モーサヤ書 27
    脚注

    第​27​章

    モーサヤ、はくがい​を​きんじ、びょうどう​を​​する。むす​アルマ​と​モーサヤ​の​四​にん​の​むす​たち、きょうかい​を​ほろぼそう​と​する。ひと​の​てん使​が​あらわれ、悪行あくぎょう​を​やめる​よう​に​めいじる。アルマ、くち​が​けなく​なる。ひと​は​みなすくい​を​る​ため​に​は​ふたたび​まれ​なければ​ならない。アルマ​と​モーサヤ​の​むす​たち、よろこび​の​おとずれ​を​げ​らせる。げんぜんやく​百​ねん​から​九十二​ねん​に​いたる。

    1 ​さて、しんこう​な​もの​たち​が​きょうかいいん​に​くわえる​はくがい​が​じょう​に​ひどく​なった​ので、きょうかいいん​は​つぶやき、その​けん​に​ついて​どうしゃ​たち​に​うったえ​はじめた。そこで、どうしゃ​たち​は​アルマ​に​うったえた。アルマ​は​その​けん​を​おう​で​ある​モーサヤ​の​まえ​に​ち​し、モーサヤ​は​さい​たち​に​けん​を​もとめた。

    2 ​そして​モーサヤ​おう​は、信者しんじゃ​は​かみ​の​きょうかい​に​ぞくして​いる​もの​を​はくがい​して​は​ならない​と、周辺しゅうへん​の​ぜん​に​こく​を​した。

    3 ​また、すべて​の​きょうかい​に​つぎ​の​よう​な​きびしい​命令めいれい​が​された。すなわち、きょうかい​の​なか​に​はくがい​が​あって​は​ならない。すべて​の​もの​は​びょうどう​で​なければ​ならない。

    4 こうまん​あるいは​ ごうまん​に​なって、へい​を​みだす​よう​な​こと​が​あって​は​ならない。すべて​の​もの​は​隣人りんじん​を​ぶんしん​の​よう​に​とうとばなければ​ならない。また、ぶんしん​の​​で​はたらいて​生活せいかつ​の​かて​を​​なければ​ならない。

    5 ​また、きょうかい​の​さい​と​きょう​は​みなびょう​の​とき​や​ひどく​生活せいかつ​に​こまった​とき​の​ほか​は、どの​よう​な​あい​で​も、ぶんしん​で​はたらいて​生活せいかつ​の​かて​を​る​よう​に​しなければ​ならない、と​いう​もの​で​あった。かれら​は​これら​の​こと​を​まもった​ので、かみ​の​めぐみ​を​ゆたか​に​けた。

    6 ​そして、こくない​は​ふたたび​じょう​に​へい​に​なって​きた。また、たみ​は​じょう​に​おおく​なり​はじめ、​の​おもて​に、まことに、とう西ざいなんぼく​に​ひろく​分散ぶんさん​して、その​​の​全域ぜんいき​に​おおきな​まち​や​むら​を​きずき​はじめた。

    7 ​そして、しゅ​は​かれら​を​かえりみ、さかえ​させられた。その​ため、かれら​は​裕福ゆうふく​で​おおきな​たみ​と​なった。

    8 ​ところで、モーサヤ​の​むす​たち​は​しんこう​な​もの​たち​の​なか​に​かぞえられて​おり、アルマ​の​むす​の​ひと​も​その​なか​に​かぞえられて​いた。アルマ​の​その​むす​は、ちち​の​​を​って​アルマ​と​けられて​いた。に​も​かかわらず、かれ​は​じょう​に​じゃあく​な​おとこ​で、ぐうぞう​を​れいはい​する​もの​に​なって​しまった。また、かれ​は​ことかず​の​おおい​おとこ​で、たみ​に​おおく​の​​を​べ、おおく​の​もの​に​ぶん​と​おなじ​よう​な​ざいあく​を​おか​させた。

    9 ​そして​かれ​は、たみ​の​こころ​を​うばって​たみ​の​なか​に​ひどい​​を​しょうじ​させ、かみ​の​てき​に​たみ​を​はい​する​けんりょく​を​るう​かい​を​あたえた​ので、かみ​の​きょうかい​の​繁栄はんえい​に​とって​おおきな​さまたげ​と​なった。

    10 ​さて、かれ​が​かみ​の​きょうかい​を​ほろぼそう​と​して​あるき​まわって​いた​とき​に、すなわち、かれ​が​かみ​の​いましめ​に​も​おう​の​命令めいれい​に​も​さからって、きょうかい​を​ほろぼし、しゅ​の​たみ​を​まどわそう​と、モーサヤ​の​むす​たち​と​ともに​ひそか​に​あるき​まわって​いた​とき​に、

    11 ​わたし​が​まえ​に​べた​よう​に、かれら​が​かみ​に​そむいて​あるき​まわって​いた​とき​に、よ、しゅ​の​てん使​が​かれら​に​あらわれた。その​てん使​は、まるで​くも​に​つつまれて​た​か​の​よう​に​くだって​て、さながら​かみなり​の​よう​な​こえ​で​かたり、その​こえ​は​かれら​の​って​いた​だい​を​ふるわせた。

    12 かれら​は​その​ため​に​ひどく​おどろき、​に​たおれた。しかし、かれら​に​は​てん使​の​かたった​こと​が​からなかった。

    13 ​それでも​てん使​は、また​大声おおごえ​で​った。「アルマ​よ、がって​ち​なさい。あなた​は​なぜ​かみ​の​きょうかい​を​はくがい​する​の​か。しゅ​は​かつて、『​これ​は​わたし​の​きょうかい​で​ある。わたし​が​これ​を​もうける。わたし​の​たみ​の​そむき​の​ほか​に、これ​を​くつがえす​もの​は​ない』​と​われた。」

    14 てん使​は​また​った。「よ、しゅ​は、ぶん​の​たみ​の​いのり​と、ぶん​の​しもべ​で​あり、また​あなた​の​ちち​で​ある​アルマ​の​いのり​を​かれた。あなた​の​ちち​が、あなた​が​しん​の​しき​に​みちびかれる​よう​に、ふかい​しんこう​を​もって​あなた​の​こと​を​いのって​きた​から​で​ある。したがって、わたし​は​かみ​の​ちから​と​権能けんのう​が​そんざい​する​こと​を​あなた​に​みとめ​させる​ため​に​た。かみ​の​しもべ​たち​の​いのり​が、かれら​の​しんこう​に​おうじて​かなえられる​ため​で​ある。

    15 ​さて​よ、あなた​は​かみ​の​ちから​に​抵抗ていこう​する​こと​が​できる​か。わたし​の​こえ​は​だい​を​ふるわせて​いる​で​は​ない​か。あなた​に​は、わたし​が​あなた​の​まえ​に​いる​の​が​えない​か。わたし​は​かみ​から​つかわされた​もの​で​ある。

    16 ​さて、わたし​は​あなた​に​う。あなた​の​せん​が​ヘラム​の​​と​ニーファイ​の​​で​とらわれ​の​じょうたい​に​あった​こと​を​おもし​なさい。また、かみ​が​あなた​の​せん​の​ため​に、どれ​ほど​おおいなる​こと​を​おこなわれた​か​を​おもこし​なさい。あなた​の​せん​は​れい​の​じょうたい​に​あった​が、かみ​が​すくい​して​くださった。アルマ​よ、わたし​は​あなた​に​う。き​なさい。これから​は​もう​きょうかい​を​ほろぼそう​と​して​は​ならない。たとえ​あなた​しん​が​てられよう​と​も、かれら​の​いのり​が​とどけられる​ため​で​ある。」

    17 ​そして​これ​は、てん使​が​アルマ​に​かたった​さい​の​こと​で​ある。その​よう​に​して、てん使​は​って​った。

    18 ​さて、アルマ​と、また​アルマ​と​ともに​いた​もの​たち​は、ひどく​おどろいて、ふたたび​​に​たおれた。それ​は、ぶん​の​​で​しゅ​の​てん使​を​てん使​の​こえ​が​かみなり​の​よう​で​あって​だい​を​ふるわせ、また​だい​を​ふるわせて​それ​が​ける​ほど​に​うごかせる​の​は、かみ​の​ちから​の​ほか​に​ない​こと​を、った​から​で​ある。

    19 ​この​とき​アルマ​は、ひどく​おどろいた​ため​に​もの​が​えなく​なった。くち​を​ひらく​こと​が​できなく​なった​の​で​ある。また、からだ​の​ちから​が​よわく​なり、​も​うごかせない​ほど​に​なった。そこで、うごき​が​できない​まま​かれ​と​いっしょ​に​いた​もの​たち​に​はこばれて、かれ​の​ちち​の​まえ​に​かれた。

    20 ​そして​かれら​は、かれ​の​ちち​に、ぶん​たち​に​こった​こと​を​すべて​くわしく​げた。すると​かれ​の​ちち​は、それ​が​かみ​の​ちから​に​よって​こった​こと​を​って​よろこんだ。

    21 かれ​は​しゅ​が​ぶん​の​むす​と、また​むす​と​いっしょ​に​いた​もの​たち​に​おこなわれた​こと​を​せよう​と​して、おおぜい​の​ひと​を​あつめた。

    22 ​また、かれ​は​さい​たち​も​あつめた。そして、かれら​は​断食だんじき​して、しゅ​なる​ぶん​たち​の​かみ​に​いのり​はじめ、アルマ​の​くち​を​ひらいて​もの​が​える​よう​に​して​くださる​こと、また​かれ​の​あし​に​ちから​が​あたえられる​こと、そして、それ​に​よって​たみ​の​​が​ひらかれて、かれら​が​かみ​の​いつくしみ​と​えいこう​を​て​る​よう​に​なる​こと​を​ねがった。

    23 ​そして、かれら​が​ふつふたばん断食だんじき​して​いのった​ところ、アルマ​の​あし​は​ちから​を​もどした。そして、アルマ​は​がる​と、かれら​に​かたり​はじめ、安心あんしん​する​よう​に​かれら​に​った。

    24 かれ​は​この​よう​に​べた。「わたし​は​ぶん​の​つみ​を​あらため、しゅ​に​あがなわれ​ました。まことに、わたし​は​たま​に​よって​まれ​ました。

    25 しゅ​は​わたし​に​われ​ました。『ぜんじんるい、すなわち​だんじょ​を​わず、すべて​の​こくみんぞくこく​の​たみ民族みんぞく​が​ふたたび​まれ​なければ​ならない​こと​を​​に​おもって​は​ならない。まことに、ひと​は​かみ​から​まれ、にくよく​に​ふける​らく​した​じょうたい​から​​の​じょうたい​に​わって、かみ​に​あがなわれ、かみ​の​むす​や​むすめ​に​なら​なければ​ならない。

    26 ​この​よう​に​して、かれら​は​あらた​な​もの​と​なる。この​よう​に​ならない​かぎり、けっして​かみ​の​おうこく​を​ぐ​こと​は​できない。』

    27 ​わたし​は​皆様みなさま​に​もうげ​ます。ひと​は​じっさい​に​この​よう​な​じょうたい​に​ならない​かぎり、かならず​てられ​ます。わたし​は​いちてられそう​に​なった​ので、この​こと​が​かり​ます。

    28 ​に​も​かかわらず、おおく​の​艱難かんなん​を​え​いて、ぬ​ほど​の​あらため​を​した​ところ、しゅ​は​わたし​を​あわれんで、永遠えいえん​に​える​​から​わたし​を​すくい​す​こと​が​ふさわしい​と​され​ました。そして、わたし​は​いまかみ​から​まれた​の​です。

    29 ​わたし​は​すでに​じゅう​と​ざいあく​の​かせ​から​あがなわれ​ました。わたし​は​かつて、もっとも​くらく​ふかい​ふち​の​なか​に​いました​が、いま​は​かみ​の​おどろく​べき​ひかり​を​て​います。わたし​は​かつて​永遠えいえん​の​つう​に​めさいなまれ​ました​が、いま​は​すくい​されて​おり、もう​こころ​に​つう​を​かんじ​ません。

    30 ​わたし​は​かつて​あがなぬし​を​こばみ、わたしたち​の​せん​が​かたって​きた​こと​を​れ​ません​でした。しかし​いま​は、あがなぬし​が​将来しょうらいられる​の​を​ぜんじんるい​が​先見せんけん​できる​こと、また​あがなぬし​が​ぶん​の​つくられた​すべて​の​もの​を​おぼえて​いて、将来しょうらい​すべて​の​ひと​に​しん​を​あらわされる​と​いう​こと​を​わたし​は​って​います。

    31 ​まことに、​すべて​の​ひざ​が​かがみ、すべて​の​した​が​あがなぬし​の​まえ​で​こくはく​します。すべて​の​ひと​が​って​あがなぬし​に​さばかれる​わり​の​​に、かれら​は​あがなぬし​が​かみ​で​あられる​こと​を​こくはく​します。また​その​とき、かみ​に​たよらず​に​この​​の​なか​で​きて​いる​もの​たち​は、永遠えいえん​の​ばつ​の​さばき​が​ぶん​たち​に​とって​こうせい​で​ある​こと​を​こくはく​します。そして、かれら​は​​すべて​の​こと​を​とおす​あがなぬし​の​​の​した​で​ふるえ​おののき、ちぢみ​がり​ます。」

    32 ​さて、アルマ​は​この​とき​らいたみ​を​おしえ​はじめた。また、てん使​が​あらわれた​とき​に​アルマ​と​いっしょ​に​いた​もの​たち​と​ともに、ぜん​を​たび​して​まわり、ぶん​たち​の​いたり​たり​した​こと​を​すべて​の​たみ​に​げ、おおく​の​艱難かんなん​の​なか​で​かみ​の​こと​を​べ​つたえた。そして、しんこう​な​もの​たち​から​ひどい​はくがい​を​け、かれら​の​おおく​から​たれた。

    33 ​しかし、この​よう​な​​に​った​に​も​かかわらず、かれら​は​きょうかいいん​に​おおきな​なぐさめ​を​あたえ、かれら​の​しんこう​を​つよめ、また、ひどい​ろう​を​しながら​も、寛容かんよう​を​もって​かれら​に​かみ​の​いましめ​を​まもる​よう​に​すすめた。

    34 ​これら​の​もの​の​うち​の​四​にん​は​​モーサヤ​の​むす​で​あり、その​​を​アンモン、アロン、オムナー、ヒムナイ​と​いった。じょう​は​モーサヤ​の​むす​たち​の​​で​ある。

    35 ​そして、かれら​は​ゼラヘムラ​の​ぜん​を​たび​し、モーサヤ​おう​が​おさめて​いる​すべて​の​たみ​の​なか​を​めぐって、ぶん​たち​が​かつて​きょうかい​に​くわえた​すべて​の​害悪がいあく​の​つぐない​を​しよう​と​熱心ねっしん​に​つとめ、ぶん​たち​の​すべて​の​つみ​を​こくはく​し、ぶん​たち​が​た​すべて​の​こと​を​げ、また​ぶん​たち​の​こと​を​きたい​と​のぞんだ​すべて​の​ひと​に、げん​と​聖文せいぶん​に​ついて​解説かいせつ​した。

    36 ​この​よう​に​して、かれら​は​かみ​の​​に​使つかわれる​もの​と​なって​おおく​の​ひと​を​しん​の​しき​に​みちびき、まことに、あがなぬし​に​ついて​らせた。

    37 なんと​かれら​は​しゅくふく​されて​いる​こと​か。かれら​は​へい​を​げて​ひろめ、ぜん​の​​よき​おとずれ​を​げて​ひろめ、しゅ​が​とう​して​おられる​こと​を​たみ​に​げ​らせた​から​で​ある。