初等協会テキストと分かち合いの時間
第25課:司令官モロナイ,ゼラヘムナを破る


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司令官モロナイ,ゼラヘムナを破る

目 的

悪に対する守りとして神の武具を身に着けるよう子供たちを励ます。

準 備

  1. アルマ43-44章エペソ6:11,13-18を祈りの気持ちで研究する。それからレッスンを検討し,聖文の記事を子供たちにどう教えるか決める(本書「レッスンの準備」ⅵ-ⅶ,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。

  2. その他の参照箇所--教義と聖約27:15-18

  3. 子供たちを参加させ,レッスンの目的を達成するのに最も役立つ「話し合いのための質問」と「レッスンを豊かにする活動」を選ぶ。

  4. 教材

    1. 『モルモン書』人数分

    2. 『聖書』

    3. 神の武具について数えるために,武具の名称を書いた紙,武具と人の姿の小さな切り抜き絵(人数分),または黒板に描いた人の姿に合わせてはり付ける大きな切り抜き絵(1セット),あるいは,一人の子供に身に着けさせるために厚紙で作った武具のセットを準備する。いずれのサイズのセットを作るかは,レッスンの教え方による(本課末のイラスト参照)。

    4. 視覚資料4-37「レーマン人と戦う司令官モロナイの兵」,4-38「武具を捨てるゼラヘムナの軍」

レッスン

一人の子供に開会の祈りをさせる。

導 入

  • 大昔の戦争では剣ややりを持って戦いました。では頭,心臓,胃,すね,足をどのようにして守ったでしょうか。(よろいなどの防具で。)

わたしたちは皆,悪と戦っていることを説明する。サタンの誘惑と力は確かに現実のものです。天父はわたしたちに,武具を着けて悪と戦うようにお望みです。クラスの一人にエペソ6:11,13-18を読ませる。説明の言葉を書いた紙あるいは切り抜き絵を使って,一つ一つの武具について説明する。その際,一つ一つの武具を,身の回りにある様々な悪からの守りを受けるにはどのような生活をすべきかという点と結びつける。

聖 文

司令官モロナイがゼラヘムナを破った話をアルマ43-44章に基づいて教える(聖文中の出来事を教える方法については,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。モロナイの軍勢は人が作った武具だけでなく,神が作られたもっと強力な武具を身に着けていたことを強調する。適切な箇所で視覚資料を用いる。

話し合いと応用のための質問

レッスンの準備に当たって,以下の質問と参照聖句を研究する。子供たちが聖文を理解し,生活に応用するうえで最も役立つと思われる質問をする。教室で子供たちと一緒に参照聖句を読むのは,聖文に対する子供たちの洞察力を深めるのに役立つ。

  • レーマン人の指揮官ゼラヘムナがレーマン人を率いる連隊長としてアマレカイ人とゾーラム人を選んだのはなぜでしょうか(アルマ43:6-7)。レーマン人がニーファイ人と戦った目的は何でしょうか(アルマ43:8,29)。

  • ニーファイ人が一生懸命戦ったのはなぜでしょうか(アルマ43:45,47)。なぜ家,家族,自由,教会は,戦ってまで守る価値があるのでしょうか。

  • モロナイはレーマン人と相対するために,自分の軍にどのような備えをさせましたか(アルマ43:18-19)。その備えがレーマン人を恐れさせたのはなぜですか(アルマ43:20-21)。皆さんはどうしたら神の霊の武具を身に着け,義を守る備えをすることができますか。

  • 司令官モロナイは味方の軍をどこに送るかを,どのようにして決めましたか(アルマ43:23-24)。今,預言者はわたしたちをどのように助けてくれますか。

  • ニーファイ人の軍勢は武具を身に着けていましたが,それでもレーマン人を恐れて逃げようとしました。それはなぜですか(アルマ43:48)。モロナイはどのようにして彼らの心を奮い立たせましたか。

  • 司令官モロナイの兵は戦うための力と勇気を得るために何をしましたか(アルマ43:49-50)。祈りは神の武具を身に着けるのにどう役立つでしょうか(エペソ6:18)。

  • モロナイはレーマン人を包囲した後で,自分が血を流すのを好む者ではないことを示すために何をしましたか(アルマ43:5444:1-2,6)。

  • 主はどうしてレーマン人をモロナイの軍の手に渡されたのでしょうか(アルマ44:3)。主は忠実を条件として,ニーファイ人やわたしたちに何を約束していらっしゃるでしょうか(アルマ44:4)。ゼラヘムナは,何がニーファイ人を守ったと思っていたでしょうか(アルマ44:9)。

  • ゼラヘムナが怒って平和の誓いをするのを拒んだとき,どのようなことが起こりましたか(アルマ44:12)。戦いをしないと誓ったレーマン人はどうなりましたか(アルマ44:15)。約束や誓いを守ることはなぜ大切なのでしょうか。

レッスンを豊かにする活動

以下の活動を,レッスンのどの部分でも,また幾つでも,使うことができる。復習やまとめ,チャレンジに利用してもよい。

  1. カード合わせゲームをする(「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。次の6つの武具の名前を別々の紙に書く。そして,その一つ一つが何を象徴しているかを,別の6枚の紙に書く。子供たちにそれぞれの武具の名前と,それが何を象徴しているかを組み合わさせる。

  2. エペソ6:13-18を用いて,子供たちがそれぞれの神の武具が象徴するものを覚えられるように助ける。お手玉かボールを子供たちの方に投げ上げながら,一つの武具の名を挙げる。相手の子供にその武具が象徴するものを言わせる。その子供は次に別の子供の方にそのお手玉を投げ上げながら,別の武具の名前を挙げ,それが何を象徴しているかを言わせる。これを繰り返す。

  3. わたしたちを霊的に傷つけたり殺したりするために,現在サタンがどのようなものを用いているか質問する。良くない映画,テレビ番組,ビデオ,本,知恵の言葉を破らせるための誘惑,教会へ行かないようにさせる誘惑などが答えとして挙げられるかもしれない。個人また家族としての祈りや聖文の勉強,家庭の夕べ,教会の集会への出席など子供たちが霊的な武具を強めるためにしていることについて話し合う。

  4. 司令官モロナイがレーマン人の軍隊に対してどのような計略を用いたかについて話し合う(アルマ43:31-42)。黒板を使って,ニーファイ人の軍とレーマン人の軍の位置関係を説明する。

    画像
    レーマン人との戦い
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    レーマン人との戦い

    1

    2

    3

    4

    西

    司令官モロナイの軍隊

    マンタイの地

    シドン川

    レーマン人の軍隊

    リプラの丘

    リーハイの軍隊

  5. おそれずぎをなせ」(『子供の歌集』80),あるいは「正しい道選ぼう」(『子供の歌集』83)を歌うか歌詞を読む。

まとめ

悪から自分を守るために神の武具を身に着ける大切さについてあかしする。

読書課題

本課の復習のため,家庭でアルマ43:41-54アルマ44:1-4を研究するよう,子供たちに提案する。

一人の子供に閉会の祈りをさせる。