第10課
ベニヤミン王の説教
目 的
バプテスマの聖約を守り,イエス・キリストに従おうという子供たちの決意を強める。
準 備
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2ニーファイ31:5-12;モーサヤ2:1-22;3:2-19;4:11-16;5:5-8,13-16を祈りの気持ちで研究する。それからレッスンを検討し,聖文の記事を子供たちにどう教えるか決める(本書「レッスンの準備」ⅵ-ⅶ,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。
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子供たちを参加させ,レッスンの目的を達成するのに最も役立つ「話し合いのための質問」と「レッスンを豊かにする活動」を選ぶ。
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教材
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『モルモン書』人数分
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視覚資料4-21「民に教えを説くベニヤミン王」(『福音の視覚資料セット』307)
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レッスン
一人の子供に開会の祈りをさせる。
導 入
黒板にクラスの子供たちの名字を書く。子供たちにこれらの名字が自分についている理由について説明させる。
以下のことを説明する。わたしたちがある家族のもとに生まれると,その家族の名字を名乗る。この名前を受けることは,わたしたちの受け継ぐもの,信条,しきたりなど,多くの重要な事柄にもかかわってくる。バプテスマを受けるとき,わたしたちは末日聖徒イエス・キリスト教会の会員になり,イエス・キリストの名を受ける。わたしたちは主を信じ,主の教えに喜んで従うことを宣言する。ベニヤミン王は預言者であり,イエス・キリストの名を受ける重要性について教えた。
聖 文
ベニヤミン王が民を教えた話をモーサヤ2:1-22;3:2-19;4:11-16;5:5-8,13-16に基づいて教える(聖文中の出来事を教える方法については,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。
話し合いと応用のための質問
レッスンの準備に当たって,以下の質問と参照聖句を研究する。子供たちが聖文を理解し,生活に応用するうえで最も役立つと思われる質問をする。教室で子供たちと一緒に参照聖句を読むのは,聖文に対する子供たちの洞察力を深めるのに役立つ。
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ベニヤミン王が民を招集したのはなぜですか(モーサヤ1:10)。ゼラヘムラの民は彼らの預言者であるベニヤミン王の言葉を聞くために神殿に集まるようにという呼びかけにどのようにこたえましたか(モーサヤ2:1-6)。わたしたちは生ける預言者の言葉をどのようにして耳にし,また知ることができるでしょうか。(総大会,教会の出版物,教会の集会など。)どうすれば指導者の言葉に耳を傾ける備えができるでしょうか(モーサヤ2:9)。
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ベニヤミン王はどのように民に仕えましたか(モーサヤ2:12-15)。天父に仕えることについてベニヤミン王はどのように言いましたか(モーサヤ2:16-19)。人々に奉仕することは,天父への感謝と愛をどのように伝えていると思いますか。
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天父の戒めに従うならどのような約束がされているでしょうか(モーサヤ2:22)。
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ベニヤミン王はイエス・キリストについて,民にどのようなことを教えましたか(モーサヤ3:5-7,9-10)。キリストはわたしたち一人一人のためにどのような偉大な奉仕の業をなさいましたか(モーサヤ3:11-13)。次のことを説明する。イエス・キリストはわたしたちが罪を悔い改め,バプテスマを受け,復活し,天父とともに永遠に住むことができるように苦しみを受け,亡くなられた。わたしたちのためになされた主のこの犠牲を
贖 いと呼ぶ。 -
イエス・キリストの名を受けることはなぜ重要なのでしょうか(モーサヤ3:17)。イエス・キリストはわたしたちが主の名を受けるために何をするようにおっしゃっていますか。(2ニーファイ31:5-12;モーサヤ2:22。バプテスマを受け,戒めを守る。モーサヤ3:19。救い主の御心に従う。)
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ベニヤミン王は民が従うべきどのような戒めについて語りましたか(モーサヤ3:21;4:11-15;5:5。話し合いの一部として「レッスンを豊かにする活動」の1に記された,言葉を書いた紙を用いてもよい)。戒めを守るならどのようなことが起こるとベニヤミン王は語りましたか(モーサヤ2:41)。
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民はベニヤミン王の教えにどのようにこたえましたか(モーサヤ5:2)。このような大きな変化を経験するために,わたしたちにはどのようなことができますか(モーサヤ3:19)。
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ベニヤミン王の民はどのような聖約を交わしましたか(モーサヤ5:5-9)。
レッスンを豊かにする活動
以下の活動を,レッスンのどの部分でも,また幾つでも,使うことができる。復習やまとめ,チャレンジに利用してもよい。
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以下のような言葉を書いたポスターを作り,提示する。ベニヤミン王が民を教えるのに用いた塔の簡単な絵を書く。イエス・キリストの名を受ける方法について話し合いながら,その絵の上にポスターをはっていく。子供たちにポスターに記された戒めに従う方法について考えさせる。
イエス・キリストに対する信仰を持つ(モーサヤ3:21)
悔い改め(モーサヤ3:21)
バプテスマの聖約を交わし,守る(モーサヤ5:5)
毎日祈る(モーサヤ4:11)
人々に親切にする(モーサヤ4:13)
争ったりけんかしたりしない(モーサヤ4:14)
人々に仕える(モーサヤ4:15)
貧しい人々を助ける(モーサヤ4:16)
福音に従った生活をする(モーサヤ4:15)
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簡単な衣装や小物を用いて,ベニヤミン王が民に語っている様子を演じる。子供たちはいすをテントの形に並べるとよい。その場合,教室の前の方にテントの入り口を設ける。子供たちはテントの中で前の方を向いて床に座る。ベニヤミン王の役をする子供は,前の方でいすの上に立って話をする。この子供にはモーサヤ2:9にあるベニヤミン王の言葉を読ませる。
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子供たちに最近の総大会について話す。可能であれば,『聖徒の道』の大会特集号を見せる。総大会と,ベニヤミン王が民と開いた集まりとを比較する。会員が大管長やそのほかの中央幹部のメッセージをラジオ,テレビ,衛星放送,印刷物を通じて知ることができるように教会がいかに尽力しているか説明する。最近の総大会で採り上げられた幾つかのテーマについて話し合う。次の総大会で語られるメッセージを読んで,預言者や指導者の勧告に従うように励ます。
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子供たちがモーサヤ2:17の最後の言葉を理解し,覚えられるように助ける。「あなたがたが
同胞 のために務めるのは,とりもなおさず,あなたがたの神のために務めるのである。」 -
信仰箇条第13節はベニヤミン王の説教とどのように関連しているか話し合う。子供たちがこの信仰箇条の節を覚えられるように助ける。
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「共に愛し合え」(『賛美歌』192番,『子供の歌集』74)または「イエスさまのように」(『子供の歌集』40)を歌うか歌詞を読む。
まとめ
証
イエス・キリストの
読書課題
本課の復習のため,家庭でモーサヤ2:1-18を研究するよう,子供たちに提案する。
一人の子供に閉会の祈りをさせる。