の復活まで、主すなわち②小羊なるキリストがその業を終えられるまで、③悪魔から贖われない者である。
86 これらは、永遠の世界において主の完全を受けないが、月の栄えの者の働きによって聖なる御霊を受ける者である。
87 そして、月の栄えの者は、日の栄えの者の①働きによって受ける。
88 また、星の栄えの者は、彼らのために仕えるように任じられる天使たち、すなわち彼らのために仕える霊となるように任じられる天使たちの働きによって聖き御霊を受ける。彼らは救いを受け継ぐ者だからである。
89 このように、わたしたちは天の示現の中に星の栄えの世界の栄光を見たが、それは人知ではとうてい計り知れないものである。
90 神からそれを示された者のほかには、だれもそれを知らない。
91 このように、わたしたちは月の栄えの世界の栄光を見たが、それはあらゆる点で、すなわち栄光において、力において、威勢において、支配において、星の栄えの世界の栄光に勝っている。
92 またこのように、わたしたちは日の栄えの世界の栄光を見たが、それはあらゆる点で勝っている。ここにおいて、神すなわち御父は、とこしえにいつまでもその御座に着いて治めておられる。
93 その御座の前に、すべてのものが①恭しく身をかがめ、とこしえにいつまでも神に栄光を帰するのである。
94 ①神の前に住む者は②長子の教会である。彼らは神の完全と神の③恵みを受けたので、彼らが見られているように見、彼らが知られているように④知る。
95 また、神は力において、威勢において、支配において、彼らを①等しい者とされる。
96 ①太陽の栄光が一つであるように、日の栄えの世界の栄光は一つである。
97 また、月の栄光が一つであるように、月の栄えの世界の栄光は一つである。
98 また、もろもろの星の栄光が一つであるように、星の栄えの世界の栄光は一つである。ある星と別の星との間に栄光の違いがあるように、星の栄えの世界においては、あるものと別のものとの間に栄光の違いがある。
99 これらは、①パウロにつく者であり、アポロにつく者であり、またケパにつく者である。
100 これらは、自分たちはある者につく、また自分たちは別の者につくと言う者である。すなわち、ある者はキリストに、ある者はヨハネに、ある者はモーセに、ある者はエライアスに、ある者はイザヤスに、ある者はイザヤに、またある者はエノクにつく。
101 しかし福音も、イエスの証も、預言者たちも、①永遠の聖約も受け入れなかった。
102 最後に、これらすべての者は、聖徒たちとともに集められず、①長子の教会のもとに②引き上げられて雲の中に迎えられることのない者である。
103 これらは、①偽りを言う②者、魔術を使う者、③姦淫を行う者、みだらな行いをする者、また偽りを好んで行う者である。
104 これらは、地上で神の①激しい怒りを受ける者である。
105 これらは、永遠の火の①刑罰を受ける者である。
106 これらは、キリストがすべての敵をその足の下に①従わせて、その業を②完成される時の③満ちるまで、④地獄に投げ落とされて、⑤全能の神の激しい怒りを⑥受ける者である。
107 そのときに、キリストは汚れのない状態で王国を御父に引き渡し、それをささげて、「わたしは勝利を得て、独りで①酒ぶねを、すなわち全能の神の激しい怒りの酒ぶねを②踏みました」と言われる。
108 その後、キリストは栄光の冠を受け、その力の①御座に着いてとこしえにいつまでも治められる。
109 しかし見よ、見よ、わたしたちは星の栄えの世界の栄光とそこに住む者と、彼らが天の大空の星のように、あるいは海辺の砂のように数限りないのを目にし、
110 また主の声が告げられるのを聞いた。「これらすべての者はひざをかがめ、すべての舌が、とこしえにいつまでも御座に着いている者に①告白するであろう。
111 彼らはその行いに応じて裁かれ、すべての人は自分の①行いに応じて、用意されている②住まいにおいて自分の領域を受けるであろう。
112 彼らはいと高き方の僕である。しかし、神とキリストの①住む②所には、世々限りなく、来ることができない。」
113 これでわたしたちが見た示現は終わり、わたしたちはまだ御霊に感じている間に、これを書き記すように命じられた。
114 しかし、主の業と、主がわたしたちに示してくださった主の王国の①奥義は、②大いなる驚くべきものであり、栄光において、威勢において、支配において、すべての理解を超えている。
115 主はわたしたちに、わたしたちがまだ御霊に感じている間に、これらを書き記してはならないと命じられた。これらは、人が語ることを①許されないものである。
116 また、人にはこれらを知らせる①能力もない。これらは、神を愛し、神の前に自らを清くする者に神が授けてくださる聖なる御霊の力によってのみ、目にし、②理解することのできるものだからである。
117 神はこれらの者に、自分で見て知るこの特権を授けられる。
118 それは、御霊の力と現れによって、彼らが肉体にあって栄光の世界における神の臨在に堪えることができるためである。
119 神と小羊に、とこしえにいつまでも、栄光と誉れと支配がありますように。アーメン。