第1章アマロン、神しん聖せいな数かず々かずの記き録ろくについてモルモンに指し示じを与あたえる。ニーファイ人じんとレーマン人じんの間あいだに戦せん争そうが始はじまる。三人にんのニーファイ人じん、よそに連つれ去さられる。悪あく事じと不ふ信しん仰こうが広ひろがり、魔ま術じゅつと魔ま法ほうが広ひろく行おこなわれる。紀き元げん約やく三百二十一年ねんから三百二十六年ねんに至いたる。 第2章モルモン、ニーファイ人じんの軍ぐん隊たいを率ひきいる。流りゅう血けつと虐ぎゃく殺さつが地ちに広ひろがる。ニーファイ人じん、罰ばつの定さだめを受うける者ものの苦くるしみを思おもい、嘆なげき悲かなしむ。ニーファイ人じんのための猶ゆう予よの日ひは過すぎ去さる。モルモン、ニーファイの版はんを取とり出だす。戦せん争そうが続つづく。紀き元げん約やく三百二十七年ねんから三百五十年ねんに至いたる。 第3章モルモン、ニーファイ人じんに悔くい改あらためを叫さけぶ。ニーファイ人じん、大だい勝しょう利りを収おさめ、自じ分ぶん自じ身しんの強つよさを誇ほこる。モルモン、民たみの指し揮きを執とることを断ことわる。モルモン、祈いのりがかなえられるという信しん仰こうのないまま民たみのために祈いのる。『モルモン書しょ』は、福ふく音いんを信しんじるようにイスラエルの十じゅう二に部ぶ族ぞくを招まねくものである。紀き元げん約やく三百六十年ねんから三百六十二年ねんに至いたる。 第4章戦せん争そうと虐ぎゃく殺さつが続つづく。悪あく人にんが悪あく人にんを罰ばっする。これまでイスラエル全体ぜんたいのどこにもなかったひどい悪あく事じが広ひろがる。女おんな子こ供どもが偶ぐう像ぞうのいけにえにされる。レーマン人じん、ニーファイ人じんを一いっ掃そうし始はじめる。紀き元げん約やく三百六十三年ねんから三百七十五年ねんに至いたる。 第5章モルモン、再ふたたびニーファイ人じんの軍ぐん隊たいを率ひきいて流りゅう血けつと虐ぎゃく殺さつの戦たたかいに出でる。イエスがキリストであることを全ぜんイスラエルに確かく信しんさせるために、将しょう来らい『モルモン書しょ』が出でる。不ふ信しん仰こうのため、レーマン人じんは散ちらされ、御み霊たまは彼かれらを励はげますのをやめる。レーマン人じんは末まつ日じつに異い邦ほう人じんから福ふく音いんを受うける。紀き元げん約やく三百七十五年ねんから三百八十四年ねんに至いたる。 第6章ニーファイ人じん、最さい後ごの戦たたかいのためにクモラの地ちに集あつまる。モルモン、神しん聖せいな記き録ろくをクモラの丘おかに隠かくす。レーマン人じんが勝しょう利りを収おさめ、ニーファイ人じんの国くには滅めつ亡ぼうする。数すう十じゅう万まん人にんが剣つるぎで殺ころされる。紀き元げん約やく三百八十五年ねん。 第7章モルモン、末まつ日じつのレーマン人じんに、キリストを信しんじ、キリストの福ふく音いんを受うけ入いれて救すくわれるように勧すすめる。『聖せい書しょ』を信しんじる者ものはすべて、『モルモン書しょ』も信しんじるであろう。紀き元げん約やく三百八十五年ねん。 第8章レーマン人じん、ニーファイ人じんを捜さがし出だして殺ころす。『モルモン書しょ』は将しょう来らい神かみの力ちからによって出でる。主しゅの業わざに対たいして怒いかりと争あらそいの言こと葉ばを吐はく者ものに宣せん言げんされた数かず々かずの災わざわい。ニーファイ人じんの記き録ろくは、悪あく事じと退たい廃はいと背はい教きょうの時じ代だいに出でる。紀き元げん約やく四百年ねんから四百二十一年ねんに至いたる。 第9章モロナイ、キリストを信しんじていない者ものに悔くい改あらためるように呼よびかける。忠ちゅう実じつな者ものに数かず々かずの啓けい示じを与あたえ、数かず々かずの賜たま物ものとしるしを注そそいでくださる奇き跡せきの神かみについて宣せん言げんする。不ふ信しん仰こうのために奇き跡せきはやむ。信しんじる者ものにはしるしが伴ともなう。賢かしこくあって戒いましめを守まもるように、人ひと々びとに勧かん告こくが与あたえられる。紀き元げん約やく四百一年ねんから四百二十一年ねんに至いたる。