第1章リーハイ、自じ由ゆうの地ちについて預よ言げんする。リーハイの子し孫そんは、イスラエルの聖せい者じゃを拒こばむならば散ちらされ、打うたれる。リーハイ、義ぎの武ぶ具ぐを身みに着つけるように息子むすこたちに勧すすめる。紀き元げん前ぜん約やく五百八十八年ねんから五百七十年ねんに至いたる。 第2章贖あがないは聖せいなるメシヤを通とおしてもたらされる。選せん択たくの自じ由ゆうは存そん在ざいと進しん歩ぽにとって欠かかせない。アダムが堕だ落らくしたのは人ひとが存そん在ざいするためである。人ひとは自じ由ゆうと永えい遠えんの命いのちを選えらぶことを許ゆるされている。紀き元げん前ぜん約やく五百八十八年ねんから五百七十年ねんに至いたる。 第3章エジプトにおいてヨセフは示じ現げんでニーファイ人じんを見みた。ヨセフは、末まつ日じつの聖せい見けん者しゃジョセフ・スミスと、イスラエルを救すくい出だすモーセと、世よに出でる『モルモン書しょ』について預よ言げんした。紀き元げん前ぜん約やく五百八十八年ねんから五百七十年ねんに至いたる。 第4章リーハイ、子し孫そんに勧かん告こくと祝しゅく福ふくを残のこす。その後のち、死しんで葬ほうむられる。ニーファイ、神かみの慈いつくしみを喜よろこび、とこしえに主しゅに信しん頼らいを寄よせる。紀き元げん前ぜん約やく五百八十八年ねんから五百七十年ねんに至いたる。 第5章ニーファイ人じんはレーマン人じんから分わかれ、モーセの律りっ法ぽうを守まもり、神しん殿でんを建たてる。レーマン人じんは不ふ信しん仰こうのために主しゅの前まえから絶たたれ、のろいを受うけ、ニーファイ人じんにとって鞭むちとなる。紀き元げん前ぜん約やく五百八十八年ねんから五百五十九年ねんに至いたる。 第6章ヤコブ、ユダヤ人じんの歴れき史しを詳くわしく述のべる。バビロニア捕ほ囚しゅうと帰き還かん。イスラエルの聖せい者じゃの務つとめと十じゅう字じ架かの刑けい。異い邦ほう人じんから受うける助たすけ。ユダヤ人じんがメシヤを信しんじるときに起おこる末まつ日じつのユダヤ人じんの回かい復ふく。紀き元げん前ぜん約やく五百五十九年ねんから五百四十五年ねんに至いたる。 第7章ヤコブ、イザヤ書しょから読よみ続つづける。—イザヤ、メシヤについて述のべる。メシヤは博はく学がくな者ものの舌したを持もっておられる。また、打うつ者ものに御ご自じ分ぶんの背せを向むけられる。メシヤは辱はずかしめられることはない。イザヤ書しょ第だい五十章しょうと比ひ較かく。紀き元げん前ぜん約やく五百五十九年ねんから五百四十五年ねんに至いたる。 第8章ヤコブ、イザヤ書しょから読よみ続つづける。—終おわりの時ときに、主しゅはシオンを慰なぐさめ、イスラエルを集あつめられる。贖あがなわれた者ものは大おおきな喜よろこびのうちにシオンに来くる。イザヤ書しょ第だい五十一章しょうおよび第だい五十二章しょう一-二節せつと比ひ較かく。紀き元げん前ぜん約やく五百五十九年ねんから五百四十五年ねんに至いたる。 第9章ヤコブ、説とき明あかす。—ユダヤ人じんは将しょう来らい、彼かれらに約やく束そくされたすべての地ちに集あつめられる。贖しょく罪ざいは人ひとを堕だ落らくから贖あがなう。死し者しゃの体からだは墓はかから出で、霊れいは地じ獄ごくやパラダイスから出でて来くる。その後のち、人ひとは裁さばきを受うける。贖しょく罪ざいは人ひとを死しと地じ獄ごく、悪あく魔ま、無む窮きゅうの苦く痛つうから救すくう。義ぎ人じんは神かみの王おう国こくに救すくわれる。罪つみに対たいしては罰ばつが宣せん告こくされる。イスラエルの聖せい者じゃが門もんを守まもる御お方かたである。紀き元げん前ぜん約やく五百五十九年ねんから五百四十五年ねんに至いたる。 第10章ヤコブ、説とき明あかす。—ユダヤ人じんは将しょう来らい、自じ分ぶんたちの神かみを十じゅう字じ架かにつける。ユダヤ人じんは、主しゅを信しんじるようになるときまで散ちらされる。アメリカは将しょう来らい、支し配はいする王おうのいない自じ由ゆうの地ちとなる。人ひとは神かみと和わ解かいし、神かみの恵めぐみによって救すくいを得えるようにしなければならない。紀き元げん前ぜん約やく五百五十九年ねんから五百四十五年ねんに至いたる。 第11章ヤコブ、贖あがない主ぬしにまみえる。モーセの律りっ法ぽうはキリストの予よ型けいであり、キリストが来こられることを立りっ証しょうする。紀き元げん前ぜん約やく五百五十九年ねんから五百四十五年ねんに至いたる。 第12章イザヤ、末まつ日じつの神しん殿でんとイスラエルの集しゅう合ごう、それに福ふく千せん年ねんの裁さばきと平へい和わを見みる。高たかぶる者ものと悪あくを行おこなう者ものは、主しゅの再さい臨りんの時ときに低ひくくされる。イザヤ書しょ第だい二章しょうと比ひ較かく。紀き元げん前ぜん約やく五百五十九年ねんから五百四十五年ねんに至いたる。 第13章ユダとエルサレム、不ふ従じゅう順じゅんのために罰ばっせられる。主しゅ、御ご自じ分ぶんの民たみを弁べん護ごし、また裁さばかれる。シオンの娘むすめたち、世せ俗ぞくにつかって、のろいと苦くるしみを受うける。イザヤ書しょ第だい三章しょうと比ひ較かく。紀き元げん前ぜん約やく五百五十九年ねんから五百四十五年ねんに至いたる。 第14章シオンとその娘むすめたち、福ふく千せん年ねんに贖あがなわれ、清きよめられる。イザヤ書しょ第だい四章しょうと比ひ較かく。紀き元げん前ぜん約やく五百五十九年ねんから五百四十五年ねんに至いたる。 第15章主しゅのぶどう園えん(イスラエル)は荒あれ廃すたれ、主しゅの民たみは散ちらされる。背はい教きょうし、散ちらされた状じょう態たいにある彼かれらに、数かず々かずの災わざわいが及およぶ。主しゅは一つの旗はたを掲かかげ、イスラエルを集あつめられる。イザヤ書しょ第だい五章しょうと比ひ較かく。紀き元げん前ぜん約やく五百五十九年ねんから五百四十五年ねんに至いたる。 第16章イザヤ、主しゅを目めにする。イザヤの罪つみは赦ゆるされる。イザヤ、預よ言げんするように召めされ、ユダヤ人じんがキリストの教おしえを拒こばむことを預よ言げんする。残のこりの者ものが帰かえって来くる。イザヤ書しょ第だい六章しょうと比ひ較かく。紀き元げん前ぜん約やく五百五十九年ねんから五百四十五年ねんに至いたる。 第17章エフライムとスリヤ、ユダと戦たたかう。キリストはおとめからお生うまれになる。イザヤ書しょ第だい七章しょうと比ひ較かく。紀き元げん前ぜん約やく五百五十九年ねんから五百四十五年ねんに至いたる。 第18章キリストはつまずきの石いし、妨さまたげの岩いわのようである。さえずる口くち寄よせにではなく、主しゅに求もとめよ。律りっ法ぽうと証あかしに頼たよって導みちびきを得えよ。イザヤ書しょ第だい八章しょうと比ひ較かく。紀き元げん前ぜん約やく五百五十九年ねんから五百四十五年ねんに至いたる。 第19章イザヤ、メシヤについて語かたる。暗くら闇やみの中なかにいる人ひと々びとは大おおきな光ひかりを見みる。わたしたちのために、一人ひとりのみどりごが生うまれる。そのみどりごは平へい和わの君きみとなり、ダビデの王おう座ざに着ついて治おさめる。イザヤ書しょ第だい九章しょうと比ひ較かく。紀き元げん前ぜん約やく五百五十九年ねんから五百四十五年ねんに至いたる。 第20章アッスリヤの滅めつ亡ぼうは、主しゅの再さい臨りんの時ときの悪あく人にんの滅めつ亡ぼうの予よ型けいである。主しゅが再ふたたび来こられた後のちに残のこる人ひと々びとはわずかである。その日ひには、ヤコブの残のこりの者ものが帰かえって来くる。イザヤ書しょ第だい十章しょうと比ひ較かく。紀き元げん前ぜん約やく五百五十九年ねんから五百四十五年ねんに至いたる。 第21章エッサイの株かぶ(キリスト)は、義ぎをもって裁さばきを行おこなわれる。福ふく千せん年ねんには神かみを知しる知ち識しきが地ちを覆おおう。主しゅは旗はたを掲かかげて、イスラエルを集あつめられる。イザヤ書しょ第だい十一章しょうと比ひ較かく。紀き元げん前ぜん約やく五百五十九年ねんから五百四十五年ねんに至いたる。 第22章福ふく千せん年ねんには、すべての人ひとが主しゅをほめたたえる。主しゅは民たみの中なかにとどまられる。イザヤ書しょ第だい十二章しょうと比ひ較かく。紀き元げん前ぜん約やく五百五十九年ねんから五百四十五年ねんに至いたる。 第23章バビロンの滅めつ亡ぼうは、主しゅの再さい臨りんの時ときに悪あく人にんが滅ほろびることの予よ型けいである。やがて怒いかりと報ほう復ふくの日ひが来くる。バビロン(世よ)はとこしえに倒たおれる。イザヤ書しょ第だい十三章しょうと比ひ較かく。紀き元げん前ぜん約やく五百五十九年ねんから五百四十五年ねんに至いたる。 第24章イスラエルは集あつめられ、福ふく千せん年ねんの安あん息そくを享きょう受じゅする。ルシフェルは背そむいたために天てんから追おい出だされた。イスラエルはバビロン(世よ)に打うち勝かつ。イザヤ書しょ第だい十四章しょうと比ひ較かく。紀き元げん前ぜん約やく五百五十九年ねんから五百四十五年ねんに至いたる。 第25章ニーファイは、分わかりやすいことを喜よろこびとする。終おわりの時ときにはイザヤの預よ言げんが理り解かいされる。ユダヤ人じんはバビロンから帰かえり、メシヤを十じゅう字じ架かにつけ、散ちらされ、苦くるしめられる。ユダヤ人じんはメシヤを信しんじるようになると、元もとの状じょう態たいに戻もどされる。リーハイがエルサレムを去さって六百年ねんたつと、メシヤの最さい初しょの来らい臨りんがある。ニーファイ人じんはモーセの律りっ法ぽうを守まもり、イスラエルの聖せい者じゃであるキリストを信しんじる。紀き元げん前ぜん約やく五百五十九年ねんから五百四十五年ねんに至いたる。 第26章キリストは将しょう来らい、ニーファイ人じんを教おしえ導みちびかれる。ニーファイ、自じ分ぶんの民たみの滅めつ亡ぼうを予よ見けんする。彼かれらは地ちから語かたる。異い邦ほう人じん、偽いつわりの教きょう会かいと秘ひ密みつ結けっ社しゃを作つくる。主しゅは偽ぎ善ぜん売ばい教きょうを禁きんじられる。紀き元げん前ぜん約やく五百五十九年ねんから五百四十五年ねんに至いたる。 第27章終おわりの時ときに暗あん黒こくと背はい教きょうが地ちを覆おおう。『モルモン書しょ』が出でて来くる。その書しょ物もつについて三人にんの証しょう人にんが証あかしする。学がく者しゃはその封ふうじられた書しょ物もつを読よむことはできないと言いう。主しゅは驚おどろくべき業わざと不ふ思し議ぎを行おこなわれる。イザヤ書しょ第だい二十九章しょうと比ひ較かく。紀き元げん前ぜん約やく五百五十九年ねんから五百四十五年ねんに至いたる。 第28章終おわりの時ときに、多おおくの偽いつわりの教きょう会かいが設もうけられる。これらの教きょう会かいは、偽いつわりの、むなしい、愚おろかな教きょう義ぎを教おしえる。偽にせ教きょう師しがいて背はい教きょうが広ひろがる。悪あく魔まは人ひと々びとの心こころの中なかで荒あれ狂くるう。悪あく魔まはあらゆる偽いつわりの教おしえを広ひろめる。紀き元げん前ぜん約やく五百五十九年ねんから五百四十五年ねんに至いたる。 第29章多おおくの異い邦ほう人じんは『モルモン書しょ』を拒こばむ。彼かれらは、「ほかに聖せい書しょは必ひつ要ようない」と言いう。主しゅは多おおくの国こく民みんに語かたられる。主しゅは書かき記しるされる数かず々かずの書しょによって世よの人ひと々びとを裁さばかれる。紀き元げん前ぜん約やく五百五十九年ねんから五百四十五年ねんに至いたる。 第30章改かい宗しゅうした異い邦ほう人じんは聖せい約やくの民たみとともに数かぞえられる。多おおくのレーマン人じんとユダヤ人じんが書しょ物もつの御み言こと葉ばを信しんじて、喜よろこばしい状じょう態たいになる。イスラエルは元もとの状じょう態たいに戻もどり、悪あく人にんは滅ほろぼされる。紀き元げん前ぜん約やく五百五十九年ねんから五百四十五年ねんに至いたる。 第31章ニーファイ、キリストがバプテスマを受うけられた訳わけを告つげる。救すくいを得えるためには、人ひとはキリストに倣ならってバプテスマを受うけ、聖せい霊れいを授さずかり、最さい後ごまで堪たえ忍しのばなければならない。悔くい改あらためとバプテスマは、細ほそくて狭せまい道みちに至いたる門もんである。永えい遠えんの命いのちは、バプテスマを受うけた後のちも戒いましめを守まもる人ひと々びとに与あたえられる。紀き元げん前ぜん約やく五百五十九年ねんから五百四十五年ねんに至いたる。 第32章天てん使しは聖せい霊れいの力ちからによって語かたる。人ひとは祈いのり、自じ分ぶんで聖せい霊れいから知ち識しきを得えるようにしなければならない。紀き元げん前ぜん約やく五百五十九年ねんから五百四十五年ねんに至いたる。 第33章ニーファイの言こと葉ばは真しん実じつであり、キリストについて証あかしする。キリストを信しんじる者ものはニーファイの言こと葉ばを信しんじる。彼かれの言こと葉ばは裁さばきの法ほう廷ていで証しょう言げんとなる。紀き元げん前ぜん約やく五百五十九年ねんから五百四十五年ねんに至いたる。