第11課
イエス・キリストについてほかの人に話す
目 的
ほかの人々にイエス・キリストについて教えるように指導する。
準 備
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アルマ17:10-19,23を祈りをもって研究する。
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「宣教師になりたい」(『子供の歌集』91ページ)を歌うか歌詞を朗読できるように準備する。
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教材
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モルモン書
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CTRチャート(第1課参照)
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絵2-17「ひざまずくモーサヤの4人の息子」,2-18「ラモーナイ王を教えるアンモン」
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レッスンで用いる「楽しい活動」の準備をする。
レッスン
子供に開会の祈りをさせる。
宿題を出していれば,その確認をする。
復 習
子供の
宣教師は人々にイエス・キリストについて話す
注意を引くための活動
子供たちと「宣教師になりたい」を歌うか歌詞を朗読する。
ぼくがおおきくなったら
せんきょうしになりたい
そのときまで
ふくいん はなせるように
じゅんび しよう
しんりもとめるひとに
ふくいんを わかつ
せんきょうしになって
わかいとき
しゅにつかえよう
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だれか宣教師を知っていますか。
子供たちに家族から宣教師として伝道している人や地元で奉仕する宣教師について話させる。
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宣教師はどんなことをしますか。
今日は,子供でも宣教師になれることを学ぶ。
聖文の物語
子供たちにモルモン書を見せ,アルマ17:6-12にあるモーサヤの息子の話をする。モーサヤの4人の息子はだれでも次の王になれたが,4人とも宣教師になりたいと思った。当時邪悪なレ-マン人に福音を
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モーサヤの息子たちは,レーマン人のところに伝道に行くのにどう準備したのでしょうか。
絵2-17「ひざまずくモーサヤの4人の息子」を見せる。
モーサヤ王の息子たちは,良い宣教師になれるように天父に祈り求めた。天父は,4人を見守ること,そして彼らが多くの人々を教えられるようになることを約束された(アルマ17:10-11参照)。アルマ17:12を声に出して読む。祈りが4人の息子たちにレーマン人を教える勇気を与えたことを指摘する。
聖文の物語
モーサヤの息子たちはそれぞれ別の場所に行って教えたことを説明する。絵2-18「ラモーナイ王を教えるアンモン」を見せ,アルマ17:17-25にある話をする。モーサヤ王の息子の一人であるアンモンはレーマン人の王の
アンモンやほかのモーサヤの息子たちの努力により,何千人ものレーマン人が教会に入ったことを指摘する(アルマ23:5参照)。
話し合い
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なぜアンモンと彼の兄弟たちは,命が危ないと分かっていながら,レーマン人のところに福音を伝えに行ったのでしょうか。(自分たちが福音によって幸福になったので,ほかの人にも知らせたいと思った。)
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レーマン人に福音を宣べ伝える準備として,アンモンはどんなことをしたでしょうか。(祈った,一生懸命働いた,良い模範を示した。)
わたしたちは宣教師になれる
わたしたちが宣教師になる一つの方法は,人にイエス・キリストについて話すことである。イエス・キリストとイエス・キリストの教会について知ることは,だれにとっても大切なことである。
物 語
ほかの人がイエス・キリストとその教会について学ぶのを助けたある少年の話を紹介する。次の例を使うとよい。
サドはステーク大会があまり好きではありませんでした。ほとんどの話が大人向けだったからです。でも,ステーク会長が「子供の皆さん,皆さんも宣教師になれるんですよ」という言葉を聞いたときから,どうしたら宣教師になってほかの人にイエス・キリストのことを教えてあげられるだろうかと考え始めました。
次の日の朝食の時間,サドは隣に住んでいるマーフィーさんを招待して福音を教えてあげることを提案しました。両親も賛成してくれたので,サドはマーフィーさんの家に行き,イエス・キリストとイエス・キリストの教会について聞きたくないかと尋ねました。するとマーフィーさんは聞きたいと言い,やがて宣教師から教えを聞くようになりました。
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サドがマーフィーさんに何も聞かなかったらどうなっていたでしょうか。
サドの両親はサドの模範に従いました。友達や会う人に教会のことを話し始めたのです。もちろん教会のことを聞きたくない人もいましたが,中には聞きたい人もいて,何人かがバプテスマを受けました。マーフィーさんはバプテスマのとき,救い主について学ぶのを助けてくれたサドに感謝しました。
話し合い
サドの例を模範にして,子供たちも宣教師になり,イエス・キリストとその教会について人々に紹介できることを指摘する。
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イエス様についてだれに話せますか。
友達や近所の人,親戚など,教会員でない人やお休み会員の人で,イエス・キリストについて話せる人を思い浮かべられるように助ける。
また,良い模範になること,人に親切にすること,福音に添った生活をすることでも宣教師になれることを説明する。アンモンが良い宣教師になれたのは,良い模範を示したからであった。
物 語
宣教師となった子供たちについての次の話を教師自身の言葉で紹介する。
ある日,二人の宣教師がある家のドアをたたきました。江本さんという家です。奥さんがドアを開けました。宣教師が末日聖徒イエス・キリスト教会からの者であることを紹介すると,江本さんは二人を招き入れて,教会のことについて教えてほしいと言いました。それを聞いた宣教師はたいへん喜びました。
江本さんの話によると,江本さんの家族は前に末日聖徒の家族の隣に住んでいたそうです。そして,その家の子供たちはいつも礼儀正しく思いやりのある子供たちだったとのことでした。遊ぶときも人のことをよく考えるし,物をとても大切にしたそうです。江本さんは子供たちを見ていて,こんな立派な子供に育てた教会について知りたいと思うようになりました。
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江本さんの隣に住んでいた子供たちは,どのようにして宣教師になったでしょうか。
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あなたはどうすれば近所の人や友達の良い模範になることができるでしょうか。
ロールプレイング
親切と思いやりによって宣教師となる事例を幾つか演じてもらうことを話す。
子供たちに事例を読んで聞かせ,だれがどの役を演じるかを決める。一人に少なくとも1回演じる機会を与える。次の事例を使うか,また教師が自分で事例を考える。
事例1(3人)
友達と二人で町を歩いていました。すると,小さな子供が大きな木に登ろうとしています。あなたは小さな子供には危ないことを知っています。
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あなたはどうしますか。
事例2(2人)
隣の人が腕いっぱいに買い物の袋を抱えています。一つの袋が破れ,オレンジが道に転がってしまいました。
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あなたならどうしますか。
事例3(3人以上)
友達と遊んでいます。近くに引っ越してきた子供が仲間に入れてほしいと言っています。
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あなたならどうしますか。
事例4(4人以上)
ある家族が近所に引っ越してきました。教会員ではありません。来週の初等協会の活動にその家の子供が来たらいいのに,とあなたは考えています。
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あなたならどうしますか。
ロールプレイングをした後で,すばらしい宣教師になれたことを褒める。
まとめ
CTRチャート
CTRチャートを指すか,子供たちにCTR指輪を見てもらう。そして,宣教師になるということは,正義を選びイエスに従うことであることを説明する。チャートの言葉を子供たちに復唱させる。
証
子供たちが良い宣教師になりたいと思っていることを褒める。人々にイエス・キリストとその教会について教えることの大切さについて
これからの1週間,何か宣教師として働く方法を考えさせる。難しいことや大規模なことは必要ない。人に親切にして友達になってあげたり,教会のことを紹介したりすることなどが含まれる。
家族と一緒にどうしたら伝道ができるかを考える機会を持つように子供たちを励ます。
子供に閉会の祈りをさせる。
楽しい活動
次の活動の中から自分のクラスに最も合うものを選ぶ。レッスンの一部として用いてもよいし,復習やまとめとして用いてもよい。詳しくは「教師へ」の『クラスの時間』の項を参照する。
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初等協会会長の許可を得て,地元で働いている宣教師か最近帰還した宣教師にクラスの最後の数分間だけ出席してもらい,子供たちが今どのような伝道ができるかを話してもらう。
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宣教師からあなたが教えを受けたときの経験,またはほかの人が福音を学ぶのをあなたが助けた経験を話す。そのときにどんな気持ちがしたかを話すようにする。
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子供たちに,宣教師として働いている自分の姿を描かせる。それぞれの絵に次のようなラベルをつける。
(子供の名前)
宣教師
末日聖徒イエス・キリスト教会
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「宣教師になりたいな」(『子供の歌集』90ページ)の1節を歌うか歌詞を朗読する。「ニーファイのように」(『子供の歌集』92-93ページ)でもよい。
「宣教師になりたいな」
せんきょうしに なりたいな
いますぐに なりたい
ふくいんを つたえたい
じぶんのあかし あるから
「ニーファイのように」
ニーファイのように
よいちちははより ふくいんまなび
いましめまもる
(コーラス)
ヒラマンのゆうしのように こどものときから
おしえうけ みことばのべつたえる
(©1983 by Janice Kapp Perry. Used by permission.)