「メルキゼデク神権」「トピックと質問」
概要
メルキゼデク神権
メルキゼデク神権は、末日聖徒イエス・キリスト教会における大神権 であり、小神権は アロン神権です。教会の忠実な男性会員は、18歳からメルキゼデク神権を受けることができます。メルキゼデク神権という名称は、預言者アブラハムの時代に生きていた偉大な大祭司の名前から取っています。
この大神権はアダムにも授けられており、主が福音を明らかにしておられる時代には常に地上にありました。大神権は大背教の時代に地上から取り去られましたが、1829年に、使徒ペテロ、ヤコブ、ヨハネがジョセフ・スミスとオリバー・カウドリに授けることにより、回復されました。
メルキゼデク神権の特権と責任
男性がメルキゼデク神権を受ける際には、神権の誓詞と聖約を交わします。忠実であること、召しを尊んで大いなるものとすること、「永遠の命の言葉を熱心に心に留める」こと、また「神の口から出る一つ一つの言葉に従って生き」ることを聖約します。 この 聖約 を守る人は、御霊によって聖められます。つまり、清く聖なる状態となり、 「御父が持っておられるすべて」を受けるのです。
ふさわしいメルキゼデク神権者は、病人に癒しの祝福を施し、家族やその他の人々に特別な祝福を授ける権能を持っています。また、教会の男性会員は、神殿のエンダウメントを受けて伴侶と子供たちに永遠に結び固められるためには、ふさわしいメルキゼデク神権者でなければなりません。
メルキゼデク神権の権能を通して、主イエス・キリストの指示の下、指導者は教会を導き、全世界で福音を宣べ伝える業を指揮しています。主はまた、メルキゼデク神権の 儀式 の中に主の力を見ることができると教えておられます。
メルキゼデク神権の職
メルキゼデク神権の職には、長老、大祭司、祝福師、七十人、使徒あります。メルキゼデク神権の長は教会の大管長です。
長老長老は、アロン神権のすべての義務を果たすことができます。それに加えて長老は、管理する立場にある神権指導者から権限を託され、聖霊の賜物を授けたり、ふさわしいほかの男性をアロン神権やメルキゼデク神権の様々な職に聖任することができます。また、神権の祝福を与えることもできます。
大祭司大祭司は、長老のすべての義務を果たすことができ、また教会で職務を行う権限も持っています。ステーク会長、伝道部会長、高等評議員、ビショップとその顧問、その他の教会の指導者は、大祭司として聖任されます。
七十人現在、七十人定員会には中央幹部七十人と地域七十人がいます。七十人の会員は、大管長会と十二使徒定員会の指示の下、主の御名によって奉仕します。中央幹部は教導の業に全時間をささげ、世界中で奉仕します。地域七十人はパートタイムで奉仕し、通常、地元の地域で5年間奉仕するように割り当てを受けます。
祝福師祝福師とは、祝福師の祝福を教会員に授けるために聖任されたメルキゼデク神権者です。
使徒使徒は、聖任されたメルキゼデク神権の指導者です。使徒は、教会の大管長によって霊感を通して選ばれ、大管長会と十二使徒定員会によって聖任されます。そして、全世界へのイエス・キリストの証人として奉仕します。
高等評議会
高等評議会は12人の大祭司によって構成されます。この男性たちは、ステーク会長会の指示の下で奉仕します。ステークやワードのその他の指導者やプログラムを教え、訓練し、監督することにおいてミニスタリングを行うのです。
メルキゼデク神権定員会
神権定員会は、神権を持つ男性または若い男性の組織です。この定員会の会員は「人々に仕え、神権の義務を果たし、一致を育み、教義を学び実践します。」
メルキゼデク神権とアロン神権の両方に、定員会が組織されています。各定員会は、その定員会を導くのに必要な神権の鍵、すなわち権能を持つ会長によって導かれます。可能であれば、二人の顧問と一人の書記が会長をサポートします。
各ワードには一つまたは複数の長老定員会があります。長老定員会には、ワード内のすべての長老および長老見込み会員(メルキゼデク神権を持っていない19歳以上の男性)が含まれます。また、現在ステーク大祭司定員会の一員となる召しを果たしていない大祭司も含まれます。
各ステークには一つの 大祭司 定員会があり、ステーク会長とその顧問によって導かれます。ステーク大祭司定員会は、現在のビショップとその顧問、高等評議員、召しを果たせる状態の 祝福師によって構成されます。
七十人と使徒は、教会中央レベルのメルキゼデク神権定員会の組織に含まれます。七十人は、十二使徒定員会の指示の下、奉仕します。十二使徒定員会は、教会における2番目に高位の管理組織です。大管長会は、教会の先任使徒とほかの二人の使徒で構成され、教会の最高管理組織であり、教会のあらゆる事柄を管理します。