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第21課 教師用資料—愛をもって子供を育てる


「第21課 教師用資料—愛をもって子供を育てる」『永遠の家族 教師用資料』

「第21課 教師用資料」『永遠の家族 教師用資料』

第21課 教師用資料

愛をもって子供を育てる

「両親には,愛と義をもって子供たちを育て〔る〕……という神聖な義務があります。」(「家族―世界への宣言」,ChurchofJesusChrist.org)本課で,生徒は親として子供を愛するという神聖な義務を果たすうえで助けとなる真理について話し合います。(次のレッスンでは,義をもって子供を育てることに焦点を当てます。)また,さらにキリストのような方法で家族を愛し,仕えるにはどうすればよいかを見極めるよう勧められます。

教えるための提案

両親は愛をもって子供を育てるべきである。

クラスの冒頭で,自分の親またはほかの親が子供を育てる際に行っていることで,自分が子供を育てるときに行いたいと思うことは何かを生徒に尋ねるとよいでしょう。数人の生徒に分かち合ってもらった後,このレッスンまたは次のレッスンの中で,自分たちが親になるときに従うことができる真理を見つけるようにクラスの生徒に勧めてください。

「家族の宣言」から次の言葉を提示します:「両親には,愛と義をもって子供たちを育て〔る〕……という神聖な義務があります。」

生徒たちがこの真理について理解を深めるのを助けるために以下の質問を幾つかするとよいでしょう:

  • 子供に愛を示すことのできる方法にはどのようなものがあるでしょうか。(準備資料のセクション1にある教会指導者の時間と健全な娯楽活動に関する言葉を読み直すとよいでしょう。)

  • あなたは両親とともに時間を過ごしたり,働いたり,健全な娯楽活動を行ったりすることによってどのような祝福を受けてきましたか。

愛をもって子供を育てることには,必要に応じて適切なしつけを行うことが含まれることを説明します。クラスを小さなグループに分けて,各グループごとに一人,リーダーを指名します。グループのリーダーに以下の配付資料のコピーを配り,そこに書かれている指示に従うように指示します。(これらのシナリオは,生徒により関連のあるものとなるよう調整するとよいでしょう。)

主の方法で子供をしつける

『永遠の家族 教師用資料』—第21課

グループのメンバーに,自分たちが親であると想像してもらいます。メンバーに,以下の状況の一つを選んで話し合ってもらいます:

  1. 子供と一緒に食料品の買い出しに行ってから帰宅すると,あなたは6歳の娘がお店から盗んだキャンディーを食べているのを目にします。

  2. あなたの14歳の息子がしょっちゅう,9歳の弟をいじめています。これは通常あなたがいないときに起こります。いじめを受けた息子はあなたのところに泣きながらやって来て,お兄ちゃんがまた意地悪なことを言ってきたと告げます。

  3. あなたは,友人と一緒に時間を過ごしている17歳の娘が帰宅するのをずっと待っています。娘が帰宅したときには,門限をはるかに過ぎていました。

選んだ状況に関連させて以下の質問についてグループで話し合ってもらいます:

  • あなたが準備資料のセクション2から学んだことは,子供をしつけるうえでどのように導きとなるでしょうか。(必要であれば,グループのメンバーにセクション2を手短に読み直してもらいます。)

  • あなたなら子供とどのような会話をしますか。子供が行ったことに対する結果として,あなたはどのようなことをしますか。

  • 適切に子供をしつけることはどのような点で愛の行いでしょうか。(教義と聖約95:1参照)。

主の方法で子供をしつける

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教師用配付資料

十分な時間を取った後,数人の生徒に,それぞれのグループで話し合ったことを発表してもらいます。話し合いの一環として,次の真理を強調してください:神の御心に適うしつけの規範に倣うには,愛が動機でなければならなりません(準備資料のセクション2にあるD・トッド・クリストファーソン長老の話を参照)。

必要であれば,主の方法によるしつけは一部の文化や家族で受け入れられている子供のしつけ方法とどのように異なるか,クラスで話し合ってもらいます。

  • あなたはこれまでどのようなときに,人が愛のある方法で子供をしつけるのを目にしたことがありますか。その経験から何を学びましたか。

教え,学ぶことを向上する

生徒に深く考えてもらいます。深く考えるとは何かについて掘り下げて考えることです。祈ることによって,考えが深まることがよくあります。深く考えることができるようになると,御霊が頻繁に真理を明らかにし,生徒が個人として学んだり感じたりする必要があることを教えてくださるようになります。

以下の指示と質問を提示し,数分間の時間を取って,それらについて深く考えてもらいます(また,生徒は自分たちの考えを記録するとよいでしょう):

  • あなたがこれまで主によって正されたり,聖霊から変わるように促しを受けたりしたときのことについて考えてください。それらの経験から,子供をしつけることについて何を学ぶことができるでしょうか。天の御父があなたが必要なときに愛を示してくださったことを覚えていますか。それはどのようなときですか。

数人の生徒に考えを発表してもらいます。

両親は,子供たちに愛し合い,仕え合うように教えるべきである。

一人の生徒に,モーサヤ4:14-15を声に出して読んでもらいます。

  • ベニヤミン王は両親のどのような神聖な義務を強調していますか。(生徒が答えた後,「家族の宣言」から次の声明を提示します:両親には,…子供たち〔に〕…互いに愛し合い仕え合〔う〕…ように教えるという神聖な義務があります。

  • あなたの両親は,きょうだいや家族のほかの一員を愛し仕えることについてあなたにどのように教えましたか。

生徒に,救い主が愛をもって人に奉仕されたときのことを考え,こうしたキリストのような方法で自分の家族を愛し仕えるにはどうすればよいか書くように勧めれらていたことを思い起こさせます(準備資料のセクション3参照)。数人の生徒に書いたことを発表してもらいます。(また,自分自身の例を分かち合ってもよいでしょう。)

以下の質問を提示し,自分にとってより関係があると感じる質問についての考えを生徒に記録してもらいます:

  • あなたは,愛をもって現在あるいは将来の子供を育てるうえで,天の御父の模範と教えにどのように従いますか。

  • あなたが今週,きょうだいや両親あるいはそのほかの家族の一員を愛し仕えることができる,キリストのような方法の一つはどのようなものでしょうか。

一人の生徒に,家族を愛することの大切さについて証を分かち合ってもらうか,または,この福音の原則についてのあなた自身の証を分かち合ってクラスを終えるとよいでしょう。自分がどのような育て方をされていようと,愛をもって自分の子供を育て,互いに愛し合い,仕え合うように教えることを選ぶことができるということを思い起こさせてください。

次回に向けて

クラスの終わりで,またはクラスが終わってからのメッセージで,次のクラスに向けて準備をする際に次の質問について考えるよう生徒に伝えるとよいでしょう:

  • あなたの両親は,あなたが成長する際にどのような霊的な経験ができるように助けてくれましたか。あなたは将来,自分の子供とどのような霊的な経験をしたいですか。