本とレッスン
第36章:家族は永遠に


第36章

家族は永遠に

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A Korean couple standing in front of the Seoul Korea Temple. The father is holding their young daughter.

家族の大切さ

  • 天の御父がわたしたちを家族の一員として地上に送られたのはなぜだと思いますか。

「男女の間の結婚は神によって定められたものであり,家族は神の子供たちの永遠の行く末に対する創造主の計画の中心を成すもので〔す〕。」(「家族-世界への宣言」『リアホナ』2004年10月号,49)

天の御父はアダムとエバを結婚により一つに合わせられた後,二人に子供をもうけるように命じられました(創世1:28参照)。御父は,結婚の目的の一つは霊の子供たちに死すべき肉体を与えることであると啓示されています。両親は天の御父のパートナーです。御父は,すべての霊の子供たちが肉体を得て地上の生活を経験することを望んでおられます。男女はこの世で子供をもうけることによって,天の御父が計画を実行されるのに協力するのです。

生まれてくる子供は皆,喜んで家族に迎えられなければなりません。一人一人が神の子供です。わたしたちは,子供とともに楽しみ,一緒に遊び,教える時間を取る必要があります。

デビッド・O・マッケイ大管長は次のように述べています。「永遠の命を得る……備えをするために最適の場所は家庭であると,わたしは心から信じています。」(“Blueprint for Family Living,” Improvement Era1963年4月号,252)家庭で家族とともに自制心,犠牲,誠実,労働の価値を学ぶことができます。愛すること,分かち合うこと,互いに奉仕することを学ぶことができます。

親は子供に天の御父について教える責任があります。戒めを守ることにより,神を愛していることを模範で示さなければなりません。祈ることと戒めに従うことを教えるのも親の責任です(箴言22:6参照)。

  • 永遠の命を得る備えをするために,家庭が最良の場所であるのはなぜでしょうか。

  • 家族と結婚の聖約が神聖であることを教会の青少年が理解するように,どのような助けができるでしょうか。

永遠の家族

家族は永遠に一緒にいることができます。この祝福を享受するには,神殿で結婚しなければなりません。神殿外で結婚した夫婦の結婚生活は,はんりょの一方が他界すると終わりを告げます。神殿でメルキゼデク神権の権能により結婚した夫婦は,この世から永遠にわたって結ばれます。主と交わした聖約を守るならば,家族は夫,妻,子供として永遠に一つに結ばれるのです。死によって分かたれることはありません。

愛に満ちた家族関係

  • 家庭に調和をはぐくむにはどうすればよいでしょうか。

夫と妻は互いに思いやり,親切でなければなりません。相手の気持ちを傷つけるような言動を慎み,互いが幸福になれることであれば何でも行ってみる必要があります。

親は,神について知り,神のようになろうと努めるにつれて,子供に愛し合うことを教えるようになります。モルモン書の中でベニヤミン王は次のように語っています。

「あなたがたは,自分の子供たちが……互いに戦うのも,争い合うのもほうってはおかないであろう。…… 

むしろあなたがたは,彼らに真理の道をまじめに歩むように教えるであろう。互いに愛し合い,互いに仕え合うように教えるであろう。」(モーサヤ4:14-15

家族は,励まし心から褒めることによって,お互いが自信を持てるようにすることができます。子供はそれぞれ自分は大切な存在であると感じるようでなければなりません。親は子供の行動に関心を持っていることを示すとともに,愛と気遣いを表す必要があります。同様に,子供は親に愛を示す必要があります。言われたことをよく聞き,親と家族の名に栄誉となるような生活をするよう努めなければなりません。

  • 息子や娘が互いにとって良い友となるように,親はどのようなことができるでしょうか。きょうだいは互いの間に友情をはぐくむためにどのようなことができるでしょうか。

  • 夫婦は互いに相手が幸福でいられるように,どのようなことができるでしょうか。

幸福な家庭を築くために

  • 家族を強め,幸福な家庭を築くために,どのようなことをしていますか。

ハロルド・B・リー大管長は次のように教えています。「あなたが行う最も大切な主の業は,あなた自身の家庭という囲いの中にある。」(『歴代大管長の教え-ハロルド・B・リー』140)

サタンは天の御父の計画の中で家族がいかに重要な意味を持つかを知っています。サタンはわたしたちを主に近づかせないようにして,家族を破壊しようとしています。家族の分裂を引き起こすようなことをさせようと誘惑します。

大管長会と十二使徒定員会は次のように宣言しています。「実りある結婚と家庭は,信仰と祈り,悔い改め,ゆるし,尊敬,愛,思いやり,労働,健全な娯楽活動の原則にのっとって確立され,維持されます。」(『リアホナ』2004年10月号,49)

すべての人が幸せな仲の良い家族を持ちたいと望んでいます。それを実現するためには,以下の事柄が役に立つでしょう。

  1. 毎日朝と夜に家族の祈りをする(3ニーファイ18:21参照)。夫婦でともに祈る。

  2. 毎週,家庭の夕べで子供に福音を教える。

  3. 家族で定期的に福音を研究する。

  4. 家族で一緒に作業をしたり,外出したり,物事を決めたりする。

  5. 親切と忍耐,長く堪え忍ぶこと,慈愛を身に付けるようにする(モロナイ7:45-48参照)。

  6. 教会の集会に欠かさず出席する(教義と聖約59:9-10参照)。

  7. 教義と聖約第88章119節にある主の勧告に従う。「あなたがた自らを組織しなさい。すべての必要なものを用意しなさい。そして,一つの家,すなわち祈りの家,断食の家,信仰の家,学びの家,栄光の家,秩序の家,神の家を建てなさい。」

  8. 家族歴史を作成し,神殿の業をともに行い,神殿の結び固めの儀式を受ける。

家族は末日聖徒イエス・キリスト教会の最も重要な単位です。教会の目的は家族が永遠の祝福と昇栄を得られるようにすることにあり,教会の組織とプログラムは教会員個人を強め,家族で永遠に住めるように援助するためにあります。

  • つらい時期をともに乗り越えるために,家族はどんなことができるでしょうか。

  • 家族の祈り,家族の聖文学習,家族会議,家族の食事の時間,家庭の夕べなどの努力が大きな影響を及ぼすことを,どのような形で見てきましたか。

参照聖句とその他の資料

  • モーセ2:27-28(創造され祝福された男女)

  • 創世2:24(人は妻と結び合うべきである)

  • 教義と聖約49:15-16(神によって定められた結婚)

  • エペソ6:4(子供を義のうちにしつける)

  • 教義と聖約132:15-21(永遠の結婚)

  • 教義と聖約88:119-26(幸福な家庭を築くための勧告)

  • 教義と聖約93:40-50(主は親に光と真理の中で子供を育てるよう命じておられる)

  • 「家族-世界への宣言」LDS.org,および以下を含む様々な教会の出版物に掲載されている。『リアホナ』2004年10月号,49;『若人の強さのために-神への務めを果たす』〔アイテム番号36550 300〕44;および『真理を守る-福音の参考資料』〔アイテム番号36863 300〕38-40