初等協会テキストと分かち合いの時間
第26課:司令官モロナイと自由の旗


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司令官モロナイと自由の旗

目 的

真の自由は悪に立ち向かい,天父の戒めを守ることによって得られることを教える。

準 備

  1. アルマ4648章49:21-30を,祈りの気持ちで研究する。それからレッスンを検討し,聖文の記事を子供たちにどう教えるか決める(本書「レッスンの準備」ⅵ-ⅶ,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。

  2. その他の参照箇所--アルマ47章49:1-20

  3. 子供たちを参加させ,レッスンの目的を達成するのに最も役立つ「話し合いのための質問」と「レッスンを豊かにする活動」を選ぶ。

  4. 教材

    1. 『モルモン書』人数分

    2. 大きな白い布(大きな紙あるいは黒板を使ってもよい),竿さおあるいは棒,テープ

    3. 視覚資料4-39「自由の旗を立てる司令官モロナイ」(『福音の視覚資料セット』312)

レッスン

一人の子供に開会の祈りをさせる。

導 入

司令官モロナイの絵を見せる。アルマ46章を開かせる。二人の軍の指導者--モロナイとアマリキヤ--について学ぶことを説明する。アマリキヤはもともとはニーファイ人だったが,主のことを完全に忘れていた。彼はうそ,策略,殺人によってレーマン人の王となった。アマリキヤはニーファイ人を打ち破って,ニーファイ人とレーマン人の両方を治める王になりたいと考えていた。

司令官モロナイはニーファイ人の軍隊の指揮官だった。彼は力ある人で,主と民を愛していた。モロナイはアマリキヤとレーマン人の軍隊からニーファイ人を守ると誓いを立てていた。

アマリキヤとその軍隊はニーファイ人を滅ぼす準備をしていたが,司令官モロナイも民に防御の準備をさせていた。

布地(または紙)を見せ,それを引き裂く(あるいは,引き裂いた衣の絵を黒板に書く)。司令官モロナイが衣を裂き,それで自由の旗という旗を作ったことを話す。全員でアルマ46:12を朗読する。次の言葉を,裂いた布地か紙の上に書く。「我々の神と宗教,自由,平和,妻子のために」布地か紙を使う場合は,それを旗として竿の先に付けさせる。一人の子供に,それをクラスの前に置かせる。

聖 文

司令官モロナイについてアルマ46-49章に基づいて教える。モロナイは力強い神の人で,民に自由を守る備えをさせた人物である(聖文中の出来事を教える方法については,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。

話し合いと応用のための質問

レッスンの準備に当たって,以下の質問と参照聖句を研究する。子供たちが聖文を理解し,生活に応用するうえで最も役立つと思われる質問をする。教室で子供たちと一緒に参照聖句を読むのは,聖文に対する子供たちの洞察力を深めるのに役立つ。

  • ニーファイ人の平和を脅かしていたのは何でしょうか(アルマ45:2446:1-2)。多くの人がアマリキヤに従ったのはなぜでしょうか(アルマ46:5)。

  • この離反について聞いた司令官モロナイは何をしましたか(アルマ46:11-12)。司令官モロナイは自由の旗を作った後で,何をしましたか(アルマ46:13,16)。

  • 司令官モロナイは,ニーファイ人に何をするように求めましたか(アルマ46:19-20)。自由の旗に書かれた言葉がニーファイ人を奮い立たせたのはなぜでしょうか。

  • モロナイに従った人々はどのような聖約を立てましたか(アルマ46:21-22

  • その聖約は人々が自由と宗教を守るのにどのように役立ったと思いますか。わたしたちはどのような聖約を立てていますか。

  • 司令官モロナイは民に何を覚えていてほしいと望んでいましたか(アルマ46:23-24。この聖句は『旧約聖書』のヨセフと彼の衣について述べたものであることを指摘する)。

  • ニーファイ人の備えとレーマン人の備えとは,どのように違っていましたか(アルマ48:7)。ニーファイ人は自分たちの町をどのようにして守ろうとしましたか(アルマ49:2,4)サタンの影響力を破るために,わたしたちは自分自身をどのように備えることができますか。

  • ニーファイ人は戦いについて,どのようなことを教えられていましたか(アルマ48:14)。彼らは天父が自分たちのために何をしてくださると信じていましたか(アルマ48:15-16)。

  • この様子を記録した預言者モロナイは司令官モロナイについてどのように感じていましたか(アルマ48:11-13,17-18)。皆さんはどのような点で,司令官モロナイのような人物になりたいと思いますか。

  • ニーファイ人は戦いに行くのを好みませんでした。それなのにレーマン人と戦ったのはなぜでしょうか(アルマ48:23-24)。

  • ノアの町に対する最後の戦いのときに,レーマン人はどうなりましたか(アルマ49:21-25)。このとき,ニーファイ人に戦う勇気を与えたのは何だと思いますか。皆さんに正義と自由を守る勇気を与えてくれるものは何ですか。

  • レーマン人が逃げ,敵から救われたニーファイ人はその後何をしましたか(アルマ49:28)。わたしたちは今味わっている自由に対して,どのように感謝の気持ちを表すことができますか。

レッスンを豊かにする活動

以下の活動を,レッスンのどの部分でも,また幾つでも,使うことができる。復習やまとめ,チャレンジに利用してもよい。

  1. 司令官モロナイの絵を見せる。悪から身を守るために神の武具を身に着けることの大切さを復習する。子供たち一人一人が天父によってこの時代に正義と真理を守るために地上に送られて来たことを強調する。モロナイがどのような武具を身に着けていたかを挙げさせ(アルマ46:13),それが霊的な武具として何を象徴しているか答えさせる(第25課エペソ6:11,13-18参照)。

    草摺くさずり(腰に着用する武具)または帯--真理。これには善悪の区別を知る,また真理を愛する,純潔を守る,道徳的に清い生活をする,などの意味がある。

    胸当--正義。これは正義を選び,イエス・キリストに従うという意味である。

    たて--信仰。これは主イエス・キリストへの信仰を持つという意味である。

    かぶと--救い。これは永遠に天父とともに住むにふさわしいと判断されるという意味である。

    剣--たま,すなわち聖霊。これは聖霊の導きを受ける,またイエス・キリストの言葉を明らかにされるという意味である。

    靴--平和の福音の備え。これは福音を理解し,それによって細くて狭い道を歩けるという意味である。

    子供たちに本課の配付資料を渡し,話し合いながら空欄に言葉を記入していく。いちばん下に子供たちの名前を記入させる。二人の子供にクラスの前に来させ,「導入」で用いた自由の旗を掲げさせる。配付資料の最後の「わたしは悪しき者の放つ火の矢を消す備えができています」という文を全員で読む。配付資料を家族に見せるように提案する。

  2. 国旗を見せる。旗は大切なことを思い起こさせるすばらしい手段であることを説明する。どの国にも,その国民と理想を象徴する旗がある。子供たちに紙か布地とクレヨンなどの画材を渡し,自分が何者で,何を楽しみ,何になりたいと思っているか,何を理想としているかを示す個人的な旗を描かせる。それらのものを表す象徴となるものを幾つか提案するとよい。

  3. 信仰箇条の第12節について話し合う。子供たちが第12節を覚えられるように助ける。

  4. いましめを守る人を」(『子供の歌集』68,『賛美歌』193番)を歌うか歌詞を読む。

まとめ

自由はすばらしい祝福であることをあかしする。また悪に立ち向かい,天父の戒めに従うなら,真の自由が得られることを証する。

読書課題

本課の復習のため,家庭でアルマ48:11-13,17-18を研究するよう,子供たちに提案する。

一人の子供に閉会の祈りをさせる。

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制服の戦士

わたしはかみ完全かんぜん武具ぶぐけます。

わたしはっておびこしにしめます。

わたしはむねてでこころまもります。

わたしはあしにはきます。

わたしはのたてをります。

わたしはのかぶとであたままもります。

わたしはけんります。

わたしはしきものはなそなえができています。

(「エペソ6:11-17教義と聖約27:15-18参照)

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制服の戦士