初等協会テキストと分かち合いの時間
第17課:偉大な僕アンモン


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偉大な僕アンモン

目 的

良い模範を示し,イエス・キリストに対するあかしを述べて福音を分かち合うよう,子供たちを励ます。

準 備

  1. アルマ17-19を祈りの気持ちで研究する。それからレッスンを検討し,聖文の記事を子供たちにどう教えるか決める(本書「レッスンの準備」ⅵ-ⅶ,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。

  2. 子供たちを参加させ,レッスンの目的を達成するのに最も役立つ「話し合いのための質問」と「レッスンを豊かにする活動」を選ぶ。

  3. 教材

    1. 『モルモン書』人数分

    2. 視覚資料4-30「ラモーナイ王の羊の群れを守るアンモン」(『福音の視覚資料セット』310)

レッスン

一人の子供に開会の祈りをさせる。

導 入

一人の子供に教会員でない人の役をさせ,ほかの子供たちに二人一組で宣教師の役をさせる(紙で名札を作ってもよい)。宣教師役の各組に,求道者の質問に一つか二つ答えさせる。質問は以下のように,類似したものでよい。

  • 天父が生きておられるってどうして分かるんですか。

  • 天父ってどんな御方ですか。

  • イエス・キリストとはどういう御方ですか。

  • イエス・キリストはわたしたちのために何をしてくださったのですか。

  • 聖霊とはどういう御方ですか。

  • 聖霊はわたしたちをどのように助けてくださいますか。

天父,イエス・キリスト,聖霊について人に話すとき,どんな気持ちがするか尋ねる。以下の点を子供たちが理解できるよう助ける。天父,イエス・キリスト,聖霊について自分の知っていることを説明するとき,それは証を分かち合っていることになる。

「レッスンを豊かにする活動」の1を「導入」の活動の代用としてもよい

本課では,強い証を持った偉大な宣教師について学ぶことを説明する。

聖 文

適切な箇所で視覚資料を用いながら,アンモンとラモーナイ王の話をアルマ17-19章に基づいて教える。アンモンは天父はどのような御方かについてラモーナイ王に証したことを説明する(聖文中の出来事を教える方法については,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。

話し合いと応用のための質問

レッスンの準備に当たって,以下の質問と参照聖句を研究する。子供たちが聖文を理解し,生活に応用するうえで最も役立つと思われる質問をする。教室で子供たちと一緒に参照聖句を読むのは,聖文に対する子供たちの洞察力を深めるのに役立つ。

  • 「神の手に使われる者」(アルマ17:9)となる,とはどういう意味ですか。「使われる者」とは「役立つ者」のことであると説明する。モーサヤの息子たちは,悔い改めた後,どのように伝道の備えをしましたか(アルマ17:2-3)。ほかの人に福音を伝えるために,あなたは今,どんなことをしていますか。忠実な宣教師となる備えとして,どんなことができますか。

  • モーサヤの息子たちは,どうしてレーマン人に伝道したいと思いましたか(アルマ17:16)。天父のすべての子供たちがイエス・キリストの福音を聞いて理解することはどうして重要なのでしょうか。

  • アンモンはレーマン人と戦ったとき,どんなことを望んでいましたか(アルマ17:29)。

  • 主はモーサヤに,彼の息子たちについてどんな約束をなさいましたか(アルマ17:35)。主はこのとき,どのようにその約束を果たされましたか(アルマ19:22-23)。

  • アンモンの模範は,ラモーナイ王にどんな影響を及ぼしましたか(アルマ18:9-11)。これまでだれがあなたに良い模範を示してくれましたか。あなたはだれに良い模範を示せるでしょうか。

  • アンモンの証と主のたまは,ラモーナイ王にどのように影響を与えましたか(アルマ18:40-43)。ほかの人の証は,どのようにあなたの助けになりましたか。あなたはどのような方法でほかの人に証を伝えることができますか。

  • 王妃おうひとそのはしためエービシはその立派な信仰をどのように示しましたか(アルマ19:8-12,17)。

  • ラモーナイと王妃はどのようなことを証しましたか(アルマ19:12-13,29-30)。ラモーナイ王はイエス・キリストを見てどんな気持ちになったと思いますか(アルマ19:12-13)。

  • アンモンとラモーナイ王がしたように,人々がイエス・キリストについて学ぶのを助けるのはどうして大切ですか。

レッスンを豊かにする活動

以下の活動を,レッスンのどの部分でも,また幾つでも,使うことができる。復習やまとめ,チャレンジに利用してもよい。

  1. 子供たちに,大工や医師,庭師,塗装業者などが用いる道具を幾つか見せる。子供たちに,それぞれの道具について,だれがどのように使うかなど,知っていることを話すように言う。

    道具はどうして大切か話し合う。どうしたら子供たち一人一人が天父の手にある道具のようになれるかを説明する。

  2. 子供たちに紙と鉛筆を配り,教会とイエス・キリストの福音に対する証や気持ちを書かせる。天父を身近に感じさせてくれる考えや気持ちを記してもよい。子供たちに,自分が証を分かち合える人について考えさせる。

  3. 子供たちに次の言葉を書いたカードを家に持って帰らせる。

    わたしはすることで,今から宣教師になれます。(空欄は子供たちに埋めさせる。)

  4. 勇者になろう」(『子供の歌集』85),「宣教師になりたいな」(『子供の歌集』90),「『モルモン書』の物語」(『子供の歌集』62)

まとめ

以下のことを証する。わたしたちが主とその福音について証を述べるとき,主は祝福してくださる。イエス・キリストの福音に従って生活し,模範を示すことによって,ほかの人が福音を学ぶ助けになれる。

読書課題

本課の復習のため,家庭でアルマ17:19-2518:8-40を研究するよう,子供たちに提案する。

一人の子供に閉会の祈りをさせる。