初等協会テキストと分かち合いの時間
第45課 わたしたちはイエス・キリストの復活を祝います(復活祭)


第45課

わたしたちはイエス・キリストの復活を祝います(復活祭)

目 的

イエスが復活されたために復活祭を祝うことを理解させる。

準 備

  1. マタイ27:57-6628:1-8マルコ15:16-20,40-4716:1-11ルカ23:44-46ヨハネ20:1-18を祈りをもって研究する。

  2. キャンディー,飾り卵,白ゆりの花,美しいドレスなど,復活祭に関連のあるものの絵を描くか,雑誌や新聞から切り抜く。クラスが始まる前に,それを机,あるいは床,黒板に掲示しておく。切り抜き絵2-12「復活されたイエス」をほかの絵とともに掲示する。

  3. 教材

    1. 聖書

    2. 小さな紙袋または箱

    3. 切り抜き絵2-5「十字架の刑の場面」,2-6「亜麻布で包まれたイエス」,2-7「墓」,2-8「大きな石」,2-9「見張りの兵士」,2-10「天使」,2-11「香油を持った女たち」,2-12「復活されたイエス」。これらの切り抜き絵は最初の復活祭の話の中で使う順番に重ねておく。

    4. 絵2-65「復活されたイエス・キリスト」(『福音の視覚資料セット』239)

  4. レッスンで用いる「楽しい活動」の準備をする。

レッスン

子供に開会の祈りをさせる。

宿題を出していれば,その確認をする。

復活祭にはイエスを思い起こす

注意を引くための活動

机,または床,黒板に掲示しておいた絵を見させる。それぞれの絵が何を描いたものかを言わせ,それが復活祭とどのような関係があるかを説明する。

一つ一つの絵について,次の質問をする。

  • 復活祭をほんとうに祝う目的はこのようなことですか。(いいえ。)

一人の子供に絵を外させ,紙袋または箱の中にしまわせる。

最後に切り抜き絵「復活されたイエス」について,次の質問をする。

  • この絵は,復活祭を祝うほんとうの理由を示していますか。(はい。)

復活祭を祝うほんとうの理由はイエス・キリストであることを指摘する。

最初の復活祭の日に,イエスはわたしたちのためにすばらしいことをしてくださった。

イエス・キリストは最初の復活祭によみがえられた

切り抜き絵を使った物語

自分自身の言葉で最初の復活祭の話をする(マタイ27:53-6628:1-8マルコ15:16-20,40-4716:1-11ルカ23:44-46ヨハネ20:1-18参照)。話の進み具合に合わせて,その内容にふさわしい切り抜き絵を取り出させて,ほかの子供たちに見えるようにする。子供たちが話の内容を知っている場合には,話の進行を手伝わせる。

一人の子供に切り抜き絵2-5「十字架の刑の場面」を上げさせる。

イエス・キリストを憎んでいた悪人たちが,ついに統治者からイエスを死刑にする許可を得たことを説明する。彼らはイエスを殴り,あざけり,そして町の外にある丘の上に引き立てて十字架につけた。

切り抜き絵「十字架の刑の場面」を下げさせ,別の子供に切り抜き絵2-6「亜麻布に包まれたイエス」を上げさせる。

イエスが亡くなられた後,イエスの友達は,その体を引き取る許可を得ることによって,イエスヘの愛を示した。彼らはイエスの体をそっと十字架から降ろして,新しい布に包み,丘の斜面の岩を掘って造った墓に運んだ。

切り抜き絵「亜麻布に包まれたイエス」を下げさせ,別の子供に切り抜き絵2-7「墓」と2-8「大きな石」を上げさせる。

イエスの友達は墓の中にイエスを納め,入り口に大きな石を転がして置いた。

  • その夜,イエス様のお友達はどんな気持ちだったと思いますか。

子供の一人に切り抜き絵2-9「見張りの兵士」を上げさせる。

後になって救い主の敵たちが墓の前に番兵を置いた。彼らがそうしたのは,イエスが人々に,3日目によみがえると言われたのを知っていたからである。彼らはイエスが復活すると言われた言葉を信じていなかった。彼らは,イエスの友人たちがその死体を墓から持ち出し,イエスが死からよみがえったと言いふらすのではないかと思っていた。

一人の子供に切り抜き絵「天使」を上げさせる。

3日目の朝に,天使が下りて来て墓の入り口の石を動かした。兵士たちは恐れおののいて地に倒れて死んだようになった。

見張りの兵士」と「大きな石」の切り抜き絵を下げさせる。別の子供に切り抜き絵2-11「香油を持った女たち」を上げさせる。

同じ日曜日の朝,イエスの友達であった女たちが墓へ行った。女たちは,イエスの体に塗るために香料を持っていた。これは亡くなった人への愛と敬意を示すために,当時行われていた習慣である。

女たちは,どうして墓の入り口の大きな石を取り除こうかと話し合っていた。しかし墓に来てみると,すでに石が転がしてあり,イエスの体がなくなっていた。そして墓の近くに天使がいるのを見た。

  • 救い主の体がなくなっているのを見て,女たちはどのような気持ちになったと思いますか。

  • 女たちは天使を見て,どのように感じたと思いますか。

聖 文

マタイ28:5-6に書かれている,御使いが女たちに言った言葉を読む。

御使いは女たちに,急いで行って,イエスが死からよみがえられたことを弟子たちに伝えるようにとも言った(マタイ28:7参照)。

切り抜き絵をすべて下げさせ,別の子供に2-12「復活されたイエス」を上げさせる。

女たちは弟子たちのところへ行って,見たことを話し,後には弟子たちもイエスにまみえた。イエスはよみがえられたのである。

  • 弟子たちはイエス・キリストが復活されたことを知ってどのように感じたと思いますか。

復習のための活動

切り抜き絵をすべて机か床の上に置く。子供たちに順番にその中の一つを選ばせ,イエスの復活の物語の中で,それが何を描いたものかを説明させる。

復活祭には,わたしたちも復活できることを思い起こす

教師の提示

 絵2-65「復活されたイエス・キリスト」を見せる。

イエス・キリストが亡くなられたとき,その霊は肉体を離れて,天に行ったことを説明する。3日目にイエスの霊は再び肉体に戻り,肉体はよみがえった。これが復活である。復活という言葉を数回繰り返して言わせる。

このようにしてよみがえったのは,天父の子供の中ではイエスが最初であることを説明する。イエスの復活によって,わたしたちも復活できるようになった。わたしたちはイエスのように,死んだ3日後ではないにしても,いつかは復活する。

物 語

次の物語は,イエスと最初の復活祭について考えたときに,幸せな気持ちになった少女の話である。この話を聞かせる。

加奈ちゃんは裏庭で遊ぶのが好きでした。そこからすぐ近くに佐山兄弟の畑があり,よく佐山兄弟が働いている姿を見ました。加奈ちゃんは何度か佐山兄弟と話をして,友達になりました。

ある日,加奈ちゃんのお母さんは,年取った佐山兄弟が亡くなったと教えてくれました。佐山兄弟の霊が肉体から離れて行き,肉体はもう生きていませんでした。

加奈ちゃんは佐山のおじいさんを教会で見られなくなって寂しいと思いましたが,お母さんがイエスの復活の話を思い出させてくれました。そこで加奈ちゃんは,わたしたちも死んだ後みんな復活して生きることができるようになると言われたイエス様の言葉を思い起こしました。加奈ちゃんには,佐山のおじいさんもきっと復活すると分かりました。そして,イエスがわたしたちのために復活されたことをとてもうれしく思いました。

話し合い

イエス・キリストが復活された日が最初の復活祭と呼ばれることを説明する。世界中で,イエスを愛する人々が復活祭に,その復活を祝う。

  • なぜわたしたちは復活祭のとき喜びを感じるのでしょう。(わたしたちも愛する人々もみんなイエスと同じように復活することを知っているから。)

  • 復活祭のときにイエス様を覚え,喜びを表すために,わたしたちはどんなことができますか。(家族と復活祭についての話をしたり歌を歌う。教会では,特別なレッスンやプログラムがあり,歌を歌う。)

まとめ

イエス・キリストの復活について自分のあかしを述べる。自分と自分の愛する人たちがいつか復活できるということを知って,どう思っているかを子供たちに話す。

イエス・キリストの復活について家族と話すように勧める。

子供に閉会の祈りをさせる。

楽しい活動

次の活動の中から自分のクラスに最も合うものを選ぶ。レッスンの一部として用いてもよいし,復習やまとめとして用いてもよい。詳しくは「教師へ」の『クラスの時間』の項を参照する。

  1. 本課末の「さいしょのふっかつさい」を子供と一緒に読む。子供が絵の箇所をふさわしい言葉で言い換えることができるように助ける。できれば,子供たちにこのページのコピーを渡すとよい。

  2. すでに亡くなっている家族か友人の写真を持ってくる。その写真を子供たちに見せ,自分がその人と一緒にしたことや,なぜその人を尊敬し,愛しているのかを話す。いつかその人に会える時が来るということを知って,どのように感じているかを話す。

  3. わたしたちもふっかつします」と書いた紙とクレヨンを子供たちに渡す。その紙に自分が好きだった人ですでに亡くなっている人,あるいは家族の絵を描かせる。その絵の人物について話をさせる。イエス・キリストが復活されたためにわたしたちも復活できるようになったことを思い起こさせる。わたしたちが好きな人もすべて,いつの日か復活するのである。

  4. わたしたちがよく目にする肉体的な障害や精神的な障害について話し合う。復活のときに,わたしたちの肉体は完全なものになることを理解させる(アルマ40:23参照)。障害のある人は一人もいなくなるのである。それがどんなにすばらしいことかについて話し合う。

  5. 子供と一緒に,「イエス様よみがえる」(『子供の歌集』44ページ)を歌うか歌詞を朗読する。

    イエスさまは ともだち こころの よろこび

    さんか うたおう イースターに

    イエスさまは かみのこ よみがえり しにかつ

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さいしょのふっかつさい

さいしょのふっかつさい

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ともだち

ともだち

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はか

はか

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へいしたち

へいしたち

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てんし

てんし

イエスさまがなくなったとき,イエスさま はかなしみにくれました。そしてイエスさまのからだを におさめました。 くちにはおおきな がおかれました。だれも をとりのぞかないようにと, はりをしていました。

3日みっかのあいだイエスさまのからだは なかによこたわっていました。3日目みっかめあさ があらわれて をころがしました。これを はひじょうにおそれました。

そのイエスさまの にやってました。そして がとりのぞかれているのをつけました。 なかには っていました。その は「イエスさまはもうここにはおられない。よみがえられたのである」といました。

すべてのひとが,んだあとふたたびきることができるように,イエスさまはなれたのです。わたしたちは,イエスさまがからよみがえられたをすべてのひとおもいをおこさせるために,ふっかつをいわいます。