2000–2009
信仰,家族,概要,実

信仰,家族,概要,実

教会の評判が高まり,教会に関する問い合わせが増えている今こそ,皆さんが架け橋となり,人と親しくなり,正確な情報を提供するのにとてもよい機会です。

兄弟姉妹の皆さん,1997年の教会設立150周年以来,世界中で教会についての問い合わせが劇的に増えています。このように関心が高まっている理由として,教会の急速な発展や,ここソルトレーク・シティーで開催された冬季オリンピックやそのほかのイベント,また,多くの教会員が職業で成功を収めていることが挙げられます。

このような問い合わせは教会だけでなく,皆さん一人一人にも寄せられていることでしょう。わたしたちのことをほとんど,あるいはまったく知らない人たちに,教会という大きなテーマについて,あるいは,回復されたすばらしい福音について説明するのは簡単なことではありません。一つの質問から関連する別の質問が出てきてしまい,答えるのが難しくなることもあるでしょう。問い合せの中でいちばんよく聞くのは,「あなたがたの教会について少し教えてください」という実に簡単なものです。ここで重要なのは「少し」という言葉です。つまり,「知っていることを全部教えてください。それから,ほかのことをみんな教えてくれる人を遣わしてください」と言っているのではないのです。

もちろん,関心を持ってくれる方々は大歓迎ですし,わたしたちの教義と信仰についてもっと教えてほしいと思う方は増えてくることでしょう。そのような理由で,教会には,自費で奉仕する専任宣教師が世界中に5万3,000人以上いるのです。

しかし,関心と単なる好奇心には違いがあることを覚えておく必要があります。単にどんな教会なのか知りたいというだけの人もいるのです。このように漠然とした好奇心しかない人たちにも,教会員であるわたしたちが直接,正しい情報を明確に提供する必要があります。そうしなければ,メディアや外部の人による不十分な答えや事実の一部しか含んでいない話,あるいは誤った情報に頼らざるを得なくなります。教会に関して多くの誤解や誤った情報があるのは,ある面で,わたしたち自身が,どんな人間で何を信じているかを,はっきり説明していないせいでもあるのです。

わたしが奉仕する教会の広報委員会は,教会の現状について基本的なことを知りたいという人たちに,簡単明瞭めいりょうに説明することが非常に必要であると認識しています。わたしたちが見つけた効果的な方法を紹介しましょう。宗教の異なる友人や知人に,わたしたちの信仰について説明するために,自分で簡単なテーマをリストアップしておくと助けになります。わたしも実行しているのですが,現在の教会に関する情報を1枚の紙にまとめ,信仰箇条のコピーと一緒に渡すのも役に立つことでしょう。

これから話す4つのテーマは,教会の基本的なことについて説明する際に役立ちます。それぞれのテーマについて,簡単な説明が付け加えてあります。これは教会についてほとんど知らない人が読んだり聞いたりすることを想定して書きました。その4つとは,教会の「概要」「信仰」「家族」そして回復された福音の「実」です。

概要

教会の「概要」には,以下が含まれるでしょう。

  • 1.「モルモン」という名は,末日聖徒イエス・キリスト教会の通称です。会員はよく「モルモン」「末日聖徒」あるいは「LDS」と呼ばれています。「聖徒」というのは「会員」という意味です。

  • 2.教会は,ジョセフ・スミスを最初の預言者および大管長として,1830年,ニューヨーク州北部で回復されました。今日こんにちの預言者はゴードン・B・ヒンクレー大管長であり,教会本部はソルトレーク・シティーにあります。

  • 3.現在,176の国と地方に1,300万人以上の教会員がいます。そのうち600万人がアメリカに住み,キリスト教としてはアメリカで4番目に大きい宗派です。世界で最も成長しているキリスト教の教会の一つであり,休日を除いて1日1つのペースで新しい教会堂が完成しています。会員は,収入の10パーセントを什分じゅうぶんの一献金として納め,そのお金は,教会堂の建設やその他の活動に使われています。

  • 4.各地の教会は,会員の無給の奉仕によって運営されています。男性も女性も,割り当てを受けて,指導的な立場で奉仕します。

  • 5.モルモンは政治の舞台でも活躍しています。(例えばアメリカの連邦議会では,二つの党から合計16人の議員が活動しています。)教会員は,世界中で,ビジネス,医学,法律,教育,スポーツ,芸能などの分野で高い地位に就き,信頼を得ています。

信仰

次に知ってもらうとよいテーマは,わたしたちの「信仰」についてです。わたしたちは伝統的な価値観を重んじる敬虔けいけんなクリスチャンです。信仰箇条とともに,次の点も説明しましょう。

  • わたしたちは,魂が永遠であって,神がわたしたちの霊の御父であられ,わたしたちは死後再び神のみもとへ戻れることを信じています。

  • わたしたちは,イエス・キリストをわたしたち一人一人の救い主であると信じ,イエスとその教えに従って生きようと努力しています。日曜日の礼拝では,ほかの教会の聖体拝領に似た方法で,キリストの贖あがないの犠牲を記念します。わたしたちは,イエス・キリストを神の御子および全人類の救い主と信じるすべての人を,同じクリスチャンとして受け入れます。クリスチャンの中には,わたしたちとの間に共通点がたくさんあることを知らない人が大勢います。ジョセフ・スミスは,イエス・キリストがわたしたちの信仰の中心であり,それ以外のことは二次的なものにすぎないと教えました。(Elders Journal,1838年7月号,44参照)教会の名称は「末日聖徒イエス・キリスト教会」です。

  • わたしたちは,イエスが最初に設立された教会が一度失われ,それが現代に回復されたと信じています。神権,すなわち神の御名みなによって行動する権能が回復され,わたしたちを導く使徒や預言者,ならびに救いに必要なすべての儀式が回復されました。

  • わたしたちは旧約聖書と新約聖書の両方を信じ,使用しています。

  • また,モルモン書その他の書物も聖文として信じています。それらは聖書を支持し,その正しさを立証し,キリストの務めとキリストの神性,そして神が現在も人に啓示を与えられることを証あかししています。確かにモルモン書は「イエス・キリストについてのもう一つの証」なのです。”

家族

次に知ってもらうとよいテーマは,わたしたちの教義と生活が「家族」を中心としているということについてです。繰り返しますが,教会についてはあまり知らないけれど,教会員が家族を大切にしていることには興味があるという人には,簡潔な説明が効果的です。

  • モルモンは,家族を教会と社会の基本的な単位として特に強調しています。わたしたちは,(一人の男性と一人の女性の結びつきという意味での)結婚を非常に重視しています。一夫多妻は教会初期の開拓時代にごく限られた規模で行われていましたが,今からおよそ117年前の1890年に廃止されました。

  • 教会員も,そうでない方も,礼拝堂で行われる日曜日の礼拝に家族で,あるいは個人で参加することができます。教会ではともに礼拝し,互いに聖文から教え合います。

  • 末日聖徒の家族では,毎週1度,通常は月曜の夜に,家庭の夕べを行うように奨励されています。家庭の夕べは,親が子供たちに価値観を教え,一緒に楽しむための時間です。教会員でない方々にも,家庭生活にぜひこの活動を取り入れてくださるようお勧めします。

  • 教会には,家族を支援するために,女性,青少年,子供のための組織があります。これらの組織は,宗教教育,クリスチャンらしい奉仕,スポーツ,演劇,音楽,ボーイスカウトなどを行う機会を提供しています。

  • 教会はまた,親族関係,系図,家族歴史にも重点を置いていて,そのため,年配の人も若者も,先祖や家族への強い帰属意識を持っています。教会で最も神聖な儀式は,生きている家族にも,亡くなった家族にもかかわるもので,そのような儀式の幾つかは神殿で行われます。

このように,「教会の概要」や,教会員の「信仰」や「家族」の大切さについてより正確な知識を得てもらうことは非常に大切です。しかし,救い主は「あなたがたはそのによって彼らを見わけるのである」と言われました(マタイ7:20,強調付加)。どの教会も,そのほかの生き方も,その「実」,つまり,それがもたらす結果によって判断されるべきです。アメリカの統計から例を挙げてみましょう。しかし,(定期的に教会に出席し,神殿に参入している)敬虔なモルモンなら,世界中どこでも同じようなことが言えるでしょう。

  • 教会員の享受している実の一つは 寿命が長いことです。様々な研究から,敬虔なモルモンは全国平均よりも健康で,長生きすることが分かっています。1833年,主はジョセフ・スミスに,知恵の言葉という,健康で長生きする生き方を示されました。

  • 第2の実は,神殿で結婚していて定期的に神殿に参入している夫婦の離婚率が全国平均および世界平均に比べてずっと低いということです。

  • 第3の実は,教育レベルが全国平均より高いということです。

  • 第4の実は,7万人以上の会員が自発的に,自費で1年半あるいは2年間,人道支援や,教会の奉仕の割り当て,専任の伝道活動のため世界中で奉仕していることです。

  • 第5の実は,自立と仕事に対する高い倫理観を非常に重視していることです。教会員は,地域社会の活動に積極的に参加して,奉仕するよう勧めています。教会として世界の人道的救済のために多くの資金や物資,サービスを提供しています。それだけではなく,会員は災害の後片付けや救援活動に,膨大な時間を提供しています。

兄弟姉妹の皆さん,わたしは,忙しい現代社会では,一度に2つか3つ以上の情報を読んだり,注意を向けたりする人はほとんどいないということに気づきました。友人や知人に教会の何について紹介するか決め,それを書き出し,内容が正しいことを確認してください。簡略に短くすることが大切です。

教会の評判が高まり,教会に関する問い合わせが増えている今こそ,皆さんが架け橋となり,人と親しくなり,正確な情報を提供するのにとてもよい機会です。しかし,同時に,わたしたち自身とわたしたちの信仰に関する情報を自分たちが伝えず,外部の人が伝えるままにするなら,誤解や,時には偏見さえ生んでしまう大きな危険もはらんでいるのです。

一般的に言って,教会員を直接知っている人たちは大丈夫です。しかし,教会員をだれも知らない人たちが何百万人もいるのです。わたしは教会についてほとんど何も知らないそのような人たちが,教会についてもっと知りたいという気持ちになるように願っています。そのような人たちが教会員と知り合いになるように,また,無知な人たちや,場合によっては故意に欺き中傷する人が流す,誤った情報に基づいてわたしたちを判断しないように願っています。

皆さんは教会員として,それを実現させることができます。そのために,人々と交わり,信仰箇条にある基本的な情報を伝え,さらに,教会の概要,信仰,家族,福音の実を紹介してください。

また,わたしたちがどう生きているか,そして福音の喜びでどれほど輝いているか,人とどのように接しているか,またキリストの教えにどれほど誠実に従っているかが,人々の質問に答える最善の方法になり得ることも覚えておくべきです。

この教会のことについて,ここで話した基本的なことよりもさらに深く知りたい人については,宣教師に連絡して,『わたしの福音を宣のべ伝えなさい』の第3章にある教義を教えてもらうことができます。宣教師はそのような人の質問により詳しく答える方法を知っていて,そのような人を改宗とバプテスマに導くことができます。

今こそ,わたしたち一人一人が,人々と交わり,自分について話すべき時です。今日きょう話したような簡単な情報を書き出して,教会について少し知りたいと思っている人たちの質問に答え,福音の回復についてもっと知りたくなるように導いてください。.

兄弟姉妹の皆さん,躊躇ちゅうちょすることなく,愛をもって誠実に証を述べてください。証はだれにも否定できません。証を聞いて,もっと知りたいと思うようになった人が大勢います。わたしはそれが真実であることを知っています。また,末日聖徒イエス・キリスト教会が真実の教会であることをわたしが知っているという確かな証を皆さんに残し,イエス・キリストの御名みなによってこのことを皆さんに証言します。アーメン。