初等協会テキストと分かち合いの時間
第16課:牢に入れられたアルマとアミュレク


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牢に入れられたアルマとアミュレク

目 的

子供たちがイエス・キリストへの信仰をはぐくみ,常に正しい行いができるようにする。

準 備

  1. アルマ14:1-16:10(本書「レッスンの準備」ⅵ-ⅶ,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。

  2. その他の参照箇所--アルマ60:13

  3. 子供たちを参加させ,レッスンの目的を達成するのに最も役立つ「話し合いのための質問」と「レッスンを豊かにする活動」を選ぶ。

  4. 教材

    1. 『モルモン書』人数分

    2. 傘1本

    3. 視覚資料4-28「アモナイハにおけるアルマとアミュレク」,4-29「崩れ落ちた牢を出るアルマとアミュレク」

レッスン

一人の子供に開会の祈りをさせる。

導 入

子供たちに傘(傘を持っているしぐさをしてもよい)と『モルモン書』を見せる。この二つはどこが似ているか尋ねる。以下の点を理解できるようにする。傘は,開いてその下に立たないかきり,雨を防げない。同様に『モルモン書』は,わたしたちがそれを開いて祈りの気持ちで研究し,その教えに従って生活しなければ,わたしたちのイエス・キリストへの信仰を増し加えることはできない。

子供たちに,『モルモン書』を開いて,二人の宣教師がどのようにして牢を崩すほどの信仰を得たか学ぶように言う。

聖 文

投獄されたときのアルマとアミュレクの話をアルマ14:1-16:10に基づいて教える(聖文中の出来事を教える方法については,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。

話し合いと応用のための質問

レッスンの準備に当たって,以下の質問と参照聖句を研究する。子供たちが聖文を理解し,生活に応用するうえで最も役立つと思われる質問をする。教室で子供たちと一緒に参照聖句を読むのは,聖文に対する子供たちの洞察力を深めるのに役立つ。

  • 前回のレッスンからゼーズロムの話を簡単に復習する。ゼーズロムは自分が人々の思いをくらましていたことを知って,どう感じましたか(アルマ14:6)。

  • ゼーズロムは自分の犯した罪への反省の気持ちをどのように示しましたか(アルマ14:7)。人々は彼をどのように扱いましたか。人々が時折,天父を信じる人を迫害するのはなぜでしょうか。

  • アモナイハの人々はアルマとアミュレクを信じる人たちやゼーズロムに何をしましたか(アルマ14:7,9)。こんなことが皆さんの身に起きたらどんな気持ちになるでしょう。

  • アルマとアミュレクが,聖文や罪のない妻子が火で焼かれるのを見て悲しんでいるとき,聖霊はアルマに何とおっしゃいましたか(アルマ14:11)。なぜ天父は,火から人々を救うことをアルマにお許しにならなかったのでしょう。

  • 真理を守るために死んだ義にかなう人はどうなりますか(アルマ60:13)。時として義人は,真理を守るために死ぬことを理解させる。

  • アルマとアミュレクが恐ろしい迫害に耐えられたのはどうしてだと思いますか。アルマとアミュレクが持っていたような信仰を得るために,あなたにはどんなことができますか。常に正しいことを行うにはどのように勇気が必要ですか。

  • アルマとアミュレクは牢にいた間,何によって力を得ていましたか(アルマ14:25-28)。この力を与えてくださったのはどなたですか。アモナイハの人々がアルマとアミュレクから逃げ始めたのはなぜだと思いますか(アルマ14:29)。

  • ゼーズロムが燃えるような高い熱を出して寝込んだのはなぜですか(アルマ15:3)。ゼーズロムが肉体的にも霊的にもいやされることができたのは何によりますか。間違ったことをしたとき,どんな気持ちになりますか。悔い改めたときはどんな気持ちになりますか(子供たちが当惑するような事柄には触れないよう気をつける)。

  • ゼーズロムは,癒され,バプテスマを受けた後どうしましたか(アルマ15:12)。現在あなたは,ほかの人に福音を伝えるためにどんなことをしていますか。将来伝道に出るために,今どんな備えができますか。宣教師であるという理由で,アミュレクにどんなことが起きましたか(アルマ15:16)。今日,宣教師は伝道に出るためにどんな犠牲を払っていますか。

  • アモナイハの人々が悔い改めるのを拒んだらどんなことが起きると,アルマは預言しましたか(アルマ9:18)。この預言はどのように実現しましたか(アルマ15:1516:2-3,9-10)。

  • アルマとアミュレクの物語から学んだことは,イエス・キリストへの信仰を深め,常に正しいことを行ううえでどのように助けとなりますか。

レッスンを豊かにする活動

以下の活動を,レッスンのどの部分でも,また幾つでも,使うことができる。復習やまとめ,チャレンジに利用してもよい。

  1. 本課の最後にある「正しくあれ」の表をコピーし,子供たちに配る。右側の言葉を左側の言葉とつなぐ線を引いて,実行するのに勇気のいる文を作らせる。できたら立つように言う。全員が立ったら,もう一度座らせ,自分が喜んで行える文を選ばせる。一人ずつ前に出て来て,開いた傘の下で声に出してその目標を繰り返させる。例--わたしはうそをつきません。(何人かの子供が同じ目標を選んでもかまわない。)傘はイエス・キリストの教えを象徴しており,それに従って生活するならサタンの影響から守ってくれる,と説明する。

    画像
    正しくあれ

    ただしくあれ

    いのりを

    えら

    もの

    親切しんせつ

    つきません

    うそを

    まもります

    しん

    大切たいせつにします

    わること

    します

    せい

    使つかいません

    いましめを

    ささげます

    聖文せいぶん

    したがいます

    イエスに

    研究けんきゅうします

  2. イエス・キリストへの信仰を強めるためにできる事柄を,子供たちと一緒に黒板に列挙していく。列挙した事柄の中から,この1週間で実行する事柄を一つ選ぶように言う。子供たちに,目を閉じて自分が目標を達成しているところを想像させる。来週,どれだけ目標を達成できたか発表するように勧める。

  3. 信仰箇条第4節を読み,そこに挙げられた各段階をゼーズロムがどのようにたどったか確認させる。

  4. 正しくあれ」(『子供の歌集』81)を歌うか歌詞を読む。最後の歌詞「つねにただしくあれ」「ただしかれ」を歌うときには子供たちを立たせる。

まとめ

アルマとアミュレクのように戒めを守るなら,わたしたちも,イエス・キリストへの信仰を増し加え,正しいことを忠実に行う勇気が得られるとあかしする。

読書課題

本課の復習のため,家庭でアルマ14:23-29アルマ15:1-13を研究するよう,子供たちに提案する。

一人の子供に閉会の祈りをさせる。

画像
正しくあれ

ただしくあれ

いのりを

えら

もの

親切しんせつ

つきません

うそを

まもります

しん

大切たいせつにします

わること

します

せい

使つかいません

いましめを

ささげます

聖文せいぶん

したがいます

イエスに

研究けんきゅうします