聖文
教義と聖約107


第107章

千八百三十五年ねんの晩ばん冬とうまたは春はる、オハイオ州しゅうカートランドにおいて、預よ言げん者しゃジョセフ・スミスを通とおして与あたえられた神しん権けんに関かんする啓けい示じ。本ほん章しょうは千八百三十五年ねんに記き録ろくされたものであるが、第だい六十節せつから第だい百節せつまでの大だい部ぶ分ぶんは千八百三十一年ねん十一月がつ十一日にちにジョセフ・スミスを通とおして与あたえられた啓けい示じを組くみ入いれたものであることが、歴れき史し記き録ろくにより確かく認にんされている。本ほん章しょうは千八百三十五年ねん二月がつと三月がつに行おこなわれた十じゅう二に使し徒と定てい員いん会かいの組そ織しきに関かん連れんしたものである。預よ言げん者しゃは、定てい員いん会かいの最さい初しょの伝でん道どうに出でるために、千八百三十五年ねん五月がつ四日よっかに出しゅっ発ぱつする準じゅん備びをしていた人ひと々びとの前まえでそれを伝つたえたものと思おもわれる。

1-6二つの神しん権けん、すなわちメルキゼデク神しん権けんとアロン神しん権けんがある。7-12メルキゼデク神しん権けんを持もつ者ものは、教きょう会かいにおけるすべての職しょく務むを行おこなう力ちからを持もつ。13-17ビショップリックは、外がい形けい上じょうの儀ぎ式しきを執しっ行こうするアロン神しん権けんを管かん理りする。18-20メルキゼデク神しん権けんはすべての霊れい的てきな祝しゅく福ふくの鍵かぎを持もつ。アロン神しん権けんは天てん使しの働はたらきの鍵かぎを持もつ。21-38大だい管かん長ちょう会かい、十じゅう二に使し徒と会かい、および七しち十じゅう人にん会かいはそれぞれ管かん理り定てい員いん会かいを構こう成せいし、彼かれらの決けつ議ぎは一いっ致ちと義ぎによって下くだされなければならない。39-52アダムからノアまで族ぞく長ちょう制せい度どが確かく立りつされた。53-57古こ代だいの聖せい徒とたちがアダム・オンダイ・アーマンに集あつまり、主しゅが彼かれらに御み姿すがたを現あらわされた。58-67十じゅう二に使し徒と会かいは教きょう会かいの役やく員いんたちを整ととのえなければならない。68-76ビショップはイスラエルの一いっ般ぱん判はん士しを務つとめる。77-84大だい管かん長ちょう会かいと十じゅう二に使し徒と会かいは、教きょう会かいの最さい高こう法ほう廷ていを構こう成せいする。85-100神しん権けん組そ織しきの会かい長ちょうは、それぞれの定てい員いん会かいを管かん理りする。

1教きょう会かいには二つの神しん権けん、すなわち、メルキゼデク神しん権けんと、レビ神しん権けんを含ふくむアロン神しん権けんがある。

2なぜ前ぜん者しゃがメルキゼデク神しん権けんと呼よばれるかといえば、メルキゼデクはそれほど偉い大だいな大だい祭さい司しであったからである。

3彼かれの時じ代だいの前まえには、これは神かみの御おん子この位くらいに従したがう聖せいなる神しん権けんと呼よばれていた。

4しかし、至し高こう者しゃの名なを敬うやまい尊とうとぶことから、この名なをあまり頻ひん繁ぱんに繰くり返かえすのを避さけるために、昔むかしの教きょう会かい員いんはこの神しん権けんを、メルキゼデクにちなんで、メルキゼデク神しん権けんと呼よんだのである。

5教きょう会かいにおける他たのすべての権けん能のうまたは職しょくは、この神しん権けんに付ふ属ぞくするものである。

6しかし、二つの区く分ぶん、すなわち大おおきな部ぶ類るいがある。一つはメルキゼデク神しん権けんであり、他たはアロン神しん権けんまたはレビ神しん権けんである。

7長ちょう老ろうの職しょくは、メルキゼデクの神しん権けんの下もとにある。

8メルキゼデク神しん権けんは管かん理りする権けん利りを有ゆうし、この世よのあらゆる時じ代だいに、教きょう会かいにおけるすべての職しょくを管かん理りし、霊れい的てきな事こと柄がらをつかさどる力ちからと権けん能のうを持もつ。

9メルキゼデクの位くらいに従したがう大だい神しん権けんの大だい管かん長ちょう会かいは、教きょう会かいにおけるすべての職しょく務むを行おこなう権けん利りを持もつ。

10メルキゼデク神しん権けんの位くらいに従したがう大だい祭さい司しは、大だい管かん長ちょう会かいの指し示じの下もとに、自みずからの職しょくにおいて職しょく務むを行おこない、霊れい的てきな事こと柄がらをつかさどる権けん利りを持もつ。また、長ちょう老ろうや(レビの位くらいの)祭さい司し、教きょう師し、執しつ事じ、および会かい員いんの職しょく務むを行おこなう権けん利りをも持もつ。

11長ちょう老ろうは、大だい祭さい司しが不ふ在ざいのときに、彼かれの代かわりに職しょく務むを行おこなう権けん利りを持もつ。

12大だい祭さい司しと長ちょう老ろうは、教きょう会かいの聖せい約やくと戒いましめにかなって、霊れい的てきな事こと柄がらをつかさどらなければならない。また、彼かれらは、上じょう位いの権けん能のうを持もつ者ものが不ふ在ざいのときに、教きょう会かいのすべての職しょく務むを行おこなう権けん利りを持もつ。

13第だい二の神しん権けんは、アロンの神しん権けんと呼よばれる。それがアロンとその子し孫そんに代よ々よ授さずけられたからである。

14なぜそれが小しょう神しん権けんと呼よばれるかといえば、それが大だい神しん権けん、すなわちメルキゼデク神しん権けんに付ふ属ぞくするものであり、外がい形けい上じょうの儀ぎ式しきを執しっ行こうする力ちからを持もつからである。

15ビショップリックはこの神しん権けんの会かい長ちょう会かいであり、その鍵かぎ、すなわち権けん能のうを持もつ。

16だれもアロンの直ちょっ系けいの子し孫そんでなければ、この職しょくに就つき、この神しん権けんの鍵かぎを所しょ有ゆうする律りっ法ぽう上じょうの権けん利りを持もつことはない。

17しかし、メルキゼデク神しん権けんの大だい祭さい司しは、それ以い下かのすべての職しょくの職しょく務むを行おこなう権けん能のうを持もつので、アロンの直ちょっ系けいの子し孫そんがだれも見みつからないときは、メルキゼデク神しん権けんの大だい管かん長ちょう会かいの手てによってこの力ちからを有ゆうする職しょくに召めされ、任にん命めいされ、聖せい任にんされるならば、ビショップの職しょく務むを行おこなうことができる。

18大だい神しん権けんすなわちメルキゼデク神しん権けんの力ちからと権けん能のうとは、教きょう会かいのすべての霊れい的てきな祝しゅく福ふくの鍵かぎを持もつことである。

19すなわち、天てんの王おう国こくの奥おく義ぎを受うける特とっ権けんを持もち、天てんが彼かれらに開ひらかれ、長ちょう子しの教きょう会かいの総そう集つどいと親したしく交まじわり、また父ちちなる神かみと新あたらしい聖せい約やくの仲ちゅう保ほ者しゃイエスの親したしい交まじわりと臨りん在ざいとを享きょう受じゅすることである。

20小しょう神しん権けんすなわちアロン神しん権けんの力ちからと権けん能のうとは、天てん使しの働はたらきの鍵かぎを持もち、また聖せい約やくと戒いましめにかなって外がい形けい上じょうの儀ぎ式しき、すなわち福ふく音いんの文も字じ、罪つみの赦ゆるしのための悔くい改あらためのバプテスマを執しっ行こうすることである。

21これら二つの神しん権けんにおけるそれぞれの職しょくに聖せい任にんされた者ものたちの中なかから、会かい長ちょう、すなわち管かん理り役やく員いんが出でるように、すなわち任にん命めいされるようにする必ひつ要ようがある。

22メルキゼデク神しん権けんを持もつ者ものの中なかから、この団だん体たいによって選えらばれ、その職しょくに指し名めいされ、聖せい任にんされ、また教きょう会かい員いんの信しん頼らいと信しん仰こうと祈いのりによって支し持じされた三人にんの管かん理り大だい祭さい司しが、教きょう会かいの大だい管かん長ちょう会かいの定てい員いん会かいを構こう成せいする。

23十二人にんの巡じゅん回かい評ひょう議ぎ員いんは召めされて、十じゅう二に使し徒と、すなわち全ぜん世せ界かいにおけるキリストの名なの特とく別べつな証しょう人にんとなる。このように彼かれらは、その召めしの義ぎ務むが教きょう会かいにおける他たの役やく員いんとは違ちがっている。

24そして、彼かれらは、前まえに述のべた三人にんから成なる大だい管かん長ちょう会かいと同どう等とうの権けん能のうと力ちからを持もつ定てい員いん会かいを構こう成せいする。

25七しち十じゅう人にんも召めされて、福ふく音いんを宣のべ伝つたえ、異い邦ほう人じんと全ぜん世せ界かいに対たいする特とく別べつな証しょう人にんとなる。このように彼かれらは、その召めしの義ぎ務むが教きょう会かいにおける他たの役やく員いんとは違ちがっている。

26そして、彼かれらは、今いま述のべた十二人にんの特とく別べつな証しょう人にん、すなわち十じゅう二に使し徒との権けん能のうと同どう等とうの権けん能のうを持もつ定てい員いん会かいを構こう成せいする。

27これらいずれの定てい員いん会かいが下くだす決けつ議ぎも皆みな、その定てい員いん会かいの全ぜん会かい一いっ致ちの声こえによってなされなければならない。すなわち、彼かれらの決けつ議ぎを互たがいに同どう等とうの力ちからすなわち効こう力りょくのあるものとするために、各かく定てい員いん会かいのすべての会かい員いんがその決けつ議ぎに同どう意いしなければならない。

28事じ情じょうによりやむを得えないときは、過か半はん数すうで定てい員いん会かいを成せい立りつさせることができる。

29定てい員いん会かいの決けつ議ぎが全ぜん会かい一いっ致ちでないかぎり、彼かれらの決けつ議ぎは、メルキゼデクの位くらいに従したがって聖せい任にんされた、義ぎにかなった聖せいなる人ひとであった昔むかしの三人にんの長ちょうから成なる定てい員いん会かいの決けつ議ぎが受うけるに値あたいしたものと同どう等とうの祝しゅく福ふくを受うけるに値あたいしない。

30これらの定てい員いん会かい、またはそれらのいずれかの決けつ議ぎは、完かん全ぜんな義ぎにより、聖きよさとへりくだった心こころ、柔にゅう和わと寛かん容ようにより、また信しん仰こう、徳とく、知ち識しき、節せっ制せい、忍にん耐たい、信しん心じん、兄きょう弟だい愛あい、および慈じ愛あいにより下くだされなければならない。

31なぜならば、これらのものが彼かれらの内うちにますます豊ゆたかになるならば、彼かれらは主しゅを知しる知ち識しきについて実みを結むすばない者ものとなることはない、という約やく束そくがあるからである。

32また、これらの定てい員いん会かいのいかなる決けつ議ぎでも不ふ義ぎに下くだされるならば、教きょう会かいの霊れいにかかわる権けん能のうを持もつ者ものたちが構こう成せいする複ふく数すうの定てい員いん会かいの総そう会かいの前まえにそれを持もち出だすことができる。そうでなければ、彼かれらの決けつ議ぎからの上じょう訴そはあり得えない。

33十じゅう二に使し徒と会かいは巡じゅん回かい管かん理り高こう等とう評ひょう議ぎ会かいであり、天てんの規き定ていにかなって教きょう会かいの大だい管かん長ちょう会かいの指し示じの下もとに主しゅの名なにおいて職しょく務むを行おこない、またまず異い邦ほう人じんのために、次ついでユダヤ人じんのために、教きょう会かいを築きずき上あげ、すべての国くに々ぐににおいて教きょう会かいの諸しょ事じをすべて整ととのえる。

34七しち十じゅう人にんは、十じゅう二に使し徒と会かい、すなわち巡じゅん回かい高こう等とう評ひょう議ぎ会かいの指し示じの下もとに主しゅの名なにおいて行こう動どうし、まず異い邦ほう人じんのために、次ついでユダヤ人じんのために、教きょう会かいを築きずき上あげ、すべての国くに々ぐににおいて教きょう会かいの諸しょ事じをすべて整ととのえる。

35十じゅう二に使し徒とは、遣つかわされ、鍵かぎを持もち、イエス・キリストの福ふく音いんを宣せん言げんすることによって門もんを開ひらく。これはまず異い邦ほう人じんに、次ついでユダヤ人じんに行おこなわれる。

36シオンのステークにおける常じょう任にん高こう等とう評ひょう議ぎ会かいは、教きょう会かいの諸しょ事じに関かんする彼かれらのすべての決けつ議ぎにおいて、大だい管かん長ちょう会かいの定てい員いん会かい、あるいは巡じゅん回かい高こう等とう評ひょう議ぎ会かいと同どう等とうの権けん能のうを持もつ定てい員いん会かいを構こう成せいする。

37シオンにおける高こう等とう評ひょう議ぎ会かいは、教きょう会かいの諸しょ事じに関かんする彼かれらのすべての決けつ議ぎにおいて、シオンのステークにおける十二人にんの評ひょう議ぎ会かいと同どう等とうの権けん能のうを持もつ定てい員いん会かいを構こう成せいする。

38巡じゅん回かい高こう等とう評ひょう議ぎ会かいは、福ふく音いんを宣のべ伝つたえ、福ふく音いんを施ほどこすために、様さま々ざまな召めしを果はたすに当あたって助たすけを必ひつ要ようとするときには、ほかの人ひと々びとではなく、七しち十じゅう人にんに要よう請せいしなければならない。

39十じゅう二に使し徒とは、教きょう会かいのすべての大おおきな支し部ぶにおいて、啓けい示じにより知しらされるままに、福ふく音いんの奉ほう仕し者しゃを聖せい任にんしなければならない。

40この神しん権けんの位くらいは、父ちち親おやから息子むすこへ継けい承しょうされるように確かく認にんされたものであり、約やく束そくを与あたえられた、選えらばれた血けっ統とうの直ちょっ系けいの子し孫そんに正せい当とうに属ぞくするものである。

41この位くらいはアダムの時じ代だいに設もうけられ、次つぎのように血けっ統とうによって継けい承しょうされた。

42すなわち、アダムからセツに継けい承しょうされた。セツは六十九歳さいのときにアダムによって聖せい任にんされ、また彼かれ(アダム)の死しぬ三年ねん前まえに彼かれによって祝しゅく福ふくを授さずけられ、その子し孫そんは主しゅの選せん民みんとなり、世よの終おわりまで守まもられるという神かみの約やく束そくを父ちちを通つうじて受うけた。

43彼かれ(セツ)は完かん全ぜんな人ひとであり、その姿すがたは彼かれの父ちちに生いき写うつしであったので、彼かれはあらゆる点てんで父ちちのようであり、年ねん齢れいによってのみ父ちちと見み分わけることができた。

44エノスは百三十四歳さい四か月げつのときに、アダムの手てによって聖せい任にんされた。

45カイナンが四十歳さいの年としに、神かみは荒あれ野ので彼かれを訪おとずれた。また、彼かれはシェドラマクの地ちに向むかって旅たびをしていた途と中ちゅうでアダムに会あった。彼かれは聖せい任にんを受うけたとき、八十七歳さいであった。

46マハラレルはアダムの手てによって聖せい任にんされたとき、四百九十六歳さいと七なの日かであった。アダムはまた彼かれを祝しゅく福ふくした。

47ヤレドはアダムの手ての下もとで聖せい任にんされたとき、二百歳さいであった。アダムはまた彼かれを祝しゅく福ふくした。

48エノクはアダムの手ての下もとで聖せい任にんされたとき、二十五歳さいであった。また、彼かれが六十五歳さいのときに、アダムは彼かれを祝しゅく福ふくした。

49そして、彼かれは主しゅにまみえ、主しゅとともに歩あゆみ、絶たえず主しゅの前まえにあった。三百六十五年ねん、彼かれは神かみとともに歩あゆみ、身みを変かえられて天てんに移うつされたとき、四百三十歳さいであった。

50メトセラはアダムの手ての下もとで聖せい任にんされたとき、百歳さいであった。

51レメクはセツの手ての下もとで聖せい任にんされたとき、三十二歳さいであった。

52ノアはメトセラの手ての下もとで聖せい任にんされたとき、十歳さいであった。

53アダムは死しぬ三年ねん前まえに、すべて大だい祭さい司しであったセツ、エノス、カイナン、マハラレル、ヤレド、エノク、およびメトセラを、義ぎにかなった子し孫そんの残のこりとともにアダム・オンダイ・アーマンの谷たにに呼よび集あつめ、そこで彼かれらに最さい後ごの祝しゅく福ふくを授さずけた。

54すると、主しゅが彼かれらに現あらわれた。彼かれらは立たち上あがってアダムをほめたたえ、彼かれをミカエル、君きみ、天てん使し長ちょうと呼よんだ。

55また、主しゅはアダムに慰なぐさめを与あたえ、そして言いった。「わたしはあなたを立たてて首しゅ長ちょうとした。多おおくの民みん族ぞくがあなたから出でるであろう。そして、あなたはとこしえに彼かれらを治おさめる君きみである。」

56そこで、アダムは会かい衆しゅうの中なかに立たち上あがった。彼かれは老ろう齢れいで腰こしが曲まがっていたにもかかわらず、聖せい霊れいに満みたされ、最さい後ごの世せ代だいに至いたるまでその子し孫そんに起おこることを預よ言げんした。

57これらのことはすべてエノクの書しょに記しるされており、定さだめられたときに証あかしされるであろう。

58十じゅう二に使し徒とはまた、啓けい示じに従したがって教きょう会かいの他たのすべての役やく員いんを聖せい任にんし、整ととのえなければならない。その啓けい示じは次つぎのとおりである。

59すなわち、教きょう会かいの務つとめに関かんする教きょう会かいの律りっ法ぽうに加くわえて、シオンの地ちにおけるキリストの教きょう会かいへ。

60万ばん軍ぐんの主しゅは言いう。まことに、わたしはあなたがたに言いう。長ちょう老ろうの職しょくにある者ものたちを管かん理りする管かん理り長ちょう老ろうがいなければならない。

61また、祭さい司しの職しょくにある者ものたちを管かん理りする祭さい司しも、

62同おなじように教きょう師しの職しょくにある者ものたちを管かん理りする教きょう師しも、さらに執しつ事じもまたいなければならない。

63執しつ事じから教きょう師しに、教きょう師しから祭さい司しに、祭さい司しから長ちょう老ろうに至いたるまで、教きょう会かいの聖せい約やくと戒いましめに従したがってそれぞれ任にん命めいされるままに、いなければならない。

64次つぎに、大だい神しん権けんが来くる。これはすべての中なかで最もっとも大おおいなるものである。

65それゆえ、大だい神しん権けんを持もつ者ものの中なかから一人ひとりがその神しん権けんを管かん理りするために任にん命めいされることが必ひつ要ようであり、彼かれは教きょう会かいの大だい神しん権けんの大だい管かん長ちょうと呼よばれる。

66言いい換かえれば、教きょう会かいの大だい神しん権けんを管かん理りする管かん理り大だい祭さい司しである。

67この人ひとから、按あん手しゅによって儀ぎ式しきの執しっ行こうと教きょう会かい員いんへの祝しゅく福ふくが来くる。

68それゆえ、ビショップの職しょくはそれと同どう等とうではない。ビショップの職しょくは、すべて現げん世せの事こと柄がらをつかさどるものだからである。

69それでも、ビショップはアロンの直ちょっ系けいの子し孫そんでないかぎり、大だい神しん権けんを持もつ者ものの中なかから選えらばれなければならない。

70彼かれはアロンの直ちょっ系けいの子し孫そんでないかぎり、その神しん権けんの鍵かぎを持もてないからである。

71しかしながら、メルキゼデクの位くらいに従したがう大だい祭さい司しは、現げん世せの事こと柄がらをつかさどるように任にん命めいされ、真しん理りの御み霊たまによってその知ち識しきを得え、

72イスラエルの判はん士しとなり、教きょう会かいの務つとめを行おこない、教きょう会かいの長ちょう老ろうたちの中なかから選えらんだ顧こ問もんたち、あるいは将しょう来らい選えらぶ顧こ門もんたちの助たすけを得えて、律りっ法ぽうに従したがって彼かれの前まえに提てい出しゅつされる証しょう拠こに基もとづいて戒いましめに背そむく者ものを裁さばく席せきに着つく。

73これは、アロンの直ちょっ系けいの子し孫そんではなく、メルキゼデクの位くらいに従したがう大だい神しん権けんに聖せい任にんされたビショップの義ぎ務むである。

74シオンの境さかいが広ひろげられ、シオンまたはそのほかの場ば所しょにおいて、ほかのビショップすなわち判はん士しが必ひつ要ようになるまで、彼かれはこのように判はん士しとならなければならない。すなわち、シオンであれ、シオンのステークであれ、あるいは彼かれがこの務つとめに任にん命めいされる教きょう会かいのいかなる支し部ぶであれ、そこに住すむ者ものの中なかで一いっ般ぱん判はん士しとならなければならない。

75ほかのビショップたちが任にん命めいされれば、彼かれらもその職しょく務むを遂すい行こうする。

76しかし、アロンの直ちょっ系けいの子し孫そんには、この神しん権けんの会かい長ちょうの職しょくに就つき、この務つとめの鍵かぎを持もち、メルキゼデクの位くらいに従したがう大だい神しん権けんの大だい管かん長ちょうを裁さばく場ば合あいのほかは顧こ問もんなしに独どく立りつしてビショップの職しょく務むを遂すい行こうし、イスラエルの判はん士しとして席せきに着つく、律りっ法ぽう上じょうの権けん利りがある。

77これらいずれの評ひょう議ぎ会かいの判はん決けつも、戒いましめにかなっていること。その戒いましめは次つぎのとおりである。

78さらにまことに、わたしはあなたがたに言いう。教きょう会かいの最もっとも重じゅう要ような事じ務む、および教きょう会かいの最もっとも困こん難なんな事じ件けんは、ビショップや判はん士したちの判はん決けつが満まん足ぞくのいくものでなければ、これを教きょう会かいの評ひょう議ぎ会かいに、すなわち大だい神しん権けんの大だい管かん長ちょう会かいの前まえに引ひき継ついで渡わたさなければならない。

79大だい神しん権けんの評ひょう議ぎ会かいの大だい管かん長ちょう会かいは、顧こ問もんとして補ほ佐さする他たの大だい祭さい司し、すなわち十二人にんを召めす力ちからを持もつ。このようにして、大だい神しん権けんの大だい管かん長ちょう会かいとその顧こ問もんたちは、教きょう会かいの律りっ法ぽうに従したがって証しょう拠こに基もとづいて判はん決けつを下くだす力ちからを持もつ。

80この判はん決けつの後のちは、もうそれを主しゅの前まえに持もち出だしてはならない。これは神かみの教きょう会かいの最さい高こう評ひょう議ぎ会かいであり、また霊れいにかかわる事こと柄がらに関かんする論ろん争そうについての最さい終しゅう判はん決けつだからである。

81教きょう会かいに属ぞくする者もので、教きょう会かいのこの評ひょう議ぎ会かいから免まぬがれる者ものはだれもいない。

82もしも大だい神しん権けんの大だい管かん長ちょうが戒いましめに背そむいたならば、彼かれは大だい神しん権けんを持もつ十二人にんの顧こ問もんによって補ほ佐さされる教きょう会かいの一いっ般ぱん評ひょう議ぎ会かいの前まえに覚おぼえられる。

83彼かれの頭こうべに下くだされる彼かれらの判はん決けつは、彼かれに関かんする論ろん争そうの終おわりである。

84このように、神かみの正せい義ぎと律りっ法ぽうから免まぬがれる者ものはだれもおらず、すべてのことが、真しん理りと義ぎによって神かみの前まえに秩ちつ序じょ正ただしく厳げん粛しゅくに行おこなわれるのである。

85さらにまた、まことに、わたしはあなたがたに言いう。執しつ事じの職しょくを管かん理りする会かい長ちょうの義ぎ務むは、聖せい約やくに従したがって与あたえられているとおりに、十二人にんの執しつ事じを管かん理りし、彼かれらとともに会かい議ぎの席せきに着つき、彼かれらに義ぎ務むを教おしえ、互たがいに教きょう化かし合あうことである。

86また、教きょう師しの職しょくを管かん理りする会かい長ちょうの義ぎ務むも、聖せい約やくの中なかで与あたえられているとおりに、二十四人にんの教きょう師しを管かん理りし、彼かれらとともに評ひょう議ぎ会かいの席せきに着つき、彼かれらにその職しょくの義ぎ務むを教おしえることである。

87また、アロンの神しん権けんを管かん理りする会かい長ちょうの義ぎ務むも、聖せい約やくの中なかで与あたえられているとおりに、四十八人にんの祭さい司しを管かん理りし、彼かれらとともに評ひょう議ぎ会かいの席せきに着つき、彼かれらにその職しょくの義ぎ務むを教おしえることである。

88この会かい長ちょうはビショップでなければならない。これはこの神しん権けんの義ぎ務むの一つだからである。

89さらに、長ちょう老ろうの職しょくを管かん理りする会かい長ちょうの義ぎ務むは、聖せい約やくに従したがって、九十六人にんの長ちょう老ろうを管かん理りし、彼かれらとともに評ひょう議ぎ会かいの席せきに着つき、彼かれらを教おしえることである。

90この会かい長ちょう会かいは七しち十じゅう人にんの会かい長ちょうとは異ことなり、全ぜん世せ界かいを旅たびしない者ものたちのために設もうけられる。

91さらにまた、大だい神しん権けんの職しょくの大だい管かん長ちょうの義ぎ務むは、全ぜん教きょう会かいを管かん理りし、モーセのようであることである。

92見みよ、ここに知ち恵えがある。まことに、神かみが教きょう会かいの長ちょうに授さずける神かみのすべての賜たま物ものを持もつ聖せい見けん者しゃ、啓けい示じ者しゃ、翻ほん訳やく者しゃ、および預よ言げん者しゃとなることである。

93また、七しち十じゅう人にんが七しち十じゅう人にんの人ひと々びとの中なかから選えらばれた七人にんの会かい長ちょうによって管かん理りされることは、七しち十じゅう人にんの秩ちつ序じょを示しめす示じ現げんによる。

94これらの会かい長ちょうのうちの第だい七の会かい長ちょうが、六人にんを管かん理りしなければならない。

95これら七人にんの会かい長ちょうは、彼かれらが属ぞくする最さい初しょの七しち十じゅう人にんのほかに別べつの七しち十じゅう人にんを選えらび、彼かれらを管かん理りしなければならない。

96また、ぶどう園えんにおける働はたらきで当とう然ぜん必ひつ要ようとされれば、七十の七倍ばいまで、別べつの七しち十じゅう人にんを選えらび、管かん理りする。

97これらの七しち十じゅう人にんは、まず異い邦ほう人じんのもとへ、そしてユダヤ人じんのもとへも行いく巡じゅん回かい奉ほう仕し者しゃとなる。

98十じゅう二に使し徒と会かいにも七しち十じゅう人にん会かいにも属ぞくさない教きょう会かいの他たの役やく員いんは、すべての国くに々ぐにを旅たびをする責せき任にんはないが、事じ情じょうの許ゆるすときには旅たびをしなければならない。彼かれらは旅たびをする責せき任にんはないが、十じゅう二に使し徒とや七しち十じゅう人にんと同おなじように、教きょう会かい内ないで高たかい責せき任にんある職しょくに就ついている。

99それゆえ、今いまや人ひとは皆みな、自じ分ぶんの義ぎ務むを学まなび、任にん命めいされている職しょく務むをまったく勤きん勉べんに遂すい行こうするようにしなさい。

100怠たい惰だな者ものは、その職しょくにいるにふさわしい者ものと見みなされない。また、自じ分ぶんの義ぎ務むを学まなばず、認みとめられるに足たる者ものであることを示しめさない者ものは、その職しょくにいるにふさわしい者ものと見みなされない。まことにそのとおりである。アーメン。