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第9課 クラス用準備資料—家族を永遠に結ぶ


「第9課 クラス用準備資料—家族を永遠に結ぶ」『永遠の家族 教師用資料』

「第9課 クラス用準備資料」『永遠の家族 教師用資料』

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神殿を見つめる家族

第9課 クラス用準備資料

家族を永遠に結ぶ

ラッセル・M・ネルソン大管長は次のように約束しました。「神殿で礼拝し,そこで先祖のために奉仕するとき,皆さんは祝福され,より多くの個人の啓示とさらなる平安を受け,聖約の道にとどまるという決意をさらに確固としたものにすることができます。」(「ともに前進するにあたり」『リアホナ』2018年4月号, 7参照)この課を学習する際,これらの祝福についてさらに自分で気づくために何ができるか,また亡くなった先祖に代わって神殿儀式を行うことによりどのように神の永遠の家族を一つに結ぶことができるか,考えてください。

セクション1

神権の儀式と聖約はどのように自分を強めてくれるでしょうか。

「家族は……〔天の御父の〕計画の中心を成すものである」という真理には,いくつかの深遠な意味合いがあります(「家族—世界への宣言ChurchofJesusChrist.org)。ジョセフ・F・スミス大管長は,その一つについて教えています。

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〔ジョセフ・F・スミス大管長の画像〕

親と子,子と親が一つとなって,神の家族の鎖のすべてが一本の鎖としてつながり,神とキリストの家族とならなければならないのです。(『歴代大管長の教え—ジョセフ・F・スミス』411

末日の預言者たちは,この個々の家族の「つながり」—そして究極的には神の家族としてのつながり—がどのように実現するか宣言してきました。「聖なる神殿において得られる神聖な儀式と聖約は,わたしたちが個人として神のみもとに帰り,また家族として永遠に一つとなることを可能にするのです。」(「家族—世界への宣言」)

これらの神聖な神権の儀式と聖約は,単なる完了すべき仕事ではありません。これらの儀式と聖約を通して,神はわたしたちがさらに神のようになり(教義と聖約84:19-22参照),神と家族とともに永遠の命に預かるのにふさわしくなれるよう,力を授けたいと思っておられます。

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パナマ・パナマシティー神殿

パナマ・パナマシティー神殿

ネルソン大管長は,神殿の儀式と聖約の力についてこのように教えています。

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ラッセル・M・ネルソン大管長

わたしたちの目標とは,主の宮で力を授けられ,家族の結び固めを受け,神殿で交わした聖約に忠実であるよう努力することです。そうすることで,神の最も大いなる賜物,永遠の命を受けるにふさわしくなることができるからです。神殿の儀式とそこで交わす聖約は,皆さんの生活や夫婦関係,家族をより堅固なものとし,サタンの攻撃に抵抗する能力を高める鍵です。(「ともに前進するにあたり」7)

ネルソン大管長は後に次のように述べています。

主の家でエンダウメントを受けた人は,聖約を交わしたことによって神の神権の力の賜物を受け,同時に知識の賜物も受けて,その力に頼る方法を知るようになります。…

…皆さんが神殿でふさわしい状態で奉仕や礼拝をする度に,神の力で武装し,天使たちに「務めを果たし」てもらえるようになって神殿を出るのです〔教義と聖約109:22〕。(「霊の宝」『リアホナ』2019年11月号,77参照)

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クラスに備えて深く考える

神権の儀式と聖約は,どのようにあなたやあなたの家族を力づけ,強めてきましたか。

セクション2

家族歴史を探求し,亡くなった先祖の身代わりに神殿の儀式を受けることは,自分の人生にどのような影響を与えるでしょうか。

主は終わりの日に,家族が永遠に結ばれるための必要な権能を回復するために預言者エリヤを送ると約束されました。

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クラスに備えて学ぶ

マラキ4:5-6を読み,エリヤが来ることによって世界に与える影響に注目してください。

預言者ジョセフ・スミスは,6節で使われている「向けさせる」という言葉は,「つなぐ,すなわち『結び固める』と訳されるべき」であると説明しています(『歴代大管長の教え—ジョセフ・スミス』472)。これらの節に記録されているマラキの預言は,1836年4月3日にカートランド神殿で部分的に成就されました。その日,預言者エリヤはジョセフ・スミスとオリバーカウドリを訪れ,メルキゼデク神権の結び固めの鍵を彼らに授けました(教義と聖約110:13-16参照)。この権能により,地上で執行される儀式は死を越えて「神の日の栄えの王国において……効力を発揮させる」ことができます(『歴代大管長の教え—ジョセフ・フィールディング・スミス』201)。

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神殿の外を歩く家族

結び固めの力の回復によりどのように祝福を受けてきたか考えてください。これらの鍵により,夫と妻も親子も,永遠に一つに結ばれることができます。これらの鍵は,亡くなった先祖のための神殿儀式を行う扉も奇跡的に開いてくれます。

主はジョセフ・スミスを始めとする初期の教会員に,亡くなった先祖のために神殿で儀式を行うことの重要性について教えられました。

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クラスに備えて学ぶ

教義と聖約128:15を読み,わたしたち自身の救いがどのように先祖の救いと結びついているか見つけてください。

亡くなった先祖を見つけて,彼らの身代わりで神殿儀式を行うことにより,わたしたちはさらに救い主のようになります。ゴードン・B・ヒンクレー大管長は,親族にとって救う者になる方法を教えました。

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ゴードン・B・ヒンクレー大管長

贖い主がすべての人のために御自身の命を身代わりの犠牲として与え,それによって救い主になられたように,わたしたちも神殿で代理の働きを行うとき,わずかながら,幕の向こう側にいる人々を救う者となるのです。彼らは,地上にいる人々によって自分たちのために何かがなされないかぎり,前進できないからです。(「結びの言葉」『リアホナ』2004年11月号,105)

家族歴史や神殿の奉仕に携わるときに,どのくらい自分をささげているか考えてください。

主は,わたしたちがこの神聖な業に携わることを選ぶならば,大切な祝福をわたしたちに約束しておられます。ビデオ「家族歴史からもたらされる約束された祝福」(3:24)を視聴して,自分自身の生活で実際に受けたいと思う祝福を一つか二つ見つけてください。

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クラスに備えて深く考える

先祖の救いがわたし達自身の救いと完成に必要なのはなぜだと思いますか。神殿と家族歴史に関連する祝福の中で,あなたが今最も必要としているのは何ですか。

セクション3

神殿の儀式を通して,自分の家族を結びつけ,天の御父が御自分の家族を結びつけるのを手伝うにはどうすればよいでしょうか。

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家族歴史について祖父と話し合うヤングアダルト

天の御父は,あなたが神殿儀式を通して自分の家族や神のすべての家族を結びつけるのをぜひ助けたいと望んでおられます。十二使徒定員会のデビッド・A・べドナー長老は,天の御父がこの神聖な業においてわたしたちを助けるために与えてくださる一つの賜物について説明しました。

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デビッド・A・ベドナー長老

ラッセル・M・ネルソン長老は,エリヤの霊とは『家族が神聖な起源を有していることを証する聖霊の現れ』であると教えています(「新たな収穫の時」『聖徒の道』1998年7月号,38)。聖霊のこの独特の影響力は,先祖と,過去と現在の家族を確認し,記録し,彼らを大切にするように人々を促しています。

エリヤの霊は教会員と教会員でない人の双方に影響を与えています。(「子孫の心は向かうであろう」『リアホナ』2011年11月号,25)

ビデオ「神の家族を集める」(3:26)を視聴して,神殿と家族歴史の奉仕に参加するために自分がもっとできることを考えてください。

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行動

FamilySearch.orgとファミリーサーチ・ファミリーツリーアプリは,あなたの亡くなった先祖を「確認し,記録し,彼らを大切にする」取り組みに携わることのできるすばらしい場です。(デビッド・A・べドナー「子孫の心は向かうであろう」25)(ファミリーサーチ・ファミリーツリーアプリは,デジタルデバイスのアプリストアにあります。)少し時間を取って,これらのリソースに慣れ親しんだり,使ったりしてみてください。ファミリーツリーを作成したり,家族の思い出や写真を追加したり,亡くなった先祖が受ける必要のある福音の儀式を特定したり,記録の索引作成を行ってほかの人が先祖を見つけられるようにしたりすることなどができます。必要に応じて,ワードや支部の神殿・家族歴史相談員に連絡を取って助けてもらいましょう。