だい6しょう
ジョセフとオリバー,しんけんをさずけられる
(1829年5月)
二人は神にたずねることにしました。神がきっと本当のことを教えてくださる,としんじていたのです。1829年5月15日,二人は森へ行っていのりました。
すると,一人のてんしがあらわれました。てんしはかがやく光につつまれていました。このてんしはバプテスマのヨハネといって,ずっとむかしイエスにパプテスマをさずけた人です。
バプテスマのヨハネは,ジョセフとオリバーにしんけんをさずけに来たのです。しんけんとは,神の力です。ヨハネは,ジョセフとオリバーにアロンしんけんをさずけました。アロンしんけんのさいしには,パプテスマをほどこす力があります。
パプテスマのヨハネは,二人にパプテスマをうけるように言いました。まずジョセフがオリバーにパプテスマをほどこし,その後でオリバーがジョセフにパプテスマをほどこしました。水にしずめられるパプテスマでした。
ずっととむかし,ヨハネは同じほうほうでイエスにバプテスマをほどこしました。
(マタイ3:16)
ジョセフとオリバーは,パプテスマをうけた後,せいれいにみたされました。せいれいは二人に,イエス・キリストのまことの教会がもうすぐ,ふたたび立てられることをお知らせになりました。
ジョセフとオリバーは親しい友だちに,パプテスマをうけ,しんけんをさずかったことを話しました。しかし,そのほかの人には話しませんでした。わるい人たちはしんじないで,二人をくるしめると分かっていたからです。
しばらくして,こんどは3のてんしがあらわれました。ぺテロ,ヤコブ,ヨハネといって,そのむかし,イエスのしとだった人です。3人は,ジョセフとオリバーにメルキゼデクしんけんをさずけました。
こうして,ふたたび神のしんけんがもたらされました。ふさわしい男の人は,しんけんの力をもてるようになったのです。メルキゼテクしんけんをもっている人は,教会をみちびくことができます。また,人びとにしゅくふくをあたえたり,せいれいのたまものをさずけたりすることもできます。