聖文
教義と聖約84


第84章

千八百三十二年ねん九月がつ二十二、二十三日にち、オハイオ州しゅうカートランドにおいて、預よ言げん者しゃジョセフ・スミスを通とおして与あたえられた啓けい示じ。九月がつの間あいだに、長ちょう老ろうたちが東とう部ぶ諸しょ州しゅうにおける伝でん道どうから帰かえり、彼かれらの働はたらきについての報ほう告こくを始はじめていた。次つぎの教おしえを受うけたのは、彼かれらがこの喜よろこびの時じ節せつにともにいたときのことである。預よ言げん者しゃはこれを神しん権けんに関かんする啓けい示じと呼よんだ。

1-5新しんエルサレムと神しん殿でんがミズーリに建たてられる。6-17モーセからアダムに至いたる神しん権けんの系けい譜ふが与あたえられる。18-25大だい神しん権けんは神かみの知ち識しきの鍵かぎを持もつ。26-32小しょう神しん権けんは天てん使しの働はたらきと備そなえの福ふく音いんの鍵かぎを持もつ。33-44人ひとは神しん権けんの誓せい詞しと聖せい約やくによって永えい遠えんの命いのちを得える。45-53キリストの御み霊たまは人ひと々びとを照てらす。また、世よは罪つみの状じょう態たいにある。54-61聖せい徒とたちは自じ分ぶんが受うけたものについて証あかししなければならない。62-76彼かれらは福ふく音いんを宣のべ伝つたえなければならない。宣のべ伝つたえれば、しるしが伴ともなう。77-91長ちょう老ろうたちは財さい布ふや袋ふくろを持もたずに出でて行いくべきである。そうすれば、主しゅは彼かれらの必ひつ要ようとしているものに心こころを配くばってくださる。92-97悪あく疫えきとのろいが、福ふく音いんを拒こばむ者ものを待まち受うけている。98-102シオンの贖あがないについての新あたらしい歌うたが明あきらかにされる。103-110各かく人じんをそれぞれの職しょくに就つかせ、それぞれの召めしにおいて働はたらかせなさい。111-120主しゅの僕しもべたちは、終おわりの時ときの荒こう廃はいの忌いまわしさについて宣せん言げんしなければならない。

1イエス・キリストの僕しもべジョセフ・スミス・ジュニアと六人にんの長ちょう老ろうたちがその心こころを一つにし、高たかい所ところにその声こえを上あげたときに、彼かれらに与あたえられたイエス・キリストの啓けい示じ。

2まことに、主しゅがその預よ言げん者しゃたちの口くちを通とおして語かたったとおり、主しゅの民たみの回かい復ふくのために、また新しんエルサレムの都みやことなるシオンの山やまに立たつ聖せい徒とたちの集しゅう合ごうのために、終おわりの時ときに設せつ立りつされた主しゅの教きょう会かいに関かんする主しゅの言こと葉ば。

3この都みやこは主しゅの指ゆびによって指し定ていされ、ジョセフ・スミス・ジュニアと、主しゅの心こころにかなう他たの者ものたちによって奉ほう献けんされた、ミズーリ州しゅうの西にしの境さかいにある神しん殿でん用よう地ちを起き点てんとして建たてられるであろう。

4まことに、主しゅの言こと葉ばは次つぎのとおりである。すなわち、新しんエルサレムの都みやこは聖せい徒とたちの集しゅう合ごうによって、この場ば所しょ、すなわち神しん殿でんの場ば所しょを起き点てんとして建たてなければならない。この神しん殿でんはこの時じ代だいに築きずかれるであろう。

5まことに、主しゅのために一つの家いえが建たてられて、雲くもがその上うえにとどまるまで、この時じ代だいの人ひと々びとのすべてが世よを去さることはない。その雲くもとは、まことにその家いえに満みちる主しゅの栄えい光こうである。

6そして、聖せいなる神しん権けんによるモーセの息子むすこたち、そのモーセは彼かれのしゅうとであるエテロの手ての下もとでそれを受うけ、

7エテロはカレブの手ての下もとでそれを受うけ、

8カレブはエリフの手ての下もとでそれを受うけ、

9エリフはエレミの手ての下もとで受うけ、

10エレミはガドの手ての下もとで受うけ、

11ガドはイザヤスの手ての下もとで受うけ、

12イザヤスは神かみの手ての下もとでそれを受うけた。

13イザヤスはまたアブラハムの時じ代だいに生いきていて、彼かれから祝しゅく福ふくを受うけた。

14このアブラハムはメルキゼデクから神しん権けんを受うけ、メルキゼデクは先せん祖ぞの血けっ統とうを通とおしてそれを受うけ、まことにノアまで至いたり、

15ノアから先せん祖ぞの血けっ統とうを通とおしてエノクまで至いたり、

16エノクから、兄あにの陰いん謀ぼうによって殺ころされたアベルに至いたる。アベルは、神かみの命めい令れいにより最さい初しょの人ひとであった父ちちアダムの手てによって神しん権けんを受うけた。

17この神しん権けんはあらゆる時じ代だいに神かみの教きょう会かいの中なかに存そん続ぞくし、日ひの初はじめもなく年としの終おわりもない。

18また、主しゅはアロンとその子し孫そんにも、代よ々よ一つの神しん権けんを確かく認にんした。この神しん権けんも、神かみの最もっとも聖せいなる位くらいに従したがう神しん権けんとともにいつまでも存そん続ぞくし、残のこるものである。

19また、この大だい神しん権けんは福ふく音いんをつかさどり、王おう国こくの奥おく義ぎの鍵かぎ、すなわち神かみの知ち識しきの鍵かぎを持もつ。

20それゆえ、この神しん権けんの儀ぎ式しきによって神しん性せいの力ちからが現あらわれる。

21また、神しん権けんの儀ぎ式しきと権けん能のうがなくては、肉にく体たいを持もつ人にん間げんに神しん性せいの力ちからは現あらわれない。

22これがなくては、だれも神かみ、すなわち父ちちの御み顔かおを見みて、なお生いきていることはできないからである。

23さて、このことを、モーセは荒あれ野のの中なかでイスラエルの子こらに分わかりやすく教おしえ、その民たみが神かみの顔かおを見みることができるように、彼かれらを聖きよめようと熱ねっ心しんに努つとめた。

24しかし、彼かれらは心こころをかたくなにし、神かみの臨りん在ざいに堪たえることができなかった。そのため、主しゅの怒いかりは彼かれらに向むかって燃もえ、主しゅは激はげしく怒いかって、彼かれらは荒あれ野のにいる間あいだ神かみの安あん息そくに入はいれないと誓ちかった。この安あん息そくとは、主しゅの完かん全ぜんな栄えい光こうのことである。

25それゆえ、主しゅは彼かれらの中なかからモーセを取とり去さり、また聖せいなる神しん権けんも取とり去さった。

26そして、小しょう神しん権けんが存そん続ぞくした。この神しん権けんは、天てん使しの働はたらきと備そなえの福ふく音いんの鍵かぎを持もつものである。

27この福ふく音いんは、悔くい改あらためとバプテスマと罪つみの赦ゆるしの福ふく音いん、また肉にくの戒いましめの律りっ法ぽうであって、主しゅは激はげしく怒いかり、この律りっ法ぽうをアロンの家いえとともにイスラエルの子こらの中なかにヨハネに至いたるまで存そん続ぞくさせた。そのヨハネは、母ははの胎たい内ないから聖せい霊れいに満みたされており、神かみが立たてた者ものである。

28彼かれはまだ子こ供どものときにバプテスマを受うけ、また生せい後ご八よう日かで神かみの天てん使しによってこの力ちから、すなわち、ユダヤ人じんの王おう国こくを打うち倒たおし、主しゅの民たみの前まえに主しゅの道みちをまっすぐにし、一いっ切さいの権けん威いをその手てに与あたえられている主しゅの来らい臨りんのために彼かれらを備そなえる力ちからを持もつように聖せい任にんされたのである。

29さらにまた、長ちょう老ろうとビショップの職しょくは、大だい神しん権けんに属ぞくする、なくてはならない付ふ属ぞくの職しょくである。

30さらにまた、教きょう師しと執しつ事じの職しょくは、小しょう神しん権けんに属ぞくする、なくてはならない付ふ属ぞくの職しょくである。この小しょう神しん権けんは、アロンと彼かれの子し孫そんに確かく認にんされたものである。

31それゆえ、わたしがモーセの息子むすこたちに関かんして言いったように、モーセの息子むすこたちと、アロンの息子むすこたちは、受うけ入いれられるささげ物ものと犠ぎ牲せいを主しゅの家いえにおいてささげるであろう。その家いえはこの時じ代だいに、わたしが定さだめたように聖せい別べつされた場ば所しょに主しゅのために建たてられる。

32そして、モーセの息子むすこたちとアロンの息子むすこたちは、シオンの山やまの主しゅの家いえで、主しゅの栄えい光こうをもって満みたされるであろう。その息子むすこたちとは、あなたがたのことである。また、わたしの教きょう会かいを築きずき上あげるためにわたしが召めして遣つかわした多おおくの者ものも、同どう様ようである。

33だれでも忠ちゅう実じつであって、わたしが語かたったこれら二つの神しん権けんを得えて、自じ分ぶんの召めしを尊とうとんで大おおいなるものとする者ものは、御み霊たまにより聖きよめられてその体からだが更こう新しんされる。

34これらの者ものは、モーセの息子むすこたち、またアロンの息子むすこたちとなり、アブラハムの子し孫そんとなり、神かみの教きょう会かいとなり、神かみの王おう国こくとなり、神かみの選せん民みんとなる。

35主しゅは言いう。この神しん権けんを受うけるすべての者ものは、わたしを受うけ入いれるのである。

36わたしの僕しもべたちを受うけ入いれる者ものは、わたしを受うけ入いれるからである。

37また、わたしを受うけ入いれる者ものは、わたしの父ちちを受うけ入いれる。

38そして、わたしの父ちちを受うけ入いれる者ものは、わたしの父ちちの王おう国こくを受うけるのである。それゆえ、わたしの父ちちが持もっておられるすべてが、彼かれに与あたえられるであろう。

39これは神しん権けんに伴ともなう誓せい詞しと聖せい約やくによってである。

40それゆえ、神しん権けんを受うける者ものは皆みな、わたしの父ちちのこの誓せい詞しと聖せい約やくを受うけ入いれるのである。わたしの父ちちがこれを破やぶられることはあり得えず、またこれが取とり消けされることもあり得えない。

41しかし、だれでもこの聖せい約やくを受うけ入いれた後のちにこれを破やぶり、これから完かん全ぜんに離はなれてしまう者ものは、この世よでも来きたるべき世よでも、罪つみの赦ゆるしを受うけることはない。

42また、この神しん権けんに来こない者ものは皆みな、災わざわいである。あなたがたはこの神しん権けんをすでに受うけており、わたしは今日きょうここにいるあなたがたに、天てんからわたし自じ身しんの声こえによって今いまこれを確かく認にんする。また、まことに、わたしは天てんの衆しゅう群ぐんとわたしの天てん使したちに、あなたがたに対たいする務つとめを与あたえた。

43わたしは、今いまあなたがたに一つの戒いましめを与あたえる。自じ分ぶん自じ身しんについて気きをつけ、永えい遠えんの命いのちの言こと葉ばを熱ねっ心しんに心こころに留とめるようにしなさい。

44あなたがたは、神かみの口くちから出でる一つ一つの言こと葉ばに従したがって生いきなければならないからである。

45主しゅの言こと葉ばは真しん理りであり、また真しん理りであるものはすべて光ひかりであり、光ひかりであるものはすべて御み霊たま、すなわちイエス・キリストの御み霊たまだからである。

46御み霊たまは世よに来くるすべての人ひとに光ひかりを与あたえ、また御み霊たまはその声こえを聴きく全ぜん世せ界かいのすべての人ひとを照てらす。

47そして、御み霊たまの声こえを聴きくすべての人ひとは、神かみ、すなわち父ちちのもとに来くる。

48すると、父ちちはその人ひとに、あなたがたに更こう新しんし確かく認にんされた聖せい約やくについて教おしえられる。これはあなたがたのために、またあなたがたのためだけでなく全ぜん世せ界かいのためにも、あなたがたに確かく認にんされているものである。

49全ぜん世せ界かいは罪つみの状じょう態たいにあり、暗くら闇やみの下もとで、また罪つみの束そく縛ばくの下もとでうめいている。

50そして、彼かれらが罪つみの束そく縛ばくの下もとにあるのは、これによって分わかる。すなわち、彼かれらはわたしのもとに来こないからである。

51だれでもわたしのもとに来こない者ものは、罪つみの束そく縛ばくの下もとにあるのである。

52また、だれでもわたしの声こえを受うけ入いれない者ものは、わたしの声こえを知しらず、わたしにつく者ものではない。

53これによって、あなたがたは義ぎ人じんと悪あく人にんの違ちがいを知しり、また今いままさに全ぜん世せ界かいが罪つみと暗くら闇やみの下もとでうめいているのを知しることができるのである。

54また、不ふ信しん仰こうのために、また自じ分ぶんの受うけたものを軽かる々がるしく扱あつかったために、あなたがたの思おもいは過か去こに暗くらくなることがあった。

55この虚きょ栄えいと不ふ信しん仰こうは全ぜん教きょう会かいに罪つみの宣せん告こくを招まねいた。

56この罪つみの宣せん告こくはシオンの子こら、まことにすべての者もののうえにある。

57彼かれらが悔くい改あらためて、新あたらしい聖せい約やく、すなわち『モルモン書しょ』と、わたしが彼かれらに与あたえた以い前ぜんの戒いましめを思おもい起おこし、そしてただ口くちにするだけでなく、わたしが記しるしてきたものに従したがって行こう動どうするまで、彼かれらは依い然ぜんとしてこの罪つみの宣せん告こくの下もとにある。

58これによって、彼かれらが父ちちの王おう国こくにふさわしい実みを結むすべるようにするためである。そうでなければ、シオンの子こらのうえに注そそがれる懲こらしめと裁さばきが残のこる。

59王おう国こくの子こらはわたしの聖せいなる地ちを汚けがすであろうか。まことに、わたしはあなたがたに、「汚けがさない」と言いう。

60まことに、まことに、わたしの言こと葉ば、すなわちわたしの声こえを今いま聞きいているあなたがたに言いう。あなたがたはこれらのものを受うけ入いれるならば、幸さいわいである。

61わたしはあなたがたの罪つみを赦ゆるして、この戒いましめを与あたえるからである。すなわち、あなたがたは、あなたがたに知しらされたこれらのことを世よのすべての人ひとに証あかしするために、厳げん粛しゅくに、また祈いのりの精せい神しんをもって、あなたがたの思おもいを確かっ固ことしていなさい。

62あなたがたは全ぜん世せ界かいに出でて行いきなさい。また、あなたがたはどこでも自じ分ぶんの行いけない所ところに証あかしを送おくり、それがあなたがたから全ぜん世せ界かいのすべての造つくられたものに伝つたわるようにしなさい。

63わたしの使し徒とたちに言いったように、わたしはあなたがたに言いう。あなたがたはわたしの使し徒と、すなわち神かみの大だい祭さい司しだからである。あなたがたは、父ちちがわたしに与あたえてくださった者ものである。あなたがたはわたしの友ともである。

64それゆえ、わたしの使し徒とたちに言いったように、もう一いち度どあなたがたに言いう。あなたがたの言こと葉ばを信しんじて、罪つみの赦ゆるしのために水みずでバプテスマを受うける者ものは皆みな、聖せい霊れいを受うけるであろう。

65そして、信しんじる者ものには、このようなしるしが伴ともなう。

66すなわち、わたしの名なによって、彼かれらは多おおくの驚おどろくべき業わざを行おこなう。

67わたしの名なによって、彼かれらは悪あく霊れいを追おい出だす。

68わたしの名なによって、彼かれらは病びょう人にんを癒いやす。

69わたしの名なによって、彼かれらは目めの見みえない者ものの目めを開あけ、耳みみの聞きこえない者ものの耳みみを開ひらく。

70また、口くちの利きけない者ものの舌したは語かたるようになる。

71だれかが毒どくを盛もっても、それは彼かれらに害がいを与あたえない。

72蛇へびの毒どくは彼かれらを害がいする力ちからを持もたない。

73しかし、わたしは一つの戒いましめを彼かれらに与あたえる。彼かれらはこれらのことを自じ慢まんしてはならないし、世よの人ひと々びとの前まえでこれらを語かたってもならない。これらのことはあなたがたの益えきのために、また救すくいのために、あなたがたに与あたえられるからである。

74まことに、まことに、わたしはあなたがたに言いう。あなたがたの言こと葉ばを信しんじることなく、また聖せい霊れいを受うけるために、わたしの名なによって水みずの中なかで罪つみの赦ゆるしのためのバプテスマを受うけない者ものは、罰ばつの定さだめを受うけ、父ちちとわたしがいる父ちちの王おう国こくに来くることはないであろう。

75あなたがたにあてたこの啓けい示じと戒いましめは、まさに今いまこの時じ点てんから世よのすべての者ものに効こう力りょくを持もつ。そして、福ふく音いんはそれをまだ受うけていないすべての者ものに及およぶ。

76しかし、まことに、わたしは王おう国こくを与あたえられたすべての者ものに言いう。彼かれらは以い前ぜんの悪わるい行おこないを悔くい改あらためるべきであることを、あなたがたは彼かれらに宣のべなければならない。彼かれらはその不ふ信しん仰こうな悪わるい心こころのゆえに、とがめを受うけなければならない。また、シオンのあなたがたの兄きょう弟だいたちも、わたしがあなたがたを遣つかわしたときにあなたがたに逆さからったので、とがめを受うけなければならない。

77さらにまた、わたしは、友ともであるあなたがたに言いう。今いまから後のち、わたしはあなたがたを友ともと呼よぶ。わたしがあなたがたにこの戒いましめを与あたえることは必ひつ要ようである。すなわち、あなたがたは、わたしがともにいて、わたしの力ちからをもって福ふく音いんを宣のべ伝つたえるために旅たびをした時じ代だいのわたしの友とものようになりなさい。

78わたしは彼かれらに、財さい布ふも袋ふくろも、また二枚まいの上うわ着ぎも持もつことを許ゆるさなかった。

79見みよ、わたしは世よの人ひと々びとを試こころみるためにあなたがたを遣つかわす。そして、働はたらき人びとが報ほう酬しゅうを受うけるのは当とう然ぜんである。

80また、行いって王おう国こくのこの福ふく音いんを宣のべ伝つたえ、あらゆる点てんで引ひき続つづき忠ちゅう実じつである者ものは、心こころが疲つかれることも暗くらくなることもなく、体からだや手て足あしや関かん節せつが疲つかれることもない。髪かみの毛け一ひと筋すじも、知しられずに地ちに落おちることはない。また、これらの者ものは飢うえることも、渇かわくこともない。

81それゆえ、あなたがたは明日あすのことを思おもい煩わずらってはならない。何なにを食たべようか、何なにを飲のもうか、何なにを着きようかと思おもい煩わずらってはならない。

82野ののゆりがどのように育そだっているか、考かんがえてみるがよい。働はたらきもせず、紡つむぎもしない。そして、栄えい華がを極きわめた世よの王おう国こくも、この花はなの一つほどにも着き飾かざってはいない。

83天てんにおられるあなたがたの父ちちは、これらのものがすべてあなたがたに必ひつ要ようであることを知しっておられる。

84それゆえ、明日あすのことは明日あすに思おもい煩わずらわせなさい。

85また、あなたがたは何なにを言いおうかと、前まえもって思おもい煩わずらってはならない。ただ絶たえず命いのちの言こと葉ばをあなたがたの心こころの中なかに大たい切せつに蓄たくわえるようにしなさい。そうすれば、それぞれの者ものに必ひつ要ような部ぶ分ぶんが、必ひつ要ようなそのときに授さずけられるであろう。

86それゆえ、この戒いましめは神かみから務つとめに召めされる教きょう会かいのすべての忠ちゅう実じつな者ものにあてられたものであるので、あなたがたの中なかで、出でて行いって王おう国こくのこの福ふく音いんを宣せん言げんする者ものはだれも、この時じ点てんから、財さい布ふや袋ふくろを携たずさえてはならない。

87見みよ、わたしは世よの人ひと々びとを彼かれらのすべての不ふ義ぎな行おこないのゆえに責せめるために、また来きたるべき裁さばきについて彼かれらに教おしえるために、あなたがたを遣つかわす。

88そして、あなたがたを受うけ入いれる者ものがだれであろうと、わたしもそこにいるであろう。わたしはあなたがたに先さき立だって行いこう。わたしはあなたがたの右みぎにおり、また左ひだりにいる。わたしの御み霊たまはあなたがたの心こころの中なかにある。また、わたしの天てん使したちはあなたがたの周しゅう囲いにいて、あなたがたを支ささえるであろう。

89だれでもあなたがたを受うけ入いれる者ものは、わたしを受うけ入いれるのである。その人ひとはあなたがたに食しょく物もつを与あたえ、衣い服ふくを与あたえ、また金きん銭せんを与あたえるであろう。

90そして、あなたがたに食しょく物もつを与あたえ、衣い服ふくを与あたえ、あるいは金きん銭せんを与あたえる者ものは、決けっしてその報むくいを失うしなうことはない。

91また、これらのことを行おこなわない者ものは、わたしの弟で子しではない。これによって、あなたがたはわたしの弟で子しを知しることができる。

92あなたがたを受うけ入いれない者ものから離はなれて、独ひとりになり、暑あつくても寒さむくても、あなたがたの足あしを水みずで、すなわち純じゅん粋すいな水みずで洗あらい清きよめ、天てんにおられるあなたがたの父ちちにその証あかしを示しめしなさい。そして、再ふたたびその人ひとのもとに戻もどってはならない。

93どの村むらや町まちに入はいっても、同どう様ようにしなさい。

94しかしながら、熱ねっ心しんに探さがしなさい。惜おしんではならない。あなたがたや、あなたがたの言こと葉ばや、わたしについてのあなたがたの証あかしを拒こばむ家いえや村むらや町まちは、災わざわいである。

95わたしはもう一いち度ど言いう。あなたがたや、あなたがたの言こと葉ばや、わたしについてのあなたがたの証あかしを拒こばむ家いえや村むらや町まちは、災わざわいである。

96全ぜん能のう者しゃであるわたしは、もろもろの国こく民みんをその悪あく事じのゆえに懲こらしめるために、彼かれらの上うえにわたしの手てを置おいた。

97そして、悪あく疫えきが出でて行いく。それらの悪あく疫えきは、義ぎにかなって短みじかくされるわたしの業わざが完かん了りょうするまで、地ちから取とり去さられることはないであろう。

98そのとき、最もっとも小ちいさい者ものから最もっとも大おおいなる者ものに至いたるまで、生いき残のこっているすべての者ものが、わたしを知しり、主しゅを知しる知ち識しきに満みたされ、目めと目めを合あわせ、声こえを上あげ、声こえを合あわせて次つぎのような新あたらしい歌うたを歌うたうであろう。

99主しゅはシオンを回かい復ふくされた。 恵めぐみの選えらびによって、 主しゅはその民たみイスラエルを贖あがなわれた。 先せん祖ぞの信しん仰こうと聖せい約やくによって、 それは成なし遂とげられた。

100主しゅはその民たみを贖あがなわれた。 サタンは縛しばられ、もはや時ときはない。 主しゅは万ばん物ぶつを一つに集あつめられた。 主しゅは上うえからシオンを下くだされた。 主しゅは下したからシオンを上あげられた。

101地ちは産うみの苦くるしみをなし、その力ちからを産うみ出だした。 真しん理りは地ちの中なかに打うち立たてられている。 天てんは地ちにほほえみかけた。 地ちはその神かみの栄えい光こうをまとっている、 神かみがその民たみの中なかに立たっておられるので。

102栄えい光こうと、誉ほまれと、力ちからと、威い勢せいが、 わたしたちの神かみに帰きせられるように。 神かみは憐あわれみ、公こう正せい、恵めぐみと真しん理り、 平へい安あんに満みちておられるので。 とこしえにいつまでも、アーメン。

103さらにまた、まことに、まことに、わたしはあなたがたに言いう。出でて行いってわたしの永えい遠えんの福ふく音いんを宣せん言げんする者ものは皆みな、もし家か族ぞくがいて、贈おくり物ものとして金きん銭せんを受うけたならば、主しゅが指し示じするように、それを家か族ぞくに送おくるか、あるいは彼かれらのために利り用ようすることが適てき切せつである。わたしにはこうあることがよいと思おもわれるからである。

104家か族ぞくを持もたない者もので金きん銭せんを受うけた者ものは皆みな、シオンのビショップか、あるいはオハイオのビショップにそれを送おくって、啓けい示じの公こう表ひょうとその印いん刷さつのために、またシオンの確かく立りつのために、それが聖せい別べつされるようにしなさい。

105また、だれかが上うわ着ぎあるいは服ふくをあなたがたのだれかにくれたならば、古ふるいものを取とってそれを貧まずしい者ものに与あたえ、喜よろこびながらあなたの道みちを行いきなさい。

106また、あなたがたの中なかで御み霊たまにおいて強つよい者ものがいれば、その人ひとは弱よわい者ものを伴ともなって行いきなさい。それは、弱よわい者ものができるかぎり柔にゅう和わに教きょう化かされて、彼かれも強つよくなるためである。

107それゆえ、あなたがたは小しょう神しん権けんに聖せい任にんされている者ものを伴ともない、彼かれらをあなたがたに先さき立だって行いかせて、約やく束そくを取とりつけさせ、道みちを備そなえさせ、あなたがた自じ身しんの果はたせない約やく束そくを果はたさせなさい。

108見みよ、これこそ、昔むかしのわたしの使し徒とたちが、わたしのために教きょう会かいを築きずき上あげた方ほう法ほうである。

109それゆえ、各かく人じんをそれぞれの職しょくに就つかせ、それぞれの召めしにおいて働はたらかせなさい。頭あたまは足あしに向むかって、足あしは要いらないと言いってはならない。足あしがなければ、体からだはどうして立たつことができるであろうか。

110体からだはまたあらゆる部ぶ分ぶんを必ひつ要ようとしていて、すべてがともに教きょう化かされ、全ぜん体たいが完かん全ぜんに保たもたれるのである。

111また見みよ、大だい祭さい司しは旅たびに出でなければならない。また、長ちょう老ろうも小しょう神しん権けんの祭さい司しも同おなじである。しかし、執しつ事じと教きょう師しは教きょう会かい員いんを見み守まもり、教きょう会かいの常じょう任にん奉ほう仕し者しゃとなるように任にんじられる。

112また、ビショップのニューエル・K・ホイットニーも、貧まずしい者ものを捜さがしながら周しゅう囲いやすべての教きょう会かいの中なかを旅たびし、富とんでいる者ものと高たかぶっている者ものをへりくだらせることによって、貧まずしい者ものに彼かれらの入いり用ようとしているものを与あたえるようにしなければならない。

113彼かれはまた、彼かれが指し示じするままに責せき任にんを負おって彼かれの実じつ務むを果はたす、一人ひとりの代だい理り人にんを雇やとわなければならない。

114しかしながら、ビショップは、ニューヨーク市しに、またオールバニ市しに、またボストン市しにも行いき、それらの町まちの人ひと々びとに、福ふく音いんの知しらせとともに、もしも彼かれらがこれを拒こばむならば彼かれらを待まち受うけている荒こう廃はいと完かん全ぜんな滅めつ亡ぼうについて、大おお声ごえで警けい告こくしなさい。

115もしも彼かれらがこれを拒こばむならば、彼かれらの裁さばきの時ときは近ちかづいており、彼かれらの家いえは荒あれ果はてるに任まかされるであろう。

116ビショップはわたしを頼たよりなさい。そうすれば、打うち破やぶられることはない。髪かみの毛け一ひと筋すじも、知しられずに地ちに落おちることはないであろう。

117まことに、わたしはあなたがた、すなわちわたしの僕しもべたちの残のこりに言いう。あなたがたは事じ情じょうの許ゆるすままに、それぞれの召めしに応おうじて、大おおきくかつ有ゆう名めいな町まちや村むらへ出でて行いき、義ぎをもって世よの人ひと々びとを彼かれらのすべての不ふ義ぎで不ふ敬けいな行おこないのゆえに責せめ、また終おわりの時ときにおける忌いまわしい荒こう廃はいについてはっきりと分わかりやすく宣のべなさい。

118全ぜん能のうの主しゅは言いう。あなたがたによって、わたしは彼かれらの王おう国こくを裂さこう。わたしは地ちを揺ゆり動うごかすだけでなく、星ほしの満みちた天てんをも震ふるわせよう。

119主しゅなるわたしは、天てんの力ちからを働はたらかせるためにわたしの手てを伸のべた。あなたがたは今いまそれを見みることはできないが、もうしばらくすれば、それを見みて、わたしがいること、また、わたしが来きてわたしの民たみとともに治おさめることを知しるであろう。

120わたしはアルパでありオメガであり、初はじめであり終おわりである。アーメン。