聖文
教義と聖約101


第101章

千八百三十三年ねん十二月がつ十六、十七日にちに、オハイオ州しゅうカートランドにおいて、預よ言げん者しゃジョセフ・スミスに与あたえられた啓けい示じ。このとき、ミズーリに集しゅう合ごうした聖せい徒とたちはひどい迫はく害がいに遭あっていた。暴ぼう徒とは彼かれらをジャクソン郡ぐんの家いえから追おい出だした。聖せい徒との中なかのある者ものたちは、バン・ビューレン郡ぐんやラファイエット郡ぐん、レイ郡ぐんに身みを落おち着つけようとしたが、そこでも迫はく害がいに遭あった。聖せい徒とたちの主しゅ体たいは、そのとき、ミズーリ州しゅうクレイ郡ぐんにあった。教きょう会かいの会かい員いんたちに対たいして多おおくの死しの脅きょう迫はくがあった。ジャクソン郡ぐんの聖せい徒とは家か具ぐや衣い服ふく、家か畜ちく、そのほかの個こ人じん的てき財ざい産さんを失うしなってしまい、彼かれらの収しゅう穫かく物ぶつの多おおくが損そこなわれていた。

1-8聖せい徒とたちは、彼かれらの背そむきのゆえに懲こらしめを受うけ、苦くるしめられる。9-15主しゅの憤いきどおりがもろもろの国こく民みんに下くだるが、主しゅの民たみは集あつめられ、慰なぐさめられる。16-21シオンとそのステークは確かく立りつされなければならない。22-31福ふく千せん年ねんでの生せい活かつの状じょう態たいが説せつ明めいされる。32-42そのときに、聖せい徒とたちは祝しゅく福ふくされ、報むくわれる。43-62身み分ぶんの高たかい人ひととオリーブの木きのたとえは、シオンの受うける苦く難なんとシオンの最さい終しゅう的てきな贖あがないを表あらわす。63-75聖せい徒とたちは集しゅう合ごうを続つづけなければならない。76-80主しゅは合がっ衆しゅう国こく憲けん法ぽうを制せい定ていされた。81-101女おんなと不ふ正せいな裁さい判ばん官かんのたとえのように、聖せい徒とたちは、不ふ正せいに対たいする補ほ償しょうを執しつ拗ように求もとめなければならない。

1苦くるしめられ、迫はく害がいされ、受うけ継つぎの地ちから追おい出だされたあなたがたの兄きょう弟だいたちに関かんして、まことに、わたしはあなたがたに言いう。

2主しゅなるわたしは、彼かれらの背そむきのゆえに、彼かれらの受うけている苦く難なんが彼かれらに及およぶのを許ゆるした。

3それでも、わたしは彼かれらを自じ分ぶんのものとする。わたしが来きてわたしの宝ほう石せきを集あつめる日ひに、彼かれらはわたしのものとなるであろう。

4それゆえ、彼かれらは必かならず懲こらしめを受うけ、自じ分ぶんの独ひとり子ごをささげるように命めいじられたアブラハムのように、試こころみられなければならない。

5懲こらしめに耐たえないで、わたしを否ひ定ていする者ものは皆みな、聖きよめられることはあり得えないからである。

6見みよ、わたしはあなたがたに言いう。彼かれらの中なかには、あつれきや争あらそい、ねたみ、対たい立りつ、およびみだらなむさぼりの欲よく望ぼうがあった。それゆえ、これらのことによって、彼かれらはその受うけ継つぎを汚けがしたのである。

7彼かれらは主しゅなる神かみの声こえに聞きき従したがうのが遅おそかった。それゆえ、主しゅなる彼かれらの神かみは、彼かれらの祈いのりを聴きくのを遅おそくする、すなわち彼かれらの苦く難なんの日ひに彼かれらにこたえるのを遅おそくするのである。

8平へい穏おんな日ひには、彼かれらはわたしの勧かん告こくを軽かろんじた。しかし、苦く難なんの日ひにはやむを得えずわたしを捜さがし求もとめる。

9まことに、わたしはあなたがたに言いう。彼かれらが罪つみを犯おかしたにもかかわらず、わたしの心こころは、彼かれらに対たいする哀あわれみに満みたされている。わたしは彼かれらをことごとく捨すててしまうことはせず、激はげしい怒いかりの日ひに憐あわれみを思おもい起おこそう。

10わたしは、わたしの民たみのために憤いきどおりの剣つるぎを下くだすという誓ちかいを立たて、あなたがたに与あたえた以い前ぜんの戒いましめによってその定さだめを出だした。わたしが述のべたとおりに、それは起おこるであろう。

11わたしの憤いきどおりは、間まもなくすべての国こく民みんのうえに限かぎりなく注そそがれる。これをわたしは、彼かれらの罪ざい悪あくの杯さかずきが満みちるときに行おこなう。

12その日ひ、見み張はり台だいの上うえにいるすべての者もの、言いい換かえれば、わたしのイスラエルはすべて救すくわれる。

13散ちらされた者ものは集あつめられる。

14嘆なげき悲かなしんできた者ものは皆みな、慰なぐさめられる。

15わたしの名なのために自じ分ぶんの命いのちを与あたえた者ものは皆みな、冠かんむりを授さずけられる。

16それゆえ、シオンについて心こころに慰なぐさめを得えなさい。すべての肉にくなるものはわたしの手ての内うちにあるからである。安やすらかにしていて、わたしが神かみであることを知しりなさい。

17シオンの子こらが散ちらされても、シオンがその場ば所しょから移うつされることはない。

18生いき残のこっている心こころの清きよい者ものは帰かえって来くる。彼かれらとその子し孫そんは、シオンの荒あれた所ところを築きずき上あげるために、永えい遠えんの喜よろこびの歌うたを歌うたいながら、彼かれらの受うけ継つぎの地ちにやって来くるであろう。

19すべてこれらのことが起おこるのは、預よ言げん者しゃたちの述のべたことが成じょう就じゅするためである。

20見みよ、わたしが指し定ていした場ば所しょのほかに指し定ていされる所ところはどこもない。わたしの聖せい徒とたちの集しゅう合ごうの業わざのために、わたしが指し定ていした場ば所しょのほかに指し定ていされる所ところはどこもない。

21そして、ついに彼かれらのためにもう余よ地ちのない日ひが来くる。そのとき、わたしが彼かれらに指し定ていするほかの場ば所しょがある。シオンの幕まくのために、すなわちシオンを強つよめるために、それらはステークと呼よばれる。

22見みよ、わたしの思おもいは、わたしの名なを呼よび、わたしの永えい遠えんの福ふく音いんに従したがってわたしを礼れい拝はいする者ものが皆みな集あつまり、聖せいなる場ば所しょに立たち、

23来きたるべき啓けい示じに備そなえることである。そのとき、地ちを隠かくすわたしの幕まく屋やにある神しん殿でんを覆おおっている幕まくは取とり去さられて、すべての肉にくなるものがともにわたしを見みる。

24また、人ひとも、野のの獣けものも、空そらの鳥とりも、海うみの魚うおも、全ぜん地ちの面おもてに住すんでいるすべての朽くちるものが焼やき尽つくされる。

25元げん素そから成なるものは酷こく熱ねつに溶とかされる。そして、万ばん物ぶつが新あたらしくなって、わたしの知ち識しきと栄えい光こうが全ぜん地ちのうえにある。

26その日ひ、人ひとの敵てき意い、もろもろの生いき物ものの敵てき意い、すなわちすべての肉にくなるものの敵てき意いが、わたしの前まえからなくなる。

27その日ひには、人ひとが求もとめるものは何なんでも与あたえられる。

28また、その日ひには、サタンはだれをも誘ゆう惑わくする力ちからを持もたない。

29また、死しがないので悲かなしみもない。

30その日ひには、幼よう児じは年としを取とるまで死しぬことはない。そして、人ひとの生しょう涯がいは木きの寿じゅ命みょうのようである。

31また、人ひとは死しぬときに眠ねむることなく、すなわち地ちの中なかに眠ねむることなく、一いっ瞬しゅんのうちに変かえられて引ひき上あげられる。そして、彼かれの安あん息そくは栄えい光こうあるものとなる。

32まことに、わたしはあなたがたに言いう。主しゅが来くるその日ひに、主しゅはすべてのことを明あきらかにする。

33すなわち、過すぎ去さったこと、だれも知しらなかった隠かくされていたこと、地ち球きゅうが造つくられた方ほう法ほうとその目もく的てきと行ゆく末すえなど地ち球きゅうに関かんすること、

34最もっとも貴とうといこと、上うえにあること、下したにあること、地ち中ちゅうや地ち上じょうや天てんにあることを。

35わたしの名なのために迫はく害がいを受うけ、信しん仰こうをもって堪たえ忍しのぶ者ものは皆みな、たとえ召めされてわたしのために命いのちを捨すてるとしても、なお彼かれらはこのすべての栄えい光こうにあずかるであろう。

36それゆえ、死しに至いたるまでも恐おそれてはならない。この世よではあなたがたの喜よろこびは満みたされないが、わたしにあってあなたがたの喜よろこびは満みたされるからである。

37それゆえ、体からだも体からだの命いのちも心こころにかけてはならない。霊れいと霊れいの命いのちとを心こころにかけなさい。

38また、あなたがたは忍にん耐たいすることによって自じ分ぶんの霊れいを保たもつために、常つねに主しゅの顔かおを求もとめなさい。そうすれば、あなたがたは永えい遠えんの命いのちを得えるであろう。

39人ひと々びとがわたしの永えい遠えんの福ふく音いんに召めされ、永えい遠えんの聖せい約やくを交かわすとき、彼かれらは地ちの塩しお、また人ひとの味あじと見みなされる。

40彼かれらは人ひとの味あじとなるように召めされる。それゆえ、もし地ちの塩しおがその塩しお気けを失うしなったら、見みよ、もはや何なんの役やくにも立たたず、ただ外そとに捨すてられて、人ひと々びとに踏ふみつけられるだけである。

41見みよ、ここにシオンの子こらに関かんする知ち恵えがある。すなわち、そのすべてではないが、多おおくの者ものに関かんする知ち恵えがある。彼かれらは戒いましめに背そむく者ものであるとされた。それゆえ、必かならず懲こらしめを受うけなければならない。

42自じ分ぶんを高たかくする者ものは低ひくくされ、自じ分ぶんを低ひくくする者ものは高たかくされるであろう。

43さて、あなたがたがシオンの贖あがないについて、わたしの思おもいを知しることができるように、一つのたとえを示しめそう。

44ある身み分ぶんの高たかい人ひとが、特とく別べつな良よい土と地ちを一か所しょ持もっていた。そして、彼かれは僕しもべたちに言いった。「おまえたちはわたしの果か樹じゅ園えん、すなわちこの特とく別べつな良よい土と地ちへ行いって、十二本ほんのオリーブの木きを植うえなさい。

45そして、それらの周まわりに見み張はり人にんたちを置おき、また一つの見み張はり台だいを築きずいて、その台だいの上うえで見み張はり人にんとなる者ものが周まわりの土と地ちを見み渡わたせるようにしなさい。このようにして、敵てきがやって来きて、わたしの果か樹じゅ園えんの実みを奪うばって自じ分ぶんのものにしようとするときに、わたしのオリーブの木きが折おり倒たおされることのないようにしなさい。」

46さて、その身み分ぶんの高たかい人ひとの僕しもべたちは行いって、主しゅ人じんが命めいじたように行おこない、オリーブの木きを植うえ、一つの垣かきを巡めぐらし、見み張はり人にんたちを置おき、また一つの見み張はり台だいを築きずき始はじめた。

47そして、まだその土ど台だいを据すえていたときに、彼かれらは仲なか間ま内うちで、「わたしの主しゅ人じんに、なぜこの見み張はり台だいが必ひつ要ようなのか」と言いい始はじめた。

48そして、久ひさしく相そう談だんし、仲なか間ま内うちで言いった。「今いまは平へい和わな時ときであるのに、主しゅ人じんに、なぜこの見み張はり台だいが必ひつ要ようなのか。

49この金かねを銀ぎん行こうに預あずけてはどうだろう。このようなことは必ひつ要ようがないのだから。」

50彼かれらは互たがいに意い見けんの合あわないうちに、非ひ常じょうに怠たい惰だになった。そして、その主しゅ人じんの命めい令れいに聞きき従したがわなかった。

51すると、夜よるに敵てきがやって来きて、垣かきを壊こわした。そこで、身み分ぶんの高たかい人ひとの僕しもべたちは起おき出だし、驚おどろいて逃にげた。そこで、敵てきは彼かれらの造つくったものを壊こわし、オリーブの木きを折おり倒たおした。

52さて見みよ、身み分ぶんの高たかい人ひと、すなわちその果か樹じゅ園えんの主しゅ人じんは僕しもべたちのところにやって来きて、彼かれらに言いった。「どうしたことだ。この大おおきな災わざわいの原げん因いんは何なんだ。

53おまえたちはわたしが命めいじたとおりに行おこなうべきではなかったか。おまえたちは果か樹じゅ園えんで植うえ付つけをし、垣かきを巡めぐらし、その防ぼう壁へきの上うえに見み張はり人にんを置おいた後のち、敵てきから襲おそわれることのないように見み張はり台だいも築きずいて、その見み張はり台だいの上うえに見み張はり人にんを置おき、わたしの果か樹じゅ園えんを見み張はって寝ね入いらないようにすべきではなかったのか。

54そうすれば、見みよ、敵てきがまだ遠とおくにいる間あいだに、見み張はり台だいの上うえの見み張はり人にんは敵てきに気きづいたことだろう。そして、おまえたちは備そなえをして、敵てきがその垣かきを壊こわすのを防ふせぎ、滅ほろぼす者ものの手てからわたしの果か樹じゅ園えんを救すくうことができたであろうに。」

55果か樹じゅ園えんの主しゅ人じんは僕しもべの一人ひとりに言いった。「僕しもべたちの残のこりを集あつめて、とどまるようにわたしが命めいじた者ものたちを除のぞくわたしの家いえの勇ゆう士し全ぜん員いん、すなわち、わたしの戦せん士したち、わたしの家いえの勇ゆう士しであるすべての僕しもべたちの中なかの若わか者ものたちと中ちゅう年ねんの者ものたちを率ひきいて行いきなさい。

56そして、すぐにわたしの果か樹じゅ園えんの地ちへ行いき、果か樹じゅ園えんを取とり戻もどしなさい。それはわたしのものだからだ。わたしはそれを金かねで買かったのだ。

57それであるから、すぐにわたしの土と地ちへ行いき、敵てきの防ぼう壁へきを取とり壊こわし、彼かれらの見み張はり台だいを崩くずして見み張はり人にんを追おい散ちらしなさい。

58敵てきが反はん抗こうして集あつまるならば、彼かれらに報ほう復ふくし、わたしがやがてわたしの家いえの残のこりの者ものとともに行いってその土と地ちを所しょ有ゆうできるようにしなさい。」

59その僕しもべは主しゅ人じんに、「いつ、そのことはあるのでしょうか」と言いった。

60彼かれは僕しもべに言いった。「わたしが望のぞむときである。おまえはすぐに行いき、わたしが命めいじたすべてのことを行おこないなさい。

61そうすれば、わたしがおまえに与あたえる証しょう印いんと祝しゅく福ふくはこれである。すなわち、おまえはわたしの家いえの中なかの忠ちゅう実じつで賢かしこい管かん理り人にん、わたしの王おう国こくで治おさめる者ものになる。」

62そこで、僕しもべはすぐに行いって、主しゅ人じんから命めいじられたすべてのことを行おこなった。そして、多おおくの日ひの後のち、すべてのことが成なし遂とげられた。

63さらに、まことに、わたしはあなたがたに言いう。すべての諸しょ教きょう会かいが、彼かれらの救すくいのために正ただしくかつ適てき切せつな道みちに喜よろこんで導みちびかれようとするならば、わたしは彼かれらに関かんして、わたしの内うちにある知ち恵えをあなたがたに示しめそう。

64それは、わたしの聖せい徒とたちの集しゅう合ごうの業わざが続つづいて、わたしがわたしの名なのために聖せいなる場ば所しょに彼かれらを築きずき上あげることができるようにするためである。刈かり入いれの時ときは来きており、わたしの言こと葉ばは必かならず成じょう就じゅするからである。

65それゆえ、わたしは小こ麦むぎと毒どく麦むぎのたとえに従したがってわたしの民たみを集あつめなければならない。それは、わたしが父ちちの王おう国こくに来きて、すべての人ひとにその行おこないに応おうじて報むくいを与あたえるとき、小こ麦むぎが倉くらに安あん全ぜんに納おさめられて永えい遠えんの命いのちを得え、日ひの栄さかえの栄えい光こうを冠かんむりとして与あたえられるためである。

66一いっ方ぽう、毒どく麦むぎは束たばにされ、縄なわで強つよく縛しばられて、消けすことのできない火ひで焼やかれるのである。

67それゆえ、わたしはすべての諸しょ教きょう会かいに一つの戒いましめを与あたえる。教きょう会かい員いんは、わたしが指し定ていした場ば所しょに引ひき続つづき集しゅう合ごうしなければならない。

68しかしながら、わたしが以い前ぜんの戒いましめの中なかであなたがたに言いったように、あなたがたは慌あわてて集あつまることも、逃にげるようにして集あつまることもないようにしなさい。むしろ、万ばん事じをあなたがたの前まえに備そなえるようにしなさい。

69そして、万ばん事じをあなたがたの前まえに備そなえるために、わたしがこれらのことに関かんして与あたえた戒いましめを守まもりなさい。

70すなわち、その戒いましめが告つげるところ、あるいは教おしえるところは、わたしの聖せい徒とたちが集しゅう合ごうを開かい始しするために、シオンの地ちとなるようわたしが定さだめた土と地ちの周まわりの地ち域いきにおいて、金きん銭せんで購こう入にゅうすることのできるすべての土と地ちを金きん銭せんをもって購こう入にゅうすること、

71すなわち、ジャクソン郡ぐんとその周まわりの郡ぐんで購こう入にゅうすることのできるすべての土と地ちを購こう入にゅうすること、そして残のこりをわたしの手てにゆだねることである。

72さて、まことに、わたしはあなたがたに言いう。すべての教きょう会かいはその金きん銭せんをすべて集あつめなさい。これらのことを、時ときにかなって行おこなうようにしなさい。急いそいで行おこなってはならない。万ばん事じをあなたがたの前まえに備そなえるようにしなさい。

73高こう潔けつな人ひと々びと、すなわち賢けん明めいな人ひと々びとを任にん命めいし、彼かれらを派は遣けんしてこれらの土と地ちを購こう入にゅうしなさい。

74また、東ひがしの地ち方ほうの諸しょ教きょう会かいは築きずき上あげられるとき、もしこの勧かん告こくに聞きき従したがうならば、土と地ちを買かってそこに集あつまるとよい。このようにして、彼かれらはシオンを設せつ立りつすることができる。

75わたしの名なにちなんで自じ分ぶん自じ身しんを呼よぶ諸しょ教きょう会かいがわたしの声こえに進すすんで聞きき従したがうならば、もう二に度どと倒たおされることのないようにシオンを贖あがなって、シオンの荒あれた所ところを打うち建たてるために、今いまやすでに十じゅう分ぶんな、まことに豊ゆたかな蓄たくわえがある。

76さらにまた、わたしはあなたがた、敵てきに散ちらされた者ものたちに言いう。わたしの思おもいは、あなたがたが、統とう治ち者しゃに任にんじられてあなたがたを治おさめる権けん威いを持もっている者ものたちの手てによって補ほ償しょうと譲ゆずり戻もどしを受うけるために、執しつ拗ように求もとめ続つづけることである。

77すなわち、わたしが制せい定ていを許ゆるした、また公こう正せいかつ聖せいなる原げん則そくに従したがってすべての肉にくなるものの権けん利りと保ほ護ごのために維い持じされるべき、人じん民みんの法ほう律りつと憲けん法ぽうに従したがって求もとめることである。

78それは、すべての人ひとがわたしの与あたえた道どう徳とく的てきな選せん択たくの自じ由ゆうに応おうじて、未み来らいに関かんする教きょう義ぎと原げん則そくに従したがって行こう動どうできるようにして、各おの々おのが裁さばきの日ひに自じ分ぶん自じ身しんの罪つみに対たいする責せき任にんを負おうようにするためである。

79それゆえ、どんな人ひとであっても、一人ひとりの人ひとがほかの人ひとに束そく縛ばくされるということは正ただしくない。

80この目もく的てきのために、わたしはこの国くにの憲けん法ぽうを制せい定ていする賢けん人じんたちを立たてて、彼かれらの手てによってその憲けん法ぽうを制せい定ていし、流りゅう血けつによって国くにを贖あがなったのである。

81さて、わたしはシオンの子こらを何なににたとえようか。彼かれらを女おんなと不ふ正せいな裁さい判ばん官かんのたとえになぞらえよう。人ひと々びとは常つねに祈いのるべきであり、気きを落おとしてはならないからである。そのたとえは、次つぎのとおりである。

82ある町まちに、神かみを畏おそれず、人ひとを人ひととも思おもわない裁さい判ばん官かんがいた。

83また、その町まちに一人ひとりのやもめがいて、彼かれのもとにやって来きては、「わたしの相あい手てに報ほう復ふくしてください」と言いった。

84彼かれはしばらくの間あいだ聞きき入いれないでいたが、その後のち、心こころの中なかで考かんがえた。「わたしは神かみを畏おそれず、人ひとを人ひととも思おもわないが、このやもめがわたしに面めん倒どうをかけるから、彼かの女じょのために報ほう復ふくしてやろう。そうしたら、絶たえずやって来きてわたしを悩なやますことがなくなるだろう。」

85このようにわたしはシオンの子こらをたとえよう。

86シオンの子こらは裁さい判ばん官かんの足あしもとで執しつ拗ように求もとめなさい。

87もし彼かれが心こころに留とめなければ、知ち事じの足あしもとで執しつ拗ように求もとめなさい。

88もし知ち事じが心こころに留とめなければ、大だい統とう領りょうの足あしもとで執しつ拗ように求もとめなさい。

89もし大だい統とう領りょうが心こころに留とめなければ、そのとき、主しゅは立たって隠かくれ場ばから出でて来きて、憤いきどおりをもってその国くにを悩なやませ、

90主しゅがふさわしいとするときに、その激はげしい憤いきどおりをもって、また激はげしい怒いかりをもって、それらの邪じゃ悪あくで、不ふ忠ちゅう実じつで、不ふ正せいな管かん理り人にんを絶たち、彼かれらの持もち分ぶんを偽ぎ善ぜん者しゃや不ふ信しん仰こうな者ものの中なかに定さだめるであろう。

91まことに、涙なみだを流ながし、泣なきわめき、歯はぎしりをする外そとの暗くら闇やみの中なかに。

92それゆえ、彼かれらの耳みみがあなたがたの叫さけび声ごえに対たいして開ひらかれるように、あなたがたは祈いのりなさい。彼かれらがあなたがたの叫さけび声ごえを聞きけば、わたしは彼かれらを憐あわれんで、これらのことが彼かれらに及およぶことのないようにする。

93わたしがあなたがたに述のべてきたことは、必かならず起おこる。それは、すべての人ひとに弁べん解かいの余よ地ちのないようにするためであり、

94賢けん人じんたちや統とう治ち者しゃたちが、彼かれらのかつて考かんがえたことのないことを聞きいて知しるためであり、

95また、わたしがわたしの行おこない、すなわち比ひ類るいのない行おこないを成なし遂とげ、わたしの業わざ、すなわち比ひ類るいのない業わざを行おこない続つづけて、人ひと々びとが義ぎ人じんと悪あく人にんの区く別べつを知しることができるようにするためである、とあなたがたの神かみは言いう。

96さらにまた、わたしはあなたがたに言いう。わたしの僕しもべシドニー・ギルバートが、わたしが自じ分ぶんの民たみのために設もうけた倉くらをわたしの敵てきの手てに売うることは、わたしの戒いましめと思おもいに反はんする。

97わたしの設もうけたものが、わたしの名なにちなんで自じ分ぶん自じ身しんを呼よぶ者ものたちの同どう意いによって、わたしの敵てきにより汚けがされることのないようにしなさい。

98これは、わたしがすでに定さだめていて間まもなくもろもろの国こく民みんに降ふりかかる数かず々かずの出で来き事ごとのゆえに、わたしに対たいしても、わたしの民たみに対たいしても非ひ常じょうに嘆なげかわしくかつ重おもい罪つみだからである。

99それゆえ、たとえわたしの民たみがそこに住すむことを許ゆるされなくても、わたしが彼かれらのために設もうけたものについて彼かれらが権けん利りを主しゅ張ちょうし、所しょ有ゆう権けんを保ほ有ゆうすることは、わたしの思おもいにかなうのである。

100わたしは、彼かれらがそこに住すむことはないとは言いわない。彼かれらはわたしの王おう国こくにふさわしい実みを結むすび、ふさわしい行おこないをするならば、将しょう来らいそこに住すむからである。

101彼かれらが建たてて、別べつの者ものがそれを受うけ継つぐということはない。彼かれらはぶどう園えんを設もうけ、その実みを食たべるであろう。まことにそのとおりである。アーメン。