第32章
什 分 の一とささげ物
什分の一とささげ物を納める
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喜んで什分の一とささげ物を納めることが,天の御父から受けるすべての祝福に対する感謝を示すことになるのはなぜでしょうか。
わたしたちに与えられた戒めは,天の御父のみもとに住むためにわたしたちがあらゆる方法で備えられるように助けるものです。御父は,わたしたちが祝福に感謝する方法を示されました。喜んで什分の一とささげ物を納めることは,御父に感謝する一つの方法です。ささげ物をすることにより,救い主への愛を表し主の勧告に従うことを表すのです。
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什分の一とささげ物を納めることは,天の御父に感謝するうえでどのように助けとなるでしょうか。
什分の一の律法に従う
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正直な什分の一とはどういうことでしょうか。
古代において,アブラハムとヤコブは産物の10分の1を納める什分の一の戒めに従っていました(ヘブル7:1-10;創世14:19-20;28:20-22参照)。
現代において,預言者ジョセフ・スミスは次のように祈りました。「おお,主よ,あなたは什分の一として,あなたの民の財産のうちのどれほどをお求めになるか,あなたの
什分の一を納めることにより,主に対する忠実さを表します。また,子供にもこの律法の重要性を教えます。子供は親の模範に従って,自分が得たお金の什分の一を納めたいと思うようになるでしょう。
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什分の一は,どのような意味で財政の原則というより信仰の原則と言えるでしょうか。
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親が子供に什分の一を納めることを教え,その大切さを理解させるにはどうしたらよいでしょうか。
喜んでささげる
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什分の一を納めるときの態度が大切なのはなぜでしょうか。
什分の一は喜んでささげることが大切です。「什分の一を喜んで納めない人は祝福の一部を失っています。わたしたちは喜び,進んで,気持ちよく什分の一を納めるようにならなければなりません。そうすれば,ささげ物は祝福されたものとなるでしょう。」(スティーブン・L・リチャーズ,The Law of Tithing〔パンフレット,1983年〕,8)
使徒パウロは,ささげるときの態度がささげ物自体と同じく大切であることを次のように教えています。「各自は惜しむ心からでなく,また,しいられてでもなく……すべきである。神は喜んで施す人を愛して下さるのである。」(2コリント9:7)
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「喜んで施す人」とはどういう意味でしょうか。
什分の一とほかのささげ物
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什分の一の基金やそのほかのささげ物は教会でどのように使われているでしょうか。
教会員は,什分の一やほかのささげ物を主にささげます。
什分の一
什分の一は教会の数多くの目的に使われています。次にその一例を挙げましょう。
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神殿や集会所などの建物の建築と維持,運営。
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教会のステーク,ワードおよびそのほかのユニットの運営基金。(それぞれのユニットがこの基金を使って,福音を教えたり,社交活動を運営したりして教会プログラムを実施する。)
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伝道活動の支援。
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教会の運営する学校やセミナリー,インスティテュートにおける若人の教育。
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教材の印刷と配送。
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家族歴史および神殿活動の支援。
そのほかの献金
断食献金。教会員は毎月1回,2食続けて食べ物と飲み物を断って断食します。そして,少なくとも食費として使ったと思われる金額を献金します。可能ならさらに惜しみなく献金することもできます。この献金は「断食献金」と呼ばれており,ビショップがこの断食献金を使って,困っている人々に食料や住居,衣類,医療を提供します(本書第25章参照)。
断食日の一端として,会員は「
そのほかの献金。教会員は,教会が行うそのほかの様々な取り組みに献金することができます。一例として,伝道活動,永代教育基金,神殿の建設,人道支援などがあります。
奉仕。教会員はまた,人を助けるために,時間や技術,持ち物をささげます。この奉仕のおかげで,特に災害が起こったときなどに,教会は地域社会や国あるいは国際レベルで,世界中の困っている人々を,会員か否かを問わず助けることができます。
什分の一とささげ物を納めるときに得られる祝福
忠実に什分の一とささげ物を納めるとき,主は祝福を与えると約束しておられます。「わたしの宮に食物のあるように,十分の一全部をわたしの倉に携えてきなさい。これをもってわたしを試み,わたしが天の窓を開いて,あふるる恵みを,あなたがたに注ぐか否かを見なさい……。」(マラキ3:10)
さらに,末日の啓示には,什分の一を納める人が受けるもう一つの祝福が記されています。「まことに,
約束された祝福は物心両面にわたります。喜んでささげるならば,天の御父は毎日の衣食住に必要なものを与えてくださいます。フィリピンの末日聖徒に向けてゴードン・B・ヒンクレー大管長はこう語りました。もし人々が「福音を受け入れて実践し,什分の一とささげ物をたとえわずかな金額であっても納めるなら,主は彼らの益となるよう,いにしえの時代に交わされた約束を守られ,彼らは器に米を,体に服を,頭上に屋根を持つようになるでしょう。わたしはほかの解決法を知りません。彼らは,境遇を改善し自らを救うために,この世のいかなる力にも勝る力を必要としています。」(“Inspirational Thoughts,” Ensign,1997年8月号,7)また,主は「神の知識,
什分の一とささげ物を納める人は豊かな祝福を受け,地上における神の王国の建設に役立っているという幸福な気持ちを感じるのです。
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什分の一やそのほかのささげ物をささげることによって,あなたやあなたの家族,友人はどのような祝福を受けてきたでしょうか。
参照聖句
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教義と聖約119:1-4(什分の一の律法)
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創世14:18-20;アルマ13:13-16(什分の一を納めたアブラハム)