子供たちが神権の権能の大切さを理解し,神権の儀式と祝福を受けるためにふさわしくありたいと思うようになる。
一人の子供に開会の祈りをさせる。
以下の活動を,レッスンのどの部分でも,また幾つでも使うことができる。復習やまとめ,チャレンジに利用してもよい。
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時の始めから人に神権を与えたり,聖霊を授けたり,神権の祝福を与えたりするときは,按手によって行われてきたことを説明する。以下の聖句を幾つか調べさせる。聖句は按手の行われた状況を述べたものである。
民数27:18,22-23
マルコ6:5
使徒8:17
アルマ6:1
教義と聖約20:70
教義と聖約35:6
教義と聖約42:44
教義と聖約68:27
教義と聖約107:65-67
神権者から按手を受けたときの経験(子供の祝福を受けたとき,確認の儀式で聖霊の賜物を受けたとき,病気で祝福を受けたときなど)を話し合わせる。
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次の文を,2か所空白のまま黒板に書く。「神権はでません。」(空白には「お金」「買え」が入る)使徒8:9-22のシモンの物語を話して聞かせる。
シモンは熟練した魔術師だったので,人々はシモンが神の力を持っていると信じていた。しかしシモンが改宗し,バプテスマを受けて教会に入ると,神のほんとうの力である神権を持っていないことが分った。
一人の子供に使徒8:18-19を声を出して読ませ,シモンがどのようにして神権を得ようとしたかを説明する。シモンがイエスの使徒の一人ペテロから受けた答えを,別の子供に20節から声を出して読ませる。
一人の子供に黒板の空白の部分に言葉を書き込ませる。神権はお金で買うものではなく,正しい生活を通してのみ得られることを子供たちに教える。
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若い男性が神権を受ける準備として行うべきことを幾つか挙げ,黒板に答えを書かせる(教会に毎週出席する,聖典を読む,祈る,人々を愛し仕える,正直である,知恵の言葉を守る,良い言葉を使う,両親と教会の指導者に従う,什分の一を正直に払う,監督の面接を受ける,などが答えとして考えられる)。
若い男性がこれらすべてを行っても,正しい権能を持った人からでなければ,神権が与えられないと教える。若い女性が神権の祝福を受ける準備として行うべきことを幾つか挙げさせ,答を黒板に書かせる(答えは若い男性のときの答えと同じはずである)。女性は神権を持っていないが,神権のすべての祝福を受けられる。これを説明する。
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次のカード合わせゲームをしながらアロン神権の各職に就ける義務を教える。
下記の義務をカードの左半分に書く。該当する神権の職を大きな文字で各カードの右半分に書く。カードを縦に切り子供たちに配る。ほかの子供たちのカードと比べながらカードの半分を探させ,義務と職が合っているかを確認する。すべてのカードが合わさったら,アロン神権の職と義務を読ませる。
職
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義務
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執事
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聖餐を配る
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執事
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断食献金を集める
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執事
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監督のメッセンジャーを務める
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執事
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集会所の用地の世話をする
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教師
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聖餐の準備をする
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教師
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ホーム・ティーチングに行く
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教師
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必要に応じて執事の義務を果たす
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祭司
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罪の赦しのためのバプテスマを施す
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祭司
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聖餐の祝福
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祭司
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ほかの人を祭司,教師,執事に聖任する
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祭司
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必要に応じて執事,教師の義務を果たす
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これらの義務を果たすためには,アロン神権者は監督の承認が必要である。この点を指摘する。
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信仰箇条1:5を子供たちに復唱させる。神権は権能を持つ人の按手によってのみ受けられることを教える。また次の点を説明する。男性が神権を受けても,儀式を執行できるのは自分を管轄する神権指導者の承認を受けたときだけである。例えば,祭司は,監督の許可がなければ人にバプテスマを施せない。信仰箇条1:5の一部または全部を子供たちが覚えられるように助ける。
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「神権の回復」(『子供の歌集』60)を歌うか,歌詞を読む。
一人の子供に閉会の祈りをさせる。