1まことに、わたしは友であるあなたがたに言う。わたしが共同制度また永遠の制度として組織し、設立することを命じた制度に属するすべての財産に関して、わたしはあなたがたに勧告と戒めを与える。この制度は、わたしが来るまでわたしの教会を益し、人々を救うためのものである。
2わたしが命じたこのことには、わたしから命じられた者たちが忠実であれば多くの祝福をもって祝福されるという、不変不易の約束が伴っていた。
3しかし、もしも忠実でなければ、彼らはやがてのろわれることになっていた。
4それゆえ、わたしの僕の中のある者たちが戒めを守らず、貪欲によって、また偽りの言葉をもって聖約を破ったので、わたしは非常にひどくかつ厳しいのろいをもって彼らをのろったのである。
5その制度に属するだれかが戒めに背く者であると分かれば、言い換えれば、あなたがたを結び合わせる聖約を破るならば、彼は生涯のろわれて、わたしが望む者により踏みつけられると、主なるわたしは心の中に定めたからである。
6主なるわたしは、これらのことで侮られることはないからである。
7これはすべて、あなたがたの中の罪のない者が正しくない者とともに罪に定められることのないためであり、またあなたがたの中の罪のある者が罰を免れることのないためである。主なるわたしは、わたしの右手における栄光の冠をあなたがたに約束したからである。
8それゆえ、もしあなたがたが戒めに背く者であると分かれば、あなたがたは生涯、わたしの激しい怒りを免れることはできない。
9あなたがたは、戒めに背いて絶たれるならば、贖いの日までサタンから打たれるのを免れることはできない。
10この制度に属する者で、戒めに背く者であることが分かり、しかもその悪を悔い改めない者がいれば、あなたがたがその者をサタンに引き渡して打たせるように、わたしは、まさに今この時点からあなたがたに力を与える。しかも、彼はあなたがたに害悪を及ぼす力を持たないであろう。
11わたしの知恵にかなうので、一つの戒めを、わたしはあなたがたに与える。あなたがたは自らを組織し、すべての人をその管理人の職に任じなければならない。
12それは、すべての人が、自分に定められる管理人の職についてわたしに報告できるようにするためである。
13主なるわたしが、被造物のために造って備えたこの世のもろもろの祝福に対する管理人としての責任を、すべての人に取らせることは、必要なことだからである。
14主なるわたしは天を広げ、また地を築いた。これらはまことにわたしの手の業である。そして、その中にある万物はわたしのものである。
15万物はわたしのものであるから、わたしが意図しているのは、聖徒たちに必要なものを与えることである。
16しかしそれは、わたし自身の方法で行われなければならない。見よ、富んでいる者を低くすることによって貧しい者を高くすること、これこそ、主なるわたしが聖徒たちに必要なものを与えるために定めた方法である。
17地は満ちており、十分にあり余っているからである。まことに、わたしはすべてのものを備え、人の子らが自ら選択し行動する者となるようにした。
18それゆえ、わたしの造った豊かなものの中から取りながら、わたしの福音の律法に従って貧しい者や乏しい者に物を分け与えることをしない者は、悪人とともに、地獄で苦しみながら見上げるであろう。
19さて、まことに、わたしはこの制度の財産に関してあなたがたに言う。
20わたしの僕シドニー・リグドンには、わたしが命じるときに、わたしの望むままに彼がわたしのぶどう園で働く間、彼を扶養するために、彼が今住んでいる場所と皮なめし所の敷地を彼の管理の財産として定めるようにしなさい。
21すべてのことを、カートランドの地に住むこの制度の会員の助言と、この制度の会員の一致した同意や声に従って行いなさい。
22この管理の財産と祝福を、主なるわたしは、わたしの僕シドニー・リグドンと彼の後の子孫への祝福として彼に授ける。
23また、彼がわたしの前に謙遜であれば、わたしは彼に数々の祝福を増し加えよう。
24さらにまた、わたしの僕マーティン・ハリスには、彼と彼の後の子孫のために、わたしの僕ジョン・ジョンソンが以前の受け継ぎの地と引き換えに得た土地の敷地を、彼の管理の財産として定めるようにしなさい。
25また、彼が忠実であれば、わたしは彼と彼の後の子孫に数々の祝福を増し加えよう。
26また、わたしの僕マーティン・ハリスに、わたしの僕ジョセフ・スミス・ジュニアが指示するとおりに、わたしの言葉を宣言するために金銭をささげさせなさい。
27さらにまた、わたしの僕フレデリック・G・ウィリアムズには、彼が今住んでいる場所を所有させなさい。
28わたしの僕オリバー・カウドリには、印刷所として使われる家に隣接する区画された敷地、すなわち第一の敷地と、彼の父親が住んでいる敷地を所有させなさい。
29わたしの僕たち、フレデリック・G・ウィリアムズとオリバー・カウドリに、印刷所とそれに付属するすべてのものを与えなさい。
30これは彼らに定められる管理の財産となる。
31彼らが忠実であれば、見よ、わたしは彼らを祝福し、数々の祝福を増し加えよう。
32これは、彼らと彼らの後の子孫のために、わたしが彼らを任じた管理人の職の初めである。
33彼らが忠実であれば、わたしは彼らと彼らの後の子孫に数々の祝福を、まことに多くの祝福を増し加えよう。
34さらにまた、わたしの僕ジョン・ジョンソンに、彼が住んでいる家と受け継ぎの地のすべてを与えなさい。ただし、わたしの家を建てるために確保されているその受け継ぎの地に付属する土地、ならびにわたしの僕オリバー・カウドリのために指定された敷地は除外される。
35彼が忠実であれば、わたしは彼に数々の祝福を増し加えよう。
36わたしの思いは、御霊の声によって、この制度の会員の助言によって、またこの制度の会員の声によって彼に知らされるとおりに、彼がわたしの聖徒たちの町を築くために区画された敷地を売ることである。
37これは、彼と彼の後の子孫への祝福として、わたしが彼に定めた管理人の職の初めである。
38彼が忠実であれば、わたしは彼に多くの祝福を増し加えよう。
39さらにまた、わたしの僕ニューエル・K・ホイットニーには、彼が今住んでいる家と敷地、および商店のある敷地と建物、ならびに商店の南の角にある敷地、それに灰焼場のある敷地を定めるようにしなさい。
40これをすべて、わたしは、わたしの僕ニューエル・K・ホイットニーの管理の財産として、彼と彼の後の子孫への祝福として、またわたしがカートランドの地におけるわたしのステークのために設けたわたしの制度の商店の益のために、彼に定めたのである。
41まことに、この商店のすべては、わたしの僕N・K・ホイットニーに、まことに彼と彼の代理人、および彼の後の子孫にわたしが定めた管理の財産である。
42彼がわたしから与えられた戒めを忠実に守れば、わたしは彼と彼の後の子孫に数々の祝福を、まことに多くの祝福を増し加えよう。
43さらにまた、わたしの僕ジョセフ・スミス・ジュニアには、わたしの家を建てるために区画されている奥行四十ロッド、幅十二ロッドの敷地と、また彼の父親が今住んでいる受け継ぎの地を定めるようにしなさい。
44これは、彼と彼の父親への祝福として、わたしが彼に定めた管理人の職の初めである。
45見よ、わたしは彼の父親を扶養するために、彼のための受け継ぎの地を取っておいたからである。それゆえ、彼はわたしの僕ジョセフ・スミス・ジュニアの家の中に数えられるであろう。
46わたしの僕ジョセフ・スミス・ジュニアが忠実であれば、わたしは彼の家に数々の祝福を、まことに多くの祝福を増し加えよう。
47さて、わたしはシオンに関してあなたがたに一つの戒めを与える。あなたがたはもはや、一つの共同制度としてシオンの同胞に拘束されることがあってはならない。ただ次のようになる。
48すなわち、あなたがたは自らを組織した後に、「カートランドの町、シオンのステークの共同制度」と呼ばなければならない。また、あなたがたの兄弟たちは組織した後、「シオンの町の共同制度」と呼ばなければならない。
49彼らは彼ら自身の名によって、またそれ自体の名によって組織しなければならない。また、彼らはそれ自体の名によって、また彼ら自身の名によって務めを行わなければならない。
50そして、あなたがたはそれ自体の名によって、またあなたがた自身の名によってあなたがたの務めを行わなければならない。
51わたしはこれを、あなたがたの救いと、彼らの救いのために行うように命じた。彼らが追い出されたためであり、また来るべきことのためである。
52聖約が、戒めに背くことによって、また貪欲と偽りの言葉によって破られたので、
53あなたがたは、兄弟たちと結ばれていた共同制度としては解散される。そして、この時点まではともかく、これからはわたしの述べたように、この制度が評議会において同意し、あなたがたの事情が許して評議会の声が支持するままに行う貸し借りのほか、あなたがたは兄弟たちと結びつきを持たない。
54さらにまた、わたしがあなたがたに定めた管理の財産に関して、あなたがたに戒めを与える。
55見よ、すべてこれらの財産はわたしのものである。そうでなければ、あなたがたの信仰はむなしく、あなたがたは偽善者とされ、あなたがたがわたしと交わした聖約は破られる。
56そして、それらの財産がわたしのものであるならば、あなたがたは管理人である。そうでなければ、あなたがたは管理人ではない。
57しかし、まことに、わたしはあなたがたに言う。わたしはあなたがたをわたしの家をつかさどる管理人とした。実にあなたがたは管理人なのである。
58そして、わたしがあなたがたに自らを備えるようにと命じたのは、この目的のためである。すなわち、わたしの言葉、言い換えれば、わたしの聖文のすべてと、わたしがかつてあなたがたに与えた啓示、またこの後折々あなたがたに与える啓示を印刷するためである。
59それらの啓示が与えられるのは、地上にわたしの教会と王国を築き上げ、わたしが自分の民とともに住むときに対して彼らを備えるためである。その時はもう近づいている。
60あなたがたは金庫のための場所を備えて、そこをわたしの名のために奉献しなければならない。
61また、その金庫を守るためにあなたがたの中の一人を任命し、この祝福に聖任しなければならない。
62また、その金庫に封を施し、すべて神聖なものをその金庫に納めなければならない。そして、あなたがたの中のだれも、それを、あるいはその一部といえども自分のものと言ってはならない。それはあなたがた全員のものだからである。
63わたしは今この時点から、あなたがたにそれを与える。あなたがたは行って、わたしが述べたようにこれらの神聖なものを印刷するために、神聖なものは除いて、わたしがあなたがたに定めた管理の財産を使うようにしなさい。
64また、その神聖なものから得る利益は金庫に納め、その上に封を施さなければならない。そして、制度の会員の声によるか、あるいは戒めによる以外には、だれもそれを使ったり、金庫から取り出したりしてはならず、またその上に施された封を解くことも許されない。
65このように、あなたがたはその神聖なものから得る利益を、神聖かつ聖なる目的のために金庫に保管しなければならない。
66そして、これを主の神聖な金庫と呼ばなければならない。また、それが聖なるもので、主に奉献されたものとなるように、その上に封を施さなければならない。
67さらにまた、別の金庫を備え、その金庫を守るために金庫係を任命し、またそれに封を施さなければならない。
68また、わたしがあなたがたに定めた財産、すなわち家や土地や家畜や、わたしが神聖かつ聖なる目的でわたしのために取っておいた神聖かつ聖なる書き物を除くすべてのものを、よく活用することによって、あなたがたが管理の財産から得るすべての金銭は、それを受け取り次第、百ドルでも、五十ドルでも、二十ドルでも、十ドルでも、五ドルでも、金庫に納めるようにしなければならない。
69言い換えれば、五ドルを得た者は、五ドルを金庫に納めなさい。十ドル、二十ドル、五十ドル、あるいは百ドルを得たとしても、同様にしなさい。
70そして、あなたがたの中のだれも、それは自分のものであると言ってはならない。それは、あるいはその一部といえども、自分のものと言ってはならないからである。
71また、制度の会員の声と同意によらなければ、その一部といえども使ったり、金庫から取り出したりしてはならない。
72制度の会員の声と同意とはこうである。すなわち、あなたがたの中のだれかが金庫係に、「わたしの管理人の職の助けとしてこれが必要です」と言う。
73五ドルでも、十ドルでも、二十ドルでも、五十ドルでも、百ドルでも、金庫係は、彼が管理人の職を果たすのを助けるために必要な金額を与えなければならない。
74彼が戒めに背く者であると見なされ、不忠実で愚かな管理人であることがこの制度の評議会の前にはっきりと明らかになるまで、そのようにしなければならない。
75しかし、彼が完全な会員資格を持ち、管理人の職に関して忠実で賢明であるかぎり、これは金庫係にとって、金庫係が拒んではならないしるしとなる。
76しかし、彼が戒めに背いている場合、金庫係はこの制度の評議会と声に従わなければならない。
77また、金庫係が不忠実で愚かな管理人であると見なされた場合、彼はこの制度の評議会と声に従い、その職から退けられる。そして、別の者が彼の代わりに任命される。
78さらにまた、まことに、わたしはあなたがたの負債に関してあなたがたに言う。見よ、わたしの思いは、あなたがたがすべての負債を返済することである。
79また、わたしの思いは、あなたがたがわたしの前にへりくだり、あなたがたの熱心と謙遜と信仰の祈りによってこの祝福を得ることである。
80そして、あなたがたが熱心かつ謙遜であり、信仰をもって祈るならば、見よ、わたしは貸し主の心を和らげ、その間に資産を授けてあなたがたを救おう。
81それゆえ、速やかにニューヨークに手紙を書き送り、わたしの御霊が告げるとおりに書き伝えなさい。わたしはあなたがたの貸し主の心を和らげて、あなたがたを苦しめようという思いが彼らの心の中から取り去られるようにしよう。
82そして、あなたがたが謙遜かつ忠実であり、わたしの名を呼ぶならば、見よ、わたしはあなたがたに勝利を与えよう。
83わたしはあなたがたに一つの約束を与える。あなたがたはこの度に限って、束縛から解放されるであろう。
84もしあなたがたが束縛から救われるに十分な借り入れをするまで、百ドルでも、千ドルでも、金銭を借り入れる機会を得るとすれば、それはあなたがたの特典である。
85会員の同意により、あるいはあなたがたが良いと思うそのほかの方法により、この度に限ってあなたがたの名をもって、わたしがあなたがたの手に渡した財産を抵当に入れなさい。
86わたしはこの度に限って、あなたがたにこの特典を与える。見よ、あなたがたがわたしの命じたとおりに、わたしがあなたがたの前に提示したことに取りかかるならば、すべてこれらのものはわたしのものであり、あなたがたはわたしの管理人であるので、主人は自分の家に押し入られるのを許さない。まことにそのとおりである。アーメン。