聖文
ニーファイ第二書21


第21章

エッサイの株かぶ(キリスト)は、義ぎをもって裁さばきを行おこなわれる。福ふく千せん年ねんには神かみを知しる知ち識しきが地ちを覆おおう。主しゅは旗はたを掲かかげて、イスラエルを集あつめられる。イザヤ書しょ第だい十一章しょうと比ひ較かく。紀き元げん前ぜん約やく五百五十九年ねんから五百四十五年ねんに至いたる。

1「エッサイの株かぶから一つの芽めが出で、その根ねから一つの枝えだが生しょうじる。

2そして、そのうえに主しゅの御み霊たまがとどまる。それは知ち恵えと理り解かいの霊れい、深しん慮りょと能のう力りょくの霊れい、主しゅを知しる知ち識しきと主しゅへの畏おそれの霊れいである。

3主しゅの御み霊たまは、主しゅを畏おそれることを彼かれに早はやく悟さとらせる。彼かれは自じ分ぶんの目めで見みたことによって裁さばかず、自じ分ぶんの耳みみで聞きいたことによって責せめることをしない。

4しかし、彼かれは義ぎをもって貧まずしい者ものを裁さばき、公こう平へいをもって地ちの柔にゅう和わな者もののために責せめられる。また、彼かれの口くちの鞭むちで世よを打うち、彼かれの唇くちびるの息いきで悪あく人にんを殺ころす。

5義ぎは彼かれの腰こしの帯おびとなり、忠ちゅう信しんは彼かれの腹はらの帯おびとなる。

6おおかみは子こ羊ひつじとともに宿やどり、ひょうは子こやぎとともに伏ふし、子こ牛うしと若わかいライオンと肥こえた若わかい家か畜ちくはともにいて、幼おさない子こ供どもがこれらを導みちびく。

7雌め牛うしとくまはともに食たべ、その子こらはともに伏ふし、ライオンは牛うしのようにわらを食たべる。

8乳ち飲のみ子ごは毒どく蛇じゃの穴あなの上うえで戯たわむれ、乳ち離ばなれした子こはまむしの穴あなに手てを置おく。

9彼かれらはわたしの聖せいなる山やまのどこにおいても、害がいを与あたえることも損そこなうこともない。水みずが海うみを覆おおっているように、主しゅを知しる知ち識しきが地ちに満みちるからである。

10その日ひ、エッサイの根ねが民たみの旗はたとして立たち、異い邦ほう人じんはこれに求もとめ、彼かれの安あん息そくは栄えい光こうに満みちる。

11そしてその日ひ、主しゅは再ふたたび、残のこされている御ご自じ分ぶんの民たみの残のこりの者ものを、アッスリヤ、エジプト、パテロス、クシ、エラム、シナル、ハマテ、および海うみの島しま々じまから元もとに戻もどす業わざを始はじめられる。

12主しゅはもろもろの国こく民みんのために旗はたを掲かかげ、イスラエルの追つい放ほうされた者ものを集あつめ、ユダの散ちらされた者ものを地ちの四し方ほうから集あつめられる。

13また、エフライムのねたみは消きえ去さり、ユダの敵てきは絶たたれる。エフライムはユダをねたまず、ユダもまたエフライムを悩なやまさない。

14彼かれらは西にしの方ほうのペリシテ人びとの肩かたに飛とびかかり、またともに東ひがしの民たみから強ごう奪だつする。彼かれらはエドムとモアブにも手てを伸のばし、またアンモンの子し孫そんを従したがわせる。

15主しゅはエジプトの海うみの入いり江えをことごとく涸からされる。また、強きょう風ふうを伴ともなって川かわの上うえで手てを振ふり動うごかし、それを打うって七つの流ながれとし、乾かわいた靴くつで人ひと々びとを渡わたらせられる。

16残のこされた主しゅの民たみの残のこりの者もののために、アッスリヤからの大おお路じがある。イスラエルがエジプトの地ちから上のぼって来きた日ひに、イスラエルのために備そなえられたように。」