2010–2019
アロン神権の聖なる鍵
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アロン神権の聖なる鍵かぎ

主は,すべてのアロン神権者が,まず自分の家族から始めて,すべての人をキリストのみもとへ来るように招くことを望んでおられます。

我が家の息子の一人は,12歳のときにウサギを育てることにしました。わたしたちは小屋を作り,大きな雄を1羽と雌を2羽,近所の人からもらいました。わたしはその後に起きる事態をまったく想像していませんでした。間もなく,小屋は子ウサギでいっぱいになったのです。息子が成人した今,ウサギの数がどのようにコントロールされていたのか,その驚くべき実態を伝えなければなりません。実は時々,近所の犬が小屋の中に入り込んで群れの数を減らしていたのです。

息子が兄や弟たちとウサギを見守る姿を見て,感銘を受けました。現在,夫や父親となった彼らは,ふさわしい神権者として自分自身の家族を愛し,強め,見守っています。

アロン神権を持つ若い男性の皆さんが,家族や定員会の会員,その他多くの人を含め,周囲の人々を見守り,支え,強めている姿を見るとき,わたしは心を打たれます。皆さんをとても愛しています。

最近,13歳の若い男性が執事定員会会長として任命されるのを見守りました。任命の後,ビショップは彼と握手をして「会長」と呼び,定員会の会員にこのように説明しました。「わたしが彼を会長と呼んだのは,その召しの神聖さを強調するためです。執事定員会会長はワードの中で会長会の鍵を持つたった4人のうちの1人です。会長はその鍵を用いて,顧問とともに主の霊感の下で定員会を導きます。」 このビショップは,聖なる神権の鍵を持って行使する会長に導かれる会長会の力を理解していました(教義と聖約124:142-143参照)。

わたしは後でこの若い男性に,この偉大な定員会を管理する準備はできているか尋ねました。彼は次のように答えました。「緊張しています。執事定員会会長の仕事を知りません。教えてくれますか。」

わたしは,すばらしいビショップリックとアドバイザーたちがいることを伝えました。彼らはこの若い男性が,立派な,力強い神権者になるのを助けるでしょう。彼の持つ聖なる会長会の鍵を,彼らが尊重してくれることをわたしは知っていました。

わたしは次にこう尋ねました。「主が導きを与えずに,この大切な召しにあなたを任じられると思いますか。」

彼は考え込んで,このように答えました。「どうやって導きを受けますか。」

少し話し合っているうちに,彼は聖文や生ける預言者の言葉,祈りの答えから導きを受けられることに気づきました。わたしたちは,彼の新しい召しにかかわる責任を知るために役立つ聖句をまず見つけることにしました。

わたしたちは教義と聖約第107章85節を開きました。そこには,執事定員会会長は定員会の会員とともに会議の席に着き,義務を教えるとあります。わたしたちが注目したのは,定員会がクラスであるだけでなく,若い男性の評議会でもあり,会長の指示の下で互いに強め合い,教化し合うべきであるということでした。わたしは彼が,主の霊感に頼り,執事たちにその義務を教えながら聖なる召しを尊ぶ,すばらしい会長になる確信があることを伝えました。

わたしは次にこう尋ねました。「執事に義務を教えるべきであることは分かったと思いますが,その義務が何か知っていますか。」

わたしたちは再び聖典を開き,次のことが分かりました。

1.執事は教会員を見守り,教会の常任教導者となるように任じられます(教義と聖約84:111参照)。

教会の基本単位は家族なので,アロン神権者がこの職務を果たせる最も大切な場所は,自分の家庭です。彼は父親と母親が家族を導く際に,神権者として奉仕します。また,自分のきょうだい,定員会の若い男性,そしてワードのほかの会員を見守ります。

2.必要であれば,執事は,教師が教会におけるすべての職務を果たすのを助けます(教義と聖約20:57参照)。

執事が教師の職務を手伝うとすれば,執事は教師の義務を知らなければならない,とわたしたちは判断しました。聖文を調べ,すぐに教師の職務を12以上見つけました(教義と聖約20:53-59;84:111参照)。すべての若い男性が,またその父親,アドバイザー,そしてわたしたち全員が,この若い男性とまったく同じことをしたら,とても力強い経験をするでしょう。すなわち,聖文を開いて,自分の義務を調べるのです。見いだす事柄に多くの人が驚き,霊感を受けることでしょう。『神への務め』は,アロン神権の義務について有益な概要が記されている,霊的に進歩するためのすばらしい資料です。常に使用することを強く勧めます。

3.執事と教師はまた,「警告し,説き明かし,勧め,教え,またキリストのもとに来るようにすべての人を招かなければ」なりません(教義と聖約20:59。祭司については46,68節参照)。

多くの若い男性が,伝道生活は19歳になって宣教師訓練センターに入るときに始まると思っています。聖文から,伝道はそれよりずっと前から始まることが分かります。主は,すべてのアロン神権者が,まず自分の家族から始めて,すべての人をキリストのみもとへ来るように招くことを望んでおられます。

次に,彼が,すなわち彼だけが定員会の管理役員であることを理解できるように助けるため,わたしはこの若い会長に教義と聖約第107章85節に書かれている最初の義務を3回読むことを提案しました。彼は「十二人の執事を管理し」と読みました。「会長としてのあなたの義務について,主は何とおっしゃっていますか」とわたしは尋ねました。

彼はこう語りました。「これまで話をしながら,幾つかのことが思い浮かびました。天のお父様は12人の執事の会長になるように望んでおられます。来ているのは5人で,その中の1人は時々しか来ません。どうすれば12人になりますか?」

実はわたしはこの聖句を彼のような見方で解釈したことがありませんでした。しかし彼はわたしにはない鍵を持っていました。わたしは13歳の執事定員会会長から,知性や背丈,年齢に関係なく,会長会の聖なる鍵を持つ者に伴う啓示の力について教えられました。

わたしは答えました。「分かりません。あなたはどう思いますか。」

彼はこう言いました。「彼が毎週来られるように助ける方法を考えなければなりません。定員会にいるべき人があと2人いるのは知っていますが,来ていないし,彼らのことを知りません。まずぼくが1人と仲良くなって,顧問にほかの人と仲良くなってもらえるかもしれません。これで全員が来れば7人になりますが,あと5人はどうしましょう?」

「分かりません」とわたしは答えました。「でも,その兄弟たちが定員会に来ることを天の御父が望まれるなら,御父は御存じです。」

「それなら,会長会や定員会として祈って,何をするべきか知る必要があります。」 そして,彼はこう尋ねました。「会員でない人も含めて,ワードの中の,執事の年齢の男子全員に対する責任がぼくにありますか。」

わたしは驚きながらこう言いました。「主の目から見て,ビショップはワードにいる会員だけに責任がありますか。それともワードの区域内に住む,すべての人に責任がありますか。」

この若い「常任教導者」は悟りました。すべての執事,教師,祭司に与えられた,教会を見守り,キリストのみもとへすべての人を招く役目について認識したのです。

教会のすばらしい若い男性や女性について考えるとき,ある聖句が思い浮かびます。モロナイがジョセフ・スミスに,それは「まだ成就していないが,間もなく成就する」と告げた聖句です(ジョセフ・スミス―歴史1:41)。「その後わたしはわが霊をすべての肉なる者に注ぐ。あなたがたのむすこ,娘は預言をし,ノノあなたがたの若者たちは幻を見る。」(ヨエル2:28)

この若い会長の頭に「思い浮かんだ」ことは,天の御父がその定員会に望んでおられる姿でした。定員会の活発な会員を強め,苦闘している者を救出し,キリストのみもとにすべての人を招くうえで必要な啓示でした。霊感を受けた彼は,主の御心みこころを実行する計画を立てました。

主はこの若い会長に,「神権」とは人に手を差し伸べて仕えることを意味すると教えられました。愛する預言者トーマス・S・モンソン大管長はこのように説明しています。「神権は,実際のところ,賜物たまものというよりもむしろ,委託された奉仕の務め,支え励ます特権,人の生活を祝福する機会です。」(「聖なる神権の義務」『リアホナ』2006年5月号,57)

奉仕,すなわち救い主が示されたような人々への奉仕は,神権の基礎そのものです。この神権が主の神権であり,わたしたちが主の用向きを受けていること,そして主が忠実な神権の奉仕の方法をすべての神権者に示されたことを証あかしします。

すべての執事,教師,祭司の定員会会長会に,その定員会に対する主の御心を知るために定期的に相談し,学んで祈り,行って行うように勧めます。義務を定員会の会員に教える際に『神への務め』を活用してください。すべての定員会会員に,定員会会長を支持し,神権にかかわるすべての義務を学び,義にかなった方法で果たすために会長の勧告を求めるように勧めます。そしてわたしたち一人一人に,これらのすばらしい若い男性を主と同じ目で見るように勧めます。彼らはこの地上と現代において主の王国を築き,強めるための強力な人材なのです。

すばらしい若い男性の皆さんは,ペンシルベニア州ハーモニー近くでバプテスマのヨハネによってジョセフ・スミスとオリバー・カウドリに回復されたアロン神権を保持しています。この神権には天の御父のすべての子供たちが御子イエス・キリストのみもとに来て従うための扉を開ける,聖なる鍵があります。すなわち,「悔い改めとバプテスマと罪の赦ゆるしの福音」と,毎週行う聖餐せいさんの儀式,そして「天使の働き」を通して扉を開けるのです(教義と聖約13:1;ジョセフ・スミス―歴史1:69)。皆さんはまさに,いつでも,どのような所にいても,清くてふさわしい,忠実な神権者でなければならない「教導者」なのです。

なぜでしょうか。愛する大管長会が『神への務め』で皆さんに述べている言葉を聞いてください。

「あなたはアロン神権の儀式を執り行う権能を持っています。ノノあなたは周りの人々の生活に大きな祝福を与えることでしょう。ノノ

天の御父はあなたを深く信頼しておられて,あなたが果たすべき大切な使命を用意しておられます。」(『神への務めを果たす』―アロン神権者用,5)

これらの言葉が真実であることを知っています。そしてわたしたち一人一人が同じ証を持てるように願っています。これらをわたしたちが持つ神権を託してくださった御方,イエス・キリストの聖なる御名みなにより話します,アーメン。