霊界の壁画

教義の研究

霊界

死後の霊の世界は，亡くなった霊が復活までの間過ごす場所です。霊界は，義人が住むパラダイスと，現世で悪人であった人々が暮らす霊の獄から成っています。

概要

死後の霊の世界は，亡くなった霊が復活までの間過ごす場所です。霊界は，義人が住むパラダイスと，現世で悪人であった人々が暮らす霊の獄から成っています。

ブリガム・ヤング大管長は，現世の後の霊界は，地上の，わたしたちの周りにあると教えました（『歴代大管長の教え—ブリガム・ヤング』305）。

霊体は，人と同じ体の形をしています。ただし，霊の体は完全な形です（エテル3：16参照）。霊は，義にかかわる事柄に対する献身または敵対の姿勢を地上から携えていきます（アルマ34：34参照）。霊は地上で生きていたときと同じ欲求と望みを抱くのです。すべての霊は成人の形をしています。現世に来る前も成人であり，死後にも成人の形をしています。幼児や子供のときに亡くなった場合も同様です（『歴代大管長の教え—ジョセフ・F・スミス』131－132参照）。

モルモン書の預言者アルマは，霊界には二つの区分すなわち状態があると教えています：

パラダイス—預言者アルマによると，義にかなった霊は世のわずらいや悲しみから離れて休みます。それでもなお，主の業に忙しく働きます。ジョセフ・F・スミス大管長が見た示現の中で，イエス・キリストは十字架にかかった直後に，霊界の義人のもとを訪れておられました。主は使者たちを任じて力と権能を授け，「暗闇の中にいる者たち，すなわちすべての人の霊のもとへ行って福音の光を伝える」よう彼らを任じられたのです（教義と聖約138：30）。

霊界にあって教会が組織され，神権者は引き続き自らの責任を果たします（教義と聖約138：30参照）。ウィルフォード・ウッドラフ大管長は次のように教えています。「この同じ神権は幕のかなたにも存在します。……忠実な状態で亡くなったあらゆる使徒，七十人，長老といった人々は，幕の向こう側へ移るやいなや，教導の業に携わります。」（Deseret News, Jan. 25, 1882, 818）

家族関係も重要です。ブリガム・ヤングの顧問であったジェデダイア・M・グラント管長は霊界を目にし，そこに存在する組織についてヒーバー・C・キンボールに説明しました。

「グラント管長によると，そこで目にした人々は家族ごとに組織されていました。……グラント管長はこのように言いました。『家族を見てみると，全員がそろっていないところもありました。……現世での召しを尊ばなかったために，一緒に来てともに住むことを許されなかった家族がいたからです』。」（Deseret News, Dec. 10, 1856, 316–17）

霊の獄—使徒ペテロは死後の霊界を獄と呼びました。一部の人にとっては確かにそうです（1ペテロ3：18－20参照）。霊の獄には，まだイエス・キリストの福音を受け入れていない人々の霊がいます。こうした霊には選択の自由があり，善と悪の両方からいざなわれます。霊は，福音の諸原則を学び，それに従って生活するにつれて，成長を遂げることができます。パラダイスにいる霊は，獄にいる霊を教えることができます（教義と聖約138章参照）。福音を受け入れ，神殿で身代わりの儀式を受けてもらった霊は，霊の獄を離れてパラダイスに住むことができます。

霊の獄には，地上または霊の獄にいる間に福音を宣べ伝えられた後，それを拒んだ人々もいます。このような霊は，地獄と呼ばれる状態で苦しみます。彼らはイエス・キリストの憐れみから自らを遠ざけてしまった人々です。主はこのように言われました。「見よ，神であるわたしは，すべての人に代わってこれらの苦しみを負い，人々が悔い改めるならば苦しみを受けることのないようにした。しかし，もしも悔い改めなければ，彼らはわたしが苦しんだように必ず苦しむであろう。その苦しみは，神であって，しかもすべての中で最も大いなる者であるわたし自身が，苦痛のためにおののき，あらゆる毛穴から血を流し，体と霊の両方に苦しみを受けたほどのものであった。」（教義と聖約19：16－18）自らの罪のために苦しんだ後，彼らはイエス・キリストの贖罪を通して，星の栄えという最も低い階級の栄光を受け継ぐのです。

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関連トピックス

• 死（肉体の）

• 栄光の王国

• 復活

• 霊

聖文

参照聖句

• ルカ23：43

• ヨハネ5：25

• 1ペテロ3：18－20

• 1ペテロ4：6

• アルマ40：7－14，21

• エテル3：16

• 教義と聖約76：73

• 教義と聖約138章

聖文研究のリソース

• 『聖句ガイド』「パラダイス」「地獄」の項

教会指導者からのメッセージ

• ヘンリー・B・アイリング管長

  結ばれた心

  ヘンリー・B・アイリング管長

• M・ラッセル・バラード会長

  自殺についてわかっていること，わかっていないこと

  M・ラッセル・バラード会長

• トーマス・S・モンソン大管長

  大管長会メッセージ—業を速める

  トーマス・S・モンソン大管長

• エズラ・タフト・ベンソン大管長

  大管長会メッセージ—「わたしが生きるので，あなたがたも生きるからである」

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• ブルース・R・マッコンキー長老

  新しい戒め—あなた自身と祖先を救いなさい

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• スペンサー・J・コンディー長老

  霊界を訪れられた救い主

  スペンサー・J・コンディー長老

ビデオ

 

 

学習リソース

一般的なリソース

救いの計画

教会機関誌

デビッド・A・エドワーズ 「死後の生活についてどんなことが分かっているのでしょうか」『リアホナ』2016年6月号

「わたしたちは死ぬとどうなるのでしょうか」『リアホナ』2013年3月号

ジェイ・M・トッド「死者の救い」 『聖徒の道』1992年6月号

 

ロバート・L・ミレット「幕を越えて：末日のふたつの示現」『聖徒の道』1986年6月号

 

デール・C・モーリッツェン「霊界は私たちの次の住まいである」『聖徒の道』1977年12月号

学習用手引き

• 『福音の原則』

  「死後の霊界」

  『福音の原則』第41章

• 『わたしの福音を宣べ伝えなさい—伝道活動のガイド』

  「救いの計画」

  『わたしの福音を宣べ伝えなさい—伝道活動のガイド』レッスン2

• New Testament Student Manual 2015 English

   

   

関連ニュース

 

 

歴代大管長の教え

• 『歴代大管長の教え—ジョセフ・スミス』

  「偉大な救いの計画」

  『歴代大管長の教え—ジョセフ・スミス』第17章

• 『歴代大管長の教え—ジョセフ・スミス』

  「幕のかなた—永遠の世における生活」

  『歴代大管長の教え—ジョセフ・スミス』第18章

• 『歴代大管長の教え—ブリガム・ヤング』

  「霊界」

  『歴代大管長の教え—ブリガム・ヤング』第38章

• 『歴代大管長の教え—ウィルフォード・ウッドラフ』

  「神殿活動—シオンの山において救う者となる」

  『歴代大管長の教え—ウィルフォード・ウッドラフ』 第18章

• 『歴代大管長の教え—ジョージ・アルバート・スミス』

  「人の不死不滅」

  『歴代大管長の教え—ジョージ・アルバート・スミス』第7章

• 『歴代大管長の教え—ジョセフ・フィールディング・スミス』

  「救いの計画」

  『歴代大管長の教え—ジョセフ・フィールディング・スミス』第3章

教えるためのリソース

教えるための概要

• 『わたしに従ってきなさい—初等協会用　2019年』

  11月25日－12月1日：1および2ペテロ

  『わたしに従ってきなさい—初等協会用：新約聖書　2019年』

• Cover for the new Doctrine and Covenants Student Manual

   

   

• 『イエス・キリストと永遠の福音　教師用手引き』

  「救い主は霊界において教え導かれた」

  『イエス・キリストと永遠の福音　教師用手引き』第18課

メディア

音声

 

音楽

• 『賛美歌』

  「何を天に見しか」『賛美歌』9番