1わたしはアルパでありオメガであり、主しゅなるキリストである。すなわち、わたしは初はじめであり終おわりである者もの、世よの贖あがない主ぬしである。

2わたしは、わたしの属ぞくする御お方かた、すなわち父ちちの、わたしについての御み心こころをなし終おえた。わたしは万ばん物ぶつをわたし自じ身しんに従したがわせようと、このことを行おこなってきた。

3わたしは、世よの終おわりに、最さい後ごの大おおいなる裁さばきの日ひに、サタンと彼かれの業わざを滅ほろぼすほどの一いっ切さいの権けん威いを保ほ持じしている。その日ひに、わたしはすべての人ひとをそのなした行おこないと業わざに応おうじて裁さばき、世よに住すむ者ものに宣せん告こくを下くだすであろう。

4人ひとは皆みな必かならず悔くい改あらためなければならない。そうしなければ苦くるしみを受うける。神かみであるわたしは無む窮きゅうである。

5それゆえ、わたしは宣せん告こくする裁さばきを取とり消けさない。まことに、わたしの左ひだりにいる者ものたちには、涙なみだを流ながし、泣なきわめき、歯はぎしりをするほどの災わざわいが下くだるであろう。

6それでも、この苦く痛つうには終おわりがないとは記しるされておらず、無む窮きゅうの苦く痛つうと記しるされている。

7また、永えい遠えんの罰ばつの定さだめとも記しるされている。それゆえ、これはほかの聖せい句くよりも明めい確かくであって、人ひとの子こらの心こころに十じゅう分ぶんに訴うったえ、わたしの名なの栄えい光こうを表あらわす。

8わたしはこの奥おく義ぎをあなたがたに説せつ明めいしよう。わたしの使し徒とたちのように、これを知しるのはあなたがたにふさわしいからである。

9わたしはこのことのために選えらばれているあなたがたに、まさに一人ひとりに語かたるように語かたって、あなたがたがわたしの安あん息そくに入はいれるようにしよう。

10見みよ、神しん性せいの奥おく義ぎは何なんと深ふかいことか。見みよ、わたしは無む窮きゅうであり、わたしの手てから与あたえられる罰ばつは無む窮きゅうの罰ばつである。無む窮きゅうとはわたしの名なである。それゆえ、

11永えい遠えんの罰ばつとは、神かみの罰ばつである。

12無む窮きゅうの罰ばつとは、神かみの罰ばつである。

13わたしはあなたに命めいじる。悔くい改あらためなさい。また、あなたがわたしの名なによってわたしの僕しもべジョセフ・スミス・ジュニアの手てより受うけた戒いましめを守まもりなさい。

14あなたがそれらを受うけたのは、わたしの全ぜん能のうの力ちからによる。

15それゆえ、わたしは、悔くい改あらためるようにあなたに命めいじる。わたしの口くちの鞭むちによって、わたしの憤いきどおりによって、またわたしの怒いかりによって打うたれて、つらい苦くるしみを被こうむることのないように、悔くい改あらためなさい。これらの苦くるしみがいかにつらいか、あなたは知しらない。いかに激はげしいか、あなたは知しらない。まことに、いかに堪たえ難がたいか、あなたは知しらない。

16見みよ、神かみであるわたしは、すべての人ひとに代かわってこれらの苦くるしみを負おい、人ひと々びとが悔くい改あらためるならば苦くるしみを受うけることのないようにした。

17しかし、もしも悔くい改あらためなければ、彼かれらはわたしが苦くるしんだように必かならず苦くるしむであろう。

18その苦くるしみは、神かみであって、しかもすべての中なかで最もっとも大おおいなる者ものであるわたし自じ身しんが、苦く痛つうのためにおののき、あらゆる毛け穴あなから血ちを流ながし、体からだと霊れいの両りょう方ほうに苦くるしみを受うけたほどのものであった。そしてわたしは、その苦にがい杯さかずきを飲のまずに身みを引ひくことができればそうしたいと思おもった。

19しかしながら、父ちちに栄えい光こうがあるように。わたしは杯さかずきを飲のみ、人ひとの子こらのためにわたしの備そなえを終おえたのである。

20それゆえ、わたしは再ふたたびあなたに命めいじる。悔くい改あらためなさい。そうしなければ、わたしは全ぜん能のうの力ちからによってあなたをへりくだらせよう。また、あなたの罪つみを告こく白はくしなさい。そうしなければ、あなたはわたしが語かたったこれらの罰ばつを受うけて苦くるしむであろう。わたしが御み霊たまを取とり去さったときに、あなたはその最もっとも小ちいさなもの、まことにその最もっとも軽けい度どなものを味あじわったことがある。

21わたしはあなたに命めいじる。悔くい改あらためのほかに何なにも宣のべ伝つたえてはならない。また、わたしの知ち恵えにかなうときまで、これらのことを世よの人ひと々びとに示しめしてはならない。

22彼かれらは今いまは肉にくに堪たえられず、乳ちちを飲のまなければならないからである。それゆえ、彼かれらはこれらのことを知しってはならない。そうでなければ、彼かれらは滅ほろびるであろう。

23わたしに学まなび、わたしの言こと葉ばを聴ききなさい。わたしの御み霊たまの柔にゅう和わな道みちを歩あゆみなさい。そうすれば、あなたはわたしによって平へい安あんを得えるであろう。

24わたしはイエス・キリストである。わたしは父ちちの御み心こころによって来きた。そして、父ちちの御み心こころを行おこなう。

25さらにまた、わたしはあなたに命めいじる。あなたは隣りん人じんの妻つまをむさぼってはならない。隣りん人じんの命いのちを求もとめてはならない。

26さらにまた、あなたに命めいじる。あなたは自じ分ぶんの財ざい産さんをむさぼることなく、真しん理りと神かみの言こと葉ばが載のっている『モルモン書しょ』を印いん刷さつするために惜おしみなくそれを分わけ与あたえなさい。

27この書しょは異い邦ほう人じんにあてたわたしの言こと葉ばであり、これはユダヤ人じんに、すなわちレーマン人じんはその残のこりの者ものである、そのユダヤ人じんに間まもなく伝つたえられるであろう。それは、彼かれらが福ふく音いんを信しんじて、すでに来きているメシヤが来くるのを待まち望のぞむことのないようにするためである。

28さらにまた、あなたに命めいじる。あなたは心こころの中なかで祈いのるだけでなく、声こえに出だしても祈いのりなさい。隠かくれて祈いのるだけでなく、世よの人ひと々びとの前まえでも祈いのり、ひそかに祈いのるだけでなく、公おおやけにも祈いのりなさい。

29また、あなたは喜よろこびのおとずれを告つげ知しらせなさい。山やま々やまの上うえで、すべての高たかい所ところで、またあなたが会あうのを許ゆるされるすべての民たみの中なかで、それを告つげて広ひろめなさい。

30また、あなたは謙けん遜そんの限かぎりを尽つくしてそれを行おこないなさい。わたしを信しん頼らいし、またののしる者ものにののしり返かえすことのないようにしなさい。

31また、あなたは様さま々ざまな教きょう義ぎを話はなすことをせずに、悔くい改あらためと救すくい主ぬしを信しんじる信しん仰こう、バプテスマによる罪つみの赦ゆるし、および火ひすなわち聖せい霊れいによる罪つみの赦ゆるしを告つげなさい。

32見みよ、これはこの件けんについてわたしがあなたに与あたえる、大おおいなる最さい後ごの戒いましめである。あなたの日ひ々びの歩あゆみにとって、生しょう涯がいの最さい後ごまでこれで十じゅう分ぶんだからである。

33あなたはこれらの勧かん告こくを軽かろんじれば、悲ひ惨さんを招まねき、あなた自じ身しんと財ざい産さんの滅めつ亡ぼうさえ招まねくであろう。

34あなたの財ざい産さんの一いち部ぶ、すなわちあなたの土と地ちの一いち部ぶ、あなたの家か族ぞくの扶ふ養よう分ぶんを除のぞくすべてを分わけ与あたえなさい。

35印いん刷さつ業ぎょう者しゃとの契約けいやくによって生しょうじた負ふ債さいを支し払はらいなさい。束そく縛ばくから自みずからを解かい放ほうしなさい。

36家か族ぞくに会あいたいと望のぞむときのほかは、あなたの家いえと家か庭ていを離はなれなさい。

37そして、すべての者ものに自じ由ゆうに語かたりなさい。まことに大おお声ごえで、「ホサナ、ホサナ、主しゅなる神かみの御み名ながほめたたえられますように」と叫さけびながら喜よろこびの声こえを上あげて、説とき、勧すすめ、真しん理りを告つげ知しらせなさい。

38常つねに祈いのりなさい。そうすれば、わたしはあなたに御み霊たまを注そそごう。そして、あなたの祝しゅく福ふくは大おおいなるものとなる。まことに、地ちの宝たからと、それと同どう等とうの腐ふ敗はいするものを得えるよりも、それは大おおきいであろう。

39見みよ、あなたはこれを読よんで、喜よろこばずに、また喜よろこびのために心こころを高こう揚ようさせずにいられようか。

40あなたは目めの不ふ自じ由ゆうな導みちびき手てとして長ながく駆かけ回まわることができようか。

41それとも、あなたは謙けん遜そんで、柔にゅう和わであり、わたしの前まえであなた自じ身しん賢かしこく振ふる舞まうことができるか。まことに、あなたの救すくい主ぬしであるわたしのもとに来きなさい。アーメン。