1聴きなさい、おお、王国を与えられたわたしの教会の人々よ。聴きなさい。地の基を据え、もろもろの天と天の万物を造り、生きて、動いて、存在している万物を造った者の言葉に耳を傾けなさい。
2さらにまた、わたしは言う。死があなたがたを捕らえることのないように、わたしの声に聞き従いなさい。あなたがたの思いがけないときに、夏が過ぎ去り、刈り入れが終わり、あなたがたが救われないということのないように。
3父に対する弁護者であって、父の前であなたがたのために弁じる者の言葉を聴きなさい。
4すなわち、「父よ、罪を犯したことがなく、あなたが御心にかなうとされた者の、苦しみと死を御覧ください。あなたの子が流した血、すなわち、あなた御自身が栄光を受けるために、あなたがお与えになった者の血を御覧ください。
5そのために、父よ、わたしの名を信じるこれらわたしの兄弟たちが、わたしのもとに来て永遠の命を得られるように、彼らをお救いください」と。
6聴きなさい、おお、わたしの教会の人々よ。長老たちよ、ともに聴きなさい。今日と呼ばれる間に、わたしの声を聞きなさい。そして、心をかたくなにしてはならない。
7まことに、わたしはあなたがたに言う。わたしはアルパでありオメガであり、初めであり終わりであり、世の光であり命である。わたしは暗闇の中に輝いている光である。そして、暗闇はそれを理解しない。
8わたしは自分の民のところに来たのに、民はわたしを受け入れなかった。しかし、わたしを受け入れたすべての者に、わたしは多くの奇跡を行う力と、神の子となる力を与えた。まことに、わたしの名を信じる者に、わたしは永遠の命を得る力を与えた。
9まことにそのように、わたしの永遠の聖約を世に送って、世の光とし、またわたしの民とそれを求める異邦人のための旗とし、さらにわたしに先立ち、わたしの前に道を備える使者とする。
10それゆえ、あなたがたはそのもとに来なさい。そうすれば、昔の人々と論じたように、わたしはやって来る者と論じよう。そして、わたしは力強い論拠をあなたがたに示そう。
11それゆえ、あなたがたはともに聴きなさい。わたしはあなたがたに、まことにわたしの知恵を、すなわち、エノクとその同胞の神であるとあなたがたが言う者の知恵を示してみせよう。
12エノクとその同胞は地から分けられて、わたし自身のもとに受け入れられた。それは、義の日が来るまで残しておかれる町である。その日はすべての聖なる人々が捜し求めた日であるが、悪事と忌まわしい行いのゆえに、彼らはその日を見いださなかった。
13彼らは自分たちが地上における寄留者であり旅人であることを告白したが、
14その日を見いだして肉体にあってそれを見るであろうとの約束を得た。
15それゆえ、聴きなさい。わたしはあなたがたと論じ、昔の人々に行ったようにあなたがたに語り、預言しよう。
16わたしは肉体にあってわたしの弟子たちの前に立ち、彼らに語りながら示したように、分かりやすくそれを示そう。「あなたがたは、わたしがあなたがたの先祖に与えた約束を果たすために栄光をもって天の雲の中を来る日の、わたしの来臨のしるしについて尋ねた。
17あなたがたがそれについて尋ねたのは、自分の霊が体から長い間離れていることを一つの束縛と考えてきたからである。そこで、わたしは贖いの日がどのように来るか、また散らされたイスラエルの回復がどのように起こるかをあなたがたに示そう。
18さて、あなたがたは、エルサレムにある、あなたがたが神の宮と呼んでいるこの神殿を見ている。また、あなたがたの敵は、この宮は決して倒れないと言う。
19しかし、まことに、わたしはあなたがたに言う。夜の盗人のように、荒廃が今の時代の人々に及ぶであろう。そして、この民は滅ぼされ、またすべての国民の中に散らされるであろう。
20また、あなたがたが今見ているこの神殿は、一つの石が他の石の上に残ることのないように崩されるであろう。
21そして、わたしがあなたがたに告げた荒廃がことごとく起こるまで、この時代のユダヤ人は世を去らないであろう。
22あなたがたは、世の終わりが来ることを知っていると言う。あなたがたはまた、天地が過ぎ去ることも知っていると言う。
23これについて、あなたがたは真実を述べている。そのとおりだからである。しかし、すべてが成就するまで、わたしがあなたがたに告げたこれらのことは過ぎ去ることがない。
24わたしはエルサレムに関して、以上のことをあなたがたに告げておく。その日が来ると、残りの者はすべての国民の中に散らされるであろう。
25しかし、彼らは再び集められる。それでも、異邦人の時が満ちるまで、彼らはそのまま残るであろう。
26その日、戦争と戦争のうわさが聞かれ、全地が混乱し、人々は気落ちするであろう。また、人々は、世の終わりまでキリストは来臨を延ばされると言うであろう。
27人々の愛が冷え、不法がはびこるであろう。
28また、異邦人の時が来ると、暗闇に座する者たちの間に光がさすであろう。それはわたしの完全な福音である。
29しかし、彼らはそれを受け入れない。彼らはその光に気づかず、また人の訓戒のゆえに、わたしから心をそらすからである。
30そして、その時代に異邦人の時は満ちる。
31また、その時代に生きていて、あふれる懲らしめを見るまで世を去らない人々がいる。荒廃をもたらす病気が地を覆うからである。
32しかし、わたしの弟子たちは聖なる場所に立ち、動かされない。しかし、悪人の中では、人々が声を上げ、神をのろって死ぬであろう。
33また、方々に地震もあり、また多くの荒廃もある。それでも、人々はわたしに対して心をかたくなにし、互いに剣を取り、殺し合う。」
34さて、主なるわたしがこれらの言葉を弟子たちに語り終えると、彼らは心配した。
35そこで、わたしは彼らに言った。「心配することはない。これらすべてのことが起こるとき、あなたがたは、与えられた約束が果たされることが分かるからである。
36そして、光がさし始めると、それは彼らにとって、わたしがあなたがたに示すたとえのようになる。
37すなわち、あなたがたはいちじくの木を眺めて見る。あなたがたは自分の目でそれを見る。そして、いちじくの木が芽吹き始め、その葉がまだ柔らかいと、夏がもう近いと、あなたがたは言う。
38同じように、人々はこれらすべてのことを見るその日に、時が近いことを知るであろう。
39そして、わたしを畏れる者は、主の大いなる日が来るのを、すなわち人の子の来臨のしるしを待ち望むであろう。
40彼らは数々のしるしと不思議を見るであろう。これらは、上は天に、下は地に示されるからである。
41彼らは血と、火と、立ち込める煙を見るであろう。
42また、主の日が来る前に、太陽は暗くなり、月は血に変わり、星は天から落ちるであろう。
43また、残りの者はこの場所に集められるであろう。
44そのとき、彼らはわたしを待ち望むであろう。見よ、わたしは来る。そして彼らは、天の雲の中に、力と大いなる栄光とをまとって、すべての聖なる天使たちとともにいるわたしを見るであろう。また、わたしを待ち受けない者は絶たれるであろう。
45しかし、主の腕が下る前に、一人の天使がラッパを吹き鳴らし、眠っていた聖徒たちは雲の中でわたしに会うために出て来る。
46さて、あなたがたは安らかに眠っていたならば、幸いである。なぜなら、今わたしを見て、わたしがいることを知っているように、あなたがたはわたしのもとに来て、生きて、あなたがたの贖いは完成されるからである。また、聖徒たちは地の四方から出て来るであろう。
47それから、主の腕がもろもろの国民に下る。
48そしてその後、主はこの山の上に足を置く。すると、これは二つに裂ける。また、地は揺れ動き、あちらこちらとよろめき、また天も震える。
49また、主は声を発し、地の果てに至るすべての者がそれを聞く。そして、地のもろもろの国民は嘆き悲しみ、笑った者たちは自分の愚かさを知るであろう。
50災いがあざ笑った者を覆い、あざける者は焼き尽くされるであろう。また、罪悪の機をうかがう者は、切り倒されて火の中に投げ込まれるであろう。
51それから、ユダヤ人はわたしを見て、『あなたの両手と両足のこの傷は何ですか』と言うであろう。
52そのとき、彼らはわたしが主であることを知る。わたしは、『この傷は、わたしの友の家で負った傷である。わたしは上げられた者である。十字架につけられたイエスである。神の子である』と彼らに言うからである。
53そのとき、彼らは自分たちの犯した罪悪のゆえに涙を流す。そのとき、彼らは自分たちの王を迫害したので、嘆き悲しむであろう。
54それから、異教の諸国民が贖われる。そして、律法を知らなかった者は第一の復活にあずかる。彼らはそれに堪えられるであろう。
55また、サタンは縛られて、人の子らの心の中に決して場所を得られないであろう。
56わたしが栄光のうちに来るその日に、わたしが十人のおとめについて語ったたとえは成就するであろう。
57賢くて、真理を受け入れ、自分の導き手として聖なる御霊を受け、そして欺かれなかった者、すなわち、まことにわたしはあなたがたに言うが、彼らは切り倒されて火の中に投げ込まれることなく、その日に堪えるであろう。
58そして、地球は受け継ぎとして彼らに与えられる。彼らは増えて強くなり、その子孫は罪のないまま成長して救いを得るであろう。
59主は彼らの中にあり、主の栄光は彼らのうえにあり、主は彼らの王となり、立法者となるからである。」
60さて見よ、わたしはあなたがたに言う。『新約聖書』が翻訳されるまで、この章についてこれ以上知ることは許されないが、その『新約聖書』の中で、これらすべてのことが知らされるであろう。
61それゆえ、あなたがたが来るべきことのために備えられるように、わたしはあなたがたが今それを翻訳できるようにする。
62まことに、わたしはあなたがたに言う。大いなることがあなたがたを待ち受けている。
63あなたがたは諸外国における戦争について聞いている。しかし見よ、わたしはあなたがたに言う。それは近く、あなたがたの戸口まで近づいている。これから多くの年を経ずに、あなたがたは、あなたがた自身の地における戦争について聞くであろう。
64それゆえ、主なるわたしは言ったのである。あなたがたは東の地から集まりなさい。あなたがた、わたしの教会の長老たちは集まりなさい。あなたがたは西の地に出て行き、住民に悔い改めるように呼びかけなさい。そして、彼らが悔い改めるならば、わたしのために教会を築き上げなさい。
65また、心を一つにし、思いを一つにし、あなたがたの富を集めて、この後あなたがたに指定される受け継ぎを購入するようにしなさい。
66それは、新エルサレム、平和の地、避け所の都、いと高き神の聖徒のための安全の地と呼ばれるであろう。
67そして、主の栄光がそこにある。また、主の恐怖もそこにあるので、悪人はそこに来ようとしない。そこはシオンと呼ばれる。
68そして、悪人の中にいて、隣人に対して自分の剣を取らない者は皆、安全のために必ずシオンに逃れて来なければならない。
69そこには天下のあらゆる国から人々が集められるであろう。その民は互いに戦争をしない唯一の民である。
70また、悪人の間では、「我々は上って行ってシオンと戦わないようにしよう。シオンに住む者は恐ろしいから。だから、我々は立ち向かうことはできない」と言われるであろう。
71また、義人はすべての国の中から集められ、永遠の喜びの歌を歌いながらシオンに来るであろう。
72さて、わたしはあなたがたに言う。わたしが必要とするまで、これらのことを世に広めないようにしなさい。それは、あなたがたが人々の目の前で、またあなたがたの敵の目の前でこの業を成し遂げるためであり、また、わたしが命じたことをあなたがたが成し遂げるまで、彼らがあなたがたの業を知らないようにするためである。
73それによって、彼らがそれを知るとき、これらのことを考えることができるようにするためである。
74主が現れるとき、主は彼らにとって恐ろしい存在となり、恐れが彼らを捕らえ、彼らは遠く離れて立っておののくであろう。
75すべての国民は、主の恐怖と主の強い力のゆえに恐れるであろう。まことにそのとおりである。アーメン。