第13章
千八百二十九年五月十五日,ペンシルベニア州ハーモニーの近くで行われた,預言者とオリバー・カウドリのアロン神権への聖任について述べているジョセフ・スミスの歴史からの抜粋。この聖任は,自らヨハネと名乗った一人の天使の手によって行われた。このヨハネは,『新約聖書』の中でバプテスマのヨハネと呼ばれている人物である。この天使は,メルキゼデクの神権と呼ばれる大神権の鍵を持っている昔の使徒,ペテロとヤコブとヨハネの指示の下に務めを果たしていることを説明した。いずれ時が来ればこの大神権がジョセフとオリバーに授けられるという約束が,彼らに与えられた(第二十七章七-八,十二節を参照)。
アロン神権の鍵と力について説明される。
1 わたしと同じ僕であるあなたがたに,メシヤの御名によって,わたしはアロンの神権を授ける。これは天使の働きの鍵と,悔い改めの福音の鍵と,罪の赦しのために水に沈めるバプテスマの鍵を持つ。また,レビの子らが再び義をもってささげ物を主にささげるまで,これは決して再び地上から取り去られることはないであろう。