初等協会テキストと分かち合いの時間
第15課:アルマとアミュレクのアモナイハでの伝道


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アルマとアミュレクのアモナイハでの伝道

目 的

天父の戒めに忠実に従うことの大切さについて教える。

準 備

  1. アルマ8:8-9:3411:21-12:19を祈りの気持ちで研究する。それからレッスンを検討し,聖文の記事を子供たちにどう教えるか決める(本書「レッスンの準備」ⅵ-ⅶ,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。

  2. その他の参照箇所--アルマ10章

  3. 子供たちを参加させ,レッスンの目的を達成するのに最も役立つ「話し合いのための質問」と「レッスンを豊かにする活動」を選ぶ。

  4. 教材

    1. 『モルモン書』人数分

    2. 視覚資料4-27「アモナイハの人々に教えを説くアルマ」

レッスン

一人の子供に開会の祈りをさせる。

導 入

次の絵を黒板に描く。

画像
正方形

一人の子供にチョークを黒丸の上に置いて,以下の指示に従って線を引かせる。

  1. 右に3ます進む。

  2. 下に2ます進む。

  3. 左に1ます進む。

  4. 上に1ます進む。

  5. 左に2ます進む。

  6. 下に1ます進む。

  7. 右に1ます進む。

  8. 下に1ます進む。

  9. 右に2ます進む。

  • もし(子供の名前ちゃん)がわたしの指示に従わなかったら,線は星にたどり着けたでしょうか。

線を引いた子供が従順にすべての指示に従ってくれたことに感謝する。この課では,するように命じられたすべてのことに従順であった二人の宣教師について学ぶ,と伝える。

聖 文

アルマとアミュレク,彼らのアモナイハでの伝道についての話をアルマ8:8-9:3411:21-12:19に基づいて教える(聖文中の出来事を教える方法については,「聖文に基づいて教える」ⅶ-ⅷ参照)。

話し合いと応用のための質問

レッスンの準備に当たって,以下の質問と参照聖句を研究する。子供たちが聖文を理解し,生活に応用するうえで最も役立つと思われる質問をする。教室で子供たちと一緒に参照聖句を読むのは,聖文に対する子供たちの洞察力を深めるのに役立つ。

  • アモナイハの人々はどうしてアルマの言葉を聞こうとしなかったのでしょうか(アルマ8:9)。人々の心を和らげようとして,アルマは何をしましたか(アルマ8:10)。

  • アルマが最初にアモナイハの町に行ったときに経験したことを,もし皆さんが経験していたとしたら,皆さんならどうしていたと思いますか(アルマ8:13-14)。なぜ天使はアルマに喜ぶように言ったのでしょうか(アルマ8:15)。天父の戒めに従ったとき,どんな気持ちがしますか。

  • この天使が最初にメッセージを携えてアルマに遣わされたのは,いつだったでしょうか。(アルマ8:15にある「伝えた」という言葉の脚注部分を指摘する。そしてだれかにモーサヤ27:11-16を読ませる。)アルマが悔い改めて天父の従順な僕(しもべ)となったいきさつについて簡単に復習する(第14課参照)。

  • 天使の命じたことに対するアルマの反応からどのようなことを学べますか(アルマ8:18)。

  • アミュレクが進んでアルマを助けようとしたのはなぜでしょうか(アルマ8:20)。アルマとアミュレクは何をするように命じられましたか(アルマ8:29)。

  • 天父はアルマとアミュレクがアモナイハの悪い人々に立ち向かうのを,どのようにお助けになりましたか(アルマ8:30-32)。困難な状況の中で,天父の助けを受けるにふさわしくなるにはどうしたらよいでしょうか。

  • アルマはアモナイハの人々が悔い改めて戒めに従わないなら,どのようなことが起きると預言しましたか(アルマ9:18)。

  • アルマとアミュレクはイエス・キリストについてどんな預言をしましたか(アルマ9:26-28)。

  • 断食とはどういう意味ですか。アルマはアモナイハの人々のためになぜ断食をしたのでしょう(アルマ10:7)。断食はあなたにどのような祝福をもたらしますか。

  • ゼーズロムはどのようにアミュレクを誘惑しようとしましたか(アルマ11:22)。アミュレクはこの誘惑にどのように対応しましたか(アルマ11:23-25)。だれかから悪いことをするように誘惑されたり,だまされそうになったことはありますか。その誘惑に対し,どのように抵抗できるでしょうか。

  • アルマとアミュレクの従順さによって,ゼーズロムはどのように祝福を受けましたか。ゼーズロムに悔い改めの気持ちを起こしたものは何だったでしょうか(アルマ12:7-8)。証を述べることはほかの人々が証を得るうえでどのように役立ちますか。神がどのようにわたしたちを裁かれるかについてアルマはゼーズロムに何と教えましたか(アルマ12:12-15)。

レッスンを豊かにする活動

以下の活動を,レッスンのどの部分でも,また幾つでも,使うことができる。復習やまとめ,チャレンジに利用してもよい。

  1. 帰還宣教師をクラスに招き,伝道の規則を守り,イエス・キリストの教えに従うことはいかに大切かを話してもらう。宣教師はイエス・キリストの福音を教えに出て行く前に,毎朝,聖文を研究し,祈りをささげて自分自身を強めていることを説明する。戒めに従うことは信仰と勇気を得,サタンから守られるうえで助けになると教える。

  2. 一つかそれ以上の小物を用いて,一人の子供にアルマのかっこうをさせる。2,3人の子供にアルマのアモナイハでの伝道のロールプレイングをさせる。アルマの役をする子供に以下のメッセージを書いたカードを渡す。「わたしはアルマです。わたしはあなたに救い主イエス・キリストについて,またその戒めにどのように従えばよいか教えるために来ました。中に入ってもいいですか。」ほかの子供たちには,以下のメッセージを書いたカードを渡す。

    • わたしたちはもう教会の会員ではありません,アルマ。あなたの言うことなど何も信じません。

    • 入れるわけにはいきません,アルマ。この家とわたしたちの町から出て行ってください。

    • どうぞお入りください。あなたのメッセージを聞かせてください。

    • いいえ,わたしたちはあなたがどんなに反抗的だったか覚えていますよ,アルマ。偽善者の言うことなど聞きたくありません。

    宣教師が備えていなければならない勇気について話し,イエス・キリストに対する信仰と戒めに対する従順さが,どのように勇気につながるか話す。

  3. 一人の子供にアミュレクの役をさせる。もう一人の子供には,ゼーズロムの役をさせ,銀6オンタイを持っているふりをさせる。この子供に以下のメッセージを書いたカードを渡す。「見よ,ここに銀六オンタイがある。あなたが至高者の実在を否定するならば,わたしはこれをすべてあなたに進呈しよう。」

    ロールプレイングを中断し,お金を使ったこの誘いに対して,アミュレクはどうすべきだと思うか子供たちに尋ねる。正しいことをしたアミュレクの勇気について強調する。天父とイエス・キリストが,従順になるためにわたしたちに備えてほしいと願っておられる勇気という特質について話す。

  4. 子供たちに,今日どんな戒めに従ったか,またこれからどんな戒めに従うか尋ねる。例--祈る,教会に来る,歌を歌う,あかしをする,せいさんを取る,聖餐式の間イエス・キリストについて考える,親切な奉仕の行いをする,じゅうぶんの一を納める。子供たちにこれからの1週間,自分の行いや言葉や思いによく心を向けて,天父の戒めに従う勇気を持つよう励ます。

  5. おそれずぎをなせ」(『子供の歌集』80),「正しくあれ」(『子供の歌集』81),「正しい道選ぼう」(『子供の歌集』83)を歌うか歌詞を読む。

まとめ

天父はわたしたちが戒めに従って,たまを受けるにふさわしくなれるよう望んでおられることを証する。御霊はわたしたちとともにあって,わたしたちが天父のもとに戻れるよう助けてくる。

読書課題

本課の復習のため,家庭でアルマ8:14-20を研究するよう,子供たちに提案する。

一人の子供に閉会の祈りをさせる。