はじめに
イエスも,いっしょに天にすんでいました。イエスは,天父の計画にしたがいたいと思ったので,ご自分がぜんじんるいのすいぬしになることをおもうし出になりました。イエスは,天父のわざを行おうとされたのです。
サタンもまた天にすんでいました。サタンはわるい人だったので,天父の計画にしたがおうとしませんでした。そこで,天らおい出されました。サタンはすくいの計画をこわし,天父のわざをじゃましょうとしています。
イエスはちきゅうをおつくりになり,天父の子どもたちはちきゅうでくらすようになりました。イエスはよげんしゃをつかわして,正しい道をお教えになりました。ある人びとはよげんしゃにしたがいました。
しかし,よげんしゃの言うことを聞こうとしない人びともいました。かれらはサタンにしたがい,わるくなっていきました。
『旧約聖書』には,ずっとむかし,パレスチナにすんでいた人びとのことが書かれています。パレスチナの人びとはイエスのことを知っていました。正しい人はふくいんをまもり,正しい男の人はしんけんをもっていました。よげんしゃは,イエスが人びとにすくいをあたえるために来られると教えました。
『モルモン書』には,むかし,アメリカたいりくにすんでいた人びとのことが書かれています。かれらもイエスを知っていました。また,ふくいんを学び,正しい男の人はしんけんをもっていました。アメリカでも,よげんしゃは,イエスがすくいぬしとなられ,ふっかつした後おいでになると教えました。
イエスはこのよに来られました。『新約聖書』には,イエスが生きておられた時のことが書かれています。イエスは,人びとにふくいんをとき,天父のいましめにしたがうようにお教えになりました。
イエスは,しととして12人をえらんで,しんけんをおさずけになりました。そして,教会をお立てになりました。多くの人がイエスをあいし,うやまいました。かれらは正しい人たちで,イエスの教えにしたがいました。
サタンは,人びとをイエスにしたがわせたくなかったので,ゆうわくしました。サタンにそそのかされた人たちは,イエスをしんじょうとせず,イエスをにくんで,ころしてしまいました。
3日後に,イエスはよみがえられました。そして,しとたちとお話しになり,すべての人にふくいんを教えるように言われました。イエスはまた,アメリカたいりくにすむ正しい人びとのところにも行かれました。それから,天にのぼって行かれました。
しとたちは,イエス・キリストの教会のしどうしゃでした。しとたちは,いたるところに出て行って,ふくいんを教えました。たくさんの人が,イエスをしんじて,パプテスマをうけました。正しい男の人はしんけんをあたえられました。まことのイエス・キリストの教会には,大ぜいのかいいんがいました。
サタンは,イエスの教会をなくしたいと思いました。そこで,人びとをゆうわくしました。多くの人がゆうわくにまけて,イエスへのしんこうをすてました。わるい人たちは,しんこうの強い人やしとたちをころしてしまいました。こうして,教会にはしどうしゃがいなくなり,しんけんをさずける人がだれもいなくなってしまいました。
イエス・キリストの教会の教えをかえる人も出てきました。かれらは神のいましめをかえたのです。イエスがお立てになった教会はなくなり,人びとは自分の教会を作りました。しかし,どれもまことの教会ではありませんでした。
何百年かたったころには,たくさんのさまざまな教会ができていました。しかし,どれもイエスの本当の教会ではありませんでした。人とはイエスをしんじていましたが,教会には本当のふくいんがなかったのです。しんけんもなく,よげんしゃやしとたちもいませんでした。
イエスは,またおいでになります。しかし,その前に,イエスのまことの教会がなくてはならない,と言われました。まことのふくいんとしんけん,よげんしゃ,しと,けいじがなくてはならないのです。
けいじはイエスからあたえられます。けいじは,イエスがわたしたちにのぞんでおられることを教えてくれます。イエスは,よげんしゃにけいじをおあたえになります。けいじは,イエスのまことの教会にあたえられるのです。
『教義と聖約』は,けいじをまとめた本です。この本には,イエスのまことの教会のことや,しんけん,よげんしゃやしとたちのことが書がれています。また,イエスがふたたびおいでになる時にそなえて,何をしたらよいかも書かれています。
あなたが今読んでいるこの本は,『教義と聖約』について書いたものです。いくつかのけいじもとり上げられています。この本を読むと,イエスのまことの教会がどのようにしてふたたび立てられたのかが分かります。また,その時すんでいた人びとについても知ることができます。