1 さて,ベニヤミン王は民に語り終えると,神の戒めを守るという聖約を神と交わしたすべての人の名を①書き留めておく方がよいと思った。
2 そこで民は,幼い子供を除いて一人残らず聖約を交わし,キリストの名を受けた。
3 そして,さらにベニヤミン王は,これらのことをすべて終えると,息子①モーサヤを聖別して民の統治者とし,王とし,王国に関する一切の責任を彼にゆだねた。また,民を②教える祭司たちも③任命した。人々が神の戒めを聞いて知ることができるように,またすでに立てた④誓いを思い起こすように促すためである。その後,ベニヤミン王は群衆を解散させた。そこで民は,それぞれ家族ごとに各自の家へ帰って行った。
4 そして,①モーサヤが父に代わって統治を始めた。モーサヤが統治を始めたのは三十歳の年であり,リーハイがエルサレムを②去ってからおよそ四百七十六年後のことになる。
5 そしてベニヤミン王は,その後三年生き長らえて死んだ。
6 さて,モーサヤ王は主の道を歩み,主の掟と裁決を守り,主から命じられたすべてのことについて主の戒めを守った。
7 またモーサヤ王は,民に地を耕させた。そして,彼自身も地を耕して,民に①負担をかけることのないようにし,すべてのことについて,父の行ったとおりに行おうとした。そして三年間,民の中にはまったく争いがなかった。