2000–2009
永遠に目を向ける
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永遠に目を向ける!

清くあることがなぜ大切か分かる?

初孫が生まれたとき,すぐに家族全員で病院に行きました。長男が愛らしい赤ちゃんを抱いているのを見て,深い感動を覚えました。末の息子のチャドと一緒に,新生児室の窓のそばに立ち,まさに天から来たばかりの,清く汚れのない赤ちゃんの目を見つめました。一瞬,時が止まって,永遠の計画をかいま見た思いがしました。人生の神聖さを実感したわたしは,末の息子にこうささやきました。「清くあることがなぜ大切か分かる?」息子は静かに「分かるよ,お母さん」と答えました。

その瞬間,とても強い力を感じました。わたしは,一人一人の若い男性と女性,一人一人のヤングアダルト,そして,まさにわたしたち一人一人に,ふさわしく清く生きることの大切さを感じてほしいと願っています。現世の使命を果たす資格が得られるかどうかは,まさに個人のふさわしさにかかっているのです。

個人の使命は地上に来るはるか前に始まりました。わたしたちは,誘惑や試練がとても過酷な時代に地上に来るように,前世で「召され,備えられ」たのです。これは,「〔わたしたちの〕非常に深い信仰と善い行いのため」,そしてわたしたちが「善を選ん」だためです。1わたしたちは天の御父の計画を理解し,それが良いものであると知っていました。その計画に従うことを選んだだけでなく,擁護さえしたのです。わたしたちは現世での生活が,誘惑や試練,苦難に満ちていることを知っていました。でも,完全な福音,生ける預言者,聖霊の導きによって祝福されることも知っていました。地上での成功は,ふさわしさと清さにかかっていることを知っていたのです。

ふさわしいとは,どのような意味でしょうか。ラモーナイの父はこう述べています。「あなたの語ったこの永遠の命を得るには,まことに,わたしは何をすればよいのか。2そして主とこう約束を交わすのです。「わたしはあなたを知〔る〕ように,自分の罪をすべて捨てます。3ラモーナイの父は,自分の真の姿と,神の計画を知り,ふさわしくなることを切望したのです。ふさわしくなるために,わたしたちは天の御父のみもとに帰るのを可能にしてくれる選択をします。主の用意されたすべての祝福を得るふさわしさを身に付けるために必要なことをするのです。わたしたちは「何であろうと,主なる……神が命じられるすべてのことを……なすかどうかを見」られています。4わたしたちがこの地上にいるのはそのためです。誘惑を拒むためには,主イエス・キリストを信じる信仰が必要です。5信仰によって,悪を遠ざけることができるようになります。信仰によって,悪を不快に感じるようになります。なぜなら「光は光に結びつき」「徳は徳を愛〔する〕」からです。6

世の汚れに染まらずに生活するには,信仰だけでなく,悔い改めと従順も必要です。標準に従って生活し,聖霊から導きを受けるために必要なことをしなくてはなりません。なぜなら御み霊たまは清くない宮にとどまらないからです。7

知り合いの若い男性が「難しすぎます。僕が生きている世界で標準を守るのは非現実的です。難しすぎますよ」と言いました。それでも,自分が神の息子,娘であると知っているわたしたちは,ふさわしさを身に付けるために努力しなければなりません。別の若人たちには「やればできる」というモットーがあります。彼らは自分の真の姿,果たすべき使命を知っています。また,導きを受ける方法も,聖約を守れば強められることも知っています。さらに,たとえ過ちを犯しても,悔い改められることを知っているのです。サタンは,悔い改めは不可能だと信じ込ませようとしますが,真理はその反対です。主は赦ゆるしを約束しておられるのです。8毎週ふさわしい状態で聖餐せいさんを受け,「いつも〔救い主〕を覚え,〔その〕戒めを守る」と聖約することで,わたしたちは,清くなることができます。9主の福音は平易なものです。そのうえ,わたしたちは自分の道をまっすぐで狭いものとするための方法さえ与えられているのですから,道は明るく「わたしのくびきは負いやすく,わたしの荷は軽い」のです。10

38年前,わたしはゴードン・B・ヒンクレー大管長の司式により,ソルトレーク神殿で結婚しました。あの日,ヒンクレー大管長から頂いた助言を人生の指針としてきました。式の後,夫とわたしは神殿の近くの公園へ行き,式の中で受けたすばらしい助言を日記に書き留めました。このような助言です。いつも祈りを忘れないでください。夫婦で,家族で,朝晩祈ってください。什分じゅうぶんの一を正直に,完全に納めてください。毎日聖文を読み,書かれている原則を生活に当てはめてください。ふさわしくあり続けてください。祝福が必要なときには,主に叫び求めてください。いつも,主の祝福を受けられるような生活をしてください。大管長はこう言いました。「人生の中で,いつの日か,今すぐ祝福が必要になる時が来ます。そのとき,憐あわれみからでなく,ふさわしいからということで,すぐに祝福が受けられるように生きてください。」当時はその意味がよく分かりませんでしたが,この38年で「今すぐ祝福してください」と天の御父に祈ることが何度もありました。この義にかなった神聖な習慣は,天の御父のみもとに帰る道を歩めるように毎日助けてくれています。ですから今日きょうわたしは声を大にして言います。「感謝を神に捧ささげん,予言者の導き。」11

神殿に参入し,「父が持っておられるすべて」を受けるには,ふさわしさが必要です。12主は言われました。「絶えず徳であなたの思いを飾るようにしなさい。そうするときに,神の前においてあなたの自信は増〔す〕であろう。」13徳で思いを飾るなら,主御自身が来られる神殿に,自分のふさわしさを自覚しながら,自信をもって参入することができます。ふさわしい人は,神殿に参入するだけでなく,心の中に神殿を持つことができます。救いと幸福の約束はわたしたちのものとなり,わたしたちの人生は主のものとなるのです。

つい先月,末の息子のチャドは,美しくふさわしい女性と永遠の結婚をするために,神殿に参入しました。息子が新婦の手を取り聖壇にひざまずいたとき,両側の壁の鏡を見て,もう一度息子に,そっと聞きたくなりました。「清くあることがなぜ大切か分かる?」でも,その必要はありませんでした。すでに御霊がそうささやいていたのです。

高貴な生得権を持つ若人の皆さん,永遠の窓をのぞいてください。聖なる神殿で自分を見つめてください。ふさわしく清い生活をしている自分を見つめてください。あなたの子孫はあなたを頼りにしているのです。イエス・キリストの贖罪(しょくざい)が持つ贖あがないの力とすべてを可能にする力があれば,ふさわしくなれることを証(あかし)します。わたしたちが,主から次のように言われますようにお祈りします。「彼らは白い衣を着て,わたしと共に歩みを続けるであろう。彼らは,それにふさわしい者である。14

イエス・キリストの御名(みな)により,アーメン。