初等協会テキストと分かち合いの時間
第3課:真鍮の版を手に入れる


3

真鍮の版を手に入れる

目 的

天父を信頼し,その戒めに従う人を天父は助けてくださることを理解できるようにする。

準 備

  1. 1ニーファイ3-5章を祈りの気持ちで研究する。それからレッスンを検討し,聖文の記事を子供たちにどう教えるか決める(本書「レッスンの準備」ⅵ-ⅶ,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。

  2. 子供たちを参加させ,レッスンの目的を達成するのに最も役立つ「話し合いのための質問」と「レッスンを豊かにする活動」を選ぶ。

  3. 可能であれば,「わたしは行って,主が命じられたことを行います」(1ニーファイ3:7)という言葉の写しを,子供の人数分用意する。写しには子供の名前も書いておく(本課の最後にある例参照)。

  4. 教材

    1. 『モルモン書』人数分

    2. 本課の最後にある暗号化されたメッセージを紙片または黒板に書き写しておく。(暗号の意味を示した部分は紙で覆っておく。)

    3. 視覚資料4-6「ラバンに財産を差し出すリーハイの息子たち」,4-7「レーマンとレムエルを止める天使」,4-8「真鎗の版を持ってリーハイのもとに戻るニーファイ」

レッスン

一人の子供に開会の祈りをさせる。

導 入

秘密のメッセージ(暗号の意味を示した部分を紙で覆っておく)を見せ,解読できるか尋ねる。以下のことを説明する。このメッセージの解読が困難なように,天父の戒めの中には,従うのが難しく思えるようなものがある。しかし,助けがあればこのメッセージを解読できる。同様に,天父の助けがあれば,わたしたちはすべての戒めに従うことができる。

  • 天父はわたしたちにどんなことをするように命じておられますか。

  • 天父は,わたしたちが戒めを守れるようどのように助けてくださると思いますか。

以下のことを説明する。天父を信じ信頼するなら,天父は助けてくださる。初めは達成不可能に思える戒めにリーハイの息子たちが従おうとするとき,天父がどのように助けてくださったかについて,本課では学ぶ。

聖 文

提案されている視覚資料を用いながら,1ニーファイ3-5章に基づいて,真鍮の版を手に入れるためにエルサレムに戻るニーファイと兄たちの話をする(聖文中の出来事を教える方法については,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。信仰を持つなら,自分たちもニーファイのように,戒めを守るうえでの助けが得られることを理解させる。

話し合いと応用のための質問

レッスンの準備に当たって,以下の質問と参照聖句を研究する。子供たちが聖文を理解し,生活に応用するうえで最も役立つと思われる質問をする。教室で子供たちと一緒に参照聖句を読むのは,聖文に対する子供たちの洞察力を深めるのに役立つ。

  • 天父は夢の中でリーハイに何を命じられましたか(1ニーファイ3:2-4)。リーハイの家族はなぜ真鍮の版が必要だったのでしょう(1ニーファイ3:19-21)。真鍮の版はリーハイの子孫にどんな祝福をもたらすでしょうか(1ニーファイ5:21-22)。

  • 真鍮の版を手に入れるためにエルサレムへ戻るよう命じられたとき,レーマンとレムエルはどうしましたか(1ニーファイ3:5,28,31)。

  • 真鍮の版を手に入れるよう命じられたとき,ニーファイはどうしましたか(1ニーファイ3:5-7,15,21)。なぜニーファイは,主がお命じになったことなら何でも喜んでしたのでしょう。ニーファイは,真鍮の版を手に入れられるよう主が助けてくださることをどのようにして知りましたか。

暗号の意味を説明し,子供たちに協力してメッセージを解読させる。1ニーファイ3:7の意味について話し合う。

  • ニーファイが真鍮の版を手に入れられるようどなたが助けてくださいましたか(1ニーファイ4:6)。聖霊の助けと導きを受けるにふさわしくなるにはどうしたらよいでしょう。

  • 時々,戒めに従うのが難しいのはなぜでしょう。ニーファイの模範は,わたしたちが戒めに従ううえでどんな助けになりますか(1ニーファイ7:12)。

  • どうしたらニーファイのように,いつもイエスに従うようになれるでしょうか。

レッスンを豊かにする活動

以下の活動を,レッスンのどの部分でも,また幾つでも,使うことができる。復習やまとめ,チャレンジに利用してもよい。

  1. 子供たちが1ニーファイ3:7を覚えられるように助ける。自分の『モルモン書』のこの節に印を付けるよう提案する。

  2. クラスで信仰箇条第3節を覚え,それについて話し合う。以下の点を強調する。わたしたちは常に天父の戒めに従わなければならない。そうするなら,天父は祝福してくださる。

  3. 何人かの子供を前に出させ,次の文の空欄に言葉を補って言わせる。「わたしはをすることで天父とイエス・キリストへの信仰を示します。」

  4. 「ニーファイの勇気」『子供の歌集』64),「いましめを守る人を」(『子供の歌集』68,『賛美歌』193番)を歌うか歌詞を読む。

  5. 以下の例のような,天父がするように命じておられる事柄を思い起こせるような絵や写真,品物を見せる。戒めとそれに伴う祝福について話し合う。

    • 祈る

    • 伝道に出る

    • すべての人に親切にし,敬意を示す

    • 神殿に参入する

    • 聖餐せいさんを取る

    • 什分の一を納める

    • 聖文を読む

    • 知恵の言葉を守る(適度な食事と運動に関する絵を見せる)

    • 家庭の夕べを開く

まとめ

戒めを守れるよう天父はわたしたちを助けてくださることをあかしする。戒めを守るために信仰を行使したときの経験を話してもよい。例えば,安息日を清く保つ,人に親切にする,などの経験とそれによっていかに祝福されたかを話す。

可能であれば,「わたしは行って,主が命じられたことを行います」(1ニーファイ3:7)というメッセージの写しを,子供たちに配る。それぞれの写しには子供の名前を書いておく。そのメッセージを自分たちの約束とするよう,子供たちを励ます。

読書課題

本課の復習のため,家庭で1ニーファイ3:1-84を研究するよう,子供たちに提案する。

一人の子供に閉会の祈りをさせる。

画像
コード資料

35 80 66 30 70 19 12 66 50 75 04 70 10 82 16 80 51 88 90 14 51 18 70 31 29

暗号の意味:35=わ 80=た 66=し 30=は 70=い 19=っ 12=て 04=め 50=ゅ 75=が 10=じ 82=ら 16=れ 51=こ 88=と 51=こ 88=と 90=を 14=お 18=な 31=ま 29=す

画像
引用資料

わたしはって,しゅめいじられたことをおこないます。

1ニーファイ3:7