聖文
ヤコブ書5


第5章

ヤコブ、さいばいされたオリーブのせいのオリーブのについてべたゼノスのこといんようする。それらのオリーブのは、それぞれイスラエルとほうじんとをたとえたものである。イスラエルのさんらんしゅうごうがあらかじめしめされる。ニーファイじんとレーマンじん、およびイスラエルのいえぞくするすべてのものについてしめされる。ほうじんはイスラエルにがれる。じゅえんさいかれる。げんぜんやく五百四十四ねんから四百二十一ねんいたる。

1よ、わたしの同胞はらからよ、あなたがたは、げんしゃゼノスがイスラエルのいえかたったかれことんだのをおぼえていないか。そのことつぎのとおりである。

2きなさい、おお、あなたがたイスラエルのいえよ。しゅげんしゃであるわたしのこときなさい。

3よ、しゅはこうわれる。『おお、イスラエルいえよ、わたしはあなたを、ひとぶんじゅえんえてやしないをあたえた、一ぽんさいばいされたオリーブのにたとえよう。そのせいちょうし、やがてい、はじめた。

4そして、じゅえんしゅじんがやってて、オリーブのはじめたのをった。「このみ、まわりをり、やしないをあたえよう。そうすれば、おそらくこのやわらかいわかえだし、れないであろう。」

5さて、しゅじんはそのことのとおりにそのみ、まわりをってやしないをあたえた。

6そして、おおくののちに、そのやわらかいわかえだすこはじめた。ところがよ、そのちゅうしんさきほうはじめた。

7そこで、じゅえんしゅじんはそれをしもべった。「このうしなうのはかなしい。だから、せいのオリーブのからなんぼんえだって、わたしのところにってなさい。わたしたちははじめたおおえだとし、それらをなかんでやしてしまおう。」

8またよ、じゅえんしゅじんった。「わたしはこのやわらかいわかえだをたくさんって、わたしがいとおもところをしよう。このれても、わたしのためにこのぞんできればよい。だから、これらのやわらかいわかえだって、わたしがいとおもところをしよう。

9あなたはせいのオリーブのえだなんぼんって、れたえだわりにそれらのえだぎなさい。わたしはとしたこれらのえだを、じゅえんをふさがないように、なかんでやしてしまおう。」

10そこで、しもべじゅえんしゅじんことのとおりにし、せいのオリーブのえだいだ。

11また、じゅえんしゅじんしもべにそのまわりをらせ、ませ、やしないをあたえさせてった。「このうしなうのはかなしい。それで、らさずにのこしておくことができるとおもい、また、わたししんのためにのこしておくことができるとおもってこうしたのである。

12さあ、ごとにかかり、わたしのことのとおりにまもり、やしないをあたえなさい。

13わたしはこれらのわかえだを、じゅえんのいちばんひくしょで、わたしがいとおもところこう。それがどこか、あなたはらなくてよい。こうするのは、わたししんのためにこのぜんえだのこし、またのとれないせつそなえてわたししんのためにたくわえられるようにするためである。このりょうほううしなうのはかなしいことだからである。」

14そして、じゅえんしゅじんごとにかかり、さいばいしたオリーブのぜんえだを、じゅえんのいちばんひくしょで、ぶんのまま、おもいのままに、あるえだはあちらに、あるえだはこちらにとかくした。

15さて、ひさしくときがたって、じゅえんしゅじんしもべに、「さあ、いっしょじゅえんってはたらこう」とった。

16そして、じゅえんしゅじんしもべは、はたらくためにじゅえんった。そのとき、しもべしゅじんに、「らんください。ここです。このらんください」とった。

17そこで、じゅえんしゅじんがそちらをいて、せいのオリーブのえだいだると、そのはすでにえだばし、むすはじめていた。ると、それはく、そのぜんのようであった。

18しゅじんしもべった。「よ、せいえだはこのからようぶんげ、じゅうぶんちからあたえている。そして、じゅうぶんちからがあるので、せいえだは、さいばいしたむすぶようなむすんだ。これらのえだがなかったならば、このれていたであろう。さてよ、このむすんだたくさんのたくわえよう。のとれないせつそなえて、わたししんのためにこのたくわえることにしよう。」

19そして、じゅえんしゅじんしもべった。「さあ、いっしょじゅえんのいちばんひくしょき、そのぜんえだもたくさんむすんでいるかどうかよう。むすんでいれば、のとれないせつそなえて、わたししんのためにそのたくわえることができる。」

20そして二人ふたりは、まえしゅじんがそのぜんえだかくしたところった。そして、しゅじんしもべに、「これらのえだなさい」とった。しもべさいしょえだると、それはたくさんのむすんでいた。しもべには、それがいものであることがかった。また、しゅじんしもべった。「このをとりれ、わたししんのためにぞんできるように、のとれないせつそなえてこれをたくわえなさい。よ、わたしがこれまでながあいだやしないをあたえてきたので、これはたくさんのむすんだ。」

21そこでしもべしゅじんった。「このを、いや、のこのえだえるために、どうしてここにおいでになったのですか。まことに、ここはあなたのじゅえんのすべてのなかでいちばんやせたしょです。」

22じゅえんしゅじんしもべった。「わたしにじょげんらない。わたしはここがやせであることをっていた。わたしがまえにあなたにったように、わたしはこれまでながあいだこれにやしないをあたえてきた。それであなたのるとおり、これはたくさんのむすんだのである。」

23さて、じゅえんしゅじんしもべった。「こちらをなさい。わたしはもう一ぽんえだえておいた。あなたのっているように、このさいしょよりもやせていた。しかし、このなさい。わたしはこれまでながあいだこれにやしないをあたえてきたので、これはたくさんのむすんだ。だから、あつめ、わたししんのためにぞんできるように、のとれないせつそなえてそれをたくわえなさい。」

24そして、じゅえんしゅじんふたたしもべった。「こちらもなさい。わたしがまええたもう一ぽんえだなさい。これにもやしないをあたえてきたので、むすんだ。」

25また、しゅじんしもべった。「こちらをいて、さいえだなさい。よ、わたしはこれをえ、これまでながあいだやしないをあたえてきたが、このいちぶんだけが、さいばいしたむすぶようなむすび、ほかのぶんせいむすんだ。よ、わたしは、このにもほかのおなじようにやしないをあたえてきた。」

26そして、じゅえんしゅじんしもべった。「むすばなかったえだとして、なかみなさい。」

27しかしよ、しもべしゅじんった。「み、まわりをって、もうしばらくやしないをあたえましょう。そうすれば、おそらくこのはあなたのためにむすび、のとれないせつそなえてたくわえられることでしょう。」

28そして、じゅえんしゅじんしもべは、じゅえんのすべてのやしないをあたえた。

29さて、ひさしくときがたって、じゅえんしゅじんしもべった。「さあ、いっしょじゅえんって、またじゅえんはたらこう。よ、ときちかづいており、わりはすぐにる。だからのとれないせつそなえて、わたししんのためにたくわえなければならない。」

30そして、じゅえんしゅじんしもべじゅえんき、ぜんえだってせいえだいだところってみた。するとよ、いろいろなしゅるいいっぱいにむすんでいた。

31そこで、じゅえんしゅじんは、そのしゅるいごとにすべてあじしてった。「よ、わたしたちは、これまでながあいだこのやしないをあたえ、のとれないせつそなえてわたししんのためにたくさんのたくわえてきた。

32ところがよ、このたびはたくさんのむすんだけれども、一つとしてはない。よ、あるのはすべてわるしゅるいであり、わたしたちのあらゆるほねりにもかかわらず、まったくわたしのえきにならない。しかし、このうしなうのはかなしい。」

33そして、じゅえんしゅじんしもべに、「もういちわたししんのためにこのぞんできるようにするには、どうすればよいだろうか」とった。

34するとしもべは、しゅじんった。「まことにあなたがせいのオリーブのえだがれたので、えだやしない、いまれずにきています。ですかららんのとおり、はまだだいじょうです。」

35そこで、じゅえんしゅじんしもべった。「このわるむすぶかぎり、これはわたしにとってなんえきにもならないし、またこのなんやくにもたない。

36それでもわたしは、このいことをっており、わたししんのためにこれをのこしてきた。このじゅうぶんちからがあったので、これまでせいえだむすばせてきた。

37ところがよ、せいえだせいちょうしてかしてしまった。せいえだかしてしまったために、このわるをたくさんむすんだ。そして、このわるをたくさんむすんだために、あなたのるとおりはじめている。だから、わたしたちがこれをのこすためになにかしなければ、これはすぐだめになってしまい、なかまれることになる。」

38さて、じゅえんしゅじんしもべった。「さあ、じゅえんのいちばんひくしょき、もとぜんえだわるむすんでいないかどうか、ることにしよう。」

39そして、二人ふたりじゅえんのいちばんひくしょってみると、もとぜんえだわるくなっていた。まことに、さいしょえだも、だい二のえだも、またさいえだも、がすべてわるくなっていた。

40また、さいえだせいは、むすんだぶんかしてしまい、えだよわててれていた。

41そこで、じゅえんしゅじんなみだながし、しもべった。「わたしのじゅえんのために、これじょうなにができたであろうか。

42よ、じゅえんが、これらのものをのぞいてすべてわるくなっていたことはかっていた。ところが、かつてむすんでいたこれらのえだわるくなっている。わたしのじゅえんはどれもこれもやくたないので、たおしてなかむしかない。

43よ、もうえだれてしまったこのさいは、わたしがえたものである。まことに、ここはわたしのじゅえんなかで、ほかのあらゆるまさったえりきのであった。

44しかも、あなたのたとおり、わたしは、このふさいでいたものをはらって、そのわりにこのえた。

45また、あなたのたとおり、このいちぶんむすび、またいちぶんせいむすんだ。しかし、わたしがせいむすんだえだとしてなかまなかったので、よ、そのえだえだかしてらしてしまった。

46さてよ、わたしたちがじゅえんでできるだけのをしたにもかかわらず、じゅえんはだめになってしまい、すこしもむすばない。わたしはこれらののこしておいて、のとれないせつそなえて、わたししんのためにたくわえようとしてきた。ところが、よ、これらのせいのオリーブののようになってしまった。これらのはもうなんもないので、たおしてなかんでしまうしかない。これらのうしなうのは、わたしにはかなしいことである。

47しかしわたしは、じゅえんでこれじょうなにができたであろうか。わたしはなまけてやしないをあたえなかったであろうか。いや、わたしはやしないをあたえてきた。じゅえんこし、み、りょうもやった。ほとんど一日いちにちじゅうべてきた。しかし、わりちかづいている。じゅえんをすべてたおし、なかんでやしてしまわなければならないのは、わたしにはかなしいことである。わたしのじゅえんをだめにしたのはなにものであろうか。」

48そこで、しもべしゅじんった。「それはじゅえんたかくそびえているからではありませんか。そのために、えだかしたのではありませんか。えだかしたために、まことに、えだちからじょうせいちょうし、せいりょくうばったのです。まことに、じゅえんがだめになったげんいんはこれであると、わたしはもうげます。」

49そこで、じゅえんしゅじんしもべった。「ってじゅえんたおし、なかみ、それらのじゅえんをふさがないようにしよう。わたしはくしてきた。じゅえんのためにこれじょうなにができたであろうか。」

50しかしよ、しもべじゅえんしゅじんに、「もうしばらくちください」とった。

51するとしゅじんった。「よろしい。じゅえんうしなうのはかなしいので、もうしばらくつことにしよう。

52そして、わたしがじゅえんのいちばんひくしょえておいたこれらのえだり、おやかえそう。いちばんしぶのなるえだなんぼんおやからとし、わりにおやもとぜんえだぐことにしよう。

53わたしがこうするのは、おやらさないためである。こうすれば、わたししんのためにそののこせるかもしれない。

54またよ、わたしがいとおもところえたおやぜんえだは、まだきている。これらのもわたししんのためにのこせるように、このおやえだって、これらのごう。まことに、これらのにそのおやえだげば、わたししんのためにそれらののこすことができ、じゅうぶんつよくなるとおそらくわたしのためにむすべるようになる。そうすれば、わたしはじゅえんによって、まださかえをることができる。」

55そして二人ふたりは、すでにせいのようになったぜんおやからえだり、これまたすでにせいのようになったぜんにそれらをいだ。

56また二人ふたりは、すでにせいのようになったぜんえだり、それらをおやいだ。

57じゅえんしゅじんしもべった。「いちばんしぶむすえだのほかは、せいえだからとしてはならない。また、としたには、わたしがったようにをしなさい。

58わたしたちは、もういちじゅえんやしないをあたえよう。そして、えだもう。また、もうむすばず、れることがかっているえだは、からとして、なかんでしまおう。

59わたしがこうするのは、がまだいので、えだえることでがまたつよくなり、えだわるえだかしてしまうのではないかとおもうからである。

60わたしはもとぜんえだのこし、またぜんえだをもういちおやかえしておやのこしたので、わたしのじゅえんおそらくまたむすぶであろう。そして、わたしはじゅえんによってふたたよろこびをられるであろう。またおそらく、さいしょむすんだえだのこしたことをじょうよろこびにかんじるであろう。

61だから、ってしもべたちをあつめなさい。わたしたちはじゅえんちからくしてねっしんはたら、もういちぜんむすばせるじゅんをしよう。ぜんであり、ほかのどんなよりものあるものである。

62だから、って、このさいときたって、わたしたちのちからくしてはたらこう。よ、わりはちかづいている。これはわたしがじゅえんみをするさいときである。

63えだぎなさい。さいえださいしょとなり、さいしょえださいとなるように、さいえだからはじめなさい。そして、ふるあたらしいも、さいしょさいも、そのまわりをって、さいからさいしょまでのすべてが、さいにもういちやしないをあたえられるようにしなさい。

64わりがちかづいているので、さいにもういちまわりをり、み、りょうをやりなさい。そして、これらのさいせいちょうしてぜんむすぶようであれば、せいちょうできるようにひつようじゅんをしなさい。

65そして、せいちょうはじめたら、えだちからとそのおおきさにおうじて、しぶむすえだのぞきなさい。しかし、わるえだいちにすべてのぞいてはならない。そのようなことをすれば、たいしてほうつよくなりすぎて、れてしまい、じゅえんうしなってしまうことになる。

66じゅえんうしなうのはかなしいことである。だからあなたがたは、とこずえのちからいをりながら、えだせいちょうするにおうじてわるえだのぞき、えだわるえだかすようにしなさい。それから、わるえだってなかみ、わるいものがじゅえんをふさがないようにしなさい。このようにして、わたしはぶんじゅえんからわるいものをいっそうしてしまおう。

67わたしは、もとぜんえだを、もういちぜんおやかえそう。

68また、ぜんおやえだを、おやぜんえだごう。こうしてわたしは、ふたたびそれらのものをわせて、それらのぜんむすび、一つとなるようにしよう。

69そして、わるいものをわたしのじゅえんぜんたいから。そのために、よ、わたしはもういちだけ、わたしのじゅえんみをしよう。」

70そして、じゅえんしゅじんしもべつかわした。それでしもべって、しゅじんからめいじられたとおりにし、ほかのしもべたちをれてた。そのかずすくなかった

71それでじゅえんしゅじんしもべたちにった。「って、じゅえんちからくしてはたらなさい。よ、これが、わたしがじゅえんやしないをあたえるさいときである。わりはすでにちかく、せつはすぐにる。しかし、あなたがたがわたしといっしょちからくしてはたらくならば、わたしがもうすぐやってせつそなえてわたししんのためにたくわえる、そのによってあなたがたはよろこるであろう。」

72そこで、しもべたちはって、ちからくしてはたらいた。じゅえんしゅじんかれらといっしょはたらいた。しもべたちはなにごともすべてじゅえんしゅじんめいれいしたがった。

73すると、ぜんがまたじゅえんむすはじめ、ぜんえだせいちょうしてよくしげはじめた。それで、せいえだとし、はじめた。しもべたちは、とこずえのちからおうじて、それらのいをたもつようにした。

74こうして、しもべたちはじゅえんしゅじんめいじたとおりに、ちからかぎはたらき、とうとうわるえだじゅえんからててしまった。そして、しゅじんぶんしんのためにぞんし、これらのふたたぜんむすんだ。また、これらの一つからだのようになり、はすべておなじであった。こうして、じゅえんしゅじんは、はじめからぶんにとってもっとがあるとかんがえていたぜんを、ぶんしんのためにぞんできたのである。

75そしてじゅえんしゅじんは、そのく、またぶんじゅえんがもはやわるじょうたいにないことをると、しもべたちをあつめて、かれらにった。「よ、このさいときに、わたしたちはじゅえんやしないをあたえてきた。あなたがたのるとおり、わたしはぶんのぞむままにおこない、ぜんぞんした。そのさいしょときおなじようにである。あなたがたはさいわである。あなたがたは、わたしのじゅえんでわたしといっしょねっしんはたらき、わたしのめいじたことをまもり、わたしのためにふたたぜんられるようにしてくれたからである。わたしのじゅえんはもはやわるくない。わるえだててしまった。よ、あなたがたはわたしのじゅえんのことで、わたしといっしょよろこびをるであろう。

76さてよ、わたしはしばらくあいだ、もうすぐやってのとれないせつそなえて、わたししんのためにじゅえんたくわえよう。わたしはこれをさいとして、じゅえんやしないをあたえてきた。み、まわりをり、りょうをやってきた。わたしはすでにったように、しばらくのあいだぶんしんのためにたくわえることにしよう。

77そして、しょうらいふたたびわたしのじゅえんわるしょうじるときれば、わたしはそのときにわるあつめさせ、はわたししんのためにぞんし、わるはそれそうおうしょててしまおう。そののちむすべないせつ、すなわちわりがる。そうすれば、わたしはぶんじゅえんかせよう。」』」