第1章ニーホル、偽いつわりの教きょう義ぎを教おしえ、教きょう会かいを設せつ立りつし、偽ぎ善ぜん売ばい教きょうを始はじめ、ギデオンを殺ころす。ニーホル、罪ざい科かに応おうじて死し刑けいにされる。偽ぎ善ぜん売ばい教きょうと迫はく害がいが民たみの中なかに広ひろまる。祭さい司したちは自じ活かつし、民たみは貧まずしい人ひと々びとを助たすけ、教きょう会かいは栄さかえる。紀き元げん前ぜん約やく九十一年ねんから八十八年ねんに至いたる。 第2章アムリサイ、王おうになろうとするが、民たみの声こえにより拒きょ絶ぜつされる。アムリサイに従したがう者ものたち、アムリサイを王おうにする。アムリサイ人じん、ニーファイ人じんに戦せん争そうを仕し掛かけ、打うち負まかされる。レーマン人じんの軍ぐん隊たいとアムリサイ人じんの軍ぐん隊たいが連れん合ごうするが、打うち負まかされる。アルマ、アムリサイを殺ころす。紀き元げん前ぜん約やく八十七年ねん。 第3章アムリサイ人じん、預よ言げんされた言こと葉ばのとおりに自じ分ぶんの身みにしるしを付つける。レーマン人じんは背そむいたためののろいをすでに受うけていた。人ひとは自じ分ぶんの招まねいたのろいを自じ分ぶん自じ身しんに受うける。ニーファイ人じん、レーマン人じんのほかの軍ぐん隊たいを打うち破やぶる。紀き元げん前ぜん約やく八十七年ねんから八十六年ねんに至いたる。 第4章アルマ、改心かいしんした数すう千せんの人ひと々びとにバプテスマを施ほどこす。罪ざい悪あくが教きょう会かいに入はいり込こみ、教きょう会かいの発はっ展てんが妨さまたげられる。ニーファイハ、大だいさばきつかさに任にん命めいされる。アルマ、大だい祭さい司しとしての務つとめに専せん念ねんする。紀き元げん前ぜん約やく八十六年ねんから八十三年ねんに至いたる。 第5章救すくいを得えるために、人ひとは悔くい改あらためて戒いましめを守まもり、再ふたたび生うまれ、キリストの血ちによって衣ころもを清きよめ、へりくだって高こう慢まんとねたみを除のぞき去さり、義ぎの業わざを行おこなわなければならない。良よい羊ひつじ飼かいは御ご自じ分ぶんの民たみを呼よび集あつめられる。悪わるい行おこないをする者ものは悪あく魔まの子こである。アルマ、自じ分ぶんの語かたる教きょう義ぎが真実しんじつであることを証あかしし、人ひと々びとに悔くい改あらためるように命めいじる。義ぎ人じんの名なは命いのちの書しょに書かき記しるされる。紀き元げん前ぜん約やく八十三年ねん。 第6章ゼラヘムラの教きょう会かいは清きよめられ、整ととのえられる。アルマ、教おしえを説とくためにギデオンへ行いく。紀き元げん前ぜん約やく八十三年ねん。 第7章キリストはマリヤからお生うまれになる。キリストは死しの縄なわ目めを解とき、御ご自じ分ぶんの民たみの罪つみを負おわれる。悔くい改あらためてバプテスマを受うけ、戒いましめを守まもる者ものは、永えい遠えんの命いのちを得える。汚けがれた者ものは神かみの王おう国こくを受うけ継つぐことができない。謙けん遜そんと信しん仰こう、希き望ぼう、慈じ愛あいが求もとめられる。紀き元げん前ぜん約やく八十三年ねん。 第8章アルマ、ミレクで教おしえを説とき、バプテスマを施ほどこす。アモナイハで拒こばまれ、そこを去さる。一人ひとりの天てん使しが、引ひき返かえして民たみに悔くい改あらためを叫さけぶようにアルマに命めいじる。アルマ、アミュレクに迎むかえられる。アルマとアミュレク、アモナイハで教おしえを説とく。紀き元げん前ぜん約やく八十二年ねん。 第9章アルマ、アモナイハの民たみに悔くい改あらためるように命めいじる。主しゅは終おわりの時ときにレーマン人じんに憐あわれみを示しめされる。ニーファイ人じんは、光ひかりを捨すてればレーマン人じんによって滅ほろぼされる。神かみの御おん子こが間まもなく来こられる。神かみの御おん子こは、悔くい改あらためてバプテスマを受うけ、御おん子この名なを信しんじる人ひと々びとを贖あがなわれる。紀き元げん前ぜん約やく八十二年ねん。 第10章リーハイはマナセの子し孫そんである。アミュレク、アルマの世せ話わをするように天てん使しから命めいじられたことを述のべる。義ぎ人じんの祈いのりは人ひと々びとの命いのちが救すくわれる元もととなる。不ふ義ぎな法ほう律りつ家かとさばきつかさが、民たみの滅めつ亡ぼうの基もといを据すえる。紀き元げん前ぜん約やく八十二年ねん。 第11章ニーファイ人じんの貨か幣へい制せい度どについての説せつ明めい。アミュレク、ゼーズロムと論ろんじ合あう。キリストは人ひと々びとを罪つみのあるままでは救すくわれない。天てんの王おう国こくを受うけ継つぐ人ひと々びとだけが救すくわれる。すべての人ひとが不ふ死し不ふ滅めつの状じょう態たいによみがえる。復ふっ活かつ後ごには死しはない。紀き元げん前ぜん約やく八十二年ねん。 第12章アルマ、ゼーズロムに語かたる。神かみの奥おく義ぎは忠ちゅう実じつな人ひと々びとにだけ示しめされる。人ひとは自じ分ぶんの思おもい、信しんじていること、言こと葉ば、行おこないによって裁さばかれる。悪あく人にんは霊れいの死しを受うける。この死しすべき生しょう涯がいは試ためしの状じょう態たいである。贖あがないの計けい画かくは復ふっ活かつをもたらし、また信しん仰こうによって罪つみの赦ゆるしももたらす。悔くい改あらためた者ものは、神かみの独ひとり子ごを通つうじて憐あわれみを受うける権けん利りを持もつ。紀き元げん前ぜん約やく八十二年ねん。 第13章人ひと々びとが大だい祭さい司しとして召めされるのは、その人ひと自じ身しんの非ひ常じょうに深ふかい信しん仰こうと善よい行おこないのためである。大だい祭さい司しは戒いましめを教おしえなければならない。彼かれらは義ぎによって聖きよめられ、主しゅの安あん息そくに入はいる。メルキゼデクはその一人ひとりであった。天てん使したち、国くに中じゅうで喜よろこびのおとずれを告つげ知しらせる。天てん使したちは将しょう来らい、キリストの実じっ際さいの来らい臨りんを知しらせる。紀き元げん前ぜん約やく八十二年ねん。 第14章アルマとアミュレク、投とう獄ごくされ、打うたれる。信しんじた者ものたちと彼かれらの聖せい文ぶんが火ひで焼やかれる。これらの殉じゅん教きょう者しゃたち、栄えい光こうのうちに主しゅによって受うけ入いれられる。牢ろうの壁かべは裂さけて崩くずれ落おちる。アルマとアミュレクは救すくわれ、迫はく害がい者しゃたちは殺ころされる。紀き元げん前ぜん約やく八十二年ねんから八十一年ねんに至いたる。 第15章アルマとアミュレク、シドムへ行いき、教きょう会かいを設せつ立りつする。アルマ、ゼーズロムを癒いやし、ゼーズロムは教きょう会かいに加か入にゅうする。多おおくの人ひとがバプテスマを受うけ、教きょう会かいが栄さかえる。アルマとアミュレク、ゼラヘムラへ向むかう。紀き元げん前ぜん約やく八十一年ねん。 第16章レーマン人じん、アモナイハの民たみを滅ほろぼす。ゾーラム、ニーファイ人じんを率ひきいてレーマン人じんに勝しょう利りを得える。アルマとアミュレクとそのほか多おおくの人ひと、御み言こと葉ばを宣のべ伝つたえ、キリストが復ふっ活かつ後ごにニーファイ人じんに御ご自じ身しんを現あらわされることを教おしえる。紀き元げん前ぜん約やく八十一年ねんから七十七年ねんに至いたる。 第17章モーサヤの息子むすこたち、預よ言げんと啓けい示じの霊れいを受うける。レーマン人じんに御み言こと葉ばを告つげ知しらせるために、各おの々おの別べつ々べつの道みちを行いく。アンモン、イシマエルの地ちへ行いき、ラモーナイ王おうの僕しもべになる。アンモン、セブスの泉いずみのそばで王おうの羊ひつじの群むれを救すくい、敵てきを殺ころす。第だい一-三節せつは紀き元げん前ぜん約やく七十七年ねん、第だい四節せつは約やく九十一-七十七年ねん、第だい五-三十九節せつは約やく九十一年ねんの出で来き事ごとである。 第18章ラモーナイ王おう、アンモンを大たい霊れいであると思おもう。アンモン、創そう造ぞうと、人ひと々びとに対たいする神かみの計はからいと、キリストを通つうじて与あたえられる贖あがないについて王おうに教おしえる。ラモーナイ、それを信しんじて地ちに倒たおれ、死しんだようになる。紀き元げん前ぜん約やく九十年ねん。 第19章ラモーナイ、永えい遠えんの命いのちの光ひかりを受うけ、贖あがない主ぬしを見みる。王おうの家いえの者ものたち、意い識しきを失うしなって倒たおれ、多おおくの者ものたちは天てん使しを見みる。アンモン、奇き跡せき的てきに守まもられる。アンモン、多おおくの人ひとにバプテスマを施ほどこし、彼かれらの中なかに教きょう会かいを設せつ立りつする。紀き元げん前ぜん約やく九十年ねん。 第20章アンモンが牢ろうにいる兄きょう弟だいたちを救すくい出だせるように、主しゅは彼かれをミドーナイの地ちに遣つかわされる。アンモンとラモーナイ、全ぜん地ちを治おさめる王おうであるラモーナイの父ちちに会あう。アンモン、その年とし取とった王おうに自じ分ぶんの兄きょう弟だいたちの釈しゃく放ほうを認みとめさせる。紀き元げん前ぜん約やく九十年ねん。 第21章アロン、アマレカイ人じんにキリストとキリストの贖しょく罪ざいについて教おしえる。アロンと彼かれの同どう僚りょうたち、ミドーナイで投とう獄ごくされる。アロンたち、解かい放ほうされた後のち、会かい堂どうで教おしえ、多おおくの人ひとを改かい宗しゅうさせる。ラモーナイ、イシマエルの地ちの人ひと々びとに信しん教きょうの自じ由ゆうを認みとめる。紀き元げん前ぜん約やく九十年ねんから七十七年ねんに至いたる。 第22章アロン、創そう造ぞうと、アダムの堕だ落らくと、キリストによる贖あがないの計けい画かくについてラモーナイの父ちちに教おしえる。王おうと王おうの家いえのすべての者ものが改かい宗しゅうする。ニーファイ人じんとレーマン人じんの領りょう土どの区く分ぶんについての説せつ明めい。紀き元げん前ぜん約やく九十年ねんから七十七年ねんに至いたる。 第23章信しん教きょうの自じ由ゆうが宣せん言げんされる。七つの地ちと町まちのレーマン人じんが改かい宗しゅうする。彼かれらはアンタイ・ニーファイ・リーハイ人じんと自じ称しょうし、のろいを解とかれる。アマレカイ人じんとアミュロン人じん、真しん理りを拒こばむ。紀き元げん前ぜん約やく九十年ねんから七十七年ねんに至いたる。 第24章レーマン人じん、神かみの民たみを攻せめる。アンタイ・ニーファイ・リーハイ人じん、キリストのことを喜よろこび、天てん使したちの訪おとずれを受うける。彼かれらは自じ衛えいするよりもむしろ死しぬ方ほうを選えらぶ。さらに多おおくのレーマン人じんが改かい宗しゅうする。紀き元げん前ぜん約やく九十年ねんから七十七年ねんに至いたる。 第25章レーマン人じんの侵しん略りゃくが広ひろがる。ノアの祭さい司したちの子し孫そん、アビナダイが預よ言げんしたように滅ほろびる。多おおくのレーマン人じんが改かい宗しゅうし、アンタイ・ニーファイ・リーハイの民たみに加くわわる。彼かれらはキリストを信しんじ、モーセの律りっ法ぽうを守まもる。紀き元げん前ぜん約やく九十年ねんから七十七年ねんに至いたる。 第26章アンモン、主しゅを誇ほこって喜よろこぶ。忠ちゅう実じつな者ものは主しゅによって強つよめられ、知ち識しきを与あたえられる。人ひとは信しん仰こうによって何なん千ぜんもの人ひと々びとを悔くい改あらためさせることができる。神かみは一いっ切さいの権けん威いを持もち、すべてのことを悟さとっておられる。紀き元げん前ぜん約やく九十年ねんから七十七年ねんに至いたる。 第27章主しゅはアンモンに、アンタイ・ニーファイ・リーハイの民たみを安あん全ぜんな地ちに導みちびくように命めいじられる。アンモン、アルマに出で会あい、喜よろこびのあまり力ちからを失うしなう。ニーファイ人じん、アンタイ・ニーファイ・リーハイの民たみにジェルションの地ちを譲ゆずり与あたえる。アンタイ・ニーファイ・リーハイの民たみは、アンモンの民たみと呼よばれる。紀き元げん前ぜん約やく九十年ねんから七十七年ねんに至いたる。 第28章レーマン人じんは激はげしい戦せん闘とうで敗やぶれる。その戦せん闘とうで、数すう万まんの人ひと々びとが死しぬ。悪あく人にんは無む窮きゅうの不ふ幸こうな状じょう態たいに置おかれ、義ぎ人じんは決けっして終おわりのない幸こう福ふくを得える。紀き元げん前ぜん約やく七十七年ねんから七十六年ねんに至いたる。 第29章アルマ、天てん使しのような熱ねつ意いをもって悔くい改あらためを叫さけぶことを望のぞむ。主しゅはすべての国こく民みんのために教おしえる人ひと々びとを与あたえられる。アルマ、主しゅの業わざを誇ほこり、またアンモンと彼かれの同どう僚りょうたちの成せい功こうを誇ほこる。紀き元げん前ぜん約やく七十六年ねん。 第30章反はんキリストのコリホル、キリストと贖しょく罪ざいと預よ言げんの霊れいをあざける。コリホル、神かみは存そん在ざいせず、人ひとの堕だ落らくはなく、罪つみに対たいする罰ばつはなく、キリストも存そん在ざいしないと教おしえる。アルマ、将しょう来らいキリストが来こられることと、万ばん物ぶつが神かみの存そん在ざいを示しめしていることを証あかしする。コリホル、しるしを求もとめ、物ものが言いえなくなる。悪あく魔まが天てん使しのようにコリホルに現あらわれ、語かたることを彼かれに教おしえていた。コリホル、踏ふみつけられて死しぬ。紀き元げん前ぜん約やく七十六年ねんから七十四年ねんに至いたる。 第31章アルマ、神かみの教おしえに背そむいているゾーラム人じんを改かい心しんさせるために、先せん頭とうに立たって伝でん道どうの業わざに従じゅう事じする。ゾーラム人じん、キリストを否ひ定ていし、選せん民みんについての間ま違ちがった考かんがえを信しんじ、決きまり文もん句くの祈いのりで礼れい拝はいする。宣せん教きょう師したち、聖せいなる御み霊たまに満みたされる。彼かれらの苦く難なんはキリストの喜よろこびにのまれてしまう。紀き元げん前ぜん約やく七十四年ねん。 第32章アルマ、多おおくの苦くるしみを受うけて謙けん遜そんになった貧まずしい人ひと々びとを教おしえる。信しん仰こうとはまだ見みていない真しん実じつのことを待まち望のぞむことである。アルマ、天てん使したちが男おとこも女おんなも、子こ供どもたちをも教おしえることを証あかしする。アルマ、御み言こと葉ばを種たねにたとえる。それは植うえて養やしないを与あたえなければならない。そうすればそれは生せい長ちょうして木きになり、永えい遠えんの命いのちの実みを得えることができる。紀き元げん前ぜん約やく七十四年ねん。 第33章ゼノス、人ひとはどんな場ば所しょでも祈いのり、礼れい拝はいすべきであることと、御おん子このゆえに裁さばきが遠とおざけられることを教おしえる。ゼノク、御おん子このゆえに憐あわれみがかけられることを教おしえる。モーセが荒あれ野ので神かみの御おん子この予よ型けいを掲かかげたこと。紀き元げん前ぜん約やく七十四年ねん。 第34章アミュレク、御み言こと葉ばはキリストの内うちにあって救すくいを得えさせるものであることを証あかしする。贖しょく罪ざいが行おこなわれないかぎり、全ぜん人じん類るいは必かならず滅ほろびる。モーセの全ぜん律りっ法ぽうが神かみの御おん子この犠ぎ牲せいを指さし示しめしている。永えい遠えんの贖あがないの計けい画かくは信しん仰こうと悔くい改あらために基もとづいている。物ぶっ質しつ的てきな祝しゅく福ふくのためにも、霊れい的てきな祝しゅく福ふくのためにも祈いのること。現げん世せの生しょう涯がいは人ひとが神かみにお会あいする用よう意いをする時じ期きである。神かみの前まえに畏おそれて自じ分ぶんの救すくいを達たっ成せいすること。紀き元げん前ぜん約やく七十四年ねん。 第35章御み言こと葉ばが宣のべ伝つたえられたことで、ゾーラム人じんの慣かん行こうが崩くずれる。ゾーラム人じんから追おい出だされた改かい宗しゅう者しゃたち、ジェルションの地ちに住すむアンモンの民たみに加くわわる。アルマ、民たみの悪あくを嘆なげく。紀き元げん前ぜん約やく七十四年ねん。 第36章アルマ、自じ分ぶんが天てん使しによって改かい心しんに導みちびかれたことをヒラマンに証あかしする。アルマが罰ばつの定さだめを受うけた者ものの苦く痛つうを経けい験けんし、イエスの名なを呼よび、神かみから生うまれたこと。快こころよい喜よろこびに満みたされたこと。神かみをほめたたえる天てん使しの群むれを見みたこと。多おおくの改かい宗しゅう者しゃも、アルマと同おなじように味あじわい、同おなじような光こう景けいを見みた。紀き元げん前ぜん約やく七十四年ねん。 第37章真しん鍮ちゅうの版はんとそのほかの聖せい文ぶんが、人ひと々びとを救すくいに導みちびくために保ほ存ぞんされる。ヤレド人じんが彼かれらの悪あく事じのために滅ほろぼされたこと。ヤレド人じんの秘ひ密みつの誓ちかいの言こと葉ばと誓せい約やくは民たみに隠かくしておかなければならない。自じ分ぶんのすべての行おこないについて主しゅと相そう談だんすること。リアホナがニーファイ人じんを導みちびいたように、キリストの言こと葉ばは人ひと々びとを永えい遠えんの命いのちに導みちびく。紀き元げん前ぜん約やく七十四年ねん。 第38章シブロンは義ぎのために迫はく害がいされた。救すくいは世よの命いのちであり光ひかりであるキリストの内うちにある。自じ分ぶんの激げき情じょうをすべて制せいすること。紀き元げん前ぜん約やく七十四年ねん。 第39章性せい的てきな罪つみは忌いまわしい行おこないである。コリアントンの罪つみは、ゾーラム人じんが御み言こと葉ばを受うけ入いれる妨さまたげとなった。キリストの贖あがないは、それよりも前まえの時じ代だいの忠ちゅう実じつな人ひと々びとをもさかのぼって救すくう。紀き元げん前ぜん約やく七十四年ねん。 第40章キリストはすべての人ひとの復ふっ活かつを実じつ現げんされる。義ぎ人じんの死し者しゃはパラダイスへ行いき、悪あく人にんは外そとの暗くら闇やみに追おい出だされて、それぞれ復ふっ活かつの日ひを待まつ。復ふっ活かつの際さい、すべてのものが本ほん来らいの完かん全ぜんな体からだの造つくりに回かい復ふくされる。紀き元げん前ぜん約やく七十四年ねん。 第41章復ふっ活かつの時ときに、人ひと々びとは出でて来きて、無む窮きゅうの幸こう福ふくな状じょう態たいか、無む窮きゅうの不ふ幸こうな状じょう態たいに入はいる。悪あく事じは決けっして幸こう福ふくを生しょうじたことがない。この世よ的てきな状じょう態たいにある者ものは、現げん世せで神かみなしに生いきている。人ひとは皆みな、死しすべき状じょう態たいにあって身みに付つけた特とく質しつと性せい質しつを、回かい復ふくの時ときに再ふたたび受うける。紀き元げん前ぜん約やく七十四年ねん。 第42章死しすべき状じょう態たいの現げん世せは、人ひとが悔くい改あらためて神かみに仕つかえることを可か能のうにする試ためしの時じ期きである。堕だ落らくは全ぜん人じん類るいに肉にく体たいの死しと霊れいの死しをもたらした。贖あがないは悔くい改あらためを通つうじて与あたえられる。神かみ御ご自じ身しんが世よの罪つみのために贖あがないをなさる。憐あわれみは悔くい改あらためる人ひと々びとのためにある。悔くい改あらためない者ものは皆みな、神かみの正せい義ぎの支し配はいを受うける。憐あわれみは贖しょく罪ざいにより与あたえられる。心こころから悔くい改あらためる者ものだけが救すくわれる。紀き元げん前ぜん約やく七十四年ねん。 第43章アルマとその息子むすこたち、御み言こと葉ばを宣のべ伝つたえる。ゾーラム人じんとほかのニーファイ人じんの離り反はん者しゃたち、レーマン人じんとなる。レーマン人じん、ニーファイ人じんを攻せめる。モロナイ、ニーファイ人じんに防ぼう御ぎょ用ようの武ぶ具ぐを着つけさせる。主しゅ、アルマにレーマン人じんの作さく戦せんを明あきらかにされる。ニーファイ人じん、自じ分ぶんたちの家いえと自じ由ゆう、家か族ぞく、宗しゅう教きょうを守まもる。モロナイの軍ぐん隊たいとリーハイの軍ぐん隊たい、レーマン人じんを包ほう囲いする。紀き元げん前ぜん約やく七十四年ねん。 第44章モロナイ、平へい和わの誓ちかいを立たてるようにレーマン人じんに命めいじ、そうしなければ滅ほろびると警けい告こくする。ゼラヘムナ、その申もうし出でを拒きょ絶ぜつし、戦たたかいが続つづく。モロナイの軍ぐん隊たい、レーマン人じんを打うち負まかす。紀き元げん前ぜん約やく七十四年ねんから七十三年ねんに至いたる。 第45章ヒラマン、アルマの言こと葉ばを信しんじる。アルマ、ニーファイ人じんの滅めつ亡ぼうを預よ言げんする。アルマ、地ちを祝しゅく福ふくし、またのろう。アルマ、モーセのように御み霊たまによって取とり上あげられたと伝つたえられる。教きょう会かいの中なかに不ふ和わが募つのる。紀き元げん前ぜん約やく七十三年ねん。 第46章アマリキヤ、王おうになろうとたくらむ。モロナイ、自じ由ゆうの旗はたを掲かかげる。モロナイ、宗しゅう教きょうを守まもるために民たみを呼よび集あつめる。まことの信しん者じゃはクリスチャンと呼よばれる。ヨセフの残のこりの者ものが守まもり残のこされる。アマリキヤと離り反はん者しゃたち、ニーファイの地ちへ逃にげる。自じ由ゆうの大たい義ぎを支し持じしようとしない者ものたちは死し刑けいに処しょせられる。紀き元げん前ぜん約やく七十三年ねんから七十二年ねんに至いたる。 第47章アマリキヤ、裏うら切ぎりと殺さつ人じんと陰いん謀ぼうによってレーマン人じんの王おうとなる。ニーファイ人じんの離り反はん者しゃたち、レーマン人じんよりも邪じゃ悪あくで残ざん忍にんな者ものとなる。紀き元げん前ぜん約やく七十二年ねん。 第48章アマリキヤ、レーマン人じんを扇せん動どうしてニーファイ人じんに反はん感かんを抱いだかせる。モロナイ、クリスチャンの大たい義ぎを守まもるために民たみを備そなえる。モロナイは自じ由ゆうと解かい放ほうを喜よろこぶ偉い大だいな神かみの人ひとである。紀き元げん前ぜん約やく七十二年ねん。 第49章侵しん攻こうして来きたレーマン人じんは、防ぼう備びを施ほどこしたアモナイハの町まちとノアの町まちを攻こう略りゃくできない。アマリキヤ、神かみをのろい、モロナイの血ちを飲のむと誓ちかう。ヒラマンと同どう僚りょうたち、教きょう会かいを強きょう化かし続つづける。紀き元げん前ぜん約やく七十二年ねん。 第50章モロナイ、ニーファイ人じんの住すむ方ほう々ぼうの地ちの防ぼう備びを固かためる。ニーファイ人じん、多おおくの新あたらしい町まちを築きずく。ニーファイ人じんが悪あく事じと忌いまわしい行おこないに陥おちいった時じ代だいには、戦せん争そうと滅めつ亡ぼうがニーファイ人じんに降ふりかかった。モリアントンと彼かれに従したがう離り反はん者しゃたち、テアンクムに打うち負まかされる。ニーファイハが死しんで、その息子むすこパホーランがさばきつかさの職しょくに就つく。紀き元げん前ぜん約やく七十二年ねんから六十七年ねんに至いたる。 第51章王おう政せい党とうの者ものたち、法ほう律りつを変かえて王おうを立たてようとする。パホーランと自じ由ゆう党とう、民たみの声こえによって支し持じされる。モロナイ、王おう政せい党とうの者ものたちに、戦たたかって国くにを守まもるように求もとめ、従したがわなければ処しょ刑けいすることを告つげる。アマリキヤとレーマン人じんはとりでで固かためられた多おおくの町まちを占せん領りょうする。テアンクム、レーマン人じんの侵しん略りゃくを撃げき退たいし、アマリキヤを天てん幕まくの中なかで殺ころす。紀き元げん前ぜん約やく六十七年ねんから六十六年ねんに至いたる。 第52章アモロン、アマリキヤの跡あとを継ついでレーマン人じんの王おうとなる。モロナイとテアンクムとリーハイ、ニーファイ人じんを率ひきいて戦たたかい、レーマン人じんに勝しょう利りを得える。ミュレクの町まちは取とり返かえされ、ゾーラム人じんヤコブは死しぬ。紀き元げん前ぜん約やく六十六年ねんから六十四年ねんに至いたる。 第53章レーマン人じんの捕ほ虜りょはバウンティフルの町まちの防ぼう備びを固かためるために働はたらかされる。ニーファイ人じんの中なかの不ふ和わがもとで、レーマン人じんが勝しょう利りを得える。ヒラマン、アンモンの民たみから出でた二千人にんの青せい年ねんの指し揮きを執とる。紀き元げん前ぜん約やく六十四年ねんから六十三年ねんに至いたる。 第54章アモロンとモロナイ、捕ほ虜りょの交こう換かんを交こう渉しょうする。モロナイ、撤てっ兵ぺいして残ざん忍にんな攻こう撃げきをやめるようレーマン人じんに要よう求きゅうする。アモロン、武ぶ器きを捨すててレーマン人じんに服ふく従じゅうすることをニーファイ人じんに要よう求きゅうする。紀き元げん前ぜん約やく六十三年ねん。 第55章モロナイ、捕ほ虜りょを交こう換かんすることを断ことわる。レーマン人じんの番ばん兵ぺいたちは誘さそいに負まけて酔よっ払ぱらい、捕ほ虜りょのニーファイ人じんは解かい放ほうされる。ギドの町まちは血ちを流ながすことなく取とり返かえされる。紀き元げん前ぜん約やく六十三年ねんから六十二年ねんに至いたる。 第56章ヒラマン、モロナイに手て紙がみを送おくり、レーマン人じんとの戦たたかいの状じょう況きょうを詳くわしく述のべる。アンテプスとヒラマン、レーマン人じんに大だい勝しょう利りを収おさめる。ヒラマンの二千人にんの息子むすこたちは奇き跡せき的てきな力ちからで戦たたかい、一人ひとりも殺ころされない。第だい一節せつは紀き元げん前ぜん約やく六十二年ねん、第だい二-十九節せつは約やく六十六年ねん、第だい二十-五十七節せつは約やく六十五-六十四年ねんの出で来き事ごとである。 第57章ヒラマン、アンテパラの奪だっ回かいと明あけ渡わたしと、クメナイの防ぼう御ぎょについて述のべる。アンモン人じんの青せい年ねんたち、勇ゆう敢かんに戦たたかう。全ぜん員いんが負ふ傷しょうするが、一人ひとりも死しなない。ギド、捕ほ虜りょのレーマン人じんの殺さつ害がいと逃とう亡ぼうについて報ほう告こくする。紀き元げん前ぜん約やく六十三年ねん。 第58章ヒラマンとギドとテオムナー、策さくを用もちいてマンタイの町まちを取とり返かえす。レーマン人じん、撤てっ退たいする。アンモンの民たみの息子むすこたち、しっかりと立たって自じ分ぶんたちの自じ由ゆうと信しん仰こうを擁よう護ごするときに守まもられる。紀き元げん前ぜん約やく六十三年ねんから六十二年ねんに至いたる。 第59章モロナイ、ヒラマンの軍ぐん隊たいを強きょう化かするようにパホーランに要よう請せいする。レーマン人じん、ニーファイハの町まちを奪うばう。モロナイ、政せい府ふに腹はらを立たてる。紀き元げん前ぜん約やく六十二年ねん。 第60章モロナイ、政せい府ふが軍ぐん隊たいに心こころを配くばらないことについてパホーランを非ひ難なんする。主しゅは義ぎ人じんが殺ころされるのをそのままにしておかれる。ニーファイ人じんは敵てきを防ふせぐためにあらゆる力ちからと手しゅ段だんを用もちいなければならない。モロナイ、自じ分ぶんの軍ぐん隊たいに援助えんじょが与あたえられなければ政せい府ふを敵てきとして戦たたかうと脅おどす。紀き元げん前ぜん約やく六十二年ねん。 第61章パホーラン、政せい府ふに対たいする謀む反ほんと反はん抗こうがあることをモロナイに告つげる。王おう政せい党とうの者ものたち、ゼラヘムラを奪うばい、レーマン人じんと同どう盟めいを結むすぶ。パホーラン、謀む反ほん人にんたちと戦たたかうために軍ぐんの援えん助じょを要よう請せいする。紀き元げん前ぜん約やく六十二年ねん。 第62章モロナイ、ギデオンの地ちにいるパホーランを助たすけるために進しん軍ぐんする。国くにを守まもることを拒こばむ王おう政せい党とうの者ものたち、処しょ刑けいされる。パホーランとモロナイ、ニーファイハの町まちを取とり返かえす。多おおくのレーマン人じんがアンモンの民たみに加くわわる。テアンクム、アモロンを殺ころし、また自じ分ぶんも殺ころされる。レーマン人じんがその地ちから追おい払はらわれ、平へい和わが確かく立りつされる。ヒラマン、神かみの務つとめに戻もどり、教きょう会かいを確かく立りつする。紀き元げん前ぜん約やく六十二年ねんから五十七年ねんに至いたる。 第63章シブロンが聖せいなる記き録ろくを所しょ有ゆうし、後のちにヒラマンが所しょ有ゆうする。多おおくのニーファイ人じんが北ほっ方ぽうの地ちへ行いく。ハゴス、何なん隻せきもの船ふねを造つくり、それらの船ふねは西にしの海うみに出でる。モロナイハ、戦たたかいでレーマン人じんを打うち破やぶる。紀き元げん前ぜん約やく五十六年ねんから五十二年ねんに至いたる。