インスティテュート
第9課 教師用資料—家族を永遠に結ぶ


「第9課 教師用準備資料—家族を永遠に結ぶ」

「第9課 教師用資料」『永遠の家族 教師用資料』

第9課 教師用資料

家族を永遠に結ぶ

自分自身や亡くなった先祖のために神殿の儀式を受けることにより,わたしたちは力を受け,自身の永遠の家族を築くための助けを受けます。また家族歴史と神殿儀式は,天の御父が御自分の家族を結ぶのを手伝ううえで欠かせません。この課を学ぶと,生徒は神殿と家族歴史の奉仕を通してわたしたちにもたらされる祝福を説明できるようになるでしょう。生徒は,亡くなった先祖を見つけ,その先祖のために神殿で儀式を執行する取り組みを始める,または継続するための方法を見極めるよう勧められます。

教えるための提案

天の御父は,御自分の子たちに力と強さを授けたいと望んでおられます。

レッスンの始めに,次の質問を見せて,自分の回答をホワイトボードに書くよう生徒に言います:

今日の世の中に生きるヤングアダルトとして,特に必要としている霊的な力や祝福はどのようなものですか。また,それはなぜですか。

一人の生徒に,家族の宣言の第3段落を声に出して読んでもらいます(「家族—世界への宣言ChurchofJesusChrist.org)。生徒に,神の計画における聖約と儀式の役割について知っていることを説明してもらいます。

時間を取り,生徒が準備資料のセクション1にあるラッセル・M・ネルソン大管長の言葉を注意深く読み直してもらいます。神権の儀式と聖約についてネルソン大管長から学んだことを発表してもらいます。生徒が発表する際,次のような真理を見つけられるよう助けます:儀式と聖約を受けることで,わたしたちの結婚や家族を強めることができる。わたしたちが神権の儀式と聖約を受けるときに,神は力を授けてくださる教義と聖約109:22も参照)。

  • 神権の儀式と聖約は,どのようにあなたやあなたの家族を力づけ,強めてきましたか。(生徒は準備資料の中で,この質問について考えるよう勧められています。)

あなた自身や家族が受けたこれらの祝福について,一つまたは複数,あなたが証してもよいでしょう。生徒がまだそれらの祝福を受けていない場合は神殿儀式を受けることに向かって進むよう,また,交わした聖約を尊ぶよう勧めてください。

天の御父はそのすべての家族が救われるよう望んでおられます。

生徒を小グループに分けて,次の活動をするとよいでしょう。各グループに,次の配付資料のコピーを配ります。(あるいは,より生徒の状況に合ったものとするためにシナリオを変更したい場合は,似たものを準備することもできます。)各グループに,配布資料に書かれた指示に従うよう伝えます。

死者の贖いに関する教義

『永遠の家族 教師用資料』第9課

次のシナリオを読み,質問についてグループで話し合います。

別の宗派に所属する友達が,最近神殿のオープンハウスに参加しました。そこで彼女は,亡くなった先祖のために儀式を執行することについて話しているのを耳にしました。数日後,彼女から「あなたの教会はなぜ亡くなった人のために儀式をするの?」と尋ねられました。

  • あなたならこの友達の質問にどう答えますか。(質問について話しあった後で,準備資料のセクション1に記載されているジョセフ・F・スミス大管長の言葉をグループで読み返してもよいでしょう。また,1コリント15:29を一緒に読み返してもよいでしょう。)

  • 死者の贖いの教義は,天の御父とイエス・キリストの人格や望み,御手の届く範囲についてどのようなことを教えていますか。

死者の贖いに関する教義

画像
教師用配付資料

十分な時間を取った後,1,2人の生徒に,それぞれのグループで学んだことを発表してもらいます。

教義と聖約128:15を一緒に読み返し,次の質問について話し合ってください:

  • この節によると,亡くなった先祖に代わって神殿儀式を受けることがわたしたちにとって不可欠なのはなぜでしょうか。(生徒の言葉を使って,次のような真理をホワイトボードに書きます:亡くなった先祖の救いは,わたしたち自身が救われ,完全な者となるために必要であり,不可欠である。

  • 先祖の救いがわたしたち自身が救われ,完全な者となるために必要なのはなぜだと思いますか。

  • わたしたちは,亡くなった先祖を見つけ,彼らの代わりに神殿で儀式を受けることにより,どのようにして,さらに救い主のようになるのでしょうか。(準備資料のセクション2にあるゴードン・B・ヒンクレー大管長の言葉を生徒に見直してもらってもよいでしょう。)

自分ではできないことを,救い主が代わりに行ってくださることに対してどのように感じるか,生徒に考えてもらいます。それから,先祖が自分の力で受けられない救いの儀式をわたしたちが受けるときに,先祖がどのように感じるか考えてもらいます。

主は,神殿家族歴史の奉仕を行う人を祝福してくださいます。

教え方と学び方を改善する

実践を促すよう勧める。生徒は,真実の原則と教義的な真理を実践するときに,福音の学習を深めることができます。信仰をもって行動することにより,生徒はさらに救い主に改心し,救い主が従順な人々に約束しておられる祝福を受けることができます。あなたがクラスの生徒を助ける際,実践を促すための質問や活動に適切な優先順位を定めてください。

デジタルデバイスを使うことのできる生徒には,FamilySearch.orgまたはファミリーサーチ・ファミリーツリーアプリにアクセスしてもらうとよいでしょう。(あるいは,あなたがクラス皆にウェブサイトやアプリを見せたり,デバイスのない生徒にはデバイスを持っている生徒に見せてもらうよう提案してもよいでしょう。)ウェブサイトやアプリの機能の一部を一緒に確認します。「わたしの周りにいる親族」機能を使って,生徒が互いにどのような関係にあるかを見れるようにしてもよいでしょう。次の質問のどれが話し合いに役立つか考えてみましょう:

  • 家族歴史を行うことに関して,あなたはどのような経験がありますか。

  • 家族歴史の行う妨げとなっているもの,または,妨げとなってきたものは何ですか。そのような障害をどのように克服しましたか。主はあなたの努力をどのように助けてくださるでしょうか。

  • 先祖の身代わりで神殿儀式を受けたことがある人は,そのときにどのように感じましたか。

ビデオ「神の家族を集める」(3:26)(準備資料のセクション2でも紹介されている)を見せてもよいでしょう。

主と教会の指導者が,神殿と家族歴史の奉仕に携わる人々に約束した祝福のリストを生徒に作ってもらうとよいでしょう。

現時点で生徒が特に必要としている,霊的な力または祝福について生徒に考えてもらいます(レッスンの冒頭にホワイトボードに書いたリストを見直すように言います)。神殿や家族歴史の奉仕に携わってこれらの祝福を受けた経験について,生徒に発表または証してもらいます。

数分時間を取り,生徒がこの課で学んだことを実践する方法を書き留めてもらいます。神殿と家族歴史の奉仕に定期的に携わるために,達成できると感じる目標を定めるよう勧めます。また,そうすることによって得たい祝福も書き留めるとよいでしょう。

注:今後クラスで集まる際に,神殿と家族歴史の目標の進捗状況を生徒に尋ねる機会を見つけてください。

次回に向けて

クラスの最後,または週の間に,神殿で結び固められた一組の夫婦にインタビューをするよう生徒に勧めてもよいでしょう。結び固めを受けたときに交わした聖約が夫婦関係にどのような影響を与えているか,またどのように神に近づこうと一緒に努力しているかをその夫婦に尋ねるよう,生徒に勧めます。