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緊急時の対応


災害救助を行う宣教師

概要

緊急時の対応

概要

「キリストに従うことは気まぐれや一時的にすることではなく,いつでも,どこにいても,常に実行する決意であり,生き方なのです。」

教会員として,わたしたちは救い主の模範に従い,それがだれであろうと,困っている人々を助けることがわたしたちの義務であると,感じています。

「人はどれだけささげるべきかということについて,別段教えはありません。……気づいたらいつでも,飢えている人に食物を与え,裸でいる人に着せ,やもめに必要なものを与え,孤児の涙をぬぐい,苦しんでいる人を慰めるのです。それがこの教会の人であろうと,ほかの教会の人やであろうと,どの教会にも属していない人であろうと,関係ありません。」

わたしたちが人々を助ける一つの方法は,緊急時対応の取り組みです。

教会は緊急時にどんな対応をしているでしょうか。

教会は,内紛や飢饉,自然災害といった状況において,食料や水,避難所,衣類,医療用品,衛生キットなどの短期的な援助手段を提供することにより,救援活動を行っています。

このような対応は,地元の指導者の指示の下で,しばしば地元や国際的な救援団体と協力して行われます。会員は,物資の配付や清掃活動への参加によって支援します。

災害時の対応

悲劇に見舞われた場合,ワードとステークの指導者は緊急時対応計画を実行します。救援活動の指揮を執ることのできる場所をあらかじめ決めておき,そこに結集するのです。

指導者は,協力して,緊急時計画に概説されているとおりに割り当てられた業務を遂行し,宣教師と会員(特にSpecial Needs and Critical Information worksheets〔「特別な助けを必要とする会員」ワークシート〕とCritical Information worksheets〔「重要な情報」ワークシート〕に名前が載った人たち)の状況を把握し,何が必要かを考えて対応して,地域の指導者に報告します。

災害時の対応は,公的機関や地域社会の救援組織と調整する必要があります。

ワードおよびステークの緊急時対応計画の指針

報告する

緊急事態が発生した場合,ワードおよびステーク評議会は,担当地域内の宣教師と会員の消息を報告する責任があります。特別な助けが必要な人(車椅子の介助,酸素吸入,特殊な投薬治療など)に特に注意を払うべきです。

この報告は,ミニスタリングブラザーやミニスタリングシスターを通して行うことができます。

評価する

宣教師と会員に対して行う必要のあること,教会資産への損害,地域社会の一般的な状況について評価します。

対応する

公的機関や救援団体と協力して,家屋や所有物が損壊した人,心的外傷を負った人,生活の糧を失った人に,食料,衣類,衛生,医療支援,一時的な避難所などの基本的な物資やサービスを提供します。

状況報告

以下の状況を報告します:

  • 宣教師と会員(その所在地も)。

  • 会員の住居。

  • 教会の所有物。

  • 地域社会(道路,公益事業,商取引,施設,その他のインフラ)。

これらの必要なことは,神権ルートを通じて,ビショップ,ステーク会長,地域の指導者に報告するべきです。

緊急避難所としての集会所

災害発生後,集会所を地域の緊急避難所として使用する必要が生じることがあります。その許可は,七十人会長会の一員または地域会長会と相談したうえで,ステーク会長が与えます。承認を受けた後,神権指導者は教会施設代表者(PFR)に連絡しなければなりません。

集会所を避難所として使用する際の指針

緊急時には,わたしにどんな助けができるでしょうか。

直接的な関与

応急処置の訓練を受けている人や,そのほかの有益なスキルのある人は,危機的状況で即座に救援を提供できる立場にあるかもしれません。自分がどういう人間でどんな資格を持っているかを責任者に話して,責任者から自分の技能を生かした指示を受けられるようにしてください。

近隣のワードまたはステーク

神権指導者は,近隣のワードやステークの会員に,物資を集めて整理する作業をしたり,被災地の清掃・片付けを手伝うなどの支援を呼びかけることができます。

物資を集めて整理する

近隣に住む会員は,災害の被災者のために以下のような物資を集めて整理するボランティアをすることができます。

  • 毛布

  • 衣類

  • 緊急医療用品

  • 食糧

  • 衛生キット

被災地の後片付けと教会ボランティアの安全

近隣地域のワードおよびステークは,ボランティア活動を組織して,被災地の清掃を助けることができます。この救援チームは,家や公園,そのほかの施設の清掃を手伝います。

ボランティアは全員,被災地清掃の教会安全ガイドラインを厳守してください。

  • 適切な服装をし,安全装備を身に着けてください。

  • 水分をたくさん摂取します。

  • 危険な化学物質に触れないようにします。

  • 割れたガラス,くぎ,その他の鋭利なものに注意してください。

  • カビやアスベストの周りで作業するときは注意してください。

  • 怪我をしたら,ただちに適切な手当てをしてください。

災害地の後片付けと教会ボランティアの安全についての指針

寄付金

教会員は什分の一の献金票を用いて教会人道援助基金に献金することができます。教会はこの献金を使って,地元で物資を購入しています。教会は地元の商品を購入することにより,関税や配送料を払うことなく,打撃を受けた経済を活性化し,被災者になじみのある製品を提供しています。

ボランティア

可能であれば,ワード,家族,個人は地元の救援プロジェクトに参加するよう勧められています。

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