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最初の示現


「最初の示現」『トピックと質問』

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福音学習ガイド

最初の示現

ジョセフ・スミスは,父なる神とイエス・キリストにまみえた

聖文には,神と語った預言者についての多くの記述があります(アモス3:7参照)。聖書は,神がモーセと「顔を合わせて」語られたと教えています(出エジプト33:11)。モルモン書の預言者たちはまた,イエス・キリストと話したり,個人的な訪れを受けたりして,彼らの時代のために必要な導きを主から受けました(例えば3ニーファイ11章参照)。

イエスの死と復活と使徒たちの死後,キリストの教会は主の教義と儀式の変更によって腐敗しました。何世紀もの間,世界はキリストの教会が存在しない,霊的な暗闇の状態にありました。1820年の春,若きジョセフ・スミスは自分の心の幸いを心配し,どの教会に加わるべきか知ろうとしました。家の近くの森に行き,導きを求めて神に祈りました。ジョセフの祈りにこたえ,父なる神とイエス・キリストがジョセフに御姿を現されました。モーセのように,ジョセフは顔を合わせて神と話しました。最初の示現として知られるこの出来事を皮切りに,わたしたちの時代におけるイエス・キリストの福音の回復が始まりました(ジョセフ・スミス—歴史1:7-20参照)。

最初の示現とは何でしょうか

1820年の春,ジョセフ・スミスという青年が,アメリカ合衆国ニューヨーク州の自宅近くの森で祈りました。ジョセフの祈りにこたえ,父なる神とイエス・キリストがジョセフに御姿を現わされました。この現れの後,ジョセフ・スミスは主の預言者として召され,イエス・キリストの福音の回復が始まりました。

トピックの概要:最初の示現

関連福音学習ガイド:預言者」,「福音の回復」,「個人の啓示

セクション1

最初の示現が実際に起こったことを自分で知ることができる

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聖なる森におけるジョセフ ・ スミス

父なる神とその御子イエス・キリストが実際に若きジョセフ・スミスに御姿を現されたという事実は,キリストの教会の回復に不可欠な側面です。最初の示現は,天が開かれており,神が再び人に語りかけられるという事実を立証しています。

最初の示現に関するジョセフ・スミスの記録を研究するとよいでしょう。また,最初の示現がほんとうに起こったかどうか神に尋ねることもできます(モロナイ10:4-6)。これらのことを行うとき,聖霊は最初の示現が真実であることを教えてくださるでしょう(アルマ5:45-46参照)。

考えてみましょう

  • ゴードン・B・ヒンクレー大管長は次のように教えています。「わたしたちの民の強さは,その示現が真実であることにあります。その出来事が実際に起きたか,起きなかったか,どちらかなのです。もし起きなかったとすれば,この業は間違っています。もし起きたのなら,天の下で,最も重要で最もすばらしい業ということになります。」1実際に最初の示現が起こったという事実は,あなたの人生にどのような影響を及ぼしますか。最初の示現の正当性についての証をまだ受けていない場合,どのように努力しますか。

  • 最初の示現について学ぶとき,その出来事についてジョセフ・スミスが書いた様々な記録を読むと役立つかもしれません。これらの資料は,Joseph Smith Paparsというウェブサイトの「Accounts of Joseph Smith’s First Vision(ジョセフ・スミスの最初の示現に関する記録)」(英語)で閲覧できます。ジョセフ・スミスがそれぞれの記録の中でわざわざ異なる詳細を強調したのはなぜだと思いますか。様々な記録を研究することによって,最初の示現についてどのような気付きをを得ましたか。

ほかの人と一緒に学ぶための活動

  • ビデオ「神に願い求める:ジョセフ・スミスの最初の示現」(6:35)を一緒に視聴しましょう。このビデオは,示現に関するジョセフ・スミスの記録の一つ一つに記された詳細を使って作成されたことをグループの参加者に伝えます。この描写を見てどのように感じますか。これまでに考えたことのない,どのようなことを学びましたか。グループの参加者に,受けた印象や考えを分かち合ってもらいます。

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セクション2

最初の示現を理解することにより,回復されたイエス・キリストの福音に対する証は強められる

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聖文を読む男性

ジョセフ・スミスの示現を研究することによって,イエス・キリストの福音の回復において最初の示現が果たした重要な役割に加えて,福音の不可欠な真理を学ぶこともできます。神の性質,キリストの教会の回復の必要性,福音の目的,その他の重要な真理はすべてそのときに明らかにされました。

父なる神とイエス・キリストの現れにより,何世紀にもわたって失われていた神の性質に関する真理が明らかになりました。最も大切なことの一つは,天の御父とイエス・キリストはわたしたちの体に似た体を持っておられる二人の別個の御方であるということです(ジョセフ・スミス—歴史1:17参照。教義と聖約130:1,22も参照)。イエス・キリストは,当時の宗教を取り巻く状況についてのジョセフ・スミスの質問に答え,イエス・キリストのまことの教会は地上にないことをジョセフに告げられました(ジョセフ・スミス—歴史1:19-20参照)。父なる神は簡潔に,真理を求める人にとって不可欠な技術をジョセフに教えられました。神はイエス・キリストを指し,命じられたのです。「彼に聞きなさい。」(ジョセフ・スミス—歴史1:17

考えてみましょう

  • ディーター・F・ウークトドルフ長老の説教「最初の示現が結んだ実2を読んでください。ここで取り上げられている「実」と,それがあなたの生活にどのように関連しているかに注意を払いながら読みましょう。最初の示現は,あなたにどのような影響を与えていますか。あなたにとってどのような意味がありますか。思ったことを学習帳に記録するとよいでしょう。

  • パトリシオ・M・ジュフラ長老の「信仰を込めて求めれば報われる3を読んでください。この総大会の説教の中で,ジュフラ長老が最初に示現の話を聞いた宣教師のレッスンで学んだ5つの重要な真理を挙げています。これらの真理のうちで,あなたにとって特に大切なものはどれですか。これらの真理により,あなたの証はどのように強められ,あなたの生活はどのように祝福されてきましたか。

ほかの人と一緒に学ぶための活動

  • 最初の示現は奇跡的な出来事でしたが,福音の回復の始まりに過ぎません。その後,さらに御霊が豊かに注がれました。「イエス・キリストの完全な福音の回復—200周年の世界への宣言」を一緒に読みながら,この事実について考えてみてください。少し読んでは止まって,最初の示現の後に起こった天使の訪れについて話し合いましょう。回復が天の御父とイエス・キリストの示現から始まったのはなぜだと思いますか。最初の示現は,これから起こる事柄の土台をどのように据えたでしょうか。

  • 最初の示現から学べる真理の一つは,神は子供たちが苦しんでいるときに応じられるということです。教会歴史家スペンサー・W・マクブライドがこの真理について話している,The First Vision: A Joseph Smith Papers Podcastの予告編を視聴してください。その後,自分の感じたことや洞察を話し合ってもらいます。

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セクション3

最初の示現は真理を学ぶ方法を教えてくれる

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聖典を読む青少年

ジョセフ・スミスの模範から,真理を求める方法を学ぶことができます。ジョセフ・スミスの歴史には,ジョセフ・スミスはどの教会に加わるべきか知りたいと思ったと書かれています。この質問を心に抱きながら聖書を読んだため,ヤコブの手紙1:5-6を読んだとき,この聖句は彼にとって特に意義深いものとなりました。「あなたがたのうち,知恵に不足している者があれば,その人は,とがめもせずに惜しみなくすべての人に与える神に,願い求めるがよい。そうすれば,与えられるであろう。ただ,疑わないで,信仰をもって願い求めなさい。」

ラッセル・M・ネルソン大管長は,次のように説いています。「聖なる森でのジョセフ・スミスの並外れた経験から学べることは,天は開かれており,神は御自分の子供たちに語りかけてくださるということです。」4あなたの疑問に対する答えは示現を通して得られないかもしれませんが,それでも神があなたの祈りを聞き,こたえてくださることを確信することができます。熱心に努力し,神を信じる信仰を持つならば,ジョセフ・スミスのように,神が約束を守ってくださることを確信することができます。

考えてみましょう

  • イエス・キリストの福音について学ぶとき,だれもが疑問を抱きます。簡単に答えが出る質問もあれば,多大な努力を要する質問もあります。あなたは福音や聖文,生ける預言者の言葉に関してどのような疑問を抱いていますか。それらの疑問を念頭に置きながら,1ニーファイ15:6-11を読んでください。これらの聖句から,啓示を受ける方法についてどのようなことが学べるでしょうか。求める答えを待つ間,どのようにイエス・キリストを信じる信仰を働かせることができるでしょうか。

  • ヘンリー・B・アイリング管長の記事「最初の示現:個人の啓示の受け方5を読んでください。個人の啓示を受ける備えについて,この記事から何を学べますか。聖霊の促しをより受け入れやすくするために,生活の中でどのようなささやかなことを変えられるでしょうか。

ほかの人と一緒に学ぶための活動

  • グループで1ニーファイ10:17-19を読みます。これらの聖句から,神が喜んでわたしたちの祈りにこたえてくださることについて,どのようなことが学べるでしょうか。個人の啓示を受けるということについて,あなたはどのような経験をしたことがありますか。適切であれば,グループの参加者に考えや経験を話してもらいます。

  • グループの参加者に,ネルソン大管長の説教「教会のための啓示,わたしたちの人生のための啓示」を各自で読むか聞いてもらいます。6個人の啓示を受けることについてネルソン大管長が教えている事柄に特に注意を払うように言います。その後,グループで集まり,学んだことを一人一人に話してもらいます。グループの参加者が有益だと思った事柄にはパターンがあるでしょうか。個人の啓示をさらに受ける方法について,ネルソン大管長とグループから何を学べるでしょうか。

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