総大会
永遠の真理
2023年10月総大会


永遠の真理

真理を見分ける必要性が,今ほど重要になったことはありません。

兄弟姉妹の皆さん,皆さんの父なる神とその御子,イエス・キリストに対する献身に,そして,互いに対する愛と奉仕に感謝します。皆さんはほんとうにすばらしい方々です!

はじめに

妻のアンとわたしがフルタイムの伝道部指導者の召しを受けた後,わたしたち家族は,フィールドに到着する前に宣教師一人一人の名前を覚えようと決心しました。わたしたちは写真を手に入れ,フラッシュカードを作り,顔をよく見て名前を覚え始めました。

到着後,宣教師たちと知り合うための大会を開きました。宣教師たちとかわるがわる話をしていると,9歳の息子の声が聞こえてきました。

「はじめまして,サム!」

「レイチェル,君はどこから来たの?」

「わあ,デビッド,背が高いね!」

心配になったわたしは息子のところに行き,こうささやきました。「宣教師のことを『長老』や『姉妹』と呼ぶのを忘れないようにね。」

息子は困惑した表情でわたしに言いました。「お父さん,みんなの名前を覚えるんじゃなかったの。」息子は自分の理解に基づいて正しいと思うことをしたのでした。

では,今日の世の中において,わたしたちはどのように真理を理解しているでしょうか。わたしたちはいつも,強い意見や偏見のある報道,不完全なデータにさらされています。さらに,そのような情報源と情報の量は急速に増えています。真理を見分ける必要性が,今ほど重要になったことはありません。

真理は,神との関係を確立して強め,平安と喜びを見いだし,自分の神聖な可能性に到達するために不可欠です。今日は,次の質問について考えてみましょう:

  • 真理とは何か。なぜ大切なのか。

  • どのようにして真理を見いだすか。

  • 見いだした真理をどのように分かち合うか。

真理は永遠である

主は聖文でこのように教えられました。「真理とは,現在あるとおりの,過去にあったとおりの,また未来にあるとおりの,物事についての知識である。」(教義と聖約93:24)真理は「創造されることも,作られることもなく」(教義と聖約93:29),「終わり」はありません(教義と聖約88:66)1また,絶対不変で,変えることができません。言い換えれば,真理は永遠です。2

真理は,惑わされることがないように,3善悪をわきまえることができるように,4守りを受けられるように,5そして慰めや癒しを見いだせるように6助けてくれます。真理はまた,わたしたちの行いを導き,7わたしたちを自由にし,8聖別し,9永遠の命への道を示してくれます。10

神は永遠の真理を明らかにされる

神は,御自身とイエス・キリスト,聖霊,預言者,そしてわたしたちを含む,啓示のネットワークを通して,永遠の真理を明らかにされます。このプロセスでそれぞれが果たす,相互につながる明確な役割について話しましょう。

第一に,神はまさに永遠の真理の源であられます。11神と御子イエス・キリストは真理に対する完全な理解をお持ちであり,12常に真理の原則や律法と調和して行動されます。13それがもたらす力により,御二方は世界を創造して統治され,14さらに,わたしたち一人一人を愛し,導き,養っておられます。15神と御子は,わたしたちが御二方と同じ祝福を享受できるよう,わたしたちが真理を理解し,実践することを望んでおられます。16御二方は直接,また,多くの場合,聖霊や天使や生ける預言者のような使者を通して,真理を明らかにされます。

第二に,聖霊はすべての真理について証されます。17聖霊はわたしたちに直接真理を明らかにされ,ほかの人々によって教えられた真理について証されます。御霊から受ける印象は通常,心の思いや感情としてもたらされます。18

第三に,預言者は神から真理を授かり,その真理をわたしたちに伝えます。19わたしたちは聖文に記録されている過去の預言者から,20総大会で生ける預言者から,またそのほかの正式な経路を通じて,真理を学びます。

最後に,皆さんやわたしは,このプロセスで重要な役割を果たします。神はわたしたちが真理を求め,気づき,それに基づいて行動することを期待しておられます。真理を享受し,実践する能力は,御父と御子との関係の強さ,聖霊の影響に対する反応力,そして末日の預言者たちと足並みをそろえられるかどうかにかかっているのです。

サタンはわたしたちを真理から遠ざけるために働いていることを忘れてはいけません。真理がなければ,永遠の命を得ることができないことを知っているのです。サタンは真理の糸をこの世の哲学と織り交ぜて,わたしたちを混乱させ,神によって伝えられたものから目をそらさせます。21

永遠の真理を求め,認識し,実践する

永遠の真理を求めるとき,22その考えが神からか,それ以外からのものか判断するうえで,次の二つの質問が役立ちます:

  • その考えは,聖文や生ける預言者によって一貫して教えられているだろうか。

  • その考えは,聖霊の証によって確認されているだろうか。

神は預言者たちを通して教義的真理を明らかにされ,聖霊はわたしたちにそれらの真理を確認され,実践するのを助けてくださいます。23そのときに霊的な印象を受けられるよう,わたしたちは求め,備えていなければなりません。24わたしたちは謙遜なときや,25心から祈って神の言葉を研究するとき,26また戒めを守るときに,27御霊の証を最も受け入れやすくなります。

具体的な真理に関して聖霊から確認を受け,その原則を実践するなら,わたしたちの理解は深まります。常にその原則に従って生活すると,やがてその真理について確かな知識を得るでしょう。28

例えば,わたしはこれまで間違いを犯し,よくない選択による落胆を感じてきました。しかし,祈りと研究とイエス・キリストを信じる信仰により,悔い改めの原則についての証を得ました。29悔い改め続けていくうちに,悔い改めに対する理解が深まっていきました。そして,神と御子をより近くに感じたのです。悔い改めの祝福を毎日経験しているので,わたしは,イエス・キリストを通して罪が赦されることを知っています30

真理がまだ明らかにされていないときに神を信頼する

では,真心から真理を求めても明らかにされないときは,どうすべきでしょうか。わたしは,答えを切望しながら明らかにされない人々の気持ちがよく分かります。

主はジョセフ・スミスにこう勧告されました。「この件についてすべてのことを……知らせるのがふさわしいとわたしが認めるまで,黙していなさい。」(教義と聖約10:37

そしてエマ・スミスにはこう説明されました。「あなたは見ていないもののことでつぶやいてはならない。それらのものは,あなたにも世の人々にも見せられないからである。こうすることは,将来のためにわたしの知恵にかなうことである。」(教義と聖約25:4

わたしも心からの質問への答えを求めてきました。多くの答えが来ましたが,まだのものもあります。31わたしたちが神の知恵と愛を信頼し,神の戒めを守り,自分が確かに知っていることに頼って待つとき,神はすべての物事の真理が明らかにされるまで,わたしたちが平安を得られるように助けてくださいます。32

教義と方針を理解する

真理を求めるときには,教義と方針の違いを理解することが助けになります。教義とは,神会の特質や救いの計画,イエス・キリストの贖いの犠牲など,永遠の真理を指しています。方針とは,現在の状況に基づいた教義の適用です。方針は,秩序正しい方法で教会を管理するように指導者を助けます。

教義は不変ですが,方針は時々調整されます。主は預言者を通して主の教義を守るために働かれ,さらに,神の子供たちの必要に応じて教会の方針を修正されます。

残念なことに,わたしたちは時々,教義と方針を混同します。この違いを理解していないと,方針が変更されるときに,神の知恵や,啓示を受ける者としての預言者の役割に疑問を抱き,失望してしまうことさえあるかもしれません。33

永遠の真理を教える

神から真理を授かるとき,その知識を他の人と分かち合うように促されます。34わたしたちはクラスを教えるときや,子供を導くとき,友人に福音の真理について話すときにそれを行っています。

わたしたちの目標は,聖霊の改心の力を招く方法で,真理を教えることです35それに役立つ,主と主の預言者からのシンプルな招きを幾つか紹介しましょう。36

  1. 天の御父とイエス・キリストと基本的な教義を中心に据える。37

  2. 聖文と末日の預言者の教えから離れない。38

  3. 権能を持つ,複数の証人によって確立された教義に頼る。39

  4. 推論や個人的な意見,この世的なアイデアを避ける。40

  5. 関連する福音の真理の範囲内で教義の要点を教える。41

  6. 御霊の影響力を招く教え方をする。42

  7. 誤解を避けるために,情報を明瞭に伝える。43

愛にあって真理を語る

真理の教え方は,実に大切です。パウロはわたしたちに「愛にあって真理を語」るように勧めています(エペソ4:14—15参照)。キリストのような愛とともに伝えるとき,真理が人を祝福する最良の機会になります。44

愛なしに教えられた真理は,批判や落胆,孤独感などを引き起こすことがあります。そしてしばしば,恨みや分裂,対立にさえ至ります。反対に,真理のない愛は空虚で,成長という約束に欠けています。

真理と愛はどちらも,わたしたちの霊的成長に不可欠です。45真理は,永遠の命を得るために必要な,教義や原則や律法を提供しますが,愛は正しいことを受け入れて実践するために必要な意欲を生み出します。

わたしは,愛をもって永遠の真理を忍耐強く教えてくれた人々に永遠に感謝します。

まとめ

最後に,わたしの心の錨となった永遠の真理を紹介します。わたしは,今日話した原則に従うことによって,これらの真理が分かるようになりました。

神は天の御父であられると知っています。46神はすべてを御存じで,47何でもおできになり,48わたしたちを完全に愛しておられます。49わたしたちが永遠の命を得て,神に似た者となるために,計画を立てられました。50

この計画の一部として,神はわたしたちを助けるために御子イエス・キリストを送られました。51イエスは御父の御心を行い,52互いに愛し合うように教えられました。53わたしたちの罪を贖い,54十字架の上で御自身の命をささげられました。55主は3日後に死からよみがえられました。56キリストとその恵みにより,わたしたちは復活し,57赦しを受け,58苦難の中にあって力を得ることができます。

イエスは地上で務めを果たす間に,主の教会を設立されました。60時間とともに,その教会は変わっていき,真理は失われました。61イエス・キリストは,預言者ジョセフ・スミスを通して主の教会と福音の真理を回復されました。62そしてキリストは今日も,生ける預言者と使徒を通して御自分の教会を導いておられます。63

わたしたちがキリストのもとに来るならば,やがて「キリストによって完全になり」(モロナイ10:32),「満ちみちる喜びを受け」(教義と聖約93:33),「〔御父〕が持っておられるすべて」(教義と聖約84:38)を受けることができると知っています。これらの永遠の真理を,イエス・キリストの聖なる御名によって証します。アーメン。

  1. 詩篇117:2教義と聖約1:39も参照

  2. 「疑う人もいますが,善と悪は確かに存在します。絶対的な真理,永遠の真理は,確かに存在します。今日の疫病の一つは,真理を求める場所を知っている人があまりにも少ないことです。」(ラッセル・M・ネルソン「純粋な真理,純粋な教義,純粋な啓示『リアホナ』2021年11月号,6)

  3. ジョセフ・スミス—マタイ1:37参照

  4. モロナイ7:19参照

  5. 2ニーファイ1:9教義と聖約17:8参照

  6. モルモン書ヤコブ2:8参照

  7. 詩篇119:1052ニーファイ32:3参照

  8. ヨハネ8:32教義と聖約98:8参照

  9. ヨハネ17:17参照

  10. 2ニーファイ31:20参照

  11. 教義と聖約88:11—1393:36参照

  12. ヨハネ5:19—207:168:2618:37モーセ1:6参照

  13. アルマ42:12—26教義と聖約88:41参照

  14. モーセ1:30—39参照

  15. 2ニーファイ26:24参照

  16. 教義と聖約82:8—9参照

  17. ヨハネ16:13モルモン書ヤコブ4:13モロナイ10:5教義と聖約50:1475:1076:1291:4124:97参照

  18. 教義と聖約6:22—238:2—3参照

  19. エレミヤ1:5,7アモス3:7マタイ28:16—20モロナイ7:31教義と聖約1:3821:1—643:1—7参照。預言者とは「神によって召され,神に代わって語る人。神の使いとして神から戒めや預言,啓示を受ける。その責任は,人類に神の御心と真の属性を知らせること,人類に対する神の計らいの意図するところを示すことである。預言者は罪を非難し,罪のもたらす結果を予告する。預言者は義にかなうことを説く者である。時には,人類のために将来について予告をするように霊感を受けることがある。しかしながら,預言者の本来の務めは,キリストについて証することである。末日聖徒イエス・キリスト教会の大管長は,今日の地上における神の預言者である。大管長会と十二使徒会の会員は,預言者,聖見者,啓示者として支持される。」(『聖句ガイド』「預言者」の項,「福音ライブラリー」)これらの原則の例は,次の人々の人生に見られる。アダム(モーセ6:51—62参照),エノク(モーセ6:26—36参照),ノア(モーセ8:19,23—24参照),アブラハム(創世12:1—3アブラハム2:8—9参照),モーセ(出エジプト3:1—15モーセ1:1—6,25—26参照),ペテロ(マタイ16:13—19参照),ジョセフ・スミス(教義と聖約5:6—1020:221:4—6参照)。

  20. 2テモテ3:16参照

  21. ヨハネ8:442ニーファイ2:18教義と聖約93:39モーセ4:4参照

  22. 1ニーファイ10:19参照。ダリン・H・オークス管長はこのように教えています。「真理を探し求め,その過程で頼る情報源を選ぶ際には,慎重になる必要があります。この世的な名声や権威を,適格な真理の情報源であるかのように考えてはなりません。……宗教についての真理を探し求める際は,祈りや聖霊の証,聖文や現代の預言者の言葉の研究など,その探求にふさわしい霊的な方法を用いるべきです。」(「真理と計画『リアホナ』2018年11月号,25)

  23. D・トッド・クリストファーソン長老はこのように教えています。「使徒や預言者は神の言葉を宣言するが,それに加えて,わたしたちは一般の男女,さらには子供でさえも,祈りや聖文研究の答えとして神の霊感から学び,導きを受けることができると信じている。……イエス・キリストの教会の会員には聖霊の賜物が与えられており,それによって天の御父と会話することができる。……これは,全会員が教会を代表して語ったり,教会の教義を定義したりできるということではなく,会員一人一人が自分の人生で試練や機会に取り組むために神から導きを受けられることを意味している。」(「キリストの教義『リアホナ』2012年5月号,89—90,注2)

  24. 2ニーファイ33:1—2参照

  25. 教義と聖約1:28参照

  26. モロナイ10:3—5教義と聖約9:7—984:85参照

  27. 教義と聖約5:3563:2393:27—28参照。真剣に努力しているにもかかわらず,精神衛生上の問題のために御霊を感じることができない人もいます。うつ病,不安,そのほかの神経系の問題は,聖霊を認識することを複雑にします。そのような場合でも,主はわたしたちに引き続き福音に生きるように招き,祝福してくださいます。(モーサヤ2:41参照)神聖な音楽を聴く,奉仕活動に参加する,自然の中で過ごすなど,御霊の実を感じ(ガラテヤ5:22—23参照),神とのつながりを強めるのに役立つ活動を探すことができます。

    ジェフリー・R・ホランド長老はこのように述べています。「それでは,皆さんや皆さんの愛する人が精神的または情緒的問題に直面したとき,どのように対応するのが最も良いのでしょうか。何よりも,天の御父を信じる信仰を決して失わないでください。御父は皆さんが理解できる以上に皆さんを愛しておられます。……生活に主の御霊を招くために,これまで多くの人が試してきたことを行いましょう。霊的な福利について鍵を持つ人々に助言を求める。神権の祝福をお願いし,それを大切にしてください。毎週聖餐にあずかり,完全にしてくださるというイエス・キリストの贖罪の約束にしっかりとつかまってください。奇跡を信じてください。わたしは,あらゆる点で希望がないと思われたときに多くの奇跡が起きるのを目にしてきました。希望がなくなることは決してありません。」(「破れた器のように『リアホナ』2013年11月号,40—41)

  28. ヨハネ7:17アルマ32:26—34参照。最終的に,神はわたしたちが「すべてのことを悟る」まで,「教えに教え,訓戒に訓戒」を受けて真理を得るように願っておられます(箴言28:52ニーファイ28:30教義と聖約88:6793:28参照)。

  29. 1ヨハネ1:9—102:1—2参照

  30. ラッセル・M・ネルソン大管長は次のように説明しています。「日々欠かさず悔い改めに取り組むことほど,霊を自由にし,気高くするもの,言い換えればわたしたち個人の進歩に不可欠なものはありません。悔い改めは一つの出来事ではなく,一連の過程であって,幸福と心の平安を得る鍵です。信仰と相まって,悔い改めはイエス・キリストの贖いの力に手を伸ばせるようにしてくれます。」(「行いを改善し,より良くなれます『リアホナ』2019年5月号,67)

  31. わたしは,神が永遠の真理の一部を明らかにされない理由をすべてを理解してはいませんが,オーソン・F・ホイットニー長老は興味深い洞察を述べています。「見ないで信じることは幸いなことです。なぜなら,信仰を行使すれば霊的な成長が得られるからです。霊的成長は地上で生活する最大の目的の一つです。これに対して,信仰を軽視して知識を優先させていると,信仰を行使する機会を失い,霊的な成長が妨げられることになります。『知識は力なり』という言葉がありますし,確かにあらゆることは時が来れば明らかになります。けれどもふさわしい時が来る前に知識を得てしまうと,そのようにして得た未熟な知識は,進歩と幸福の両方にとって取り返しのつかない結果を招くのです。」(「イエス・キリストの神性『リアホナ』2003年12月号,14—15)

  32. 教義と聖約76:5—10参照。主はハイラム・スミスにもこのように勧告しました。「わたしの言葉を告げようとしないで,まずわたしの言葉を得るように努めなさい。……今は黙していなさい。……わたしの言葉を研究しなさい。」(教義と聖約11:21—22)預言者アルマは,答えの得られない質問の取り扱いについて,一例を挙げています。「これらの奥義は,まだ全部はわたしに知らされていないので,わたしはそれを語ることを控えなければならない。」(アルマ37:11)また,息子のコリアントンに次のように説明しています。「神御自身のほかだれも知らない隠されている奥義がたくさんある。」(アルマ40:3)わたしは,ニーファイが答えられない質問を提示されたときの反応から力を得ました。「わたしは,神がその子供たちを愛しておられることは知っていますが,すべてのことの意味を知っているわけではありません。」(1ニーファイ11:17

  33. 同様に,文化的な伝統は教義や方針ではありません。それは教義や方針に従う助けになるなら有益ですが,正しい原則に基づいていなければ,わたしたちの霊的成長を妨げることにもなります。イエス・キリストへの信仰を築かない伝統や,永遠の命に向かって成長する助けにならない伝統は,避けるべきです。

  34. 教義と聖約15:588:77—78参照

  35. 教義と聖約50:21—23参照

  36. “Principles for Ensuring Doctrinal Purity,” approved by the First Presidency and the Quorum of the Twelve Apostles in February 2023.の記事を基に書かれました。

  37. 1ニーファイ15:14参照。主は主の僕たちに,福音の中心でない教義や概念に焦点を当てるのを避けるように指示されました。「また,あなたは様々な教義を話すことをせずに,悔い改めと救い主を信じる信仰,バプテスマによる罪の赦し,および火すなわち聖霊による罪の赦しを告げなさい。」(教義と聖約19:31

    ニール・L・アンダーセン長老は,次のように説明しています。「……救い主イエス・キリストとその贖罪の犠牲の賜物について話しましょう。これは,自分の経験を話したりほかの人の考えを伝えたりしてはいけないという意味ではありません。話のテーマが家族や奉仕,神殿,帰還したばかりの伝道についてだったとしても,……すべてが主イエス・キリスト指し示すべきです。」(「キリストのことを話す『リアホナ』2020年11月号,89—90)

  38. 教義と聖約28:2—3,8参照。預言者アルマは,福音を教えるために任命された人々に「自分が教えたことと,聖なる預言者たちの口を通して述べられたことのほかは,何も教えないよう」(モーサヤ18:19)指示しました。

    ヘンリー・B・アイリング管長は,次のように宣言しています。「わたしたちは教会の基本的な教義を,標準聖典のままに,また教義を宣言する責任を持つ預言者の教えのままに教えなければならない……。」(「主が刈り入れを増し加えられる」〔ヘンリー・B・アイリング長老との夕べ,1998年2月6日〕『セミナリーを教える—教師養成用資料』2004年,96)

    D・トッド・クリストファーソン長老は,次のように証しています。「今日の教会において,キリストの教義を確立したり教義的な逸脱を正したりする際には,昔と同様に,主から使徒の権能を授かった人々が受ける神の啓示によって行われます。」(「キリストの教義」『リアホナ』2012年5月号,86)

  39. 2コリント13:12ニーファイ11:3エテル5:4教義と聖約6:28参照。ニール・L・アンダーセン長老は,次のように述べています。「何十年も前に教会の指導者が語ったことが教会の教義と一致しないのを見つけて,自分の信仰に疑問を抱く人もいます。教会の教義を総括する重要な原則があります。教義は大管長会と十二使徒定員会の15人全員によって教えられるということです。一人の説教の中の,目立たない段落に隠れているものではなく,真の原則とは,何度も,そして多くの人によって教えられるものです。わたしたちの教義は,見つけやすいのです。」(「信仰の試し『リアホナ』2012年11月号,41)

    D・トッド・クリストファーソン長老は,同じように教えています。「過去や現在の教会指導者が語ったことが必ずしもすべて教義となるわけではないことを覚えておく必要があります。教会では一般に,一人の指導者がある特定のときに語ったことは,熟慮されたものではあっても個人的な意見であることが多く,教会の公式な見解あるいは教会全体に対して拘束力を持つ言葉ではないと理解されます。」(「キリストの教義」」88)

  40. 3 ニーファイ11:32,40参照。ゴードン・B・ヒンクレー大管長は,こう述べています。「わたしは以前,教会の教義を純粋に保つことの重要性について話をしました。わたしはそのことに不安を感じています。……教義から少し外れた教えが,大きなそして邪悪な偽りへと発展することがあるのです。」(Teachings of Gordon B. Hinckley〔1997年〕,620)

    ダリン・H・オークス管長は,次のように警告しています。「預言者の教えから一部を抜き取り,自分の政治的目的や個人の利益のために利用する人たちも見られます。……個人的,政治的,経済的,あるいはそのほかの目的のために預言者の言葉をねじ曲げるのは,預言者に従おうとしているのではなく,利用しようとしているのです。」(「強さが堕落を招くとき」『聖徒の道』1995年5月号,21)

    ヘンリー・B・アイリング管長は,次のように警告しています。「教義は,『それは真実である』という聖霊の証によって力を増し加えます。……わたしたちには聖霊が必要ですから,真実の教義を逸脱して教えることがないように注意しなければなりません。聖霊は真理の御霊です。聖霊の確認は,推論や個人的な解釈を避けることによって授けられるのです。これは難しい場合があります。そうすると何か新しいこと,センセーショナルなことを話してあげなければとの誘惑に駆られます。しかし,聖霊を招くためには真実の教義だけにとどめることが必要です。偽りの教義に近づかないための確かな方法として,簡潔に教えるという方法が挙げられます。簡潔であれば安全ですし,失われるものはほとんどありません。」(「教義を教える力『リアホナ』1999年7月号,87)

    デール・G・レンランド長老は,このように教えています。「さらなる理解を求めることはわたしたちの霊的な成長において重要な部分なのですが,気をつけてください。理由が啓示に取って代わることはできません。憶測がさらに深い霊的な知識に至ることはありません。欺かれたり,すでに明らかにされている事柄から焦点がそらされたりすることがあります。」(「神から受け継いだ特質と永遠の行く末『リアホナ』2022年5月号,70)

  41. マタイ23:23参照。ジョセフ・F・スミス大管長は,次のように警告しています。「真理の断片を取って,それが全体であるかのように扱うのはきわめて愚かなことです。……キリストの福音の啓示された原則はすべて,救いの計画に必要で,欠かせないものです。」さらに次のように説明しています。「これらのどれか一つを取り,福音の真理の全計画から一つだけ抜き出し,特別なお気に入りとして,わたしたちの救いと進歩を委ねることは,よい方針でも,健全な教義でもありません。それらのすべてが必要なのです。」(Gospel Doctrine, 5th ed. [1939], 122)

    ニール・A・マックスウェル長老は,このように説明しています。「福音の原則には調和が必要です。一つ一つバラバラに切り離してしまうと,人々はそれぞれ勝手な解釈を下し,実行するようになります。愛は,第7の戒めによって抑制されなければ,肉欲になってしまうでしょう。両親を敬うという尊い戒めは,第1の戒めに照らしてみなければ,神よりもむしろ問違った両親に無条件に従うことにもなりかねません。……『聖霊に動かされたときは,そのときにはっきりと言い聞かせ』(教義と聖約121:43)と言われているように,忍耐にもバランスが必要になります。」(「敵する者は皆一つに集められたり」『聖徒の道』1993年7月号,80参照)

    マリオン・G・ロムニー管長は,こう説明しています。「イエスから求められたように教える内容を見つける目的で〔聖文〕を研究するのと,あらかじめ定めた結論を裏付ける語句を見つけるために探求するのでは,大きな違いがあります。」(“Records of Great Worth,” Ensign, Sept. 1980, 3).

  42. 1コリント2:4モロナイ6:9参照。ジェフリー・R・ホランド長老は,聖霊の力を通して霊的な教化に導くような方法で,イエス・キリストの福音を伝えることの必要性を強調しています。「主からの勧告のうち,次の言葉ほど強調されたものはないことを,忘れてはなりません。『御霊,すなわち真理を教えるために遣わされた慰め主によって』福音を教えなさい。……主が尋ねられたように,わたしたちは『真理の御霊によって』福音を教えているでしょうか。それとも『何かほかの方法によって』教えているでしょうか。主は次のように警告しておられます。『もしもそれが何かほかの方法によるとすれば,それは神から出てはいない。』(教義と聖約50:14,17—18)……天からの御霊による働きかけなしには,永遠に関する事柄は何も学べません。……これこそ,会員が……ほんとうに求めているものです。……信仰を強め,新たに希望を得たいと望んでいるからです。つまり,神の善い言葉で養われ,天の力により強められるよう望んでいるのです。」(「神からこられた教師『聖徒の道』1998年7月号,29)

  43. アルマ13:23参照。ラッセル・M・ネルソン大管長は,天の御父について次のように証しています。「御父は簡潔に,静かに,わたしたちが誤解しようのないように驚くほど分かりやすく伝えてくださいます。」(「彼に聞きなさい『リアホナ』2020年5月号,89)

  44. 詩篇26:3ローマ13:101コリント13:1—81ヨハネ3:18参照

  45. 詩篇40:11参照

  46. ローマ8:16参照

  47. 1サムエル2:3マタイ6:82ニーファイ2:249:20参照

  48. 創世17:1エレミヤ32:171ニーファイ7:12アルマ26:35参照

  49. エレミヤ31:31ニーファイ4:7—10エテル26:37参照

  50. 2ニーファイ9章教義と聖約20:17—31モーセ6:52—62参照

  51. ヨハネ3:161ヨハネ4:9—10参照

  52. ヨハネ8:293ニーファイ27:13参照

  53. ヨハネ15:121ヨハネ3:11参照

  54. ルカ22:39—46参照

  55. ヨハネ19:16—30参照

  56. ヨハネ20:1—18参照

  57. 1コリント15:20—22モーサヤ15:20—2416:7—9教義と聖約76:16—17参照

  58. 使徒11:17—181テモテ1:14—16アルマ34:8—10モロナイ6:2—3,8教義と聖約19:13—19参照

  59. マタイ11:28—302コリント12:7—10ピリピ4:13アルマ26:11—13参照

  60. マタイ16:18—19エペソ2:20参照

  61. マタイ24:24使徒20:28—30参照

  62. 教義と聖約20:1—421:1—727:12110章135:3ジョセフ・スミス歴史1:1—20参照

  63. 教義と聖約1:14,3843:1—7107:91—92参照