1 まことに，わたしは友ともであるあなたがたに言いう。わたしの声こえ，すなわちわたしの御み霊たまの声こえをもってあなたがたに語かたる。それは，シオンの地ちにおけるあなたがたの兄きょう弟だいたち，その多おおくが心こころからへりくだり，知ち恵えを得えて真しん理りを見みいだそうと熱ねっ心しんに努つとめているその兄きょう弟だいたちについて，わたしの思おもいをあなたがたに示しめすためである。

2 まことに，まことに，わたしはあなたがたに言いう。そのような者ものはそれを得えるので，幸さいわいである。主しゅなるわたしは，柔にゅう和わな者ものすべてと，わたしの欲ほっする者ものすべてに憐あわれみを示しめすからである。それは，わたしが彼かれらを裁さばくときに，わたしが正ただしいとされるためである。

3 見みよ，わたしは，シオンにおける塾じゅくに関かんしてあなたがたに言いう。主しゅなるわたしは，シオンに塾じゅくがあることを心こころから喜よろこんでおり，またわたしの僕しもべパーリー・P・プラットのことも，彼かれがわたしにつながっているので心こころから喜よろこんでいる。

4 そして，彼かれが続つづけてわたしにつながっていれば，わたしがほかの戒いましめを彼かれに与あたえるまで，彼かれはシオンの地ちにおける塾じゅくを引ひき続つづき管かん理りするであろう。

5 また，わたしは，彼かれがシオンにおける塾じゅくと教きょう会かいを教きょう化かするために，すべての聖せい文ぶんと奥おく義ぎを説とき明あかせるように，多おおくの祝しゅく福ふくをもって彼かれを祝しゅく福ふくしよう。

6 塾じゅくの残のこりの者ものに，主しゅなるわたしは喜よろこんで憐あわれみを示しめす。にもかかわらず，懲こらしめを受うけなければならない者ものたちがおり，彼かれらの行おこないは知しらされるであろう。

7 斧おのは木きの根ね元もとに置おかれている。良よい実みを結むすばない木きはことごとく切きり倒たおされて，火ひの中なかに投なげ込こまれるであろう。主しゅなるわたしがこれを語かたった。

8 まことに，わたしはあなたがたに言いう。彼かれらの中なかで，その心こころが正しょう直じきで，打うち砕くだかれていて，かつその霊れいが悔くいていることを知しっており，また犠ぎ牲せいを払はらって，すなわち主しゅなるわたしが命めいじるあらゆる犠ぎ牲せいを払はらって自じ分ぶんの聖せい約やくを進すすんで守まもろうとするすべての者ものは，わたしに受うけ入いれられる。

9 主しゅなるわたしは，良よい土と地ちで清きよらかな流ながれのほとりに植うえられた，多おおくの貴とうとい実みを結むすぶ実みのり豊ゆたかな木きのように，彼かれらに実みを結むすばせるからである。

10 まことに，わたしはあなたがたに言いう。わたしの思おもいは，わたしがあなたがたに与あたえた型かたに倣ならって，シオンの地ちにわたしのために一つの家いえを建たてることである。

11 すなわち，わたしの民たみの納おさめる什じゅう分ぶんの一いちによって速すみやかにそれを建たてなさい。

12 見みよ，これは，シオンの救すくいのためにわたしに一つの家いえを建たてるように，主しゅなるわたしが彼かれらの手てに求もとめる什じゅう分ぶんの一いちと犠ぎ牲せいである。

13 すなわち，この家いえは，すべての聖せい徒とたちが感かん謝しゃをささげる場ば所しょとして，またそれぞれの召めしと職しょくのすべてにおいて奉ほう仕しの業わざに召めされたすべての人ひとを教おしえる場ば所しょとして建たてられるものである。

14 それは，彼かれらの務つとめを理り解かいすることにおいて，理り論ろんにおいて，原げん則そくにおいて，教きょう義ぎにおいて，その王おう国こくの鍵かぎがあなたがたに授さずけられている地ち上じょうの神かみの王おう国こくに関かんするすべてのことにおいて，彼かれらが完かん全ぜんになるためである。

15 また，わたしの民たみが主しゅの名なによってわたしに一つの家いえを建たて，それが汚けがされないように，何なんであろうと清きよくないものがそこに入はいるのを許ゆるさなければ，わたしの栄えい光こうはそのうえにとどまるであろう。

16 まことにまた，わたしはそこにいる。わたしはそこに来くるからである。そして，そこに入はいって来くる心こころの清きよい者ものは皆みな，神かみを見みるであろう。

17 しかし，もしもそれが汚けがされるならば，わたしがそこに来くることはなく，わたしの栄えい光こうはそこにない。わたしは清きよくない神しん殿でんには来こないからである。

18 さて見みよ，シオンがこれらのことを行おこなうならば，シオンは栄さかえ，自みずからを広ひろげ，非ひ常じょうに栄えい光こうに満みちた，きわめて大おおいなる，そして甚はなはだ恐おそろしいものとなるであろう。

19 そして，地ちのもろもろの国こく民みんはシオンを尊とうとび，言いうであろう。「確たしかにシオンは我われ々われの神かみの都みやこであり，また，確たしかにシオンは倒たおれることも，その場ば所しょから移うつされることもあり得えない。神かみがそこにおられ，主しゅの御み手てがそこにあるからである。

20 主しゅはシオンの救すくいとなりシオンの高たかいやぐらになると，その強つよい力ちからによって誓ちかわれた。」

21 それゆえ，主しゅはこのように言いう。まことに，シオンを喜よろこばせなさい。心こころの清きよい者もの，これこそシオンである。それゆえ，シオンを喜よろこばせなさい。一いっ方ぽう，悪あく人にんは皆みな嘆なげき悲かなしむであろう。

22 見みよ，見みよ，報ほう復ふくは神かみを敬うやまわない者もののうえに旋せん風ぷうのように速すみやかに及およぶ。そして，だれがそれを免まぬがれるであろうか。

23 主しゅの懲こらしめは夜よるも昼ひるも通とおり行ゆき，その知しらせはすべての人ひとを悩なやます。すなわち，主しゅが来くるまで，それはとどめられないであろう。

24 主しゅの憤いきどおりは，彼かれらの忌いまわしい行おこないとすべての邪じゃ悪あくな行おこないに向むかって燃もえているからである。

25 それでも，シオンがわたしの命めいじたすべてのことを努つとめて行おこなうならば，シオンは免まぬがれるであろう。

26 しかし，もしシオンがわたしの命めいじたことを何なんであろうと努つとめて行おこなうようにしなければ，わたしはシオンのすべての行おこないに応おうじて，ひどい苦く難なん，疫えき病びょう，悪あく疫えき，剣つるぎ，報ほう復ふく，焼やき尽つくす火ひをシオンに見み舞まおう。

27 しかしながら，この度たびに限かぎって，シオンの耳みみに次つぎのことを読よみ聞きかせなさい。すなわち，主しゅなるわたしはシオンのささげ物ものを受うけ入いれた。そして，シオンがこれからもう罪つみを犯おかさなければ，これらのことはどれもシオンに及およばないであろう。

28 また，わたしは数かず々かずの祝しゅく福ふくをもってシオンを祝しゅく福ふくし，シオンと，シオンの代よ々よの子し孫そんにとこしえにいつまでも多おおくの祝しゅく福ふくを増まし加くわえる，と主しゅなるあなたがたの神かみは言いう。アーメン。