1苦しめられ、迫害され、受け継ぎの地から追い出されたあなたがたの兄弟たちに関して、まことに、わたしはあなたがたに言う。
2主なるわたしは、彼らの背きのゆえに、彼らの受けている苦難が彼らに及ぶのを許した。
3それでも、わたしは彼らを自分のものとする。わたしが来てわたしの宝石を集める日に、彼らはわたしのものとなるであろう。
4それゆえ、彼らは必ず懲らしめを受け、自分の独り子をささげるように命じられたアブラハムのように、試みられなければならない。
5懲らしめに耐えないで、わたしを否定する者は皆、聖められることはあり得ないからである。
6見よ、わたしはあなたがたに言う。彼らの中には、あつれきや争い、ねたみ、対立、およびみだらなむさぼりの欲望があった。それゆえ、これらのことによって、彼らはその受け継ぎを汚したのである。
7彼らは主なる神の声に聞き従うのが遅かった。それゆえ、主なる彼らの神は、彼らの祈りを聴くのを遅くする、すなわち彼らの苦難の日に彼らにこたえるのを遅くするのである。
8平穏な日には、彼らはわたしの勧告を軽んじた。しかし、苦難の日にはやむを得ずわたしを捜し求める。
9まことに、わたしはあなたがたに言う。彼らが罪を犯したにもかかわらず、わたしの心は、彼らに対する哀れみに満たされている。わたしは彼らをことごとく捨ててしまうことはせず、激しい怒りの日に憐れみを思い起こそう。
10わたしは、わたしの民のために憤りの剣を下すという誓いを立て、あなたがたに与えた以前の戒めによってその定めを出した。わたしが述べたとおりに、それは起こるであろう。
11わたしの憤りは、間もなくすべての国民のうえに限りなく注がれる。これをわたしは、彼らの罪悪の杯が満ちるときに行う。
12その日、見張り台の上にいるすべての者、言い換えれば、わたしのイスラエルはすべて救われる。
13散らされた者は集められる。
14嘆き悲しんできた者は皆、慰められる。
15わたしの名のために自分の命を与えた者は皆、冠を授けられる。
16それゆえ、シオンについて心に慰めを得なさい。すべての肉なるものはわたしの手の内にあるからである。安らかにしていて、わたしが神であることを知りなさい。
17シオンの子らが散らされても、シオンがその場所から移されることはない。
18生き残っている心の清い者は帰って来る。彼らとその子孫は、シオンの荒れた所を築き上げるために、永遠の喜びの歌を歌いながら、彼らの受け継ぎの地にやって来るであろう。
19すべてこれらのことが起こるのは、預言者たちの述べたことが成就するためである。
20見よ、わたしが指定した場所のほかに指定される所はどこもない。わたしの聖徒たちの集合の業のために、わたしが指定した場所のほかに指定される所はどこもない。
21そして、ついに彼らのためにもう余地のない日が来る。そのとき、わたしが彼らに指定するほかの場所がある。シオンの幕のために、すなわちシオンを強めるために、それらはステークと呼ばれる。
22見よ、わたしの思いは、わたしの名を呼び、わたしの永遠の福音に従ってわたしを礼拝する者が皆集まり、聖なる場所に立ち、
23来るべき啓示に備えることである。そのとき、地を隠すわたしの幕屋にある神殿を覆っている幕は取り去られて、すべての肉なるものがともにわたしを見る。
24また、人も、野の獣も、空の鳥も、海の魚も、全地の面に住んでいるすべての朽ちるものが焼き尽くされる。
25元素から成るものは酷熱に溶かされる。そして、万物が新しくなって、わたしの知識と栄光が全地のうえにある。
26その日、人の敵意、もろもろの生き物の敵意、すなわちすべての肉なるものの敵意が、わたしの前からなくなる。
27その日には、人が求めるものは何でも与えられる。
28また、その日には、サタンはだれをも誘惑する力を持たない。
29また、死がないので悲しみもない。
30その日には、幼児は年を取るまで死ぬことはない。そして、人の生涯は木の寿命のようである。
31また、人は死ぬときに眠ることなく、すなわち地の中に眠ることなく、一瞬のうちに変えられて引き上げられる。そして、彼の安息は栄光あるものとなる。
32まことに、わたしはあなたがたに言う。主が来るその日に、主はすべてのことを明らかにする。
33すなわち、過ぎ去ったこと、だれも知らなかった隠されていたこと、地球が造られた方法とその目的と行く末など地球に関すること、
34最も貴いこと、上にあること、下にあること、地中や地上や天にあることを。
35わたしの名のために迫害を受け、信仰をもって堪え忍ぶ者は皆、たとえ召されてわたしのために命を捨てるとしても、なお彼らはこのすべての栄光にあずかるであろう。
36それゆえ、死に至るまでも恐れてはならない。この世ではあなたがたの喜びは満たされないが、わたしにあってあなたがたの喜びは満たされるからである。
37それゆえ、体も体の命も心にかけてはならない。霊と霊の命とを心にかけなさい。
38また、あなたがたは忍耐することによって自分の霊を保つために、常に主の顔を求めなさい。そうすれば、あなたがたは永遠の命を得るであろう。
39人々がわたしの永遠の福音に召され、永遠の聖約を交わすとき、彼らは地の塩、また人の味と見なされる。
40彼らは人の味となるように召される。それゆえ、もし地の塩がその塩気を失ったら、見よ、もはや何の役にも立たず、ただ外に捨てられて、人々に踏みつけられるだけである。
41見よ、ここにシオンの子らに関する知恵がある。すなわち、そのすべてではないが、多くの者に関する知恵がある。彼らは戒めに背く者であるとされた。それゆえ、必ず懲らしめを受けなければならない。
42自分を高くする者は低くされ、自分を低くする者は高くされるであろう。
43さて、あなたがたがシオンの贖いについて、わたしの思いを知ることができるように、一つのたとえを示そう。
44ある身分の高い人が、特別な良い土地を一か所持っていた。そして、彼は僕たちに言った。「おまえたちはわたしの果樹園、すなわちこの特別な良い土地へ行って、十二本のオリーブの木を植えなさい。
45そして、それらの周りに見張り人たちを置き、また一つの見張り台を築いて、その台の上で見張り人となる者が周りの土地を見渡せるようにしなさい。このようにして、敵がやって来て、わたしの果樹園の実を奪って自分のものにしようとするときに、わたしのオリーブの木が折り倒されることのないようにしなさい。」
46さて、その身分の高い人の僕たちは行って、主人が命じたように行い、オリーブの木を植え、一つの垣を巡らし、見張り人たちを置き、また一つの見張り台を築き始めた。
47そして、まだその土台を据えていたときに、彼らは仲間内で、「わたしの主人に、なぜこの見張り台が必要なのか」と言い始めた。
48そして、久しく相談し、仲間内で言った。「今は平和な時であるのに、主人に、なぜこの見張り台が必要なのか。
49この金を銀行に預けてはどうだろう。このようなことは必要がないのだから。」
50彼らは互いに意見の合わないうちに、非常に怠惰になった。そして、その主人の命令に聞き従わなかった。
51すると、夜に敵がやって来て、垣を壊した。そこで、身分の高い人の僕たちは起き出し、驚いて逃げた。そこで、敵は彼らの造ったものを壊し、オリーブの木を折り倒した。
52さて見よ、身分の高い人、すなわちその果樹園の主人は僕たちのところにやって来て、彼らに言った。「どうしたことだ。この大きな災いの原因は何だ。
53おまえたちはわたしが命じたとおりに行うべきではなかったか。おまえたちは果樹園で植え付けをし、垣を巡らし、その防壁の上に見張り人を置いた後、敵から襲われることのないように見張り台も築いて、その見張り台の上に見張り人を置き、わたしの果樹園を見張って寝入らないようにすべきではなかったのか。
54そうすれば、見よ、敵がまだ遠くにいる間に、見張り台の上の見張り人は敵に気づいたことだろう。そして、おまえたちは備えをして、敵がその垣を壊すのを防ぎ、滅ぼす者の手からわたしの果樹園を救うことができたであろうに。」
55果樹園の主人は僕の一人に言った。「僕たちの残りを集めて、とどまるようにわたしが命じた者たちを除くわたしの家の勇士全員、すなわち、わたしの戦士たち、わたしの家の勇士であるすべての僕たちの中の若者たちと中年の者たちを率いて行きなさい。
56そして、すぐにわたしの果樹園の地へ行き、果樹園を取り戻しなさい。それはわたしのものだからだ。わたしはそれを金で買ったのだ。
57それであるから、すぐにわたしの土地へ行き、敵の防壁を取り壊し、彼らの見張り台を崩して見張り人を追い散らしなさい。
58敵が反抗して集まるならば、彼らに報復し、わたしがやがてわたしの家の残りの者とともに行ってその土地を所有できるようにしなさい。」
59その僕は主人に、「いつ、そのことはあるのでしょうか」と言った。
60彼は僕に言った。「わたしが望むときである。おまえはすぐに行き、わたしが命じたすべてのことを行いなさい。
61そうすれば、わたしがおまえに与える証印と祝福はこれである。すなわち、おまえはわたしの家の中の忠実で賢い管理人、わたしの王国で治める者になる。」
62そこで、僕はすぐに行って、主人から命じられたすべてのことを行った。そして、多くの日の後、すべてのことが成し遂げられた。
63さらに、まことに、わたしはあなたがたに言う。すべての諸教会が、彼らの救いのために正しくかつ適切な道に喜んで導かれようとするならば、わたしは彼らに関して、わたしの内にある知恵をあなたがたに示そう。
64それは、わたしの聖徒たちの集合の業が続いて、わたしがわたしの名のために聖なる場所に彼らを築き上げることができるようにするためである。刈り入れの時は来ており、わたしの言葉は必ず成就するからである。
65それゆえ、わたしは小麦と毒麦のたとえに従ってわたしの民を集めなければならない。それは、わたしが父の王国に来て、すべての人にその行いに応じて報いを与えるとき、小麦が倉に安全に納められて永遠の命を得、日の栄えの栄光を冠として与えられるためである。
66一方、毒麦は束にされ、縄で強く縛られて、消すことのできない火で焼かれるのである。
67それゆえ、わたしはすべての諸教会に一つの戒めを与える。教会員は、わたしが指定した場所に引き続き集合しなければならない。
68しかしながら、わたしが以前の戒めの中であなたがたに言ったように、あなたがたは慌てて集まることも、逃げるようにして集まることもないようにしなさい。むしろ、万事をあなたがたの前に備えるようにしなさい。
69そして、万事をあなたがたの前に備えるために、わたしがこれらのことに関して与えた戒めを守りなさい。
70すなわち、その戒めが告げるところ、あるいは教えるところは、わたしの聖徒たちが集合を開始するために、シオンの地となるようわたしが定めた土地の周りの地域において、金銭で購入することのできるすべての土地を金銭をもって購入すること、
71すなわち、ジャクソン郡とその周りの郡で購入することのできるすべての土地を購入すること、そして残りをわたしの手にゆだねることである。
72さて、まことに、わたしはあなたがたに言う。すべての教会はその金銭をすべて集めなさい。これらのことを、時にかなって行うようにしなさい。急いで行ってはならない。万事をあなたがたの前に備えるようにしなさい。
73高潔な人々、すなわち賢明な人々を任命し、彼らを派遣してこれらの土地を購入しなさい。
74また、東の地方の諸教会は築き上げられるとき、もしこの勧告に聞き従うならば、土地を買ってそこに集まるとよい。このようにして、彼らはシオンを設立することができる。
75わたしの名にちなんで自分自身を呼ぶ諸教会がわたしの声に進んで聞き従うならば、もう二度と倒されることのないようにシオンを贖って、シオンの荒れた所を打ち建てるために、今やすでに十分な、まことに豊かな蓄えがある。
76さらにまた、わたしはあなたがた、敵に散らされた者たちに言う。わたしの思いは、あなたがたが、統治者に任じられてあなたがたを治める権威を持っている者たちの手によって補償と譲り戻しを受けるために、執拗に求め続けることである。
77すなわち、わたしが制定を許した、また公正かつ聖なる原則に従ってすべての肉なるものの権利と保護のために維持されるべき、人民の法律と憲法に従って求めることである。
78それは、すべての人がわたしの与えた道徳的な選択の自由に応じて、未来に関する教義と原則に従って行動できるようにして、各々が裁きの日に自分自身の罪に対する責任を負うようにするためである。
79それゆえ、どんな人であっても、一人の人がほかの人に束縛されるということは正しくない。
80この目的のために、わたしはこの国の憲法を制定する賢人たちを立てて、彼らの手によってその憲法を制定し、流血によって国を贖ったのである。
81さて、わたしはシオンの子らを何にたとえようか。彼らを女と不正な裁判官のたとえになぞらえよう。人々は常に祈るべきであり、気を落としてはならないからである。そのたとえは、次のとおりである。
82ある町に、神を畏れず、人を人とも思わない裁判官がいた。
83また、その町に一人のやもめがいて、彼のもとにやって来ては、「わたしの相手に報復してください」と言った。
84彼はしばらくの間聞き入れないでいたが、その後、心の中で考えた。「わたしは神を畏れず、人を人とも思わないが、このやもめがわたしに面倒をかけるから、彼女のために報復してやろう。そうしたら、絶えずやって来てわたしを悩ますことがなくなるだろう。」
85このようにわたしはシオンの子らをたとえよう。
86シオンの子らは裁判官の足もとで執拗に求めなさい。
87もし彼が心に留めなければ、知事の足もとで執拗に求めなさい。
88もし知事が心に留めなければ、大統領の足もとで執拗に求めなさい。
89もし大統領が心に留めなければ、そのとき、主は立って隠れ場から出て来て、憤りをもってその国を悩ませ、
90主がふさわしいとするときに、その激しい憤りをもって、また激しい怒りをもって、それらの邪悪で、不忠実で、不正な管理人を絶ち、彼らの持ち分を偽善者や不信仰な者の中に定めるであろう。
91まことに、涙を流し、泣きわめき、歯ぎしりをする外の暗闇の中に。
92それゆえ、彼らの耳があなたがたの叫び声に対して開かれるように、あなたがたは祈りなさい。彼らがあなたがたの叫び声を聞けば、わたしは彼らを憐れんで、これらのことが彼らに及ぶことのないようにする。
93わたしがあなたがたに述べてきたことは、必ず起こる。それは、すべての人に弁解の余地のないようにするためであり、
94賢人たちや統治者たちが、彼らのかつて考えたことのないことを聞いて知るためであり、
95また、わたしがわたしの行い、すなわち比類のない行いを成し遂げ、わたしの業、すなわち比類のない業を行い続けて、人々が義人と悪人の区別を知ることができるようにするためである、とあなたがたの神は言う。
96さらにまた、わたしはあなたがたに言う。わたしの僕シドニー・ギルバートが、わたしが自分の民のために設けた倉をわたしの敵の手に売ることは、わたしの戒めと思いに反する。
97わたしの設けたものが、わたしの名にちなんで自分自身を呼ぶ者たちの同意によって、わたしの敵により汚されることのないようにしなさい。
98これは、わたしがすでに定めていて間もなくもろもろの国民に降りかかる数々の出来事のゆえに、わたしに対しても、わたしの民に対しても非常に嘆かわしくかつ重い罪だからである。
99それゆえ、たとえわたしの民がそこに住むことを許されなくても、わたしが彼らのために設けたものについて彼らが権利を主張し、所有権を保有することは、わたしの思いにかなうのである。
100わたしは、彼らがそこに住むことはないとは言わない。彼らはわたしの王国にふさわしい実を結び、ふさわしい行いをするならば、将来そこに住むからである。
101彼らが建てて、別の者がそれを受け継ぐということはない。彼らはぶどう園を設け、その実を食べるであろう。まことにそのとおりである。アーメン。