千九百七十八年九月三十日、末日聖徒イエス・キリスト教会の第百四十八回半期総大会において、教会の大管長会第一顧問、N・エルドン・タナー管長により次のことが提示された。
今年の六月初旬、大管長会は、教会のすべてのふさわしい男性会員に神権と神殿の祝福が授けられるようになるという啓示が、スペンサー・W・キンボール大管長に与えられたことを発表しました。キンボール大管長の要請により、わたしはこの大会に出席しておられる方々にお知らせします。この啓示はキンボール大管長が聖なる神殿の神聖な部屋で長い間瞑想し祈った後に下されたもので、大管長はこの啓示を受けた後、それを顧問たちに提示し、顧問たちはそれを受け入れ、承認しました。次いで、それは十二使徒定員会に提示され、彼らは全会一致でそれを承認し、次に、ほかのすべての中央幹部に提示され、彼らも同様に全会一致でそれを承認しました。
キンボール大管長の要請により、ここにこの手紙を読み上げます。
全世界の末日聖徒イエス・キリスト教会の
中央ならびに地方の神権役員各位
拝啓
主の業が地の至る所で進展しているのを目にするに当たり、わたしたちは、多くの国の人々が回復された福音のメッセージに応じ、ますます多くの人が教会に加わっていることを感謝してきました。このことからわたしたちは、教会のすべてのふさわしい会員に、福音のもたらす特権と祝福のすべてが授けられるように望む気持ちを抱くよう霊感を与えられました。
神の永遠の計画の中で、すべてのふさわしい兄弟がいつか神権を受けるようになるという約束が、わたしたちよりも前の預言者たち、教会の大管長たちにより与えられたことを知っていたわたしたちは、神権を差し止められていた人々の忠実さを目にして、これらの忠実な兄弟たちのために長い間、熱心に主に懇願しました。そして、わたしたちは神聖な導きを主に嘆願しながら、神殿の階上の部屋で何時間も過ごしました。
主はわたしたちの祈りを聞いてくださいました。そして、預言されて久しい約束の日が訪れたことを、主は啓示によって確認してくださったのです。すなわち、教会の忠実なふさわしい男性が皆、聖なる神権をその神の権能を行使する力とともに受けることができ、またそれからもたらされる、神殿の祝福を含むあらゆる祝福を愛する人々とともに享受することのできる日が訪れたのです。したがって、教会のすべてのふさわしい男性会員は、人種や肌の色にかかわりなく、神権への聖任を受けることができます。神権指導者は、アロン神権でもメルキゼデク神権でも、神権への聖任に当たっては、すべての候補者と入念に面接するという方針に従って、候補者がふさわしさに関する既定の標準を満たしていることを確認するようにしてください。
主の権能を与えられた僕たちの声に聞き従い、福音のあらゆる祝福を受けようと自らを備える、全地の主の子らすべてに祝福をもたらすために、主は今やその御心を知らせてくださいました。このことを、わたしたちは厳粛に宣言します。
敬具
大管長会
スペンサー・W・キンボール
N・エルドン・タナー
マリオン・G・ロムニー
スペンサー・W・キンボールを預言者、聖見者、啓示者、および末日聖徒イエス・キリスト教会の大管長であると認めて、わたしたちが律法制定の集まりとしてこの啓示を主の御言葉および御心として受け入れるように、ここに提議します。賛成してくださる方は全員、右手を挙げてその意を表してください。反対の方は同じ方法でその意を表してください。
前述の提議を支持する採決は、全会一致で同意を得た。
ユタ州ソルトレーク・シティー千九百七十八年九月三十日