だい28しょう
よげんしゃジョセフ,ふたたびミズーリへ
(1832年3月-5月)
イエスは,せいとたちが分かち合うことを,のぞまれました。まずしい人のせわをし,たがいにたすけるようにのぞまれたのです。
このけいじがあたえられてからすぐ,ジョセフは,ふたたびミズーリにむかいました。ミズーリはシオンの地とよばれていました。何人かの友だちもいっしょでした。シオンのせいとたちは,ジョセフに会ってよろこびました。
ジョセフは,せいとたちをあつめて,けいじについてました。せいとたちは,ジョセフがよげんしゃであることが分かりました。
そのしゅうかいで,イエスはジョセフに,べつのけいじをおあたえになりました。せいとたちが,ゆるし合ったことをおよろこびになって,イエスは,「主なるわたしは……あなたがたをゆるす」と言われました。
そして,せいとたちは,新しいいましめをあたえられました。「わたしは,あなたがたにシオンの地をあたえた。あなたがたはそれを分かち合いなさい。すべての人は,ひつようなものをうけるべきである。これは,イエス・キリストの教会のためである。」
しゅうかいの後,ジョセフは,あちこちにすむせいとたちをたずねました。せいとたちは,ジョセフに会えてとてもよろこびました。それはジョセフにとっても同じでした。
イエスは,女の人と子どもたちについて,けいじをおあたえになりました。おっとはつまをせわし,やしなうせきにんがあります。また,親は子どもをやしない,そだてなければなりません。
せいとたちは,おっとのいない女の人や,お父さん,お母さんのいない子どもたちのせわをしなくてはなりません。
また,主のくらに食べものをささげなくてはなりません。かんとくは,このくらから,こまっている人に食べものをあたえるのです。
ジョセフとかんとくのホイットニーは,カートランドに帰ることになりました。二人は馬車で帰りました。
ある日のこと,何におびえたのか,馬がすごいいきおいでかけ出しました。
二人はじめんになげされてしまいました。ジョセフはぶじだったのですが,ホイットニーは足をおってしまいました。
二人はやどにとまりました。ホイットニーは4週間,休みました。その間,ジョセフはずっとそばにいました。
やどのだれかが,ジョセフのしょくじにどくを入れました。ジョセフは,ひどくぐあいがわるくなりました。
ジョセフはホイットニーに,しゅくふくをしてくれるようにたのみました。ホイットニーがしんけんの力をつかってしゅくふくすると,ジョセフはいやされました。
ジョセフは,いやされたことを神にかんしゃしました。やっとたびができるようになった二人は,かぞくのまつ家に帰りました。